人狼議事


199 Halloween † rose

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 俺が触れたのは、ニコラエさんという存在そのもので、
 結果、人とは違った。それだけですよ。 

[きっと、もう受け入れてしまったが故。
異質さを感じることはあれど、畏怖することはなにもない。
月並ですけど、と躊躇った後]

 ……好きになったものは、どうしようもないんです。
 自分の気持ちを偽る方が、

 俺は、——怖い。

[そうして、大切なものを失ってしまうほうが。]


 
 ほら、これでも小悪党って呼ばれていた時期があったでしょう。
 顔も恐いし、派手にも笑えない。

 ……それでも、受け入れてくれる人はいる。

[友人、教え子、このハロウィンで出会った人々。
どんな姿でも、受け入れてくれた。
それは目の前の店主も同じくではないかと、その想いは潜めることにして]

 それと、同じなのではないか、と。
 俺の考えですけどね。
 
[頭に手を当て、「説教ぽくてすみません」と再び笑った。
それは控えめでない、男本来の笑み。
キリシマの返事が短くても、それ以上言葉を押し付けることはなく。

ただ、キリシマの詳しい種族——納得したとは口が裂けても言えまい——や、男に生えたレッサーパンダの尻尾について「もっと格好のいい尻尾が生えたらよかったのに」とクレーマーまがいの意見を述べたりと。
雑談に興じる楽しい一時を過ごして]


[しかし、ニコラエは店に帰ってくることはなく
アケノシンから先に帰ると聞けば]

 ありがとう、アケノシンさん。
 キリシマさんも、お邪魔しました。
 また来ます。

[簡単に礼を述べると、急いで薬屋を後にした。]


—— → 自宅 ——

[陽の落ちた街並を、駆け足で横切る。
壁を通り抜けることができても、やはり慣れたように通りを歩いて帰ることを選んだ。
どのみち一緒に帰るつもりだったから、店まで来てくれたらよかったのにとも考えながら。

彼がキリシマの問いを聞いていたとは知らず]


[——だから。

明かりが窓から漏れる自宅前、座り込む影に気がつき、大きく目を見開いた。
顔を覆うその指先が、金色の髪が、闇の中に溶けてしまいそうで]

 ……ニコラエ、

[名を呼びて、彼の前に膝をついた。
手を伸ばし、指先に、腕に、背にと触れていく。]

 今日ほど一人で帰るのが寂しいと
 思ったことはなかったよ。

[何かあったのだろうかと気にならないわけではないけれど
その想いもまた本物だから、ニコラエの存在を確かめるように触れて、ぽつと零して**]


メモを貼った。


― ドナルドの家・玄関前 ―

[時折、パーティー帰りの集団やカップルの声が届く
“明日もハロウィンならいいのに”
“来年が待ち遠しい”
“明日からまた仕事だ、嫌だなぁ”

己にとっては一度きりじゃないとしても。
彼等にとっては、「今」しか今日はない]


………違う

[自分にとっても、「今」だけ。
今日は今しかない。
いずれ醒めてしまう夢なのだ。
――何時かは畢ってしまうものなのだ。

夢は、必ず醒めるもの。
物語には、必ずエンドマークが打たれる。

……その時、笑って手を振れたらいい。
奇妙な非日常の一コマとして
ハロウィンの夢から醒めた彼の…
新たに築かれてゆく正しき日常が
どうか、実りあるものになりますようにと。

願いを篭めて、棺桶で眠るのだ]


[昼間より静かな住宅街。
雑踏と呼ぶには静かな環境に、また足音が。

祈るように両手の指を組みたいのに、
近付いてくる日常の恐ろしさに、顔を覆ったまま]

………ドナルド?

[闇の中で届いた声は、鼓膜を落ち着かせるもの。
触れる指は温かで、ゆるりと吐く息は安堵に満ちる

私という魔物を優しく隠してくれる筈の暗闇は
今は、とても恐ろしい。

緋色を隠していた手を下ろし、彼を見詰めた。]

………ドナルド。

[同じ高さで交わる視線に、掛けられた言葉に。
眉根を寄せ、ごめんなさいとちいさく謝罪を]


――考えてたんだ。
明日、11月が来たら――、
11月の0時に為ってしまったら…
君は、私を探してくれるのかなって

[家に戻ると告げた私が消えていたら。
彼は、日常が来たらと諦めるのか。

もう一度、口を開き。]

寂しい思いをさせて、ごめんなさい。

[穏やかに告げ、ドナルドに縋り付く。
頬を擦り寄せ、ゆるゆると呼気を吐き出し。]


……あのね、行きたい所があるんです。
私はヴァンパイアだけど、今はそうじゃないから

[今だけしか行けない場所。
日光の下、大蒜料理のレストラン。
銀製の矛で貫かれること

どれも違う。]

……此の街に…教会は、ありますか?

[マリア像と忌ま忌ましき十字が聳える場所
祈りを捧げる礼拝堂。

例えば、朝までそこに佇んで。
ステンドグラスが日光を通し、集めてしまっても
彼と過ごしている間に、灰に為るのなら
それでも構わない、とすら思うのだ。

もう、「良い出会い」なんて探さずに済む**]


メモを貼った。


―ニコラエさんと―

[仕事は旅ではないのです、と寂しげな笑みを向け。
人に疎まれる母国での日常をほんの少し、思い出した。

僕が、日常よりもこの狂った毎日を楽しんでいるから、なのだろうか。]

 愛も、恋も、形は人それぞれなのデショウ。

 …ひょっとしたら、恋は盲目なのかもしれマセン。
 それでも、これが、僕の素直な気持ちデス。

[彼にとっての、彼らにとっての刹那の命だとしても。
倖せが此処にあるとすれば、抱きしめていたいと思ってしまうのは、強欲なのだろうか。]


 ― 薬店前 ―

[先に帰ってしまうとの、ニコラエさんの言葉。
僕はドナルドさんに確かに伝えた。

入れ替わりのように、僕はドナルドさんを見送った。

ニコラエさんの僕への問いかけ。
そして、ドナルドさんとキリシマさんとの会話。

秘めた想いは、僕の気持ちをざわめかせる。]


[決して、迷惑をかけたくなど無いのだ。
嫌われたくなど、毛頭ない。

それでも、そう。
ドナルドさんの言葉の通り。]

 相手が人ではないと知って、消してしまうものだったナラ、僕は…僕なら、きっと。
 もうとっくに、逃げちゃっていマスね。

[そう言った後に、立ち聴きしてしまったことを謝罪して。
僕は暫くをキリシマさんと共に過ごして、ホテルへと戻っただろう。

きっとやってくる終わりを惜しむように**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[彼の声が、男の名を呼ぶ
緋色と視線が交わると、謝罪の言葉に小さく首を振った。]

 ……今日でも、明日でも
 探すに決まってんだろ。

[彼が帰ると口にしたことも覚えている。
けれど、それで諦められるわけが無い。
諦められるほど簡単な感情ではない。

頬寄せられる心地よさを感じ、背を撫でた。
まだこの腕の中に彼はいる。思わず強くなりそうな腕の力を抑えながら、続く彼の願いを聞く]



 ああ、あるよ。
 今の時間なら誰もいない、貸切なんじゃねぇかな。
 
 ……行こうか。

[髪を一度撫で、身体を離し。
促すように手を引いて、先行くように教会へと歩き出す。
彼の考えはわからぬ、ただ、叶えてあげられるものは全て、叶えてあげたかった。]


—— 教会 ——

[白亜の外観に至る所にクロスや聖母の意匠が施されたその場所は、殆ど足を踏み入れたことのない場所であった。
今は違うといえど、ヴァンパイアにはあまり気持ちのいい場所ではないのではないのだろうか。
一度ニコラエを振り返り様子を伺って、施錠された扉を手を引いたまますり抜ける。]

 意外と、明るいな。

[頭上を覆い尽くすヴォールトと、最奥の祭壇、その後ろには嵌め込まれた天井まで届く美しいステンドグラス。
月明かりが差し込み、全てをぼんやりと白い光で照らしている。]

 教会は、来たこと……ないよな?

[何か変調を来していないだろうか、ニコラエに視線を向けて問うた。]


メモを貼った。


[探してくれるなら、いつか会えるのだろうか。

 見つけられた時に空腹で無ければ良い。
 私はジェレミーのように飢えに態勢はないのだから
 きっとドナルドの血を髄まで啜ってしまう。
 
 ねぇ、
 それとも――]

 …私も、今日も明日も、君に見つけて欲しいと祈るだろうね

[烏滸がましいと理解及ぶところであっても、
 彼に会いたいから。
 こうして、当たり前のように傍にいてくれることが、
 何よりも尊く、充足足るものであり]


 流石に教会も閉まっている頃でしょうから。

[貸切の響きは惡くない。
 隣で過ごせるのなら、部屋でも裏路地でも
 教会でも、何処でもよかった。
 探しているのかも知れない、自分が居ていい場所を。
 教会は、最も不釣り合いな場ではあったが]

 夜のデートも楽しいですよね、ふふ。
 
[なるべく明日のことを考えないように、
 きつく、きつく指を絡めて何食わぬ顔で笑う。
 楽しい思い出で埋め尽くしてしまいたい。
 自分が居なくなった後の街が、味気なくなるように。
 ドナルドの倖せを願っている癖に、真逆を望んでしまう

 千年ちょっと生きてても、こんなへそ曲がりなのだ。
 あと千年生きたら、どれだけ歪むのだろう。]


 ― 教会 ―

 あぁ……。

[想像していたものとそう遠くない。
 白い外観に悪魔の嫌がる装飾ばかり。
 神の像は、血の一滴も垂らすことなく
 訪れてはいけない、訪れることはない、訪れたくない禁忌の場所]

 ええ、フルムーンですからね。
 満月の夜は、欠けた時よりも明るく感じる。

[高い穹窿を見上げ、厳かさすら匂わせる神の催事場。
 列為す長椅子に座る者は誰ひとりいない。
 ステンドグラスを通して七色と果てた光が床を椅子の上を彩る。

 ヴァージンロードの緋色があれば尚よかった。
 残念だが、夜の無人礼拝堂にそんな期待をしてはいけない] 


―October 31, ホテルの客室―

[昨晩は屋根の上でふたりして眠ってしまったはずが、
目覚めて見るとそこはホテルの客室だった。
夜に凍えないよう抱き合う格好のまま、
ベッドの片隅で小さく丸くなって眠っていたようだ。

窓の外を蝙蝠型の風船が飛んで行く。
またハロウィンの朝が来たのだ。
古い柱時計は正常な時間を思い出せないままらしい。

街を駆ける獣の噂は、此処にはまだ届かない。]

 ミー…、…‥…Trick or Treat

[まだ眠っているクシャミが菓子を差し出せない事も
そもそも問いかけに答えられない事も知った上で訊ねる。
眠りを妨げないよう気を使った小声で。
もちろん、最初から悪戯するつもりだ。]


[寝かせたままのクシャミの背中を弄り、
翼の付け根を擦る。

肩甲骨から骨が続いているんだろうか。
飛膜は肌とは少し質感が違うようだ。
…従来の好奇心のまま、体のつくりを確かめてゆく。

猫用に服は誂えてるんだろうか。
みたいな事も気になった。

悪戯はクシャミが目覚めるまで続いた。

まだ、自分たちが現世での姿を喪い、
不安定な空間に存在している事には気付かないまま。
穏やかな朝を楽しんでいる。]


 ええ、初めてです。
 ……アレルギーは出ないな

[吊り下げられた聖人と、磔刑の形を眼前に於いても、
 吸血鬼ではない今の身体には、なんの変化も起こらず]


  神など信じていない。救済なんてない、
 ……そんな私でも、祈ればなにかに通じるのかな。

[ドナルドの手をやんわりと離し、祭壇の前で片膝をつく。
 四方に散らばったムーンライト。
 取り分け一番明るい場所で両手を組み、眼瞼を伏せた

 祈らなければ。
 明日にはハロウィンが畢っていることを。
 線香花火の散る間に、愛しい彼が多幸であってくれと。]


メモを貼った。


―5度目のハロウィン―

[ホテルの部屋。
睡眠はきっと必要の無い身体。
眠っていたかどうかもわからないけれど、気持ちの問題なのだろう。
少しだけ横になっていた。

眠気も、無かったけれど。

昨夜のキリシマさんの言葉が、ちりちりと胸を焦がす。
くすくすと笑って、どういたしまして、と。
そうして、昨晩は彼の店を出た。

溢れそうになったものを見せないように、もう、沢山沢山溢した後だと本当は気付いていても、本当のたった一言だけは、告げずにいた。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[身体を起こし、見やる窓の外。
ハロウィンの景色に異変を感じる。]

 …何が。

[起きているのか。
困惑していれば、景色が徐々に日常を取り戻していくのが見えただろう。

僕は何もできないまま、何が起こったのかも理解できないまま。]


メモを貼った。


[どうすべきか迷って、思い付いたのは沖元さんの事。
この街で、自分の感じた一番状況を理解している人物を探すべきか。

同時に、これはキリシマさんの言っていたループの終わる目処。
それが、この異変かもしれないとも、思った。]


メモを貼った。


[今宵は満月、それを男は知らなかった。
そうして夜の空に思いを馳せたことがあっただろうか。
改めて思う、闇の中を生きる彼と、闇の中で眠る自らの違いを。

手が離れ、祭壇の前に片膝をつくその姿を見つめ
男も一歩下がったその場所で、軽く目を伏せる。]

 通じんじゃねぇか?

[その言葉は幾分軽く。けれど、]

 俺も祈るよ。
 ニコラエの言葉が届くように。

[敬虔な信者ではない。祈りの言葉も知らない。
ただ、彼が祈るなら、その願いが神にすら届くように。
ヴァンパイアと人間が想いを通わせたくらいだ、神の御心は狭量でないだろうと勝手に決めつけながらも。]


 
 ……ただなぁ。
 
[祈りを捧げる時間は、極端に少ない。
ニコラエの邪魔にならぬようにとも思いながらも、ぽつりと声を落とす。]

 俺は……誓いてぇんだよな。

[もしニコラエの祈りが己のものと違うとしても
それだけは譲りたくはなかった。
ここには緋色の絨毯も、ブーケも、舞う花も、見守る人も。
何もないけれど。

一歩前に出て、視線はニコラエに向けぬまま。]



 ……キスしても、いいですか。

[その意に、この場所と縁遠い彼は気がつくだろうか。
今更に照れて、言葉が敬語に戻ってしまったが]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ……通じるといいな。
 君が一緒に祈ってくれるなら、どんな大業も為せそう、

[ドナルドの肩押しがあれば、何を願っても叶いそうだ。
 だから、眼を伏せたまま頭に浮かばせようと。

 何を祈ればいいか、なんて。
 わかりきっているし、願おうとしている。
 けれど、拒絶してしまう我儘な悪しきココロが在った。]

 ………

[譬えば、彼がこの先誰の手を取るのだろうとか
 その時彼は、今のように笑っているのだろうか、とか。
 
 想像が出来ない。
 だって、路上でも薬店でも、己に見せる飾り気ない笑顔を
 他人に向けていないのだから。]


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