3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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(失くしたビー玉)
[それは失くした訳でなく
渡したからないだけ
気薄な残滓はそれは思いだせない]
(拾った奴は大事にして欲しい
大地は冷たくない温かいって事を
そしてどんな奴らも帰る事を許してくれる事を
思い出させる大地の色)
[残滓の悲しみと闇の哄笑]
―――……、
[哂う少女の こえ か細い糸は届かない]
[やまない滴は まだ一粒、零れて散った]
奏者 セシルは、駆け出す間際、ドナルドを――フィリップを見て。そして――駆けた。
2010/03/08(Mon) 22時半頃
|
―北棟・東階段付近―
[――息が詰まる。 心臓が痛むような感覚。 お前にはおにあいだ、と嘲笑う誰かの声を振り払い]
…、っ、 ――
[どうか。 と祈りながら、駆けた。先。 >>129 2人の姿が、見えるだろうか。]
…、は…、――
[眩暈がする。壁伝いに歩み寄って。]
(134) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
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|
……、
っ、……、 オスカ
…… マーゴット……
[切れ切れに呼び、東階段を見上げる。]
(135) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
|
どちらでも、いいですけれど。
[まどろむように体を預ければ、
やまない滴、少しでも こぼれ落ちるのを留めようと、
闇の中、天と認識する場所を見上げた、
夜空を思う、当然、星などなかったけれど。]
[かさりとポケットから落ちる一枚の絵。お守りにとずっと入れていた老人の絵]
…そうね ジェレミー、あなたの世界でいつも扉は開かれていた
暖かい光に満ちていた
もう自分達には信じて待つしかできないかもしれないけど…闇の中でも祈る
ケイトの世界の扉が開く事を
|
―北棟・東階段付近―
…、――…、大丈夫だ。 …――
[其方こそとは、謂わない。]
……それより、…はやく、見つけないと。 …恐らくあの樹の下は、…
違うだろうから。
[――告白するスポットなのだと、 此処に来てから教えてくれたのはバーナバスだったか。 そのときの状況は思い出すと、――自分が困ったが。]
…、 用具室、埋め立てられてる…が、 ……何か、気になること、でも
[オスカーの話していた言葉を聞いていたか、そう尋ね。]
(139) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
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(どっちでもいいですか。)
[ちょっと嬉しい。]
[でも身を預けられれば、ふさふさのほうがいいのかなぁ、とか、考える。
滴はぺろぺろ舐めてから……。]
[向こうの風景をまた眺めた。]
|
…、―― 問題ない。
[マーゴにも、そう謂って。]
……、…――嗚呼、
[用具室の在った所を、睨む。 たすけて、と聞こえたのに何もできなかった。]
(140) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
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……そか、おなじだね。
[手を伸ばし、顔にかかる金色を梳いた。
彼の姿を確かめるように白い指が顔を、首を滑る。
あの廊下を走って写真を撮った、そのときと代わらぬ姿。
一眼レフは、あのフィルムは、闇の中にはない。
目に焼き付けるよう、鳶色は瞬きをせずに
――カメラを片手に駆け寄った。
彼の胸に飛び込んでも許されるのではないかと思えるほどの勢いで。
シャッターを切った後に、何故か嬉しくて微笑んだ。
その記憶は、褪せない。]
そばにいる…
[そっと闇色に溶けていく手を握る…。]
あたしにはなんにもできない…見ている事しか出来ないけれど
[そばに座り少し考えて]
ねぇ ジェレミー、あたし思うけど・・
あなたが 誰一人本当に愛することなんてないって
---やっぱり間違えだと思う。
だって あなたの描いた絵の中にはいっぱい光が溢れてて、風景も、人もみんな愛に満ちてたもの
[こてりと肩に頭を乗せた]
|
─北東・東階段付近─
嗚呼、―――…用具室、への 扉はない、から…
[――困惑を誤魔化すように、 手を添えるのは首筋の傷痕。 間取りについて聞けば、眉を寄せて]
…… …、何、 印刷室に、……不必要だろう、そんな もの
[謂うと、促すように2人を見る。]
…――ケイト、…
(147) 2010/03/08(Mon) 23時頃
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[肌へと触れる細い指に、微かに吐息を漏らして。
─あの時、走るなと叱り飛ばしたのは、きっと心配の裏返し。
規則を守れという大義名分はあったけれど、
きっと、転びそうなら迷わず抱きとめていたに違いないから。
真っ直ぐ見つめてくる瞳を見下ろす。
全てを奪い尽くしたい衝動に焦がされる胸は、行為に傷ついた軽蔑と嫌悪とで、狂おしいほどに葛藤していた。]
ずっと だよ
すっと一緒だよ
もう 離さない
いつまでも 一緒にいようね
そうすれば 寂しくないよ
|
−北棟・東階段付近−
――行こう。
[気にかけるのは、外へ。 赤色。濃紺。――橙。青碧。
そして、今目の前、 薄紫だった、緋色。]
…、……――わからない、か。
……鬼ごっこを、…終わらせるから。 ――来い、見つけよう、お前を。
(152) 2010/03/08(Mon) 23時頃
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奏者 セシルは、謂って、壁に手を添える。「入り口か…」
2010/03/08(Mon) 23時頃
[少し揺れてるだろう尻尾、そっと触れてみる]
――冷たいでしょう?
[頬を舐める舌、くすぐったい。
涙を拭われるなら、人の姿の方がいいかもしれない]
[散っていく。教師としての思いも人としての思いもエミール・スティーブンスとしての思いも。
もう抗うことはない。
静かだった。音も声も聞こえない。
後は闇と同じになるのだと、どこかで思った。
黒い目に、少女の姿が映った。
一度だけ瞬いて問う]
ケイト・グリフィズ。もし鬼がすべていなくなって貴女の姿が見つかったら、皆を返すことは、出来ませんか。
貴女の姿が見つかれば、貴女もここから開放されるのでは、ないのですか。
それなら友達も必要なくなるでしょう?
それとも、皆と一緒なら、ここに居ても構わないのですか。こんなに、暗い場所なのに。
|
─北棟・東階段─
[とん、と手をついて壁から離れ]
…――「此処に埋まっている」
[マーゴへ、そう謂ったのは聞こえただろうか。 影を伴い、印刷室へと向かった。]
(159) 2010/03/08(Mon) 23時頃
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[虚空から漂う声、反応したのは
「鬼が全ていなくなって」その言葉が聞こえたから]
――… ………ップく ん ……
[流れ続ける涙は、一筋の糸のよう]
ずっと すっと一緒…?
[どこからか聞こえてくる哀しい声]
でも闇に溶けたら…何もかも消えてしまうよ
異形に変わって きっと 自分さえもわからずに
何にも無くなってしまうよ
何もかもが意味がない
奏者 セシルは、問題児 ドナルドを思うと気が気でないが。
2010/03/08(Mon) 23時頃
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――…、
…、先生…?
[名前、に びくりと反応した。]
(161) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
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…欲しい。
けど、穢したく…ないんだ。
[漏れる声は苦々しく。
ここまで連れてきて、自分色に染めてしまって、今更何を言うと自分でも滑稽だけれど。
それでも…あの自分と良く似た金髪の、あの子を殺した狂える教師と同じになってしまいたくはない。]
[彼らは死ぬ必要などなかったのだから。
教師としての、最後の言葉。
それはやはり生徒を思うもの。
帰りたいわけではない。
ただ、帰れないと言っていた生徒のことを、少しだけ、思い出したから。
帰りたい生徒が帰れればいいと、思っただけ]
この状況では、帰りたいと思っていても帰りたくないと言うかも知れませんけどね。
わからないなら、帰れるのかもしれないということです。
鬼も、鬼でない人も。鬼になりきれないものも。
[うつろう虚空、耳を澄ませば やさしい こえ たち]
……ばら色の……
[桜色と薔薇色、同じ闇に落ちていく、
2つのガラス玉をみていた気がする]
誰かを残せと闇が言うのなら、私が残りましょう。
私はもう、帰れるのだとしても、帰るつもりはありませんから。
[声、が聞こえた気がした。
侵蝕する闇に、かき消される]
貴女も、出られるのなら、出たくは、ないのですか。残りたいというなら、止めはしませんが。
――私は、教師です。
貴女が私より本当は年上でも。
貴女がここの生徒であるなら、貴女も私の生徒ですから。
生徒を、教師が助けるのは当然のことでしょう。
[肩を触り、そして背中に手を回した。
胸に耳を当てても心音は聞こえない。
零れた声を聞けば、鳶色を伏せた。
それと同時に、酷く甘ったるい幸福感を得る。]
ディーさん、やさし。
だいすき。
[ぐりぐりと額を身体に押し当てる。
ぽんぽん、と回した手で優しく背中を叩いた。]
|
―印刷室―
[マーゴの言葉には頷いたかどうか。 ケイトの呼んだ名に、僅か眼を伏せ。 印刷室の扉をくぐる。]
…―-ぶち抜くか、か。 道具があればいいが
[謂って。徐に跪き、 床に凶器の腕で爪を立てる。
――ばり、と壊れる音がした。 床を剥がせるか。――眼を眇める。]
(167) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
ええ、見ていることしか出来ません。ですから、その後の事を、聞いているのですよ。
……――。
私が闇に飲み込まれる前に。
貴女の身体が見つかることを。
[願っています。それは言葉にならずに闇に溶けた]
[緋色が揺らげば 蒼い翅はさざめいて
舞い散る燐粉は 風に散る涙のように闇を彩る]
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