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[
先程の殺気の件もあり、ちょっとビクッとする。
本気で殺したい気配って、素人にも分かるもんなんだな、なんてどこか呑気に思う。
普段の能天気さは、どうやら酔いのせいだけではなく元来の素質もあるらしい]
いや。セシルの青い目と、人狼の赤い目はなんか関わりあるのかなと
……思いまして。
[とりあえず、いまは殺したそうな目をしてないので会話は続ける。
なにか知ってるか?と首を軽く傾いでみたりして。
やがて、
……なーあ。その目、なんなんだよお……。
[聞こえやしないとはわかりつつも、背中に声をかけた]
?
[静かでいいが、変な喋り方
傾げられる首につられたかのように、耳が傾く。]
知らないな。
ホレーショーも違った。
……。
[主語欠けな返答。
セシルが昏倒し、ヘクターもホレーショーを担いで上へ行ってしまった。
ホレーショーは同族ではなかったし、もうここに留まる意味もあまりない。
特に止められることがなければ、セシルが目を覚ます頃には、いつの間にかふらりと姿を消していたことだろう**]
メモを貼った。
[怪訝そうなヴェラの態度
化け物同士つるんでいたわけじゃないのか、と類推する]
……もう訳が分からないッスよ。
[化け物は、みんな悪い奴ではないのか。だって、童話の中の化け物は、みんな悪い奴だって相場が決まっているだろう……?]
(それを言うなら、海賊やってる俺も相当な悪党ッスけど)
[先程のホレーショーの言葉を思い出し、むむむと唸る。
それでも、仲間をあんな理由で呆気なく殺してしまうヴェラを。許せない、とは思う。悪い化け物だ、と憤る]
(じゃあ、ミナカは?)
[ミナカは医者で、けっこう良い奴……だと思ってた。自分の命よりも、ギリアンの治療を優先したあの瞬間が。頭から離れなくて。
でも、ミナカも化け物だ。ヴェラと同じ。
考えるほどこんがらがって、しまいには考えるのを。やめた]
[ヘクターとセシルがいざこざを始める
グレッグの背中に、怯えた顔をしてニコラスが隠れた
時折、そーっとヘクターの様子を伺っている]
えー。あー。ニコ?
どしたんスか。
[チビのグレッグの後ろに隠れるニコの姿は、どこか滑稽で。
あれ。でも、こんなに臆病な奴だったけ、と。
戦場で嬌声を上げながら斧をぶん回してた奴がいたような。
ああ、でも。確かに昔は穏やかで蚊も殺せないような性格だったっけ]
ふっふーん♪
[普段はガキ扱いされることの多いグレッグだ。
ニコラスに頼られる立場になるのが。ひどく嬉しくて。
誇らしげに胸を張ってみたりした**]
【人】 奏者 セシル[それは、童話の中の話だから、 (106) 2014/12/14(Sun) 19時半頃 |
[
自衛のために斧持って酒飲んで恐怖を忘れようとして、気がついたら全部終わっていた、が戦場に対する大半の記憶だ。
血塗れでいることが多いから、人殺しはしているんだろうなあとは思っているが。
まさかまさか、気狂いの手本そのままの状態で暴れまわってることなんて、夢にも思ってない。
知ったところで、遠い目をする以外やれることはないのだが。
逃げ込んだ先、グレッグがなぜか誇らしげな顔をしていたので頭を撫でておいた]
そか。
[
なぜホレーショーが出てくるのかと首を傾いだが、とりあえず知らないという回答を貰ったので頷いておく。
止める理由もない、というかなんだか感じた殺気のおかげと殺害された身として話しかけにくかったので、それ以上話しかけはしなかった。
気が付くといなくなっていても、積極的に探すことはせず]
……やだなあ。
[セシルが去って行った後、ぼんやりと呟いた]
[少し大人になった気分で、胸を張っていたら
いつのまにかニコに頭を撫でられていた
……結局、ガキ扱いッスか。
[口を尖らせつつも、嫌な気持ちではない。
そうこうしているうちに。ヘクターはホレーショーの死体を担いで、牢前を後にしようとする
ああ、兄貴っ――
[一瞬、間をおいて。死体じゃない方のホレーショーのチラ見して]
――の死体が連れて行かれちゃうッス。
[急がないと、と。
ふわり。副船長の後を追った]
【人】 奏者 セシル>>119 (120) 2014/12/14(Sun) 20時半頃 |
― 9号室 ―
副船長、優しいんスね。
[ベッドに横たわった2体の死体
グレッグはへにゃりと顔を歪ませた。
枕元には、いつのまにかワイン
……誰が供えてくれたんだろ?
粋なことをする奴もいるんスねえ。きしし。
[まさか送り主が、件の船医だとは思わず。感謝した。
目を閉じて眠ったような、兄貴と自分。
酒盛りが終わった後のような光景だな、と思い]
あの酒盛りから。まだそんなに時間経ってないのになあ。
[楽しかったはずの、あの晩の戦勝酒盛りを思い出して。
少しだけ寂しくなった**]
【人】 奏者 セシル ホレーショーは死んだ。 (126) 2014/12/14(Sun) 21時頃 |
―少し前。―
お前……それ、立派且つ重要な目撃証言じゃ……
[顔が引き攣った……
はぁ、悪夢?そんなもん……
[と、言いかけて、内容は不吉なほど一致していて、笑い飛ばせない物であることに気づく。今は一致していたから信じられるが、生前に相談されても信じていたか怪しい。気にするな、自分の死など跳ね返せ、くらいの事は言っていたに違いない。]
一人で悩んでたか。巻き込むから、ってなあ……
[自分を巻き込まぬ為に、一人で不安と恐怖を抱え込んで、苦しんでいたのか。馬鹿野郎、と言いたい気分もあるが、弟分の苦悩に全く気づけなかった自分も腹立たしい。
……あ゛ー。お前もだけど、俺も大馬鹿だわ。
揃って。こんな所は似なくて良かったのにな。
[グレッグもとっくにいないし、ヴェラも気が付くといなくなってる。
一気に静かになった牢前、ふと牢屋へ視線を向けて
血だまりがみえて視線を思いっきり逸らす]
……ちみどろ。
[捕虜が殺されたとかなんとか、言ってたなあ。
あの捕虜は無事に天に召されたのだろうか。
では自分は天に召されずなぜ宙ぶらりんで自分はここにいるのか。死を実感してないせいか。
それとも、このふぁっきん現世に未練でもあるのか]
……。
[口の中で悪態を、ゆっくり呟いてから。
やれやれと立ち上がり、自分の生涯唯一最大の恩人を探すことにする。
心配してるなんて言ったら、ぶん殴られるだろうけどさ。
なんだかんだで恩は感じてるし。
この状況で飼い主見捨ててさっさとどっか行っちゃうほど、薄情にはなれないんだよ]
へーくーたーぁー。
[さて、どこに行ったのやら]
メモを貼った。
―少し前。―
……それ悔やみじゃなくて、
娘を嫁がせる親からの釘刺しに聞こえるぞ。
[しかも、盛大に泣かせた後に言われたものだからばつが悪い。
くそう、酒飲みまくって酔っ払ってふらふら危なっかしかった奴に説教食らうとは。むかつく。
こんなことになっていった原因については、もうわからないから沈黙を守るが。]
……まあせめて、これからはな。
この後があるかは知らんが。
あれ以上泣かせることもねえと思うし。
[泣いていたグレッグの声を思い出す。
あんな声で泣かれたんじゃ、例え死んでても泣き止ませる為に起きるしかない。*]
―少し前。―
[セシルとヘクターのやりとり。
グレッグはともかく、己は船長に、決闘を挑んだ上で負けた。納得した上での敗北死だったから、弔い合戦なんて余計にしてほしくない。というか、そんなことされたら間違いなくキレる。]
……そうだな。
乱暴だが、わかりやすいな。
[ヘクターは、強い。元々は船長として慕っていた男。
ネイサンへの畏敬とはまた違った種類の。
生き延びて継ぐと言ってくれた事が、素直に嬉しかった。
ただ、どうしても血を伴う……しかも、仲間の血が。
そればかりはどうしようもなくて、心は痛む。]
…………。
[早速、セシルが痛い目にあわされているのを見て、内心十字を切った。
生きているだけ、まだマシか。]
【人】 奏者 セシル― 船長室から出て ― (143) 2014/12/14(Sun) 22時頃 |
―9号室―
[じゃあな、とニコラスに手を挙げて、急ぐグレッグの後をマイペースに追いかけて、たどり着いたのはグレッグの部屋。
……狭そうだな。
[寝ているような自分たちの姿。しかし、一人分のベッドに並べると、何か窮屈そうにも見えた。]
酒盛りか。
あん時は、今頃死んでるなんて想像もしてなかったなあ。
[首を落とされたグレッグと、喉を貫かれた自分と。
奇妙な気分だが、夢ではない。グレッグの体の首元を、じっと見つめて。]
……なあグレッグ。四六時中一緒に居ろ、とは言わないけどよ。もう、あんな風に勝手に……手が届かない所で、消えるなよ。
[届きそうなのに決して届かない位置で、弟分の命が消えた、抉られるような痛みは、忘れられない。もう二度とあんな思いはごめんだ、と思う。*]
─ 船首楼 ─
[地下牢前を離れたあと、獣はまた船首楼にいた。
誰か会いたい相手がいるわけでもなく、思い残した場所があるわけでもない。
なのに、魂はまだこの船にある。]
───……オーーーン。
[朱い月は、先程よりずっと高く昇っている。
何故、まだ連れて行かないのかと問うように。
高くなった月に向かって吼える。]
[甲板に、ヘクターとミナカの声が聞こえれば、ちらりとだけそちらを見たが、すぐにまた、他人事のように背を向けて、月を見上げた。]
メモを貼った。
―甲板―
[一番低いマストに腰かけて。
ぶら、と足を揺らす。
眺めてるだけだ。お気になさらず。
怪我も血も酒臭もなくなった半透明の物体は、副船長と船医のやり取りを見下ろす。
なぜ副船長と船医の間に緊張が張り詰めてるのかは知らないが。
持ち主のやることに、拾い物が疑問を挟むはずもない。
ファッキン俺の神様。
あなたのやりやがることはすべて正しいとも]
[ただ心配くらいはさせてくれ]
……ん。
[
遠吠えをする獣の背中があった。
お静かに、と。
自分の口を軽く掌で塞いでおいた]
確かに狭そうッスね。
まあ、お肩並べて仲良さげで何よりじゃないッスか。
[
死んでも仲良いのは良いことだ。うん]
……兄貴?
[グレッグの死体をじっと見つめて、難しい顔をしているホレーショーの顔を覗きこんで。続くホレーショーの言葉には、穏やかな顔になって]
了解ッス。もー勝手に独断して消えたりしないッス。
だから、兄貴も。先にいなくなったりしないで欲しいッス。
[上目遣いに、小指を差し出して]
約束ッスよ?
[きしし、と笑って。成仏するときは一緒だ、と]
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