62 あの、夏の日
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[ヤニクへ呆れたように、]
お前さ、それ……
[もてないって自分に言い聞かせようとして、もてないように行動してたからじゃねーのか?と言いかけて言葉を飲み込む。
仲良くしているくせに、どことなく距離を取っているように感じていたあの頃のことは、触れない方が良いのかとも思って。
代わりに。]
サイラス……何か、あぶねーな。
[バスケ部の後輩だった彼を思い出し、溜息を吐いた。]
ディーンは、首吊り人形が揺れた後、床に落ちたかもしれない。
2011/09/01(Thu) 00時頃
[投げた輪ゴムはメアリーの手に。
即席スタイリストの仕事を見て、感心したように呟く。]
へぇ。上手いもんだな。
つか、暑いとか言ってるなら、髪まとめた方が涼しかったんじゃねーの?
こいつの髪型、本人以外を涼しくさせる効果は抜群だったけど。
[昼間でも、廊下の角でいきなり鉢合わせると怖かった覚えがある。]
ディーンは、ベネットにタックルかましてやろうかと思った。
2011/09/01(Thu) 00時頃
メアリーには、派手な男よりも。
真面目で大切にしてくれる男が似合いそう。
そうだなあ……この中だったらディーンとか?
[メアリーの隣で眠るディーンを見遣り、くすっと笑う。
そこでヘクターの何か言いたげな呟きに振り返り、首を傾げた]
……ん? 何か?
[誤魔化すようににこっと笑って。]
ええ、しゅ、趣味ですか!?
[失礼だけど、と前置きしたヤニクに何を言われるかとびくびくしていたが、次いでの言葉にぽかんとした。]
ど、うなんでしょうね。
告白されたのをとりあえず受けて付き合ってただけなので……
[それは趣味が悪いというのだろうか、と首を傾げる。]
でも、……
趣味は悪くない、と思います。
だって、今好きなのは――
[最後は、極々小さな声で。
喧しい居酒屋の喧騒に消えた。]
そろそろみんな起きる頃合いかな……?と、見渡して呟く。
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誰がラブラブだ!!
[>>90テツの声に、マリアにしたのと同じ様に咬みつく]
そう言うテツ先輩こそ、どうなんですか?
[はあ、と呆れた様な――男の声]
(94) 2011/09/01(Thu) 00時頃
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え、えっ?
な、何言ってるんですかヤニク先輩!
そ、そんなディーン先輩が困っちゃいますよ!
そんな!
そそそそんな!
[ヤニクの声に弾かれたように顔を上げ
両手で顔を隠した。
もう何度目かわからない白ワインを煽ろうとして
既にグラスは空になっていた――]
[人気があったというのは初耳だ。]
それは何かの間違いでしょう。
人気があったとしても、レッサーパンダとかアザラシ的な人気なのでは?
[自分に自信がもてないのでついつい否定をしてしまう。
というか、自分の知らないところで可愛いと叫ばれてたという事になんとなく背筋がゾワゾワする。
同級生の女の子が付き合っていた経験があると聞けば、時の流れを感じてみたり。]
メアリーってば、大人ー。
私は全然そういうのなかったなぁ。
[本当はあるにはあったのだが、あまりにも積極的に交際を求められて怖くなって逃げ出してしまったのであった。]
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全く――
[やがて、少年は落ち着きを取り戻し]
――皆、変わらないな。
[ほんの少しだけの笑顔を――**]
(95) 2011/09/01(Thu) 00時頃
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