24 明日の夜明け
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[涙には、何も言わずに、見に行きたい、と言う言葉に、屋上を見た後、目を見て、頷いた。]
……いますよ。みんな。
[そっと、軽く胸に抱きしめて、零れた涙を受け止めて。笑みを返して、手を取った。
屋上は、いつの間にか夜空で、けれど、不思議とは思わなかった。]
[崩折れる彼女の肩を抱いて、傍にいる。
泣かないでとは、言えない。
自分達と彼等の境界線を嘆く事ももう出来なかった。
ただ、もっと強く願えていたら。
何か変われたんだろうかって思う]
……でも、そんな謝り方をしたって、
逆に悲しませるだけだ、アイリス。
[やがて、映画のシーンが切り替わるように、視界は屋上へ]
おま。
こんなタイミングで、そゆこと、いう。
[告げられた言葉に、ちょっとだけ、くらりとした。
気づけなかった、気づこうとしなかった事。
自分の鈍感さに、頭が痛くなる]
……置いてく気なんか、ねぇよ。
その気があったら、そも、ここにいねぇっての。
[それだけ、ぽそり、と言って。
いつの間にか、屋上に現れていた気配にひとつ、ふたつ、瞬いた]
あ、そっか。
流星雨。
[聞こえた言葉に、小さく呟いて、空を、見た]
ええ。お疲れ様。チョコは頂いておきますね。
[抑揚の無い表情、抑揚の無い声。そして、瞳の色がどこかしこかぼんやり薄かったり濃かったり。]
先輩たちのお姿は、もう、眩しすぎですよ。僕にはそろそろ見えなくなってます。
[ アイリスが泣いている]
んふ。何のことかな。わからないよ、先輩。
…どうだろうね。もしかしたら、そういう結末はありえたのかもしれないけれど。
わたしは、約束したから。ね。…泣かないで、先輩。
メーちゃん、約束のお話、聞かせてくれる?
そうしないとわたし、フルート吹いてあげないよ?
[どこかで自分がそう微笑むのを、聞いた気がした。
屋上へ着いたなら、マーゴやカルヴィナ、アイリス達の姿]
わ、今日の空、凄い……。
[頭上に瞬くのは、幾つもの星。
燃えて、いつか消える運命のそれは、きれいで輝いていた]
[マーゴとカルヴィナの姿が見えた。ソフィアやテッド、アイリスにラルフも。
サイモンの姿は分からなかったけれど、そう言われると。ここにはいない誰かも含めて。いるのかな、とも思った。]
エド君。ソフィアちゃん。
…元気で。メアリーをよろしくね、って言いたいんだけど…。
ボーダーライン、かも。ね。
んふ。
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