64 色取月の神隠し
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―菊屋―
[男が訪れたのは、 忙しく立ち働く団子屋の娘の簪が九十九神と成る以前か後か。 とまれ、何とはなしに近しい気配を感じたから、首を傾げた]
……随分、繁盛してるねェ。 はて、団子が旨いのか、或いは器量佳しの看板娘のおかげかしらん。 [団子を眺めながら娘に戯言を飛ばす合間にも 次々に客が訪れて、男は感心した様子] みたらし、黄粉、胡桃に胡麻、……へぇ。 こりゃあ、見た目の塩梅も良いなぁ。
ふむ。お姉さん、お勧めはどれだい?
[僅かに感じた気配のことも忘れ 男はあたかも人の子のように、祭りを愉しんでいる]
(87) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[話の中で、たまこが屋台の娘の名を呼べば、さりげなく覚え込む。 「ひなた」というらしい]
そういや、ひなた……は、何か欲しいものがあるのかい? それとも、たまこの付き添いかい?
[行李の中身を見せつつ、問うた。 賑わう屋台の並ぶ端、娘ふたりと少し年上の女がひとり、しばし楽しげに話の花を咲かせていた]
(88) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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――!?
[>>79一言目を言った後に近くより紡がれるそれ。それはようやく聞き取れる位だったかもしれない。しかし自分より濃い言葉でかつ優雅で耳に残り言葉を止めた。]
あら、お詳しいんですね。
(89) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[あ、と苦笑する。 慌てたように、刻んだ文字に手のひらで土を被せた。]
“変なこと聞いてごめんね 折角のお祭りなのに”
[珍しく、動揺が瞳に乗っていた。]
“え 秋月先生くれなかったの 一平ちゃんやお弟子さんと 食べるんだと思ってた”
[話題を変える。 むくれた一平太を見て、少しだけ笑んだ]
“本が出来たら 一平ちゃんも食通になれるかも”
(90) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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おう、えらいえらい。
[褒めて欲しそうだったのでそうしてやった。>>82]
屋台、夜もしばらくは開いてるだろうが… 店が閉まる前に買っておくか?
周りに人がいないのを確認して食っとけよ。 夜なら人気もないかな。
(91) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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夕様。 …あ、そういえば私も名乗っていなかった気がします…ゆりと申します。
[ぺこりとお辞儀。変わりはない、という言葉の意味は分からなくて小首を傾げる。本殿は祭事の為供物やいろんな飾り付けがされていていつもと少し雰囲気が違うから、そのことだろうかと勘違いをして]
私は、今日もお使いでお祭のほうに行っていたのですが…そう、ですね。お社では、神様への踊りを踊ったりしているので、いつもの静かな雰囲気とは違うかもしれませんね。
[微笑む夕顔に笑みを返す]
神様も、きっとお祭を楽しんでいらっしゃると思います。
(92) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[たまこと日向が立ち去った後、また少し商売をして、 疲れた頃には傍らの、楽しみに置いていた包みを開く]
へえ。 蓬が、こんな風になるんだねえ。
[とってきたもの、そのまま口に入れられないのは不便でもあろうけれど、それが人間の楽しみなのかも知れないと思う]
うん。 中身は、何だろう、豆?
[複数の素材が合わさった、不思議な甘みを楽しみながら、ごくりとそれを飲み込んで]
! ……ご、
ごめん、みず、
[隣の屋台の婆様に、ふたたび情けをかけられたりした*]
(93) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[沙耶のきょとんとした表情に>>83]
雅楽はねぇ、奉納やったり祀りやったりでね。 そういうのを奏でる刻おおいんよ。 神様のお話とか、妖怪退治のお話やったりなぁ。
逢魔時なんて仰々しく書くけれど あやかしは古き神々とも言われますやろ?
山にも草木にも物にも神様が宿るいうんは、神道の理ですよぅ? せやから、雷門さんと関係あるいうたらある思うけどなぁ。
(94) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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>>90いや気にしてないよ。 気になったら気になっちゃうもんねー。 でも>>79志乃さんも言ってるけど、急にどうしたの?
[そこはちょっと気になって。]
まあそれはそうとしても―。先生は独り占めしたんだろうか、少なからずずるい。 食通のはじめとして僕に食べさせて欲しいよ。
[折角のふくれぷりが収まっても、また先生のことを考えると表情がもとに戻ってしまう。]
(95) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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ゆりおねえちゃん。
[教えられた名前を繰り返して、こくんと頷く。 ほんの少し、首を傾げて]
夕は、様じゃないの。夕なのよ? 様をつけるのが、ゆりおねえちゃんの、ええと…… れいぎ?なの?
[少しむつかしい顔で聞いてみる。 やがて続く言葉には、ぱちりと大きな瞳を瞬いて、]
(96) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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……ふうん。いつもより賑やか。 だからかなあ。
うん。かみさまもきっと楽しんでるね。 だって、とても自由だもの。
[くすりと笑うと、赤い手毬の鈴がちりんと鳴った]
……ゆりおねえちゃん。 巫女さまは、かみさまとお話ししたりはしないの?
[こてん。と首を傾いで問い掛ける]
(97) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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>>89 あらぁ。うちよりきっと センセの方がお詳しいですよぅ?
うちは、これ覚えるときに聞いたり 読んだりしただけやから
お話に興味はあるんよ。神様のお話 せやからセンセにも 色々聞いてみたいなぁ思てますんよ。
[箏の包みを指さしてふわりと笑う]
(98) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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そうなんだ……。 神様や、妖怪の、お話……。
[興味をそそられたように、志乃>>94の顔を見詰める]
そっか。あやかし、って、神様の事でもあるんだね。 神様、は、いろんな所にいるんだ……。
[彼女が月見の岩を磐座と呼んだ事を思い出す。 そうして生活の中で何気なく触れたものにも、神様が宿っているということか]
うん……雷門さまも、山の神様、だもんね……。 じゃあ、今はすぐ傍に、来ている……?
[きょろきょろと周囲を見回すが、娘に気配の違いは感じ取れなかった。 そして一平太>>95の言葉に、自分も日向の方を見る]
(99) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[褒められて得意げになって]
うん、じゃあ買う。
夜に、人がいないときに 食べるんだね。 わかった 気をつける。
おしろいー おっしろいー
[久しぶりの白粉に心が躍り、へたくそな歌を口ずさんだ。]
(100) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時頃
団子屋 たまこは、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時頃
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にしても、だいぶ減っちまったねえ。
[行李の中身に首傾げ、ひとりごちる]
祭りはまだまだ続くんだ、もう少し仕入れてこようか。 ……金創、少しはよくなったかねえ。
[祭りの初日が暮れる頃、山へと駆ける狐一匹。 だから祭りの二日目に、薬売りの露店が出たのは少し遅い時間]
(101) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[やはり僅かに感じた気配が気になりだしたのか 男は団子を頬張りながら、働く娘をちらり眺める]
(この娘、既にあやかしに魅入られてるのか。……はてなぁ。 ――でも、そうだとして、皆の匂いとは、ちぃとばかり違うような)
[くん、と小さく鼻を動かした**]
(102) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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[おねえちゃん、の言葉に擽ったそうに微笑む。続く言葉には、あ、と口を押さえて]
すみません。これは、子供の頃からの癖なのです。 れいぎ、…そうですね。礼儀みたいなものです。 夕様は、こう呼ばれるのはお嫌ですか?
[小首を傾げて、尋ねる]
はい。お祭の日は、色んな方が自由に楽しめる日ですから。神様も、きっと楽しんでいらっしゃると思います。
(103) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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…おしろいって、こういうときはどこで売ってるんだっけな。
屋台じゃなくて普通の店か? 饅頭や団子についている粉は…違うよな。 或いは、芙蓉のような薬屋……
[屋台の方へと再び足を向けながら、思案にふける。]
(104) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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神様とお話、ですか?
[少し考えた後、微笑んで]
そうですね…場所によっては、巫女が神様とお話をするお社もあるようですが、青葉村の神社は、神主様…、えっと、巫女さんよりもっと偉い人がいて、その方がそのお役目を負っているのです。
お話、というか、神様にお願いをするお役目、でしょうか。畑に沢山作物が育つよう、村のみんなが病気になったりしないよう、お願いしてくださっているのですよ。
(105) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時半頃
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時半頃
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[志乃から沙耶への言葉に、 細めた瞳をすこし見開く。>>94]
“神々。ふうん。 それなら神様と出会う刻 とも、言えるのかな”
[再び心を巡る祖父の言。 恐らくは、過敏になっていたのだろうと思い直して。]
(106) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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[芙蓉と一平太に急な問いの理由を問われる。 沙耶にも不思議そうな視線を向けられれば、それを受け止めながら。>>79>>90>>99]
“遺言だったの”
[“以前聞いた単語”>>84、 その出所は祖父なのだと小さく書いた。 遺言を思い出す切欠となった微かな異変については、伏せている。 あの形容しずらい感覚を、説明出来る気がしない。]
(107) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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“弟子の意見も取り入れるべき、だよね。 多角的で、斬新な評論になると思う まとまらないかも、だけど”
[よほど悔しいのか、再び風船のようになる頬。 くすりと笑んで、付け加えた。] “今度屋台に来ることがあったら、 ちゃんと分けてあげるように伝えてみるよ”
(108) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時半頃
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[ゆりの言葉に、ううん。と首を傾げる>>130 少し考え込むようにして、ぽつと言葉を継いだ]
様なんて呼ばれることはないの。 だからね、ううん…
[少し困った様子で、ゆりを見上げた。 嫌とまでは口にしないのだが]
……ん。かみさまも楽しんでいるといいな。 みんなが楽しめるといいの。お祭りだから。
[こくんと素直に頷いた]
(109) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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>>99 せやなぁ…厄を呼ぶのか幸を呼ぶのか 厄と思えば魔 幸と思えば神
人も沙耶や日向さん、そこの一平太さんやセンセ、たまことかええ人はようけいおるけど 物盗ったり、人殺したり悪いことする人もおりますやろ?
神様いうんもええ神様と悪い神様おる思いますんよ。 心配せんでも雷門さんはこの一帯の山の神様やからな きっとどこかで見守ってくれてるとは思いますんよ? 悪い神様近づけんように、きっと護ってくれてる思いますわ。
霊峰を統べる神の加護 富士さまや三輪さまいろいろありますやろ?
[きょろきょろする沙耶に『そういうお話が好きや言うだけで、うちも雷門さんのお顔は見えませんからなぁ』と申し訳なさそうにと笑う。言葉煮出すのは、ある意味真実。人も色々、あやかしも色々。危害を加えようとするあやかしはそう多くはない。気がないのがそれ即ち善行かは理を異にすれば意味もなさないが…]
(110) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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ゆりおねえちゃんより、えらいひと? そのひとは、かみさまの声を聞けるの?
…かみさまが、いるかどうかも知っている?
[だとしたら、少し厄介だ。 丁寧なゆりの説明に、どこか探るようなこたえが返った>>105]
(111) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/15(Thu) 00時半頃
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どこで売っているかな
[辰次の後をついて歩き]
さやが白粉も売ってるって言ってたから たぶんあるよ おしろい
[どこにあるかはさっぱりわからない。]
(112) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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お祖父さんの、遺言……。
[日向>>107の綴った言葉に、小さく頷いて]
そう、だったんだ。 日向さんのお祖父さんも、神様のこととか、詳しかったのかな……? やっぱり、近くに雷門さまのお山があるから……?
[呟きつつ、神社のある方向を見上げる]
(113) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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悪い神様もいるんだ……。 祟り、とかいうの、かな?
[志乃>>110に首を傾げ]
うん、雷門さまは良い神様、だよね。 雷門さまに護られてて、良かった……。
[うっすらと微笑みを浮かべる。 やっぱりその気配などは感じられなかったけれど、そうなのだろうと良い方に考える事にした]
(114) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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…………っ
[そうして神社の方を眺めていた時、ふと視界がぶれるような感覚があった。 見上げた姿勢のまま、ふらり、と一歩後退り]
あ、はは、今日はちょっと、疲れちゃったみたい……。 折角志乃と会えた所だけど、そろそろ休もう、かな……?
(115) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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[困った様子で見上げる夕顔に、少しおろおろとして]
えっと、では… 夕ちゃん、ではいかがでしょうか?
はい。神様も、皆が楽しんでいる姿をきっと楽しんでくださってると思います。
[微笑んで頷き返した]
(116) 2011/09/15(Thu) 00時半頃
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