207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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―甲板―
[一番低いマストに腰かけて。
ぶら、と足を揺らす。
眺めてるだけだ。お気になさらず。
怪我も血も酒臭もなくなった半透明の物体は、副船長と船医のやり取りを見下ろす。
なぜ副船長と船医の間に緊張が張り詰めてるのかは知らないが。
持ち主のやることに、拾い物が疑問を挟むはずもない。
ファッキン俺の神様。
あなたのやりやがることはすべて正しいとも]
[ただ心配くらいはさせてくれ]
……ん。
[月光をその身に透かしながら、顔を横にやれば。
遠吠えをする獣の背中があった。
お静かに、と。
自分の口を軽く掌で塞いでおいた]
確かに狭そうッスね。
まあ、お肩並べて仲良さげで何よりじゃないッスか。
[ホレーショーの言葉に、苦笑して。
死んでも仲良いのは良いことだ。うん]
……兄貴?
[グレッグの死体をじっと見つめて、難しい顔をしているホレーショーの顔を覗きこんで。続くホレーショーの言葉には、穏やかな顔になって]
了解ッス。もー勝手に独断して消えたりしないッス。
だから、兄貴も。先にいなくなったりしないで欲しいッス。
[上目遣いに、小指を差し出して]
約束ッスよ?
[きしし、と笑って。成仏するときは一緒だ、と]
……はあ?
お前、俺に指切りやれってか。
小指出せ、と……?俺に……?
[子供か。いや子供だった、こいつは。
額を抑えた。
大の男に、泣く子も黙る海賊をやってた、30を超えた男に、指切りか。
さすがに、羞恥心が勝った。そんなの出来るか。]
……おら。五倍でいいだろ。
[グレッグの小指を、全部の指で掴む。妥協。
文句は言わさねえ、と上下に振って、乱暴に離した。]
ん?……んん?
[気づけば、まだ9号室にいるキティが、じっとこちらを見ていた。まるで、見えているかのような……?
試しに猫の前で手を振ってみるが、目線がついてくる。そういえば、以前にも何もない所をじっと見たりしていたが、あれはもしや……]
見えてんのか、気配感じとってんのか?
[手を伸ばしても、もう猫には触れられない。
ぬくもりを感じることもない。]
……キティ。もう、好きな所行っていいからな。
帰れなくて、すまねえ。
[にゃあ、と返事をするように猫は鳴いた。]
[猫の頭に、撫でるように手をかざし。
それから、体を起こした。]
副船長は、どこ行ってるかねえ……
[生者の中で最も動向が気になる男を探す為、立ち上がる。
狭い船の中だ、程なくして甲板にたどり着くだろう。*]
[乱暴な指切りに、兄貴らしいやと苦笑して。
やがて手が離れれば、室内のキティを見遣った]
……キティの面倒。これから誰が見るんスかね。
[心配そうに、ぽつりと呟いて。
主のいなくなった猫の将来を案じた。
透き通るホレーショーの手が、キティの頭に触れる。
なんだか見ていられなくて、思わず目を逸らした。
触れられない悲しみは、この1日で嫌というほど味わった]
……そうッスね。副船長のところに。
[ホレーショーに頷いて、やがて共に甲板に辿り着くだろう]
―甲板―
キティは優秀な猫だから、必要とされるだろ……
ま、自分で餌もとれるし。
[そんな話をグレッグにしながら、登ってきた甲板。]
………。
[言葉を忘れて、目の前の光景を見つめていた。
月に照らされる、双頭の狼。
対峙するのは、槌を握る男。
まるで、御伽のような。
子供に話すには少々、血生臭いが。*]
[双頭の獣と副船長の闘いは、始まりから見下ろして視界に収めていた。
珍しく怪我なんかする副船長を見て、つい腰が浮いたがまた腰かけ。
大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。
何度も、何度も、言い聞かせる。
彼が負けるはずがない。
信頼感というよりは、そう信じてないと酒もない今は気が狂いそうだと、そんな感覚だが。
ともかく、そう信じて。
マストの上、足を垂らしたまま。
じっと、身動ぎもせずに見守っていた]
― 甲板 ―
……ミナカ、なんスか?
はは。マジッスか。
[禍々しく気配を放つ双頭の狼に、乾いた笑いが出る。
夢の中で見たものの、実際に見るまでなかば半信半疑で]
……だから。
ガキじゃ、ないッスよ。
[小さく呟く。
あの言い草は、間違いなくミナカだった。
自分の遺したものも、無駄ではなかったのだと。
ぎゅっ、と拳を握りしめて。
副船長とミナカの勝負の行方を。
固唾を飲んで見守った]
───!
[槌の振り下ろされる音に、尾と耳先がぴんと伸びる。
船首楼の端に寄り、ゆるく見下ろせば、今まさにヘクターがミナカに追撃をくらわせようとしているところだった。]
……荒いな。
[もう何度目か。
普段のヘクターとミナカであれば、勝負は火を見るよりも明らか。
しかし、もしミナカが本性を現したなら───
───と思っていた矢先]
!??
[その姿に、この獣にしては珍しく、船首楼から身を乗り出した。]
[ヘクターの腹に突き刺さる牙。
歯を食いしばって戦いを見守る男は、その場から動かない。
何も出来ないのがわかっていたから。
その代わり、目を逸らしもしない。
拳をただ、ぐっと握りこんだ。
ヘクターと、双頭の狼の戦いの行方を、見据えている。]
[甲板に現れた新たな気配も、ずっと前からあった見張り台の気配にも、気付きはしていた。
だが今は、それらは眼中にない。
獣の意識は、目前の戦いにのみ向けられている。
ただ視点は、彼らとは違ったろう。
おそらく、ヘクターを見守っているであろう3人と違い、獣は、純粋に戦いの行く末のみを見つめていた。
ミナカが同族であるからとか、ヘクターの行動理念に頷けるところがあるからとか、今は蚊帳の外。
─────どちらが、より強い畏れをもって、畏れを喰らうか。
弱肉強食の理念。
弱者は強者の糧となり、強者もまた更なる強者に喰らわれる。
残るのはどちらか。
紅い瞳が、静かに焔を宿したように揺れる。]
ヘクターッ!!!!!!!
[じっと耐えて、黙って戦いを見守っていた男は。
ヘクターが甲板の縁に押し付けられたのを見た時、
つい、その名を叫ばずにはいられなかった。]
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