人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その花が見事な花弁を覗かせた時。
 気障ったらしいような気がしたが、
 ピンク色のリボンを結んで飾ってしまった。

 なんというか今からしようとしていることは、
 相当小っ恥ずかしい自信があるので、
 どうか笑わないでいて欲しいと願う。

 向かったのは中庭の庭園。
 そこに主がいない瞬間を見計らって、
 足音を消してこっそりと歩み寄る。 ]

(348) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 伸ばした指は栗毛を梳く。
 いつもと同じように編むような動きで触れながらも、
 今日はいつもと違う悪戯を試してみようと思う。 ]

  …………怒るかな。泣かれたら流石に傷付くけど。
  出来たら喜んでる顔が見たい。

[ ぶつぶつと逃げ腰な呟きを落としながらも
 そよぐ風を浴びながら目を細めた。
 中庭の眠り姫はいなくとも、
 中庭で眠る恋しい人は変わらず此処に在って。
 彼に一輪の花を捧げながら
 午睡から目覚める彼の一番をもらおう。 ]

(349) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  目を覚まして、マーク。

[ 祈るように屈んで。
 そっと唇を奪ってしまえば彼の左薬指に
 キラリと光る輪っかに満足そうに
 笑うのだろう。

 そして彼の胸に抱かせた花はあの時、
 芽吹いていなかった蕾>>329が綻んだ姿。 ]

(350) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



  おはよう、俺の愛しい人。


[ どこまでも赤い薔薇の花言葉を囁きながら
 君がいて、俺たちがいた薔薇の木の下の近くで。 ]

(351) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 五月の連休が終わっても続いていく日常。
 その中で確かに起きた夢のような出来事。

 それらを胸に刻ませたまま、
 すんっと、鼻を鳴らした。

 何処かで紅茶の香り>>342が漂っているように感じられて
 また暫く、あの時を思い返すよう、
 瞼を閉じる。 ]

(352) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それはそう――五月、薔薇の木の下で ]*

(353) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 嘘だ>>364
 だが、これはきっと本当>>365
 だから押し倒された衝撃>>366はこんなにも、
 痛かったのだろうと思う。
 目を見開いて眉を寄せそうになるのを
 留めて代わりに口角を上げた。

 痛々しい程の叫び>>367
 穏やかな朝の下、似ても似つかない程に
 狂おしい程の情熱を感じた。 ]

(390) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 逆上せたような顔>>368
 もう何者でもない、置いてけぼりにされた
 迷子の子どものような姿がそこにあった。
 途切れて掠れた言葉と、はらはらと
 花びらのように落ちる雫>>369
 
 こんなに苦しめたのは紛れもなく自分の存在なのだろう。
 だが、気づかねば彼はいつまでも此処に
 縛り付けられてしまうような気がした。
 自覚が彼にとって望まぬものであったとしても、
 それでも自分を偽り傷つけ続ける姿を
 他でもない俺自身が見たくなかったのだと思う。 ]

(391) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………ごめんね、オスカー。
  君は俺を何度も救ってくれたのに、
  俺は君を傷つけてばかりだ。

[ 伸ばした腕は子どものような髪を撫でたがる。
 慰めでもなんでもなく本能に突き動かされた行為は、
 また彼の心を傷つけてしまうかもしれない。
 それでも構わないと切り出した。 

(392) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 終止符を打つために。 ]

(394) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ これもまた怒られるようなことなのかもしれない。
 でもきっと気づいてしまったからあの頃には戻れない。
 枯れた花が再び咲くことのないように。

 二人だけの秘密の場所。
 ノートの切れ端。赤いペン。
 合言葉は、互いの秘密。

 かけがえのない日々だった。
 それに間違いは無い。
 だがやがて訪れる五月に君が笑えるように
 髪を梳いた手で抱き寄せ、瞼に触れる口づけを。 ]

(395) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  なかったことにはしないで。
  君の心なんだから。

[ 終わらせるために覚えていろだなんて、
 薄情だとは思う。
 それでもいずれ彼の中で色褪せるその時まで
 笑みを浮かべる姿は性悪に見えているといい。

 こんなやり方しか知らなかった。
 そんな言い訳も隠して。 ]

(396) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺を許さないでいてね、オスカー。

[ 時計の針すら届かない場所で、
 せめて葉巻が燃え尽きる僅かな時間だけ、
 君の傍に在れるといい。 ]**

(398) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

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