82 謝肉祭の聖なる贄
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[男は、その争いの全てを見ていた。
その枠から外れている白金の方はもう、見ることなく。
決着の着くのを、見届けて。
地に着かない足は、すう、と茶の神の元へ。]
……痛くない、ですか。
[何をしても気付かれない。この存在が認識されないものと知っているからこそ。その双眸を見上げ。
慈しむように、手で肩の傷に触れる。
他の神が傷を舐める間も、ずっと手はそこに触れたまま。
茶の神の傍に寄り添う。]
[漏れた声に、驚いた。
横に在る神の表情を見上げて、やや思案する間。
それから。
自らもそっと、その傷口に唇を寄せた。
あがる声を、もっと聞きたかった。
それが己の力では最早叶わないとは知っているけれど。]
/*
目は離せないけど暇なので墓下でホレさまにいちゃいちゃしてみるテスト。
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[――ぴちゃぴちゃ、
淫猥に舌動かして、派手に水音立てて血を啜る。 垂れかかる銀灰色の髪の間から覗く瞳は、恍惚と蕩けて水銀のごと輝く。
ハ、と熱い、血の香のする溜息を吐いた。]
(105) 2012/03/18(Sun) 00時半頃
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