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クリスマスちゃんには、見えるの、か
そうなんだ
――じゃあ、沈んでばかりじゃ、駄目、ナノネ
[最後にほんの少し強く握りしめた手は、そっと離れた。
声音に被せた口調はジャニスのもの。
いまだ少し、被りきれぬものはあったけれど
ともかく、ジャニスはそう口にして、
口端をほんの少しだけ持ち上げた。
形だけの、判りやすい笑み、だけど
これまで接したものなら見覚えの確かにあるものだ。]
なんだか、記憶がぐるぐるしてる所はあるけど、
元気に――というか、楽に、なった、 ワ
芙蓉ちゃん ありがと
ウン……キャラクタチェンジみたいで
ちょっと、恥ずかしい
[指先揃えて頬に添える仕草は
ほんのり赤くなった箇所を隠す。]
でも、やっぱり、この顔には
この口調 よネ
これでわたしの好きな“ジャニス” だわ
[降り注いだ言葉、喉に触れた温度。
おぼろげな記憶の、昏迷した部分はそのまま。
それが自身に降りかかった事実だとの認識は
明確になされている。
殺意をもって、触れたあの指は果たして
ジャニスとわたし、どちらを殺したのだろう。
ぼやけた視界に入りかけ、代わりに埋まったあの切っ先は
誰の、ものだったのだろう。
浮かんだ疑問は、けれど知りたいかと言われれば、明確に否だった。
動かない脚を、膝から下を見下ろす。
片足だけの不自由は、けれど]
それほど動けない、けど
でもきっと 大丈夫
[だと思う。
の言葉は付けない。
無理やりに言い切った言葉に従うように、
壁や――ともすれば芙蓉の力を借りて
二つの脚で床を踏み]
観戦、で、きっと
出来ることは少ない のよネ
――観戦ならではのこと、で、
助けられると、いい、わ
せっかく白しか、ここにはいないんだし
[プレイヤの言葉にジャニスの口調が紛れ込むような、
そんな不明瞭な形で方針を口にした**]
メモを貼った。
ナユタくんが、ミルフィの傍にばかりいるのは、ちょっと危険かなって思うけどね。
もう一人、信頼できる人が欲しいのは、確かだなぁ。
二人だとミルフィを守ろうとするだろうから。
にゃんこは誰かを守りながら勝てる相手じゃないし。
ミルフィがもっと経験あったらって思うけど。
今は、明くんと一緒にいるけど、明くんと二人だけならいいけど、明くんがナユタくん以外を盾にしかねないし。
難しいところよね。
[はぁ、と肩を竦めて視線を少し離れたところにある二人へと向けた]
何も出来ないかも知れないけど、沈んでるだけより沈んでない方が、良いよ。
[いつもの表情に戻りつつあるジャニスへ、ほっとして笑顔を向ける]
ぐるぐるしてるなら、別にはっきりさせなくても良いんじゃない?
私も、やられた時のことなんて覚えてないし。
あーあ。誤算は芙蓉の体力のなさよね。あれくらい、黍炉の時なら耐えられたのに。
[立ちあがるジャニスはまだ足が動かないのかぎこちなく見えて、肩を貸そうと手を出す]
じゃあ、ひとまずクリスの所? 後でここに来るとは言ってたけど。
[そう言うとジャニスを*見上げた*]
【人】 奏者 セシル[3対1。一方的に攻め込まれたのが自分だったら (394) 2013/07/08(Mon) 10時頃 |
[ナユタ、ミルフィそれぞれに信頼できる人が傍にいるといい。
その趣旨で告げたはずが言葉足らずに終わった。
それだけプレイヤの表層化が進んでいた、進んでいるのだろう。
事実、眼差しも床を這うように動くことの多かった。]
―― ミルフィちゃん、大丈夫かな
[小さく零したのは「守られる側」の彼女の事。
遠距離には対応しがたい“ジャニス”であったから、
遠距離から物理攻撃を仕掛けられたらまずいと、
いくら共闘を組んでも守れないと
公営競馬場で思ったのは、事実だった。
けれど死ねば意味のない懸念で
呟いたことを打ち消すように首を振り]
結局白は……、誰が白かもはっきりしてなくて
チームも組みがたい状況 なの ね
紅に付け込まれなければいい わ
[最後にそう結論付けるように口にした。
芙蓉の口ぶりだけ聞けば随分と明之進は不安定のようだった。
それでも、白――もとい、ナユタを盲信しているようにも受け取れて。
瞬きを重ねて眺める相手が、どうにも忠犬のように
ケロみちゃんドリンクをナユタに渡すのでそれ以上なにも言えなかった。
自分の、兄への態度と似たようなものが窺えた。]
[ぱちり、と強めに瞬いて浮かびかけた感情の発露を打ち消す。
ほんの少しだけぼやけた視界が、名残のようにあってすぐに消えた。]
――……あんなものまで、ある のね
美味しくないの ヨ アレ
[芙蓉までも地元民とは気づかないで、
奇妙に生じた間を埋めるように、毒々しいドリンクの味を口にする。]
[手を借りながらも立ち上がれば、
やはりジャニスの方が背が高い。
片足の、地に触れている感覚はほぼなかった、けれど
立つぐらいならば、もう片方で地面を掴むことが出来た。
そうして生じた身長さの下、今の自分のキャラクタを一層意識して]
そ うね
多分怖いこと だろうし
あぁ そう言えば……芙蓉ちゃんは、誰に、――されたの?
[悔しさの感じられる言葉に、それ以上深く聞くのは
駄目だろうか と思えども次いで出た言葉は消しきれない。
クリスマスが来るかもしれない可能性があるなら
此処に留まる旨を言葉にしながら、そっと、芙蓉の目を
先ほど紅涙の浮かんだ箇所を見]
[ミルフィのことを心配する声に公園で別れてから会ってないことを思い出す]
……一人じゃないと良いけどね。
見つかったら狙われそうだから。
見に行ったとしても、見てるだけしか出来ないし。歯痒いなぁ。
白が11人、ただ、その数に入れてたラルフくんは紅だったから10人かな。
ひょっとしたらまだ白がいるのかも。
でもそれって、紅だって多分はっきりしない状況だと思うんだよね。
なら、勝機は充分あると思う。
[ナユタと明之進の方へ視線を向けると、回復ドリンクを手にしたいるらしかった。
その手に握ったドリンクは、見たことが、ある。地元では見なかったから、地方限定の品だと思っていたのだけど]
ねーさんもひょっとして地元の人?
やっぱり、多いのかな。
[立ちあがって、ジャニスを支える。片足がおかしいのか、重心が傾いていて]
――――私?
にゃんこにやられたよ。わざわざ人のホームまで来てね。
狙われるのはわかってたから、仕方ないけど。
あいつ64まで上げてるんだもん。いくらホームの恩恵があるって言っても、レベル差はどうしようもないよね。
黍炉なら負けない自信があったのになぁ。
[肩を竦めてジャニスを見ると、なんだか見られていて。
緩く首を傾けた]
メモを貼った。
メモを貼った。
[勝機はある、との言葉にゆくりと一つ頷いた。
それが事実になればいいと、思いを込めて。
結局できるのは思うことだけだった。]
……芙蓉ちゃんも、なのかしらこの場合
ミルフィちゃん、も、そうみたいだったし
――まさか全員、なんて、ね
[口にしても可能性は低いように思えて、
小さく笑う吐息の中に紛れて消える。]
…………そう、だったの
フフ、
芙蓉ちゃん 黍炉がメインなのね
いつか黍炉の時に、会ってたかもしれないわね
そうで なくとも、
会えたら いいわ これから
[ささやかな呼び声
先ほど芙蓉の口に上った、クリスマスだと、
その声に居場所を告げるよう答えんと]
あら クリスマスちゃんの、声
『会いに来て――』
[言葉が止まる。
ちかり、と脳内で火花がはじけた。
不快感と微かな焦燥――不確かな慄然から生じるそれが
胸内を占め、言葉の居場所を奪った。
息の震えは先の陥落ほどひどくない。
芙蓉の言葉を思い出せば、すぐに止まった。
気付かれないくらいの歪みで済んだ。]
【人】 奏者 セシル …っつー。 (476) 2013/07/08(Mon) 21時半頃 |
私は、床彼に住んでるよ?
大学がここだから一人暮らし。
[全員、と聞こえて、そうなのかも、と思う。だらこそのこのステージ]
もし全員なら隣でやってたりして?
だって、置いてあるゲーセンそんなにないよね。
黍炉はずっと使ってたから、会ってるかもね。
64まで上がったし、芙蓉が追加されたからここのところずっと芙蓉使ってたの。
――うん、会えたら良いね。
[と、クリスマスの声が聞こえて、辺りを見回した]
うん、クリスが来たみたい。
ク……。
[呼ぼうとして、ジャニスの声が途切れたのに彼女を見る]
ねーさん? 大丈夫?
[すぐに治まったようで、ほっとしたけれど]
[その間にも 聞こえるやり取りされる生者の会話は
傍から見る分にはとても楽しそうだった。
たとえ明之進がキレたとしても。楽しそうだ。
息を整えながら、小さく口端を上げた。]
ごめ、んなさいね
ナユタくんたちも、居たのに
あの子たちに、声伝えられたかもしれないのに
[せっかくこの場に二人いたのに、
呼吸を整えた時には二人はどこかに行った後のようだ。
やっぱり使えないオカマだ。と眉を下げ
心配させてしまった彼女に謝った。]
[本当は、それだけじゃなくて
聞こえた「大学」だとかにも言葉を返したかったのに
惑う呼吸に取られた意識はすぐに思い出してくれず
記憶として脳に残り]
多分、 たぶんここ
クリスマスちゃんには見えないの、ね
さっきのナユタくん達がいた
――マットのとこ、 行きましょ
[そこまで出るより先に、
宙に浮かぶ
なんたって彼女は、金ぴか(印象的に)だ。]
クリスマス、ちゃん
[そう呼びかけた声は
観戦モードになる前と会ったとは微かに異なった。
端的に言えば テンション。
声音は同じのはずなのに、含まれる色合いは多分にプレイヤ自身のもの]
……ううん、別に構わないよ。又、伝えられることだってあるだろうし。
私をやったのがにゃんこだって、多分にゃんこ自身の口から吹聴するんじゃない?
[気にしなくて良いよ、と言ってから]
ねーさんが伝えたいことがあるなら、クリスに先に伝えていても良いし。
おっけー。
……あんな所に浮かんでたらこっちも見つかりそうな物だけど。
[いた場所から移動すると、浮かぶクリスマスを見上げた]
クリース、こっち。
[声をかけて手を振る。気付かないようなら、浮いていく手も考えたけど]
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