3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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─北棟・東階段付近─
[>>147 首に手をやる仕種の意味には気づかない。 その辺りは、間違いなく天然の鈍感で]
入り口、ないんだよなぁ。 昔の間取りで言うなら……。
[言いながら、途中まで階段を上がり]
ここらにあるはずなんだけど、壁だし。 印刷室の位置とか、床の高さとか、色々考えると……。
……あんまり、楽しくねぇ結論が出て来るな、コレ。
[大げさなため息とともに言った所に、ケイトを呼ぶ声が聞こえたなら。 一つ、瞬いた]
(151) 2010/03/08(Mon) 23時頃
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[少し揺れてるだろう尻尾、そっと触れてみる]
――冷たいでしょう?
[頬を舐める舌、くすぐったい。
涙を拭われるなら、人の姿の方がいいかもしれない]
[散っていく。教師としての思いも人としての思いもエミール・スティーブンスとしての思いも。
もう抗うことはない。
静かだった。音も声も聞こえない。
後は闇と同じになるのだと、どこかで思った。
黒い目に、少女の姿が映った。
一度だけ瞬いて問う]
ケイト・グリフィズ。もし鬼がすべていなくなって貴女の姿が見つかったら、皆を返すことは、出来ませんか。
貴女の姿が見つかれば、貴女もここから開放されるのでは、ないのですか。
それなら友達も必要なくなるでしょう?
それとも、皆と一緒なら、ここに居ても構わないのですか。こんなに、暗い場所なのに。
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─北棟・東階段─
[同じ事を思い出していた>>148、と知ったら、さすがにちょっと慌てた。かも知れないが]
ああ、他に考えられないしな。
[入り浸りの理由を問われたなら、台本やポスターの印刷に使わせてもらっていた事を語りもするが、今はそんな場合でもなく]
……みつけるよ、絶対。
[ケイトの姿に遅れて気づけば、小さく言って]
壁と床と天井。ぶち破るなら、床がラク、かな。 とにかく行こーぜ、印刷室。
[二階を見上げて言う。足は既に、動き出していた]
(157) 2010/03/08(Mon) 23時頃
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[虚空から漂う声、反応したのは
「鬼が全ていなくなって」その言葉が聞こえたから]
――… ………ップく ん ……
[流れ続ける涙は、一筋の糸のよう]
ずっと すっと一緒…?
[どこからか聞こえてくる哀しい声]
でも闇に溶けたら…何もかも消えてしまうよ
異形に変わって きっと 自分さえもわからずに
何にも無くなってしまうよ
何もかもが意味がない
…欲しい。
けど、穢したく…ないんだ。
[漏れる声は苦々しく。
ここまで連れてきて、自分色に染めてしまって、今更何を言うと自分でも滑稽だけれど。
それでも…あの自分と良く似た金髪の、あの子を殺した狂える教師と同じになってしまいたくはない。]
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─印刷室─
[階段上がってすぐの場所。 部の作業をしながらの駄弁り場のひとつ]
……なーんで、ここがこんな事になってたかなぁ。
[中に入り、最初に口をついたのはこんな一言。 よくよく見れば、確かに入り口には不自然な段差。 同じ階の、他の部屋にはないもの]
……さってとぉ。 どうやってぶち抜くか。
[とんとん、と踵で床をつつきながら呟く。 手段として取りうるものも、なくは、ないが]
(163) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
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演劇部 オスカーは、自身の左の腕を見る。熱はだいぶ、戻っていたか。
2010/03/08(Mon) 23時半頃
[彼らは死ぬ必要などなかったのだから。
教師としての、最後の言葉。
それはやはり生徒を思うもの。
帰りたいわけではない。
ただ、帰れないと言っていた生徒のことを、少しだけ、思い出したから。
帰りたい生徒が帰れればいいと、思っただけ]
この状況では、帰りたいと思っていても帰りたくないと言うかも知れませんけどね。
わからないなら、帰れるのかもしれないということです。
鬼も、鬼でない人も。鬼になりきれないものも。
[うつろう虚空、耳を澄ませば やさしい こえ たち]
……ばら色の……
[桜色と薔薇色、同じ闇に落ちていく、
2つのガラス玉をみていた気がする]
誰かを残せと闇が言うのなら、私が残りましょう。
私はもう、帰れるのだとしても、帰るつもりはありませんから。
[声、が聞こえた気がした。
侵蝕する闇に、かき消される]
貴女も、出られるのなら、出たくは、ないのですか。残りたいというなら、止めはしませんが。
――私は、教師です。
貴女が私より本当は年上でも。
貴女がここの生徒であるなら、貴女も私の生徒ですから。
生徒を、教師が助けるのは当然のことでしょう。
[肩を触り、そして背中に手を回した。
胸に耳を当てても心音は聞こえない。
零れた声を聞けば、鳶色を伏せた。
それと同時に、酷く甘ったるい幸福感を得る。]
ディーさん、やさし。
だいすき。
[ぐりぐりと額を身体に押し当てる。
ぽんぽん、と回した手で優しく背中を叩いた。]
ええ、見ていることしか出来ません。ですから、その後の事を、聞いているのですよ。
……――。
私が闇に飲み込まれる前に。
貴女の身体が見つかることを。
[願っています。それは言葉にならずに闇に溶けた]
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─印刷室─
[隣にやって来たケイト。 黙って床を見下ろす、その視線を追って]
……ここ。 この下?
[短い言葉に、その場に膝を突いて。こんこん、と拳でつついた後]
……道具持ってきて細工する時間はなさそうだし。
[当てた拳に、力を入れる。 後一回ぐらい、何とかなれ。 そんな勝手な事を考えながら]
とりあえず、一発衝撃、打ち込むわ。
[さらっと言った]
(168) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
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[緋色が揺らげば 蒼い翅はさざめいて
舞い散る燐粉は 風に散る涙のように闇を彩る]
[半ば以上闇と化した体に、ピッパの手が触れる]
[手のあった場所を握ってくれるその感触。
隣に座ってくれた気配。
肩に感じる重み]
[紡がれた彼女の言葉。はらはらと、闇から剥がれ落ちるようにガラス球がいくつか転がり落ちた]
………そう思う?
なら、良かった。それなら、良いんだ。
[この胸にずっとあったあの熱が、何て名前で呼ばれていたのかを知らない。あの人に対して抱いていた感情、そして、友人達へもっていた感情、ピッパへのこの想い]
[これが愛なら、いいんだ。もうそれだけで、いい]
[ころりころりと、滴り落ちるガラス球。
それはきっと、闇の中ではただただ闇色の。
闇に一条の光がさしたその時、きっとオレンジ色にきらきら輝く。まるで、真っ赤に染まる夕陽みたいに]
(―― ありがとう)
[ あかい こえ きこえて ]
―――……ッ、
だめ だめだ よ……
[子供をあやすような仕草が微笑ましくて。
それだけで何もかもとろけてしまいそうになる。]
…身勝手で済まない。
振り回して引きずり込んで、もう戻れないところまで来てしまったけれど、
それでも、見捨てずにいてくれて、感謝してる。
何度も言っていたけど、出ればいんじゃね。
[ヘクターはポツリと一言]
(出たいなら、さっさと出てこいよ)
[もう体は大分闇に溶けて。
その一部が、彼女の操る闇に少し加わっていた]
[助けて欲しかった、その言葉に、闇の侵蝕が緩まったような気がした。
だからもう一度。
言葉を紡ぐ。言葉が紡げる内はまだ]
私は、彼ではないから、断定は出来ません。
ですが、貴女の慕う彼が教師であるのなら。
同じようなことを。
いうと、思います。
言わないような教師を慕う貴女では、ないでしょう?
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─印刷室─
[一つ、深呼吸する。 床を思いっきり殴ったら拳潰れるかな、なんて呑気に思いつつ。 闇が走り、床にできたひび割れ。
それに狙いを定めて]
……開けっ!
[声と共に、熱波を纏う拳を打ちつけた。衝撃が伝わる。 床と、それから、自身の肩に]
(171) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
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[己がこうして居られるように、
あの子も、想う相手の所へ行ければいいと、そう思った。]
[ 助けて 少女の こえ ]
[ けれど まだ きこえる ]
[ やみいろ の わらい ごえ が]
フィリップくん… !!!
ケイトが見つかったら
ケイトの闇が消えたら…
夜が明ける…よね。
そしたら あっち側の人はみんな帰れるよね
あはは、見捨てるわけないしょ?
もどれなくてもきえそうでも
[回していた腕を離し、両手を取って己の手に絡める。
遠くでまた聞こえた大きな音>>@40に、身体を震わせた。]
[あっち側の人はみんな帰れるよね]
[虚空から流れてくる声]
[瞳を伏せる、涙はやまない]
[あの ふかい 絶望と狂気の叫び]
[繋ぎ止めたかったのに]
[こわしてしまったのは、きっと―――]
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─印刷室─
おー……きいた、きいた。
[更に割れた床に、は、と一つ息を吐く]
……っても、こっちもきいた、なぁ……。
[拳と肩。それから、目には見えない命と呼ばれるもの。 そこが受けたダメージは、やはり、小さくはない]
……空間は、残ってんのかな? なら、降りていけるか、な。
[口を開けた道を見ながら呟く。 左腕の状態は、一まず黙殺する事にしていた]
(177) 2010/03/09(Tue) 00時頃
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(そうだろうね。
どうやら、肉体が見つかることにこだわっているから。
俺たちも、きっともっと良い場所にいける)
[それまでに自分の意思がもつか、闇に飲まれるのが早いか]
[思念が囁く]
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