207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/09(Tue) 22時半頃
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釣れてもやんねーよ、俺が捌く
[振り返り、声を返した。 ニコラスとは、魚を生のまま食べることに関してやりあったこともあったが、焼いてもうまいことを認識したし、また火が使えない時を思い出したか、なんとか和解に至った――ように思える。 なんでもいい。 奴の作るメシは悪くない。 それだけは覚えている。
けれど魚はやらない。
波の動きに意識を飛ばしていたが、反応を返す釣竿を握りなおした。 やがて二尾の釣果を携え、ほとんど掃除の終わった甲板を歩くことになるのだった]
(88) 2014/12/09(Tue) 22時半頃
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――船尾楼へ――
[船底へギリアンが降りていくのを見、何かあれば殺しは彼でも充分だろうと改めて上に戻る。 船はすっかり動き始めていて、荷もだいぶ片付いていた。 甲板掃除が始まるなら混ざろうかというところだが、今日はそれよりもと船尾楼へ向かう。]
――どうだ?
[舵を取っていたのは航海士本人>>40だった。 慌ただしく出航したその判断や操舵の状況等々をたった三音に込めて問う。]
(89) 2014/12/09(Tue) 22時半頃
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>>75
あるんだ。
[ヘクターの答えには瞬いて。 役に立つかわからんような奴を気紛れに拾ったことも、 助けてくれと請う奴を拾ったことも 殺すより生かした方が俺にとって是と思えば、というその言葉に、しばし思議を巡らせ、眸、鈍い碧が笑みに濁り]
つまり、好み?
[少しだけ、からかうような口調。]
(90) 2014/12/09(Tue) 22時半頃
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セシルは、>>89船尾楼にあがってくる人物をみやり、ふうっと息をつく。
2014/12/09(Tue) 22時半頃
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―→食料庫―
[真っ先に自室へ――、 と行きたいところだが、どうせすぐ下には食料庫がある。 そこへ酒樽を運んでから、自室へ戻ることにする。
慣れていてもやはり階段は嫌いだ。 左肩に酒樽を担ぎながら、 床の上を歩くのよりは速度を落として階下へと。]
おぉーい、誰かいねぇのかー??
[厨房の中へと声をかけてみるが、さて返事はあっただろうか。 応答があれば「こいつを頼む」と酒樽を引渡し、 誰もいないようであれば、適当に目立つ場所へと置いた。
込み入った場所にはなるべく入りたくない。 視界に映らないものに脚を引っ掛けて散らかすのも、 拾い集めるのも、説教を受けるのも面倒臭いからだ。]
(91) 2014/12/09(Tue) 22時半頃
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待つ、 違うなラ 殺さナイ 今晩は 殺さナイ
[待てと言われればピタリと動きを止める。 船長の眼差しの先で縮こまる捕虜は、上階にまで届く叫びを上げた男だとは思い難いほど小さく見えた。
“命令”が無ければ、好んで殺りはしない。船長の「待て」が今晩に限られていると知ってか知らずか、男はこの場での不殺に頷き、大人しく身を退く。感情の無い眼で、捕虜を見据えながら。]
(92) 2014/12/09(Tue) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/09(Tue) 22時半頃
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―回想・十数年前―
[海賊の仲間になるのに、一筋縄でいくとは思っていなかった。>>42 けど、いきなり武器で襲いかかられるとは思っていなかった。]
はあ!?う、わっ…!?
[剣を鍛錬で振ったことはあった。 貨物船で鍛えた腕力と体力もあった。 だが、喧嘩の回数は少なく、人に武器を実際に向けた経験はなかった。
頑張りな、とギャラリーからからかい程度に投げられたサーベルを拾って、ほとんど一方的な防戦。だけど諦めずに、殴られても攻撃を受けても何度も向かっていった。一撃くらいは入れられただろうか、最後は意地で動いていて、もう記憶が曖昧だった。
下っ端として働き始めた日。腫れた顔に潮風が染みまくって、小声で悲鳴をあげていた。今でこそ兄貴などと呼ばれ、慕われているが。そっとしておいてほしい、本人にとっての黒歴史の1ページ。*]
(93) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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[航海士>>62の持つ双眼鏡は 俺様の目には繊細過ぎる。天使の意匠も、然りだ。
その繊細さとは打って異なる、趣味の"良い"装飾銃。 意外だと思うくらいの付き合いは合った。 彼の瞳とよく似た、碧。 改めて眺め、鼻を鳴らす。]
碧は貴族連中がよく好むんでね。 覚えとけ、Bitch.
[かかか、機嫌良く咽喉を鳴らして、]
言うねえ、言うねえ。 俺様の為に宝箱こさえてくれるってか?
(94) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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― 船尾楼・梶 ― >>89 [ゆっくりと動き始める船。 それは、もちろん思ったようなものではない。
荷物を多く積めないことに、乗組員はため息をこぼしたかもしれないが、船長の判断を航海士は善策ととる。
だが、どんなに手を打ったところで、いうことをきかないのが自然だ。 あがってきた黒シャツの男に、水底の碧色を向けると、緩く髪を揺らし、たった三文字の問いに、小さなため息を返す。]
なんとかしたいよ。
[いつもならば、まだ自信めいた言葉が出せていただろうが。 こう言っている間にも風は弱まっていく。]
(95) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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銀貨二枚でも構いやしねえんだがねえ。
[女神の高笑いが増えるだけだ、と 茶化すだけで、交渉の話はおしまいだ。 正に、高笑いを終えたばかりの女神は懐でおねんねしている。
―――…そうして、場を離れる前に受け取る戦利品。 節くれだった男の指と、血で汚れた指輪。 金銀の装飾はところどころ欠けているし、宝石も曇ってやがる。]
鼠の指にはお似合いだなあ。
[ちゅう、ちゅう、鳴きながら、荷運びに励んだとさ。 血で汚れた手で戦利品を触ったもんで、まあ、金品は簡単に汚れる。またも副船長殿にどやされようが、へらへらしていた*]
(96) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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ケーチ!!
[>>88返ってきたいつも通りの答えに、楽しげにケラケラ笑って罵倒。 若く見えるのにこちらよりもだいぶ歳上らしい彼には魚の生食について話し合ったことがあるような …ぼやーっとした記憶がある。 その後、肉は生で食べる?卵は?犬は?などと質問責めにした記憶がぼやーっとあるから、多分間違いない。多分。
まあいいや。 今日は、お肉!]
(97) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/09(Tue) 23時頃
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よし。いい仔だ。
[>>92ピタリと止まるギリーの様子にクスリと微笑む。 道化がギリーに注ぐ視線には慈しみと言ってもいい程の温かさがある。]
荷を運んでいたのか、ギリー? 続けてきなさい。
[ギリアンの手元を見やってそう判断した。 ギリアンが命令に従い荷運びの続きに戻ったのなら、道化も続いてサイモンの元を後にした。]
(98) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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[医務室へと走る前、ちょっと調理場にも寄って。 備蓄をふらふらと確かめておく。 自分の仕事は最低限こなさないと自分の用事はしてはならないと、元来の真面目な性格が命じるものだから。
ジャガイモは早く使わないと。肉はまだ余裕があるな。あ、酒が少ない。なんでだ。そうだ飲んだ!せっかくだからもう一口くらい飲んでおこう。 などと考え、酒を一口二口飲んで。
棚に瓶を直した瞬間、ぐるんと天地が回った]
お?
[貧血か、飲みすぎか、両方か。意識が飛んで。 チカチカする視界、なにやら呼び声がするなあと思った時、意識が戻ってきた>>91]
お、おー。いるいるー!ヒヒッ、いーる!
[酒樽をみた瞬間、ヒャアと奇声をあげた]
ヒヒッ、キヒッ、おっさけー! モンド、君って本当に最高だぁ!!
(99) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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出来そうか?
[返ってきた言葉>>95は良とは聞こえなかった。 故に聞き方を変える。"出来ない"が返れば何か力にもなれるかと思ってのことだ。 風はあまり長い髪を揺らさなかった。]
(100) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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――― デゼスポワール号、甲板から船内に ―――
あああああッたくよ……
[往復回数が見事二桁の大台に乗ったところで 適当な理由を付けて、荷運びの輪から離れる。 人使いの荒い海賊トーナメントでも存在すりゃあ 間違いなく上位に食い込むだろう、と、猫の言い分だ。]
女神に何たる口の聞きようだッつう……
[ぶちぶち、思い出すのはモンド>>66の口出しだ。 俺様が早漏だッてんのは真実だから良い。 ―――…だが、女神に悪口たあどういう了見だ!]
審美眼ッてやつが足りないねえ。
[だあらだあら、歩いていたところで、声>>61]
(101) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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―荷運びに着手する前―
ミナカ ヤブ呼ぶ、ミナ
[傷を負う度に船医の世話になっているが、未だ清潔なものには慣れない。診てもらう間、大人しく畏まって座っているものの、肌を拭われ包帯を巻かれるむず痒さに指先だけトツトツ自身の足を叩き遊んでしまう。]
ウ゛ゥ゛ ァ゛
[実のところ、縫われるのがちょっと嫌いだ。 痛みは気にならないが、焼いた針にチクチクやられる感覚は気持ちが悪い。だから、今回はあのチクチクが無いまま治療が終わり、内心、安堵していた。
礼を言うような、礼儀は無い。 ただ、どういう風の吹き回しか。 ミナカの頭をクシャと撫でてから彼の元を辞した。*]
(102) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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―医務室へと―
ミナカ!名医! 痛み止めちょうだい!
[痛みなんか感じてないくせに、ケラケラ笑いながら飛び込んできたのは。 丁度、ギリアンの手当てが終わった後の時。
つまりは、だいぶ人が引いてきたころ]
肩にね!弾がね!キヒッ。
[酒が入ってるせいで止まらない出血は、てんてんと部屋に染みを作っていき。 あまつさえなにが楽しいのか蒼白な顔でゲタゲタ笑ったりはしゃいだりしているせいで、あちこちに血が飛んでいる。
ヘクターがいたら殴られておとなしくなってるとこだが、ヘクターはいなかった]
(103) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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─ 船底 ─
[ほぼ無音に階段を下りて行けば、船長とギリアンに出会すことになったろうか。
足を止め、相手に視線を合わせはするが、声はかけない。 ただ、ほんの僅かだけ、眉を跳ねさせた。]
(104) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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Wooooon... ?
[悲痛とも言える叫び声は、犬の叫び声にも似ていた。
内容は半分も聞き取れなかったので 見物料に頂いた、鼠の手を、耳許に充てがう。 もしもおし―――…耳を澄ますみてえな仕草で。]
……………
[まあ、聞こえないんだが。 結局は適当な船員を捕まえて、事の事情を聞く。]
はぁん、捕虜? 誰が捕まえた、……ッて、船長が?
(105) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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―甲板―
五人も、死んだか。
[口を結んで、確認するように呟いた。 ダリウス、エリオット、アーマンド、テレンス、ヘンリー。 恐怖の元に集まってきた一癖も二癖もある連中とはいえ、船の上で共に生きて死線をくぐり抜けてくれば、僅かずつでも仲間意識は育っていく。少なくとも、この男の場合は。]
………。
[手向けの花も、ろくな祈りの言葉も持っていないから、口の中で小さく別れの挨拶を告げるのみ。
それもすぐに終わって、掃除だの後片付けだのを甲板で結構適当にこなしていた。]
(106) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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― →厨房 ―
[指先から肘くらいまでのと、手のひらくらいの、そんな釣果。 携えて覗いた厨房は、ちょうど人影なく ひとまずは、棚に見つけた酒瓶を空にして、床に転がしておいた。
そういえば、と腰にぶら下げたままの刀。 邪魔でも仕方がない、と包丁を手に取り、鱗をそぎ落とし始めた]
人狼、ってねぇ…
[叫びは男の耳にも届いていた。 声には面白がるような響きがある。 少なくとも、その存在を初めて聞いた、というわけではなかった]
(107) 2014/12/09(Tue) 23時頃
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>>100
――……手をこっちに。
[ジェレミーの言葉に、 その顔を見つめ、そう口を開くと、この絶望号を磨き上げるその節だった手を求める。
彼がこちらにそれを差し出せば、握って、梶に添わせるつもり。]
梶、したことある? やっているうちに、船の感覚が、自身の手足のようになるよ。
[その振動、響き、そして、感覚。 波に沿い、そして、潮に逆らう、重み。 そういったものを、受け渡そうと企むけれど。]
(108) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2014/12/09(Tue) 23時半頃
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無理だと思うけど、無茶してあんま怪我すんな。
[命令には忠実なギリ―だが、複数はなかなかこなせないのか。 誰かの命令+船を壊さない様にしている所を見るに、 自分の注意が入り込む余地は無いだろう。 ヤブが治らない事を悟ったまま>>102何故か頭まで撫でられ、 首を傾げつつも。]
よーし。皆だな。 今度ヤブって声が聞こえたら、そいつ殴ったら…面倒だな。 熱いキッスでもしてやってくれ。俺からだって。
(109) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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[ヤブ呼ばわりする連中への報復を命じて退出させると、 今度は対極の声>>80>>130が聞こえて来た。]
悪運強いな。また生き延びたかよ。
[誰が見ても壊れてしまった男だが、辛うじて生き延びている。 ニコラスを見る度に、無力に歯軋りする医者の顔が出て来て、 そんなもんがまだ残っている事に驚かさせる。 どうしようもないが、彼はそう思わせる男だった。]
また派手にやったな。 痛み止め? その前に傷の処置だ、薬は後でやる。 おら、ちょっとこれ咥えてろ。
[有無を言わさず布を口に押し込むと、度数の高いアルコールを 惜しげも無く傷へと注いで消毒と言う名の拷問を開始した。]
(110) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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おや、ヴェラ。
[牢を離れると足音の無い猫がおり、道化は声をかけた。>>104]
こんなところに何の用かな?
[くいと右手で頭の帽子の位置を直しながら尋ねる。]
(111) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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まだマダ 有る まだマダ 運ぶ
[捕虜へと向けていた眼差しも、「続けろ」という“命令”ひとつであっさり逸れ。言われるまま、また粛々と荷運びを続けるべく階段を登っていく。
余計な事はしない。 必要な事をする。 命令を聞く。 逆らわない。
そうしていれば飯が食える。生きられる。
だから、“命令”には従順に、労働に勤しむ。*]
(112) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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あっれ、セシルが動かしてんの? もうちょい腕っ節の強い奴に任せた方が良くね?
[操舵手の仕事も兼ねている航海士へ、楼には上がらずに下の甲板から声をかけた。大変だろうという気遣いの言葉はこう化ける。]
……?
[ふと、妙な気配に一瞬悪寒が走る。 何かに見られているかのような。 それが、セシルの持ち物が原因だとはわからない。]
……風が冷えてきたか?
[半分だけ目覚めた獣は、またすぐに眠りに落ちた。]
(113) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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[>>51名前を呼ばれ。ニコラスに見つめられて。 グレッグは言葉に詰まった。 一瞬。一瞬だけ。 その視線が、あの頃のまともだった彼に戻った気がして]
ちゃんと。食べて、る。うん。
[自分も遠い昔に戻ったように、たどたどしい口調で。 ニコラスに手を伸ばされる。 不思議と撫でられるのは嫌ではなかった。 でも、その手は届かなくて]
……あ。ニコ。
[次の瞬間には、ニコラスはいつものニコラスだった。 ため息を吐いて。自分もいつものグレッグに戻らねば、と]
(114) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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―厨房―
いよぉ、今日もハッピーってやつかい?
[厨房の中から返って来た声は>>99、 いつも通り耳を突き破って脳に刺さる。
だが、このアル中料理人の存在があるから 男の酒好きが目立たなく、周りにうるさくも言われない。 恰好のスケープゴートというヤツだ。]
喜んで貰えて俺ぁ嬉しいよ。 今日も美味い飯、期待してるぜぇ。
(115) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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[あの船長が生かすと判断したのならば 相当に腕っ節の立つ捕虜なのだろうと、勝手な期待を働かせる。 既に、せっせと船長の不興を買ってるとは知る由もない。
その会話に続けて、戦死したと言う、五人の名前。]
死神に見放されたか。
口が減ったなあ、かかかッ。
[女神と死神に見放されたのならば、仕方がない。 表に出す感慨はそれだけに留めて 半月円は腰に、栓詰まりの女神は懐に、鼠の手は手元に。 趣味が悪いの一言で収めきれねえ格好で、厨房に向かった。]
(116) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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[こんなイカレた様子でも、この料理人の飯は美味い。
海上で口にするものが限られているから、という訳でもなく、 地上の飯よりも美味いと感じた。
ただ、男の舌はあまり信用できるものではなかった。
けれども、この男の料理に文句を付ける者は、 男の知る限りいなかったはずだ。腕はいい。恐らく。
「頼んだぜ」と酒樽を渡して、その場を去った。 全部一人で飲んでしまわなければいいが……。]
(117) 2014/12/09(Tue) 23時半頃
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