64 色取月の神隠し
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日向は、頬を膨らませる志乃を、まじまじと見詰めた。やっぱりお嬢様に見える、と首の角度が深くなる。
2011/09/14(Wed) 23時頃
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足取り軽くくらいにはなる。 飛び跳ねるのは…誰も見てなかったら、やるかもな。
ん。
[秘密を打ち明けるように小声で答えた。>>53 同じように社を見上げる明之進の呟いた言葉に、彼を見て。]
いいとこだな。……楽しいか?明。
[くしゃくしゃと頭を撫でてやる。]
(57) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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>>54先生に会ったんだ…面白いとは思うよ。 でも何か変な頼まれごととか押し付けられなかった?
[先生に会ったと聞かれれば、少し不安げにもなって。唯それは聞きたいことという言葉に少し流れた。]
聞きたいこと…って何?
(58) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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たのしいよ
[頭を撫でられて、嬉しそうに笑い]
あのね、たつ さよに似てる人がいたんだ。 けどさよじゃなかった。沙耶って言うんだって。
そういえば さよって どんなひとだったっけ?
[忘れてしまった事を首かしげて聞いた。]
(59) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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―祭初日・的当て屋台前―
[辰次、一平太と談笑した後、一平太が的当てをするのを笑顔で見守る。三人で屋台を見て周り、楽しい時間を過ごす。手妻師の芸を見る頃には、日は傾いていって。>>12山へ視線を向ける辰次を窺うと、嬉しそうな横顔が目に入る]
…「帰った」…?
[何のことだろうと思案しているうちに辰次の表情が楽しげなものに変わっていくのを訝しげに見つめた。]
…そうですね。お祭はまだまだ続きますし、体力はとっておかないと。
[>>31一平太の言葉にくすくすと笑いながら相槌を打ち]
…あ、いけない。 私、神主様からお使いを頼まれていたのでした。ここで失礼しますね。 さようなら、辰次さん。一平太さんも、お気をつけて。
[旅籠に帰るという辰次とは反対の方向に歩き出した]
(60) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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[志乃の手にあったものに、思わず微笑が浮かぶ。>>52 気遣いに礼を言う仕草をひとつ、そうして首を振った。]
“私はさっき買ったから。 菊屋を知らないひと みんなに味わってほしい。絶品だからね”
[自信満々で頷く。]
(61) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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―村はずれ―
[茜色の空の下、村はずれにある大きな岩に腰掛けて、手元でくるくる回る風車を見つめていた]
…あやかし…。そんな人たちが、本当にいるのでしょうか…。
[懐から手鏡を取り出す。巫女でもあった祖母がくれた鏡。いつかお前も使うときがくるかもしれないと言い残して祖母は亡くなったけれど。]
婆様……。
[ちかちかと光る鏡をじっと見つめ…そして意を決したように鏡をぎゅっと握り、頭に浮かんだ人物の姿を念じるとやがて鏡面にその人物の顔が浮かび上がる。注意深く見つめるが、その顔は普段どおりのまま、変化の兆しも現れず、やがて掻き消えた]
…あの方は、違うのですね…。
[安堵の息を漏らす。鏡を見れば、鏡面は暗く、何も映さなくなっていた。気がつけば、体も少しだるいような感じがして]
…ちょっと、疲れてしまいました。この鏡のせいなのでしょうか…?
[少しその場で休んだ後、広場へ戻る道をたどった]
(62) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時頃
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[沙耶が手に取るみたらし串。 それを食べた彼女の表情までを見届けて、]
“一平ちゃんか 先生なら知っているかと思って”
[少し、小枝を土の上で迷わせた後]
“おうまがどき って、何かな。”
[直球で切り込んだ。]
“夕暮れ時だってことは、知ってる。 でも、他に何か 別の意味を持ったりする ”
?
(63) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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うん、よかったなぁ。
[ぽんぽんと軽く頭を叩いて、乱れた髪を戻してやる優しさ。>>59]
さよ? ……………。
…覚えているってことは、その人は明にとって、ん…… きっと、優しくて仲良しで、いい人だったんだろうな。
[少しの沈黙のあと、言葉を選びながらそう言った。]
(64) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時頃
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……美味しい。ありがとう、志乃。
[みたらしを食べ終え志乃に礼を言ってから、何とはなしに日向と一平太の方を見る。 覗き込むのも悪いかと思い、日向の言葉は肩越しに見て]
……おうまがとき……。
[ぽつりと呟く。 志乃が隣に居たなら聞こえただろうか]
(65) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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―神社―
[カステイラのざらめを口元につけたまま、祭りの場へと向かう。 大禍時が近い所為か、あるいは雷門の気配が薄れた所為か。引き摺る足は、常より調子良く感じる]
いや、違うな。 ……きっと、これは芙蓉の薬のおかげだろうなぁ。
礼に今度は鶉でも、持って行ってやろうかね。
[ぶつぶつと呟きながら ひょこり、ひょこりと練り歩くうちにあやかしの気配に気付いて 戯れにその後を追ってみた]
おや、残念……。外れか。
[そうして辿り着いた団子屋には、既にあやかしの気配はなかったが、その代わりに(?)賑わう店先で男を出迎えた様々な団子を興味津々に眺める]
(66) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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>>55 うんうん。日向さんがお勧め言うから、沙耶と食べよう思うてな。 貰ってくれやんと、うちくたびれ儲けやん? あそこに座れるところもあるから、落ち着いて楽しもう? [綻ばせた沙耶の表情に、こちらも同じように綻ばせて]
(67) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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>>56 あらぁ、龍っつぁ……辰次さんやろか? ええ、うちも少し仲良ぅ話させていただきましてねぇ。 お祭りの間に合わせ奏なんかしよう約束しましたんよ。 その時は聞いてくださいなぁ?
せや、明日か、明後日にでも、センセのお屋敷に訪問しようか思いますんよ。 センセの学に触れて見たく思いましてなぁ。 どうぞよろしくお伝え願えませんやろか? [団子の入った包みをくぃっと向けながら、にこやかにもう一度お辞儀を]
(68) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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― 祭り初日/屋台広場 ―
……。お祭りだけだって、生きていけるもん。
[視線を合わせ、言い聞かせる口調。 それへと微かに口を尖らせて、小さく呟く。 ぷい。と、背けた顔は子どもの我侭に映ったろうか>>17]
(69) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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>>52あ…いただきます。
[一つ食べるのは、菊屋の味。たまこの味。おいしい。其れを作っているたまこの姿が、何となく浮かんだ。]
たまこ姉ちゃん―。
[>>61日向の勧めに、自分も合わせて頷いた。]
(70) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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志乃は、沙耶の呟きに>>56「んー?どうしたん?」とのんびりと
2011/09/14(Wed) 23時頃
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[一平太の問いには、口元に手を当て、目の前で展開された遣り取りに想い馳せる。>>58]
“頼まれごと は、無かったな。 でも、なんだか沢山荷物を持ってた。全部食べもの。 私の居た屋台からも全部買い込んで”
[賑やかなやり取りがあったことを、つらつら並べた。]
“よく食べるひと、だなあって”
(71) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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[おうまがどき、夕暮れ。その言葉は、物書きの題材にしようとしてた中にあって、それで知っている。]
確かに、夕方の薄暗くなる、昼と夜の移り変わる刻のことだよ。でも別の意味もあったよ。確か…。
[一呼吸置いて。]
あやかし、霊といった―怪しいモノに出会いそうな刻のこと―かな。
(72) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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うん。ありがと……。
[志乃>>67の勧めるままその場から移動しようとして]
あ、えっと…… おうまがとき、って、なんだっけ?
[聞き返されたので、ふと思い付いたふうに、小声で訊ねてみる]
(73) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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あ……。
[沙耶、明之進と別れてより少し後。 茜色に染まる空を見上げて、童女はふと足を止めた。 変わる気配。薄くなりゆく神の気配]
……ふうん。
[ちらりと笑みを浮かべて、社へ続く道を辿った。 その向こう、茜色に白衣を染めた巫女の姿が見えていた>>62]
(74) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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沙耶は、一平太>>72の言葉にも、こっそり耳を傾けた。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
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“笛 ”
……? [祭りの準備中に聞いた、笛の音を思い出す。 屋台に居合わせた夕という子と何か話していた気がするが、 笛を嗜むことをはっきりと聞いたのは初めてだった。 志乃が箏を弾くということも。>>68] "合わせ奏、聴いてみたいな"
[そんなことを書いていたなら、 一平太への質問を遠慮がちに覗き込む沙耶に気付いた。 見て大丈夫なのだと言う様に、少し身体の向きを変える。]
(75) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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そっか。
いつかおもいだせるかな?
[優しくていい人、それを聞くと嬉しくなる。 何気なく問いかけをかけて]
たつ、あやかしたのしいね。 まつりも、はじめてで すごくたのしい。
ありがとう。
[あやかしになるきっかけを与えてくれた辰次。 狭い世界から連れ出してくれた、笛の音色。
今でもそれは忘れていない。]
(76) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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>>68辰次さん、そうそう、その人です。 とても明るい人でした。
奏―、それがあるときは是非お呼びください。
[先生の学と聞かれ、唸る。]
でも先生はぼく…ゃ私にはあまり何をしてるか見せてくれないんですよ。なんでですかね、意地悪です。 もし見れたら、こっそり教えてください。
[顔に出すまいと思っても、出てしまうしゅーんとした表情。しかし>>71の日向の言葉にえっときょとんとして。]
先生食の蔵書でも執筆するのかな。 …ああー、先生僕に何もくれなかったひどいー。
[此処には居ない先生に対し、小さくむくれた。]
(77) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
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―社へと続く道―
ん、本当にいらっしゃるのでしょうか…でも…
[ぶつぶつと独り言をしながら歩いていると、道の向こうから、小さな女の子が歩いている姿が見えた>>74]
あの子は、確か…。
[近づくと、視線を合わせるように腰を少し屈めて]
こんにちは。 えっと…昨日、お会いしましたね。夕様? 朝、様でしたか…?
[鏡写しのようだった二人の区別はどうしても分からなくて、おずおずと聞いた。]
(78) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
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[訊ねられた問いに>>73、薄く目を細めると、か細く詠うように答えを紡ぐ] 黄昏は昼と夜を別つ刻 現世と隔世を別つ刻 ヒトと妖を別つ刻 人の理が結んだ縁が異の縁に絡まり逢瀬を紡ぐ刻
魔に逢う刻…故におうまがとき
と言われてますんよぅ? これは神の世界のお話 神域に繋がるこの霊峰の麓やったらそういう話もようけいありそうやね? そないな言葉、急にどないしたん?
(79) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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忘れたいことは忘れておけばいい。 思い出したいことは…願えば、そのうち思い出すかもな。
[困ったように笑い。>>76]
おう。礼には及ばないさ。 思い切り、遊んでけばいい。
[優しげな笑みを明之進に向けて。]
そういえば、腹減ってないか。 白粉、食べれたのか?
(80) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
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―社へと続く道―
[から、から、からん。 茜色は、童女をも赤く彩っている。 赤い着物に、赤い手毬。その表情は、光に紛れて闇となる]
あ、巫女さま。…こんにちは。 かみさまのところに行ってきてたの? わたしは、夕。
───かみさま、変わりはないようだった?
[口元が仄かに笑んだ。 ことりと無邪気に傾げたほそい首、ゆらりと切り揃えた髪が揺れる]
(81) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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うん、遊ぶよ。
[辰次の優しげな笑みが嬉しい。] [白粉、と聞くと]
たべてない。 がまんしてた。
[人前では食べなかった、と胸を張って言った。]
(82) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
夕顔は、志乃の琴の気配にふと意識を向けた。
2011/09/14(Wed) 23時半頃
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[身体の向きを変えた日向>>75に、ありがとう、と呟きつつ]
魔に逢う刻……? あやかし?
[志乃>>79に首を傾げる。 突然紡がれた難しい言葉にきょとんとした表情]
あ、ううん。日向さんが……。 書いてたから、なんだろう、って。 志乃は、神様の事とか詳しいみたいだし……。
[神の世界のお話と言われて瞬いた]
雷門さまも、関係あること……?
(83) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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[いつになく真剣な眼差しで一平太の言葉を聴く。 答えを咀嚼するよう、瞳を思案げに細め。]
“あやかし”
[唇を動かしたのち、土の上で何度か同じ単語をなぞる。>>72 謡うような志乃の声には、気付かれぬほど小さく唇を噛み締めた。>>79]
“うん 以前聞いた言葉を 思い出したの 逢 魔、刻、なんだね、字”
“普通の夕暮れとは違う、刻” “それが訪れたこと、わかる ものなのかな あやかしに出会うと 何か―――起きるの ”
……?
[何処まで聞いて良いものか、迷い迷い問いを重ねる。]
(84) 2011/09/14(Wed) 23時半頃
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―祭りの初日・薬売りの露店―
[こーん、と呼ぶ声を聞いた気がしたのは、海苔巻きを頬張っているとき。>>1:133 一瞬ぎょっとしたけれど、顔を上げればそこには見知った人間の顔、ふたつ。>>1:147 近づく間に、海苔巻きを食べ終えて。行李の中身を確かめた。>>1:141]
あ、ああ……こんちは。 ん?あんたら、知り合いだったんだ?
[親しげに手を繋いで歩くふたりの、どちらの顔も知っていたから、最初は気づかなかったけれど。 思い起こせば、「たまこ」と、雉を焼いてくれた屋台の娘と、自分は別々に知り合ったのだった]
休憩……うん、休憩だね。 あ。ありがと。ほんとにいいのかい?楽しみに食べよう。
[たまこの差し出す包みを受け取って、嬉しげに笑う。 ほんのり漂う蓬の香り、獣の鼻にも心地よい>>1:164]
(85) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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商いは、初めて……い、いや、この村では初めてだから、 うん、きっと、こんなもんだね。
[たまこの問いにどうにか答え、ふと見れば、 連れの娘が地面に何やら書いている>>1:163]
え、えっと?
[首を傾げる側から、たまこがそれを覗き込む。 どうやら、その内容に答えているらしい>>1:170]
うん、雉をね。あたしが、藤……知り合いからもらったもんだから。 この子の屋台で、焼いてもらったのさ。
[何とか話は繋がったらしい。文字が読めないことを何となく言いそびれつつ、たまこを介して会話は続く>>1:182]
旨かったよ、すごく。 羽は旨くないし、喉にひっかかるから、邪魔だよね。
[でも微妙に噛み合っていない]
(86) 2011/09/15(Thu) 00時頃
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