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![]() | 【人】 安全保障局 アラン[軽く獣にデコピンをした後、腕を組んで] (111) 2014/10/12(Sun) 01時半頃 |
僕は―――…忘れて、しまうのに。
君を遠ざける僕に、……戻るのに。
[1人残された部屋で、真実を呟く。]
[ボゥ――――――…
汽笛が鳴る。
忘れてなんて、言わなければ良かったのか。
早く本を受け取って、終わりにすれば良かったのか。
卓上に肘を置く。組んだ指の上に額を乗せて、強く目を瞑った。]
………友。とも、話を 聞いて。
[意を決して立ち上がる。]
![]() | 【人】 安全保障局 アラン[おっさん臭いと言われて、はたと悩み。 (113) 2014/10/12(Sun) 02時頃 |
……?
[その身がぐらりと揺れた。
椅子に寄りかかって身を支える。
ぐらり。揺れているのはシャンデリアも同じ。
ぱちと火花が散り、一瞬で部屋は真暗になった。]
い!!!
[急な停電。灯りは全て消えた。
祭りの時のように、周囲を照らすものは何もない。
そぅ、何もない、闇のなか。]
[波に船体が揺れる。
揺れて、曽井は支えを無くして床に転がった。]
うっ あ
[額に浮かぶ冷や汗。
焼き付いて離れないのは15年前に見た――…。
此処は夢の中だからか。
本の中から呻き声まで聴こえてくるかのように。]
![]() | 【人】 安全保障局 アランそれはそうと。 (118) 2014/10/12(Sun) 03時頃 |
![]() | 【人】 安全保障局 アラン[本当に、酷い話だなと一笑して] (124) 2014/10/12(Sun) 08時半頃 |
![]() | 【人】 安全保障局 アラン[伸ばした手を振り払うことはなく。 (135) 2014/10/12(Sun) 09時頃 |
[夏祭りの会場では、鬼灯のあかりがあった。
お化けであっても、愛嬌のある姿ばかりで気持ち悪くはなかった。
けれど。]
………っ
[胸に膝を寄せて小さくなる。
両耳を塞いで、何も聴こえない、何も。
怖くて怖くて、助けて――…。]
[深呼吸を繰り返す。
大丈夫。今回だって、大丈夫……。
いつもそうやって、収めてきたじゃないか。]
…………、………は、ぁ…。
[鼻筋を通り、落ちる汗の粒。
現実世界ではない夢の中、復旧するのは暫く後の、こと。*]
![]() | 【人】 安全保障局 アラン[何とかしたい、と聞かれて動きを止める。 (138) 2014/10/12(Sun) 09時半頃 |
メモを貼った。
[甲板に出て、暫く物思いにふけり中。
ニコの言葉
…忘れろって、ここに来る前のことは勘定外なら
今更忘れられるかよ。
[盛大に溜息ついた時、船が大きく揺れた
床に投げ出されて思わず呻く]
いってぇ……
ニコ?
[彼は大丈夫だろうか、
暗くなった船の中、壁伝いに先程の部屋に。
さっきの今で躊躇しない訳ではなかったのだけど]
ニコ
[扉は重い。片手がしびれで上手く開けられない
声だけは届くだろうか
自分が害されることがないとしっている夢の中。
けれど彼のトラウマは知らない]
[そう、ここは夢の中。
だから、何に怯えて何から耳を塞ごうとしているのか、友にも分かるだろう。
下足室で見たのは、僅かの時間。僅かの1ページ。
けれど、その1ページが、1シーンが現実感を伴い、苛む。
聴こえるのは何の音だろう。
罪人の悲鳴か、懇願か、それとも――…]
……っ
[耳を塞いで居ても、名前を呼ぶ声だけは鮮明で。
だからこそ首を振る。唇を噛む。
早く――悪夢が過ぎ去るのを、待つ。]
ニコ
[船内の様子が変わる。覚えがあると思ったら。
あの本の、一部だ。自分は面白がって見ていた…
というより現実味のない「絵」として見ていたから
怖さは、彼ほどでなくて。
あの年齢で手に入れられる本の描写ということもあって。
きっとこれは彼の記憶なのだろうか
扉は拒否されているように開けられない。
彼のトラウマの程度を知らない自分は
この悪夢が過ぎ去るまでどうすればいいのか
わからない。
まるで「忘れるな」と突きつけられているようにも
感じてしまって*]
[耳から下ろして両肩を抱く。
声はするのに、遠いまま。
助けて――…。そんなこと、言えない。
大丈夫だと、言って欲しい? ―――分からない。望めない。
あやすように触れて欲しい? ――分からない。望めない。]
………っ
[いつもの通り、やり過ごすだけ。
急な明かりの眩しさに両目を瞑り、憔悴で床に倒れ込んだ。
友が居るなら、また此方に来るなら……と、椅子に伸ばした手はそのままに。**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 安全保障局 アランそれが玲にとって大切なら、それもいい。 (156) 2014/10/12(Sun) 16時頃 |
![]() | 【人】 安全保障局 アランさて、どうせ最後だ。 (157) 2014/10/12(Sun) 16時頃 |
―――っ
[伸ばした手は、座面を掴んだ。
肘を乗せて体を支える。
ニコ。
名を呼ぶ声が、した気がして。]
……………何だい、友。
メモを貼った。
[しばらく所在なさ気にそうしていれば、
中から反応がかえってくる。
気づけば船の中も明るさを取り戻していたようで]
ニコ、えぇと…その…大丈夫か。
メモを貼った。
[扉の向こう、返る声。
しっかりしなくては。
額に張り付いた前髪を払う。]
あぁ、大丈夫……。怪我とか、ないし。
友は無事、かい?
[扉をあければ憔悴したニコの姿、
眉をしかめて彼の近くに寄り]
…お前、忘れてほしいとかうそだろ。
本当でも、お前が覚えてるなら俺が忘れても意味ねぇじゃんよ。
さっきの、あの本の中身だろ?
[ぐい、とその肩抱き寄せて]
……少し、隣にいさせとけよ。
どうせ目が覚めたらお互いどうなるかわかんないんだし。
忘れるなら忘れるでいいし。
[自分のせい。嫌というほどつきつけられて、
きっとニコが望むこととはほど遠い]
メモを貼った。
[さっきは背を向けていた。
けれど今は正面から歩いてくる。
見上げて居られなくて、俯きがちに友の足元を見ていた。]
……とも?
やっぱり、脚、怪我とか……
[視線が、合う。合ってしまった。
抱き寄せられて、嘘をついた居心地の悪さを感じる。]
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