17 吸血鬼の城
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花売り メアリーは、水商売 ローズマリーねえさま、それは当然思い出しますものね☆>>-891 **
dia 2010/06/28(Mon) 03時頃
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[宴が終わり、いかほどの月日が流れただろうか。 変化し、またもとの色に戻っていた髪と瞳は、吸血を繰り返すうちにヒトであったときの色を忘れてしまったようで。 今はもうあの色に戻ることは無い。
銀色の髪を一房つまんでみる。この髪と同じ色の髪を持った城主を――あれほど憎んでいた、肉親を喰った城主を父と呼び始めたのは何時からだったか。 最初は嫌がらせのつもりだったような気がする。そう、此処を出て行った彼の妹君が、彼を「お兄様」と呼んでいたから。彼女を思い出すように、さびしさを思い出すように、自分も城主様ではなく別の呼び方をしてやろうと思ったのだ。]
……意味、なかったよなあ……
[窓枠に頬杖をついてつぶやく。窓の外は宴に来たときと変わらず黄昏の光。自分が日光に弱いかどうかはわからないけれど、この先城の外に出ることも無さそうで、特に知りたいとも思わない。]
(83) gakuhara 2010/06/28(Mon) 04時頃
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[友人は此処を出て行ったけれど、自分にはとてもではないがそんな勇気は無く。時折父から聞く外の話で余計に怖くなっていって。未だ此処にとどまっている。]
……ドナルド、ちゃんと生きてるかなあ……
[人間のときからちょっとやそっとで死にそうに無かった彼が、吸血鬼に変化したらそれこそ余計に死にそうにないのだが。時折帰ってきて姿を見せてくれるととても安心する。]
――次、帰ってくるのは何時だろう。
[なんだか父の出張からの帰りを待つ子供みたいだなあと、結局治ることがなく、未だに巻いている首の包帯に触れながら一人笑う。]
(84) gakuhara 2010/06/28(Mon) 04時頃
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[多分、宴に来た客や魔物を討ち取りにきたハンターにでも殺されない限り、ずっとこのままなのだろう。だけれど、自分にそれを壊す勇気はない。 宴の間中あれ程帰りたいと言っていたのに、咬まれてしまったときにその気持ちは外を怖がる気持ちに負けてしまった。そのときから自分の時計の針は止まってしまったのだ。城主を憎む気持ちも時が押し流していってしまった。このまま変化がなくても何の不都合もない。]
……ヒトとしては幸せではなくても、吸血鬼としては幸せといえるのかな、この状態は。
[長い時間を独りですごさずに済むのがどれだけ怖いかを知っていたから――たとえそれが自分を吸血鬼にした相手でも。肉親を喰った仇でも、居てよかったとそう思えるのかもしれない。 時の流れって怖いね、と*つぶやいた*]
(85) gakuhara 2010/06/28(Mon) 04時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
gakuhara 2010/06/28(Mon) 04時頃
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[かたちなきものの行く末を、
神ならぬ身の たれが一体知りえましょうや?]
(86) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben,
[ ─── 幸いなるかな──… ]
(87) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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[今際の際に、遠のく意識を包み込んだは、 噎せ返るような白薔薇の馨。
黄昏の城に咲き誇った魔の花の香は、ひととき、
──遠く懐かき、白薔薇の園を映し出します。]
(88) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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サイモン、兄さま…?
『…私の、大切な──…』
マリーねえさま…。
『──どうか、幸せに──…』
ねえさま…
どうして、ないてるの…?
[夢に響くは、遠き慟哭。>>5:185]
(89) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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[ ── 白き薔薇の花弁が、舞い落ちる ── ]
(90) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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『ごめんなさい……』
『ごめんなさい……』
[繰り返される謝罪の声に、少女は首をかしげます。 髪に挿したのは、柔らかな薔薇の花。>>5:156
ふうわり、風に仄かに香ります。]
マリーねえさま…、
…どこか、いたいの…?
[そ…っと指を伸ばすは、幼い少女の淡い幻影。]
(91) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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[けれども、伸ばした指先に触れるのは、 亜麻色の乙女の髪に──では、なく、
葬列の乙女の、優しき祈りに── >>4:+39]
──…あぁ…
[穢れなき乙女の祈りが、 死の恐れを、その痛みを、優しく包み込んで、
"現在"(いま)の記憶を呼び覚まします。
─── 天上の音楽の如くに、慈悲深く。 ]
(92) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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───…。
[栗色の睫が、ふと震え── しずかに、はしばみ色の双眸が見開きました。]
(わたくしは──)
[意識が──或いは、"たましい"と呼ばれるものが、でしょうか。 ゆるりと、覚醒を果たします。]
( わたくしは…、…死んだの、ね…? )
[風無き灰の世界の中に、ふわりと真紅の花が翻ります。]
(93) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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[開いたはしばみの瞳が映し出すのは、灰の世界。
なれど。
二重写しのように見えるのは、心を残したかの黄昏の城。
──その、一室。]
(94) dia 2010/06/28(Mon) 11時半頃
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『…私がそれを奪ってしまった……』
[嘆きのさまは、かつての"ヒト"であった彼女のよう。]
『──…目を開けて、…』
[骸へ手向けられたのは、かの銀の羽根。>>5:201
それへ目を瞠って、思わず栗色の髪に指が触れます。 すると、かつん。と爪に当たるは、花の飾りでは、なく──、]
──…ああ。
[懐かしき、銀細工の羽根飾り。 握らされた筈の羽根の飾りは、いつしか冥界にあって、 わたくしの髪を、しずかに彩っていたようでした。]
(95) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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──…マリーねえさま…。
[かつて、兄が愛した"海の泡" うつくしく懐かしき、Rosmarin.
記憶をとり戻せしことは、嬉しいこと──
であった、はず なのに。]
(96) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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… マリー、ねえさま…?
[何故、こんなにも くるしいのでしょう。]
(97) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの翡翠の瞳から零れる雫に息を詰めて──、
dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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──…ねえさま、マリーねえさま。
[死者の声は届かない。 …いいえ或いは、この意識すら既に、幻影であるのやも知れません。]
…ねえさまは、このお城で幸せだったの 、…?
[それは、怖れていた問い。 口に出せなかったのは、──我儘な想い。]
(98) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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(もうひとには、きっと戻れない)(…嘘)
(──記憶など、ない方が幸せなの?)
(ひとに戻せるかも、知れないわ)(記憶はきっと、苦しめる)
(… … でも… …)
( わたしたちを、 おもいだし て … )
(──…どうか、しあわせに。)
[ひとりに向けた、矛盾を孕む"ねがいごと"]
(99) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[ごめんなさい。と、儚き声は灰の薄闇へと掻き消されて。
ふと横を見上げれば、いつの間にでしょう。 兄の幻影が、同じく城を見つめているようでありました。]
サイモン兄さま…?
わたくしは──…。
わたくしたちは、間違えていた、の──…?
(100) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[暗い色の瞳へと、縋るように問い掛けます。
問いにこたえは、かえらないまま。
沈黙と共に、哀しき城を見つめる兄の瞳は、 ひどく、穏やかな光を湛えているようでした。]
────…。
[沈黙。 やがて視線を降ろした兄は、ゆるく首を振ったのです。]
(101) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[──或いは。
これはすべて、わたくしの見たひとときの夢。 慰めを求めて迷いしこころの、儚き幻影。
───それでも、
遺した想いは、真実であったのだ、と──…]
(102) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[ひとの想いを、たれが断罪し得ましょうや。
或いは間違えていたのでしょう。 或いは正しかったのでしょう。
───けれど、そのこたえを返せるひとに、
死者のこえは、もはや届かず、]
(103) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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────…。
[ただ、風が吹き渡ります。
黄昏の城、儚き葬送の乙女が散りし塔の上に、 魔の血を受けて死んだ者等の墓標の上に、
風は森を抜け、とある屋敷へと至り───
白薔薇の庭へと吹きぬけるのです。>>68]
(104) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[天上の白薔薇がかつて住まいし、部屋の一隅。 古びたペンと一冊の書が、小さな棚に並んでいます。
…はらり。
セピアに染まる部屋の中、忘れ去られた手記のページが、 音なき風に揺れていました。**]
(105) dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
dia 2010/06/28(Mon) 12時頃
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[ひとり、またひとり この手の指の間から逃れていく人間。 歩み寄る>>57>>55同族たちに、視線を向けることもなく 城主はゆっくりと首を振った]
……暫し、休む。
[疲れたような声音。 霧となり身を移した先は城門の前。 妹だった彼女の背はもう、見えなかった。 地に咲く染まった薔薇を、拾い上げる 思った以上に軽く、其れがまた 城主の胸にしこりを生んだ]
(106) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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お前も――…外へ行きたいとでも、言うのか? 愚かな。
[朽ちた薔薇は墓場へと埋葬される。 隣に眠るのは、つかの間の眷族――薬師だった男の墓 墓石の前に立ち、城主は墓石に白のワインを垂れ流した]
永劫其処で暮らすが良い。 私の白き薔薇
[並ぶ墓標は眷族達のもの。 死してなお、城主と共にあるようにと 其れは執着の証 其れは孤独の証]
(107) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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――それから――
[最上階、城主の私室 黒き薔薇の投げ込まれた暖炉 傍らでまどろむのは、先日ベネットが拾ってきた黒毛の子猫。 城のあちらこちらと歩き回る其の姿は、彼の慰めになっているのかもしれないと思う。 血を交えるたび染まる髪はもうすっかり城主と同じ銀に変じていて、地を染めた瞳もまた色素を失ってしまったようだった。
あれが父上と呼ぶようになったのは、大分前。 嫌がらせの心算だったのかもしれないが ひとの家族の真似事でもする気かと、軽く受け流した。 そのうち改める機会もなく、今ではすっかり定着しているよう]
(108) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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[喉の渇きを覚え、時を止めた同族の元へと向かう。 父上と呼ぶ彼に微笑みを浮かべながら、 影にワインを持ち寄らせた。 この城に白のワインはもう無い。 紅い液体がグラスの中で揺れるのを目を細めて見遣る。 時は移り逝く。 ひとの従者はもう居らず、薔薇は散り 妹と呼んだ同胞は泡と消え、同属にした男は去っていった。 新たに迎えた息子は日々仇だった己と共に有ることに馴染んでいく。 変わらないのは、城主だけ]
(109) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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さあ、食事にしよう。 ――――…喉が、渇いただろう?
[グラスを傾けると、唇の端を朱が流れる。 首筋を伝い鎖骨に溜まる其れを見せつけながら城主は 彼等を招き入れた時と変わらぬ 妖艶な笑みを浮かべてみせるのだった**]
(110) Ayame 2010/06/28(Mon) 14時半頃
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[宴の閉幕からどれぐらいの時間を経たのか――
ある日の晩、霧が漂う城から抜け出す影があった。 ワインボトルを片手に足取りは軽く。 来訪の時とは違い城門から出て行く男は かつて街で暮らした記憶は薄く、 今では吸血鬼が積み重ねた記憶に捕らわれて生きる。 幾年にも蓄積された城主の孤独も。 永遠と比べるには余りにも短い期間、されど人外の生を受けてからずっと、女が胸に抱いていたらしい淡い想いも。
男の胸には耐え切れぬ程の重みを持って存在していた。]
(111) birdman 2010/06/28(Mon) 15時頃
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[泣かれるのを嫌った男は何より負の感情を嫌う。 “死んだら終わり”だから生きてる内は面白おかしく。 その方針に乗っ取って城を出た。
―ここにいたら胸が詰まって腐っちまう。 悪戯な笑みを覗かせて、かつての友人いまや父とも言える存在に告げた。 戻ってくるとはいわなかった。しかし戻ることになるだろうと心のどこかで思う。]
(112) birdman 2010/06/28(Mon) 15時頃
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