180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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――ひとつの苗木《セカイ》があった。
三つの大陸を世界樹が貫いた地下世界。 月は自ら輝くことはなく。 空なき空で災厄の小鳥が囀る。
強大なる帝国は人々を支配し。 幾多の血を流し、戦華を咲かせ。
《悪意》の囁くままに。 世界樹を求め、枯らし。 崇めるべきものを排し。 争い。奪い。憎み合い。罪を犯し。
結実《チャンス》すら失った。
私の執着(あい)する。 《悪意》によって滅び逝くそんな苗木《セカイ》。
(122) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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……。
悪意に唆されるままに進んだ滅びの道《√》さえ 結局のところ、人が選び取ったもの。
[くすりと微笑み、グラスの天の美酒《アムリタ》を飲み干す。]
(123) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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我は創造主《カミ》の悪意なり。
私は人が選び取ったものを尊重しよう。
――私は緩やかな滅びの道《√》を望む。
[空になったグラスを天へと掲げる。 溢れだす銀色の光が空へと吸い込まれて行った。]
(124) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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―― こうして、また一つの世界の支柱は安定した ――
(125) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
ロビンは、お昼の隙に置き逃げした。**
simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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─ 銀の華揺れる光の庭にて ─
───二度目があると思うなよ?
[背後から掛かる祝福の声>>@10 それへじろりと視線を流した。 涼しい表情を浮かべた少女を軽く睨み付ける]
(126) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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大体勝手に呼び出してだなあ! 散々働かされるなんて、土台許し難い無礼だぞ!? だが、そうか───…そうだな。
境界が再び、安定するか。
[それは即ち、この場の面々とまた離れるということだ]
(127) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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[視線を巡らせる。 すぐ傍らに、祝福を告げる胸赤鳥の姿がある>>80 愛らしく小首傾げる様子に、瞳を細めて笑み返した]
ロビン、
[グラスを片手に、この祝祭《FES》の間の従者を見遣る。 セシルの目には少しだけ考える色がある。 ずっと心の隅に引っかかっていた言葉がある。
そして今また、望み口にする姿を見る>>124 あのとき>>2:=13と同じ願いを]
(128) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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────…
[呼びかけてすぐに何かを告げることはせず、 少しその顔を見つめてから右手で剣を抜く仕草をした。 見えざる白銀の統皇剣がすらりと引き抜かれる。 その刀身を眺めて、口を開いた]
(129) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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僕は王を継ぐ者として、我が世界の安定を望む。
他の力を借りるのではない。 我と我らによる世界を僕は望もう。 悪意すら成長の糧《祝福》として、伸びやかに刻む未来を。
よってここに、───…剣をお返しする。
[告げて、統皇剣を手放した。 少しの間宙に浮かんだ剣は、眩い光となって消えていく]
(130) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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―― こうして、また一つの世界の支柱は安定した ――
(131) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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……ふ。
[それを見届けて、短く息を吐いた。 再び傍らへと視線を向ける。更にその向こう>>111へと]
(132) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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ロビン、
──── ジョージ?
[当然のように名を呼んで呼び寄せ、軽く眉を上げた]
(133) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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まったく碌でもない召集だったが、 お前らと”遊んだ”のは、そうだな。…悪くなかった。
[礼に似た言葉をふたりに向けて、]
だがな。 僕に無断で勝手に消えたのは言語道断!!! 供が勝手に消えたせいで、僕がどれだけ苦労したと思ってる!? いいか。怒ってるんだぞ。
分かっているか?
[ぴっ。と、ロビン、ジョージと順に指を差す]
(134) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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───よって、暇を与える。
[主、マスターと呼ばれるを止めるとは言わずに、堂々とそう告げて]
(135) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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ジョージ。 お前、今度こそ自分の世界へ帰れるんだろう? 落ちついたらまた、”扉”を開いて来ても構わないぞ。 そこの女《ソフィア》にはバレないようにな。
[軽口めいて子どもへと笑って]
…。僕の国《セカイ》を見に来るといい。
[ほんの少し、それは本心のように口にした。そして]
(136) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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ロビン、
[再び小鳥の名前を呼ぶ]
お前は、
[戦いの痕跡《キズ》癒えたその姿を少し見つめる。 また考えるような目の色のまま、どこか繊細な表情で]
(137) dia 2014/06/24(Tue) 16時半頃
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[執着(あい)する苗木《セカイ》と逝くが望みか、と。 軽やかに歌う小鳥へと*問い掛けた*]
(138) dia 2014/06/24(Tue) 17時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
dia 2014/06/24(Tue) 17時頃
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―――― …〜♪
[小鳥の唄《ハミング》を歌いながら。 統皇剣を引き抜き、『望み』を口にする主>>130へと視線を注ぐ。
その望みに。 剣を手放す姿に。 ばらばらの感情は纏まらぬまま。
視線>>132が向けられた時に返すのは、愛らしい笑顔。]
(139) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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……なにか?
[一度、もう一人の方を振り返り。 ふわ、と軽く舞うように主>>133の傍へと近づく。]
ああ。 役目でしか無い筈が、存外に、いや。 長い時の中でも稀な主に巡り合えた。
が――。
[びしっと指先>>134を向けられ。 怒っていると宣言されれば、面白がるように血染めの目を細めるが。 続く言葉>>135には少しばかり意外そうな色を浮かべる。]
(140) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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…………。
[セシル>>136がもう一人の従者に声をかけるのを黙って見守る。 ただ最後の、本心のように零された言葉に。 胸赤鳥は一度、瞬いて。
視線>>137を受ければ、いつも通りに可愛らしく小首を傾げる。]
(141) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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[問いかけ>>=5への答えは僅か遅れ。]
…………。
[うっすらと微笑んだまま。 考え込むようにセシル>>138のその顔を見詰め。]
(142) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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最も自分の世界に悪意を招く覚悟があるのならば、な。
[じっと主と呼んできた存在を見返して。 胸赤鳥は笑った。*]
(143) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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―黄金の螺旋階段―
―――ふ。
[虚空に浮かぶ黄金の螺旋階段の主ひとり。 脚を優雅に組んで顎先に指を添えた格好。
>>9藍方石の視線。 その先に銀色の輝き。 >>@0不死鳥の姫、 その成すを促すようにゆらりと 黄金のきらめきが踊っている。]
(@23) azuma 2014/06/24(Tue) 21時頃
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[そう、この主のいる場所こそ 黄金の螺旋階段。
見つめていた虚空の先、 どこでもない場所 あらゆる場所で 普遍存在として俯瞰する。
ひとり またひとりと >>89 >>125 楔《きずな》を抱く者たちが 世界を支える柱を成す。 ―――その色は白銀。 大理石のような、雪花石膏のような、 或いは水晶のような、その肌の上
白い手袋の指先で、黄金の主は幻想数式を描いた]
(@24) azuma 2014/06/24(Tue) 21時半頃
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―― 見事だ。滅びを拒む Fortūna ēligō socius《運命の女神に選ばれた者》たちよ。
[そう、それもまた――“FES”の形の一つ。 うつくしいアラベスクは黄金の光を零しながら 絡み合い、枝葉を作り、 大きな幹を、 やがて世界を見下ろす大樹めいたオブジェを成した。 花咲く香り、金木犀にも似ている。 光が降りる、光が―――
それはきっと、やがて苗木《セカイ》が 望まれるままに、望むままに歓びを歌う姿]
[幹を取り巻く螺旋階段の上に立って、正装の男は笑む]
(@25) azuma 2014/06/24(Tue) 21時半頃
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……私は“御前たち” を 祝福する。
[――さあ、螺旋階段を駆け上がれ。
セカイが 開かれる**]
(@26) azuma 2014/06/24(Tue) 21時半頃
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― 別れの刻 〜 白金陽が満ちる光の庭にて〜 ―
まあ、ね。 それを支えるのが私の役目でもあるのだけど。 でも、私じゃ力になってあげられない事も沢山あるわ。
もし、貴方に優しさの欠片があるのなら ………たまには愚痴でも聞いてあげて頂戴。
世界を救える一般人にはお安い御用でしょう?
[珍しく冗談めいた口ぶりで、男>>101に向けて緩やかに笑って。 挨拶を済ませた様子を見れば、小首を傾げた。]
(@27) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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あら、もういいの? 割とあっさりね。
…まあ、今生の別れと言う訳でもないかしら。
[何処かの世界の何処かの人たち。 本来交わる事のない物語の登場人物たち。 これから先、彼らが何処でどう生きていくのか。 それは本人達にしか、いや、本人達にもわからないかもしれない。
でも、不思議と。 この出会いは、ここで終わりではなく。 また何処かで会えるような、そんな気がした。]
(@28) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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………じゃあ、行くわよ。 じっとしてないと落っこちても責任は取らないから。
[それだけ告げると少女は聖魔杖を構え、詠唱を始める。]
―――…呼応せよ《エイン・オーシェ》
[少女の声に白金の光がリィィインと啼き、 緩やかな風が少女と男の頬を撫でた。]
(@29) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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――我の楽は 疾る碧!
光射す遠き標(しるべ)を 我らは目指す! 一の大地を踏み 百の海を越え 我らは行く!
想いの翼を背に今! 己の足で千の空を翔けろ!
(@30) sunao 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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