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なるほど、技の効果か―――…。
それは考え付かなかったなぁー。
[うーん、と頬を指で何度か掻いてから、言葉を続けた。]
でもね、あの時、あの『ヤニクっぽい何か』はこう言ったの。
『初めましてー。ヨーランダ。
そして、さよーなら♪』
そして、最後私にトドメを指す時。
あの『ヤニクっぽい何か』が何て言ったか
[カラカラ、と彼女は口の中でキャンディーを転がす。]
―現在・メインストリート―
[どこかのビルの屋上でごろごろ転がっていた。
ライトニングを探してステージをまわってみたが見つからなかったのだった。
というか、行けるステージが明らかに減っている。
その分……誰かが死んでるのだということは理解できた]
……このゲーム、ちゃんと終わるのかなあ。
[雑踏に混じって篠笛の音が聞こえる。
下の方からは話し声も聞こえる。
キャンディ、美味しそうだななんて思いながら、セシルとその周りにいるプレイヤーをぼんやりと眺めていた*]
メモを貼った。
『ばいばい。ヤニクの分まで、言っておくよ。ばいばい。』
[彼女は最後の言葉を口にした。」
いきなりヤニクが2Pカラーになって口にした言葉。
『初めましてー。ヨーランダ。
そして、さよーなら♪』
そして、彼が最後に発した言葉。
これ、『ヤニクの中にナニカがいる』と思うんだけど。
アナタどう思う?
だからアナタがこの世界をつくったの?って聞いたの。
いきなり2Pカラーになるなんて技やコマンド、聞いたことないし。
アナタが作ったのかなって思って。
[ちらり、とセシルの周りに集まる面々に目を向けた。
彼らはこの話を聞いて何を思うだろう。]
[ふわふわうさ耳さんは、隅っこで立ち聞き。]
あ、そっか。
世界の成り立ち…天使…
って事は、セシルは天使で、その上に
神 様 がどっかにいるんだよ。
天使は、あくまでも使いっ走りで、一番えらくはないもん。
[だよね?って目で見てみた。]
[……屋上から見下ろせば知らない女の子がいた
でもあのうさみみはヴェスパタインかな。中の人、女の子だったんだ]
神様かあ……。
[天使とかそういうのは詳しくないけど。
なんとなく納得した]
リンダの視線を感じて手を振ってみた。
…当たってたらごほうびほしいなー。
[セシルが消えちゃったあとをみながら、ぽつり。]
[セシルのところに行ってみれば、志乃にヨーランダにリンダ、そして、オレとヴェス、ねずみのアシモフまで集まっていた。
そして、異星人の存在をみんなで訴えるけれど、
セカイのことも、セシルは聖書を読めと言って消えてしまう。]
――……ヨーランダ、さっきの話、もうちょっと聞かせてもらえるか?
[セシルが言ったあとも、聴こえるもの、見えるもの同士は情報交換しただろう。
ヴェスの、世界を創造したのは神…というのには納得しながら。]
セシルが去ったあとの羽根に手を伸ばす。それはぢりぢりとノイズを持って…。
[刀が手元に戻って嬉しくないのかと聞かれたら、
それはもうやはり嬉しい訳で、
しかしながら、人の手によって戻って来ると、
負けた己の未熟を思わざるを得なくて複雑だとか。
ともかく、最後は懐の瑠璃色を大切そうに抱いて、
こっそりと胸を撫で下ろしたのだった]
……。
[『ヤニクの中のナニか』と聞けば、僅かばかり眉を下げ、
しかし、本人の口から出ない事を触れ回るのもどうか、
と思い、少しの間は黙る事にした]
キャラクターとは姿の変わった人達に、不思議そうに首を傾げつつ。
ヴェスパタインのほうにひらひら手を振った。そして――
[おもむろに、ビルの屋上から飛び降りた。
ふわふわした存在は、ふわふわと地面に降り立つ。
そして、違和
…ちょ、やだ、なにこれ!?
バグってる!!??
[異変にいち早く気が付き、耳ぴるぴる。]
逃げなきゃ!レンダリングデータがおかしくなってる!
ここ脱出しないと、一緒に壊れちゃうよ!!
は
[急に世界は軋みはじめる…。]
え?なんだって?!バグ?
[
とたん、カフェテラスにあふれ始めるのは、マンタ君。
それは、ぬいぐるみの亀裂から、ずるりと増殖し、そして、びちびちと跳ね始める。]
なッ……
でも、逃げるってどこに?!
[周りを見渡す。]
そんなのわかんないよ!
でも、ここにいちゃダメなの!
[そう叫んで駆け出す。
と、思ったら花柄トカゲに躓いてこけた。ぺしょり。]
…………あー……。
[うん、やばい。わかってる。
僕が騒いでいないのはヴェス……の中の人が騒いでいるからだ。
なんか、女の子が騒いでるのを見ると逆に落ち着かないといけないって思ってしまう。何故だろう。見栄かな。
今は僕(おとこ)の姿だから尚更かもしれない。騒ぎはしないもののきょろきょろっと辺りを見回して]
……あ、アレ。なんか出れそうじゃない?
何処に出るかは知らないけど……。
[少し離れたところにぽつんとある扉を、周りにいる人たちに示した。
……でも、一番最初にそこをくぐる勇気はなかった。だから、誰かが行ったら*ついていこうと*]
はい、アシモフ様、私もここにおります。
……お見えではないようですが。
[白い小さなねずみの、そっぽを見上げる視線に合わせ、
正面に浮いて、耳をそばだててみるものの
私も、その『異星人』と言うのが良く、……――
[ふと、こめかみを指先で押さえ、眉根を寄せた。
嵐が起きたのも、丁度その頃]
メモを貼った。
ば、ばぐ? れんだ……
いえ、ともかく様子がおかしいのは確かです、
建物どころか街ごと崩れかねません……
[ノイズが砂と化し、ばらばらと降る。
増えたマンタくんの頭が一匹、ぼこんと割れて、
数十もの磯巾着が溢れ出た。
その中で、向こうに現れた自動ドアは、
ノイズを吐かずに静かに立って見える。
アシモフの小さな後ろ姿も、その向こうに消えた]
ふぇっ!?やだ!!??イソギンチャクやぁ!!!
[こけぺしゃってるところにイソギンチャクがヌルヌルの触手を伸ばす。]
ひっ!?いゃっ!!ヤダ入って来ちゃダメぇ!!
[なんだか大変な事になってます。ちたちた。]
ご、ご無事ですかお嬢さん!?
[何かタイヘンな事になった。
絡み付いているのをぺいぺいっと追い払いつつ。
因みにヴェス中だとか気付いてません]
仰る通り、あの扉の方が良いかも知れませんね……
[磯巾着はうねうねっとしながら、ざらざらと砕けては増え]
…ふぇぇん、気持ち悪かったよぅ……
[おしのちゃんに助け出されて泣きついた。くすんくすん。]
うん、あそこなら大丈夫…たぶん。
[うさみみへなへなさせて、扉を見る。
格好はわりとそのままなんだけどね。
百目ジンベエザメがこっちを睨むから抜刀するけど、抜いた刀はプラのおもちゃでした。
なにこの使えない子。]
[くすんと泣いているちみっこ
自動ドアの方に向かう事にした]
もう大丈夫ですよ、
磯巾着は全部向こうに遣ってしまいましたからね。
[扉をくぐれば、これまでのどのエリアとも違う風景に、
ひそりと息を呑むだろう**]
― 回想:ドコカノメインストリート ―
[ナユタにもう少し話を聞かせてもらえるか、と言われ彼女はナユタの方を向いて肩をすくめて見せた。]
詳しい話って言ってもなぁ―――…本当にこれだけって言うか。
ヤニク、いきなり人が変わっちゃったようになって……いきなり髪が黒くなって肌が白くなって。
それで初めましてヨーランダって言われたの。
[突然の出来事で、緊迫していた場面でもあり正確に記憶できているかあまり自信はなかったが、腕を組み思い出そうとするかのように宙を見上げながら話す。]
ヤニクって、普段結構ぼんやりとした雰囲気というか…あー、でもこれってきっとヤニクと結構一緒にいた事がある人じゃないとわかんないよね…。
[困った。じゃあ何と説明したら良いのか。]
うーん、とにかくいきなり人が変わったって言うのが一番近いかも。
性格も口調も違うし、何よりアイツは私に「はじめまして」って言った。
[仮に本当にヤニクの中にナニカがいたとするなら、自分の前では一度もそのナニカが出てきた事は無かったのだろうか…?
其れともあの姿でははじめましてっていうことだったのだろうか…。]
それで、私にトドメを刺す時には、
『ばいばい。ヤニクの分まで、言っておくよ。ばいばい。』
わざわざ、ヤニクの分まで言っておくよ、なんて言う?
もしヤニクが二重人格だとしても、いきなり2Pカラーになるなんてあり得ないでしょ。
それに――――…
[それは彼女が見た、最後の記憶。
頬に落ちる、涙。]
いや、まぁいいや。
[彼女はかぶりをふった。]
そう言えば、さっきキミが話してる声が聞こえてきたんだけど、その事についてちょっと私も…
[話が、と続けようとした時、異変が起きた。]
わわっ!何コレ気持ちわるっ!
[突如大量発生したイソギンチャクをべちゃべちゃと靴で払いのけ(手で触ろうという気にはなれなかった)、周囲を見渡すと、少しずつ崩れていく世界。
初めて見る男の人が指差した先に自動ドアが見え、皆と一緒に自動ドアをくぐった。
ドアをくぐった先は、彼女に馴染みの場所で驚くことになるのだけれど。]
― 床彼大学医学部付属病院:待合ロビー ―
ここ……附属病院!?
[附属病院は医学部に併設されている為、看護学科ではあるが曲がりなりにも医学部である彼女にはきっと馴染みの場所で。
それ故にここが何処かすぐに分かったのだろう。
日常生活についてはまだ思い出せていない部分は多いけれど、自分が社会的にどのような人物だったのかは概ね思い出せている事もあり。]
―――…!
[スゥ、と自分の身体の中をくぐり抜け、赤いフードを被った男がロビーの中に入ってきた。
彼がヨーランダを追いかけて
そしてロビーを見渡して彼が吐いた呟き
[そして、彼女は特別に変わったとこがなければ、先程セシルに問いかけた疑念についてはっきりさせようと、ヤニクの後をふわふわと漂いながらついていくかもしれない。
彼が自分に気付く事は無いのだろけど、と心の中で絶望しながら。**]
─ 病院 ─
[志乃に助けられてくぐる自動ドア。
ナユタはちゃんと来れたか、心配して見回した。]
…あれ、ここなんで病院……?
気配はするのに人が見えないとか、不思議。
居るのに見えないとかってまるで幽霊…って、幽霊はあたしらかぁ。
[ざわつく気配に耳ピコピコさせながら。]
変だね、隠しステージ。誰のだろう?
…今までは、自分の特別な場所と、自宅。
サイモンとセシルはCOMだから、自宅無い…し……。
[ぴこん。何かが頭の中でしっくり来たのか、豆電球アイコンがぴこり。]
まさか、セシルのおうち!!??
いや、それはちょっと、流石にかわいそう…
[甘いものへの執着も、それで説明ついちゃいそうだけど。]
…あ、エイリアン…!?
[受付に居る姿に、怯えた。びくびく。]
[何が起こったのが一瞬わからない。
だけど、何かが変になって……。]
むお?
[ヴェスが叫び、リンダがドアを示す。]
せ、セシルは?
[その姿はカフェテラスにはない。
これは、セシルの仕業だろうか?
でも…。]
――……羽根……。
[ノイズを発して散ったそれが気になる…。]
メモを貼った。
― カフェテラス ―
[そして、マンタ君からあふれ始める電子イソギンチャク、そのほかさまざまなモブがあふれ出てくる。]
というか、こいつら……
[その一匹が腕にぺとりとくっついた、同時に激しい痛みを感じて、目を丸くして引き剥がす。]
オレらリタイヤじゃないのかよ!!
[こんな丸腰に襲われるなんて!]
[とりあえずは逃げるしかできない。
そう、意外だった。
だって、オレらはリタイヤで、こう浮遊しかできない存在
なのに!!]
――……くっそ、セシルはこんな時にどこにいった!!責任とりやがれ!!
[いない人物を怒鳴りつけてリンダが指し示したドアに向かう。
その透明なドアが開いて、そこにいる面子…が通り過ぎたあと、ドアはびしゃりとしまった。]
うえ…
[振り向くと、その透明なドアにマンタ君の腹やいそぎんちゃく、そのほか気持ち悪さこのこの上ない海中生物がぶちゃりびちゃりと貼りついて…そして、
電子の砂になって消えていった。]
メモを貼った。
― 病院ロビー ―
ここは?
[それは、大学病院ロビー
そういえば、3ヶ月前に蜂に刺されてきた覚えがある。
見回すと、どうやら全員集合しているのか、リタイヤ組もそろっているのがみえた。]
――……セシルのうち?
[
病院が、うち?
[それは……。]
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