139 【飛歓】暇を持て余した神々の【RP村】
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[知らない。だからそんなことが言える。
そうだろう。その通りなのだろう。
唯一無二の兄妹と言いながら、知らぬことが多すぎた]
[続く、兄の告白に。]
……それだけ?
それだけで、汚れていると申されますの?
生まれなど、性質など、
お兄さまの力でどうにかなるものでもないでしょう。
お兄さまの男性関係がどうであれ、
それは志乃が口を出すことでもありません。
志乃の為だと言うのなら、尚更どうして責められましょう?
汚れていると言うのなら、志乃の方こそ。
隠すつもりもありませんでした。
言い出す機会がなかっただけのこと。
志乃はずっと、祟り神の音を聴いておりました。
憑かれ給うた彼の神の孤独と共にありました。
罪過に嘆き苦しむ様を見て、愛おしいと思いますれば。
その手を取って守ろうと。子のように、友のように。
”誰も皆、綺麗なんかじゃない”
”綺麗じゃなきゃ、いけないはずなんてない”
――彼の方にも、申し上げた言葉でございます。
軽蔑なさいましたか、お兄さま。
ご覧下さいまし。志乃の手は、汚れておりますか?
[つと離れ、掌を突き出して、じっと見据えて*]
[たまこの力強い言葉にそっと微笑む。
彼女のこんなところはウトによく似ている気がした。
そういえば、自分が占術を正しく行えなかったせいで朧に迷惑がかかってはいないだろうか。
案じることは多かったが、もう時間がなかった。]
さあ、境の神よ。
今宵はお別れです。
[たまこの笑顔に答えるように、精一杯の強がりで笑顔を浮かべてみせた。]
……それだけ?
志乃、自分が何を言ってるのか分かっているのか
高天原に妖がいた、それがお前の兄だった。そう言ってるんだよ
[信じられないと目を丸く、そこに映る志乃はどんな表情をしていたのだろう
男性関係、には若干噎せた。……あれはあくまで目的の為に行なったわけなのだが、おまけに相手が理解していたか微妙なのだが。]
……言ってみなさい。
[彼女もまた何かを意図せずとも隠していたというのなら、それを聞こう]
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何で俺に言われたくねーんだよ。 どう聞いても誉めことばだろが。 俺は言われたくねえけどな。
[口を尖らせて言い返し、ぷ、と小さく吹き出した。 華月の話になり、あいつは言ったのだと切り出す朧に首をかしげて言葉を待つが。
苦笑を浮かべる。]
誰が祟り神なのかは、お前がやられる間際にわかるだろ。 お前なら、祟り神の顔を見られる余裕くらいあるだろが。
そんなの、聞くだけ野暮ってやつだねえ。
[朧の空いた酒盃に、なみなみ酒を注いでやりながら。 己の盃にも酒を注ぎ、彼のと打ち合わせて小さな音を鳴らした。]
(139) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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[神の世界を離れてはじめて。
たまこが無遠慮に包んでくれた手のぬくもりに、安堵した。]
(ああ、会いたい――)
[裏腹に。募る、希求。]
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