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あぁ、そうか―――…
[彼女は思い出す。
妻の他に女をつくり、結果的に家から母と娘を追い出した父親。
彼は古くから伝わる篠笛の流派の師範であり、一人娘であった彼女は、幼い頃より、次の師範になるべく篠笛を教えられてきた。
彼女も笛を吹くのが楽しかったし、父から褒められると嬉しかった。
大会などで、たくさん賞も貰った。
母が嬉しそうに笑っている顔を見るのが好きだった。
父に頭を撫でられるのが好きだった。
しかし、そんな生活は父の浮気によって崩れ去った。
離婚した当時高校生だった自分は、多感な年ごろで、母の他に女性関係を持った父親にひどい嫌悪感を感じた。
父は離婚した上でも私を師範にしようと、笛を吹く事を強要した。
父の姿は見たくはなかったが、家庭環境の都合上、父親から金銭的な支援を受けなくては生活していけなかったため、仕方がなく父の元に通った。
其処には、再婚した父の新しい妻の姿もあり―――…。]
[彼女は目を開いた。
すっと一筋、温かいものが頬を伝った。
父親が大好きだったのに、篠笛が好きだったのに、家族が大好きだったのに、どうしてこうなってしまったのだろう。
家族3人でよく出掛けた、あの水族館は無くなってしまった。
もう、あの場所は見れないのか。
其の水族館でとった写真が飾ってあった部屋も、無くなってしまった。
もう、朧気な記憶の中でしか、父と母の顔を見られないのか。]
[夜風に舞うは、少し癖のある栗色の髪。
和服に映えないという父親を無理に押し切って染めた髪。
風が収まれば、その髪は橙色の着物の襟へとかかる。
街を歩く誰かが、微かに聞こえる笛の音に上を見上げれば、大きな牡丹が袖や足の裾に施された着物を着た小柄な少女が篠笛を吹く姿が見えたかもしれない。
彼女が笛を吹くのを止めれば、すぐにヨーランダの姿に戻ってしまうのだけれど。]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
― メインストリート・カフェテラス ―
[そこにまた向かった時、セシルはいただろうか。
いればもちろん、いなくてもその姿を探す。]
――……セシル!
その文様、何かいってくれ。
オレの偽者とか、お前、出したのか?
そうじゃないなら、
このセカイ、は、お前だけのセカイじゃないぞ!?
[ずばずばとそう、述べるはず。]
――…。
[何処からか聞こえてきたナユタの声
其の髪は栗色から月の光を受けて輝く銀へと。
少し重みを感じていた腕も橙から黒を纏い、重さを手放す。
姿が変わっていた事自体、彼女は認識してはいないのだけれど―――…。]
セシルが偽物を出した……?
[思い出されるは先程自分の姿に化けた一つ目のバケモノ。
アイツは言っていなかったか。
『あら、その子は駄目だわ。
だって、一番可愛い子だもの。』
―――…明らかに、あのバケモノがセシルを手の上に置いているような言葉だ。
彼女は篠笛を仕舞うと、ビルの屋上からゆるりと飛び降りた。]
―メインストリート カフェテラス―
……ですが、初めにお会いした時よりもずっと、
多く増えてはいませんか?
それに、――はい?
[不機嫌そうな紅い瞳>@23を、眉を下げて覗く。
しかし、途中ではぐらかされた話、視線の先に懐剣を見止め]
えっ
[負けて、奪われた筈のそれ。
大分迷って、少し情けない顔になる]
…………――すみません、
ありがとうございます。
[触れれば、実体を残して二重写しになる幻影を手に取り、
空だった懐に納めた]
[ふわり。
降り立つは、先客に気を取られているセシルの背後。
志乃の姿を認めれば、少しだけ頭を垂れる。]
ねぇセシル。
ちょっと聞きたい事があるんだけど?
[振り返ってセシルが何か言おうとすれば、セシルの口にストロベリー味のキャンディーを突っ込もうとするだろう。]
[左手の甲にある赤をちらりと見て、
アシモフとの会話を端で聞いている]
流行り廃りは良く解りませんが、その、
『セシル様の世界』と言うのが、気になる事があるのです。
先程、ナユタ様の偽者が――……
[ナユタにも伝えた、簡潔な説明。
その内、戻って来たナユタも補うように言葉を次ぐだろう**
ヨーランダの姿に、はたり目を瞬くと、同じように一礼を返した**
イライラした時は、甘いモノ?
[少し首を傾いでセシルに少しだけ笑んで見せた。]
ねぇ、この世界ってアナタの世界みたいだけど、アナタがつくったんだっけ?
あのさぁ、ほら、アナタ私が『ヤニクっぽい何か』に殺された時、そこで見てたよね?
アレ
―回想・床彼水族館―
ま……待ってライトニング!!なんか言ってることおかしいって、だめー!!
[叫んだ声は聞こえるわけもなく。
ライトニングがアイリスを殺そうとする瞬間には、ぎゅっと目を閉じてしまった。
だけど、結局アイリスを殺したのは――]
……。
[よかったのか、よくなかったのか。複雑な気分だった。
ライトニングが殺さなくてよかった。
……アイリスが、死んだ。
…………目を開けたとき、偽者の笑顔が目に入ってふいっと視線をそらす。
そしてその間に、ライトニングを連れて偽者は何処かに消えていった*]
なるほど、技の効果か―――…。
それは考え付かなかったなぁー。
[うーん、と頬を指で何度か掻いてから、言葉を続けた。]
でもね、あの時、あの『ヤニクっぽい何か』はこう言ったの。
『初めましてー。ヨーランダ。
そして、さよーなら♪』
そして、最後私にトドメを指す時。
あの『ヤニクっぽい何か』が何て言ったか
[カラカラ、と彼女は口の中でキャンディーを転がす。]
―現在・メインストリート―
[どこかのビルの屋上でごろごろ転がっていた。
ライトニングを探してステージをまわってみたが見つからなかったのだった。
というか、行けるステージが明らかに減っている。
その分……誰かが死んでるのだということは理解できた]
……このゲーム、ちゃんと終わるのかなあ。
[雑踏に混じって篠笛の音が聞こえる。
下の方からは話し声も聞こえる。
キャンディ、美味しそうだななんて思いながら、セシルとその周りにいるプレイヤーをぼんやりと眺めていた*]
メモを貼った。
『ばいばい。ヤニクの分まで、言っておくよ。ばいばい。』
[彼女は最後の言葉を口にした。」
いきなりヤニクが2Pカラーになって口にした言葉。
『初めましてー。ヨーランダ。
そして、さよーなら♪』
そして、彼が最後に発した言葉。
これ、『ヤニクの中にナニカがいる』と思うんだけど。
アナタどう思う?
だからアナタがこの世界をつくったの?って聞いたの。
いきなり2Pカラーになるなんて技やコマンド、聞いたことないし。
アナタが作ったのかなって思って。
[ちらり、とセシルの周りに集まる面々に目を向けた。
彼らはこの話を聞いて何を思うだろう。]
[ふわふわうさ耳さんは、隅っこで立ち聞き。]
あ、そっか。
世界の成り立ち…天使…
って事は、セシルは天使で、その上に
神 様 がどっかにいるんだよ。
天使は、あくまでも使いっ走りで、一番えらくはないもん。
[だよね?って目で見てみた。]
[……屋上から見下ろせば知らない女の子がいた
でもあのうさみみはヴェスパタインかな。中の人、女の子だったんだ]
神様かあ……。
[天使とかそういうのは詳しくないけど。
なんとなく納得した]
リンダの視線を感じて手を振ってみた。
…当たってたらごほうびほしいなー。
[セシルが消えちゃったあとをみながら、ぽつり。]
[セシルのところに行ってみれば、志乃にヨーランダにリンダ、そして、オレとヴェス、ねずみのアシモフまで集まっていた。
そして、異星人の存在をみんなで訴えるけれど、
セカイのことも、セシルは聖書を読めと言って消えてしまう。]
――……ヨーランダ、さっきの話、もうちょっと聞かせてもらえるか?
[セシルが言ったあとも、聴こえるもの、見えるもの同士は情報交換しただろう。
ヴェスの、世界を創造したのは神…というのには納得しながら。]
セシルが去ったあとの羽根に手を伸ばす。それはぢりぢりとノイズを持って…。
[刀が手元に戻って嬉しくないのかと聞かれたら、
それはもうやはり嬉しい訳で、
しかしながら、人の手によって戻って来ると、
負けた己の未熟を思わざるを得なくて複雑だとか。
ともかく、最後は懐の瑠璃色を大切そうに抱いて、
こっそりと胸を撫で下ろしたのだった]
……。
[『ヤニクの中のナニか』と聞けば、僅かばかり眉を下げ、
しかし、本人の口から出ない事を触れ回るのもどうか、
と思い、少しの間は黙る事にした]
キャラクターとは姿の変わった人達に、不思議そうに首を傾げつつ。
【見】 新製品 モナリザ― きっとたどり着く自動ドアの先 ― (@37) 2011/02/22(Tue) 22時半頃 |
ヴェスパタインのほうにひらひら手を振った。そして――
[おもむろに、ビルの屋上から飛び降りた。
ふわふわした存在は、ふわふわと地面に降り立つ。
そして、違和
…ちょ、やだ、なにこれ!?
バグってる!!??
[異変にいち早く気が付き、耳ぴるぴる。]
逃げなきゃ!レンダリングデータがおかしくなってる!
ここ脱出しないと、一緒に壊れちゃうよ!!
は
[急に世界は軋みはじめる…。]
え?なんだって?!バグ?
[
とたん、カフェテラスにあふれ始めるのは、マンタ君。
それは、ぬいぐるみの亀裂から、ずるりと増殖し、そして、びちびちと跳ね始める。]
なッ……
でも、逃げるってどこに?!
[周りを見渡す。]
そんなのわかんないよ!
でも、ここにいちゃダメなの!
[そう叫んで駆け出す。
と、思ったら花柄トカゲに躓いてこけた。ぺしょり。]
…………あー……。
[うん、やばい。わかってる。
僕が騒いでいないのはヴェス……の中の人が騒いでいるからだ。
なんか、女の子が騒いでるのを見ると逆に落ち着かないといけないって思ってしまう。何故だろう。見栄かな。
今は僕(おとこ)の姿だから尚更かもしれない。騒ぎはしないもののきょろきょろっと辺りを見回して]
……あ、アレ。なんか出れそうじゃない?
何処に出るかは知らないけど……。
[少し離れたところにぽつんとある扉を、周りにいる人たちに示した。
……でも、一番最初にそこをくぐる勇気はなかった。だから、誰かが行ったら*ついていこうと*]
はい、アシモフ様、私もここにおります。
……お見えではないようですが。
[白い小さなねずみの、そっぽを見上げる視線に合わせ、
正面に浮いて、耳をそばだててみるものの
私も、その『異星人』と言うのが良く、……――
[ふと、こめかみを指先で押さえ、眉根を寄せた。
嵐が起きたのも、丁度その頃]
メモを貼った。
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