7 百合心中
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リンダと、
見たかったな…… 海。
[ロンドで食事し損ねたのはいつだったか。 数日前なのに随分遠い様に思う。]
ロンドで食事して。
でも見えるだけじゃつまらないから 素足で砂浜に行くの。
まだ早いかしら。 もう少し先のシーズンになったら、 波打ち際に足をつけて、リンダに水しぶきを掛けて。 そんな風に―――他愛の無い、幸せな時間。
(128) 2010/03/30(Tue) 18時半頃
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リンダが、生きてたら…… 私が、こんな病にかからなければ……
私たち、とても 幸せな恋人ね。
[Liliumの所為で。引き裂かれた二人。]
次に始まる時には、何もかも捨てて、 貴女だけを想って生きると誓うわ。 こんな運命を選んだこと、 いつか貴女にも本当の意味が分かる。 二人で作った記憶の宝物は、壊れないの――
(130) 2010/03/30(Tue) 19時頃
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だから、ね、泣かないで。
愛してる。
今はどんなに離れてても、
いつも傍にいるのよ。
[ふ、と浮かべる幸せそうな表情、なのに 瞳の端に涙が浮かび]
あぁ、もう…… 私が泣いてたら、だめなのに……
(131) 2010/03/30(Tue) 19時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/30(Tue) 20時頃
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リ、ン ダ……
[声が次第に掠れて。 喉が、動かなくなっていくようだ。]
これから 、も 、 一緒
[死の先にあるもの。 それは、きっと繰り返し再生される生。]
ずぅっと、一緒、だから、ね……
[壁に寄りかかるようにして座り込んでいるリンダの 胸に頭を埋める様な形で、聞こえない心音に耳を澄ませる]
(139) 2010/03/30(Tue) 21時半頃
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ろーず、まりー。
[拙い、舌足らずな声色でしか、言葉を紡げなくなる]
だから、いったの。 私に恋をするのは愚かだ、と。
ごめんね。 気付いてたわ、あなたのきもち。
だけど…――
[だからせめて、強引に奪って欲しかった。 それで彼女が少しでも、満たされるのならば、と。 残酷な同情心が生んだ歪は、悲しい結果しか齎さない。]
……ごめん、ね。
ごめん……ごめんなさい。
(142) 2010/03/30(Tue) 21時半頃
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[ローズマリーの悲痛な声。 彼女の顔を見上げることが出来ない。]
―――タナトス。
[ぽつりと一言、呟いて]
いっしょに、くる……?
生きているのが、つらいのなら。 ひとりぼっちが、かなしいのなら。
―――あなたに 死 を齎せる。
だけどそれは、あなたにとって ほんとうにしあわせなことなのか 私には、わからないわ…―――
(147) 2010/03/30(Tue) 22時頃
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[柔らかな声が返ると、びく、と僅かに震えた。
反射的に一歩後退してしまうが、
『それからでいい』と続く優しさに]
……っ
[云われるまま、深呼吸。
すぅ、はぁ、すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。
その間も眸は女性へ向けている。]
[やがて深呼吸を終えると、
右へ、左へ、視線を彷徨わせた後、
一つ小さく頷いて]
ぁ
[紡ごうとした音は
矢張り上手くは伝わらない]
ぃ
ぇぁ
ぅ
[へにゃ、と
情けなそうに眉尻を下げた]
――回想・中央螺旋階段途中の一室――
[ グロリアによって女に新しい花が咲けば、頬は紅潮して――…
新たな花が咲くように、女の身体は火照り、下半身の熱い花は彼女を求めようと脈打ち始め。
女はさらにグロリアを誘うような甘い馨を纏うだろう。]
あっ……わたしもあなたに……
こんな風にされると、狂ってしまう、から……。
[服をたくしあげれば、女の柔らかな胸がこぼれ。
女の甘やかな馨を吸うように彼女が密着すれば、心臓は期待に早鐘を打つように、やがて胸の頂の蕾も固く芽吹き、震えるよう]
貪るようにグロリアが女を蹂躙すれば、女は切なく甘い熱い吐息を漏らして、波間に漂う小船のようにその波に攫われるだろう。]
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ひとりでは、なくなる。 わたしが、あなたといっしょに、いてあげる。
だけど――― 死は逃避にも似ている。
[死の代償は、限りなく大きいと、思う。 時間の問題。世界は終わりを迎えている。 それでも、残された時間を、生きて過ごすか否かは。]
……後悔しないのならば、
わたしのそばに、いらっしゃい。
(157) 2010/03/30(Tue) 23時頃
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[>>=0 どこか――…遠いところから声が響いたような気がする。
しあわせで いる か、と問う、懐かしい響きを持つ声……]
『――… しあわ、せ。とても幸せ。』
[と応えるだろう。愛する人と永遠に一緒になれた幸せ、愛し愛される幸せ、語りつくせないほどの歓喜を感じて。
そして……彼女のしあわせ、を祈る――… 届かないかもしれないけれど。]
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[ローズマリーの手が重なれば 少しだけ顔を、彼女のほうへ、動かして。 動きの乏しい、表情で、幽かに微笑む。]
……そう、それが決断ならば。
孤独死は悲しい。ローズマリーが一人なのは悲しい。 それなら一層、連れていければ、いい。
[唇だけの問いかけには、僅かに眸を細め]
そんな酷なこと、謂わない、わ。
(163) 2010/03/30(Tue) 23時半頃
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ごめんね、もう、動けない、の。 貴女を殺すには、たった一つの凶器しか、ないわ。
[涙を浮かべる彼女へ静かに差し出す、死へのチケット]
―――…経口感染。
わたしに、口接けて。 発症までに個人差はあると思うけ、ど、 …すぐにこんな風に、動けなく、なって ……花になれる。
(164) 2010/03/30(Tue) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/30(Tue) 23時半頃
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やさしいのやら――ざんこくなの、やら。
[くすくすとわらう。 けれどもう動けないから、僅かに息が漏れただけだった。]
うん…… 個人差、だから、私みたいに一日二日動けるかもしれない。 或いは――即効性の毒かもしれない。
……あやまらなくて、いい、よ。 わたしはあなたに。 ありがとうを言いたい。 わたしはもうすぐ白く散るけれど―――
最期まで、傍に居て呉れて、ありがとう……。
(168) 2010/03/31(Wed) 00時頃
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[―――星が見える。
いつからか見えなくなっていた、星が。
それは自らを蝕む、病の、終わりを示すもの。]
―――世界は、きれい、ね。
[最期に見た、その星は
地球という名の、*蒼い星*]
(174) 2010/03/31(Wed) 00時頃
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