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じゃあ、人魚姫なら良いんじゃないかな?
[くすくすと笑ってから、みっちゃんとキスをして。]
うん。おなか、空いちゃった。
[お腹を撫でて、微笑んでから。]
えへへー。
でもその前に、シャワー浴びてこよっか。
[なんて言って、後ろから抱き着いてじゃれてみたり。
一緒に入る?とほっぺにキスをしつつ。]
人魚姫は、泡になって消えてしまうでしょう?
消えてしまうのは嫌ですから
[それでもお腹がすいたと言うから。
何かを作ろうと、立ち上がれば。
シャワーが先だとの言葉に、そうだよなとも思って。]
一緒でも構いませんが
女性にはプライベートも必要でしょう?
調理の準備をしておきますから
シャワーを浴びたら、一緒に作りましょう?
[頬に触れた唇に、そう言って。]
泡になって消えるのは、王子様が他の娘と結婚するから――だよ。
[くすくすと微笑んでから、ちょっと考え――。]
そっか、そうだね。
うん。一緒に作ろー!
…でも、みっちゃんなら入ってきても、良いよ?
[なんて、悪戯っぽく微笑んでから。]
みっちゃん、これ着てみて良いかな?
[そう言って、栗栖はみっちゃんのシャツを示してみた。
栗栖にサイズは合わないけれど、一度着てみたかったらしい。]
では、人魚姫と結ばれれば消えないのですかね
声を失ったお嬢さん
[入ってきてもいいよと言われても。]
一緒に入ったら、また汗かいちゃいますから
意味がなくなりますし、今は遠慮しておきましょう
一緒にはいるのは、夜にね
[そう答えると、自分のシャツを取り出した彼女が。
着てみてもいいか、なんて聞くから。]
別に構いませんよ
[ウインクをしてから、笑って。
そうだね、なんて意味で頷いてみつつ。
返事の代わりにみっちゃんの頬にもう一度キスをしてから、みっちゃんのシャツや着替えを持ってシャワーへと向かった。]
[彼女がシャワーに向かえばキッチンへ。
今日は何を作ろうか、と考えたけれど。
朝だし、味噌汁とかにしようかって。
下準備だけ、始めた。]
〜♪
[栗栖は、とても機嫌が良さそうに。
身体を洗って、シャワーを浴びて。
みっちゃんのシャツと夏らしい短パンを着てみた。
やっぱりぶかぶかだったり、でも胸はきつめだったり。
髪の毛を右側にまとめてタオルで拭きつつ、キッチンへといき。]
えへへー。
[なんて笑いながら、どうかな、なんて。]
僕が、こじ開けたとしても。
君が僕を選んでくれたのは、事実でしょ……?
[少し深呼吸してごらん、と優しく告げ
ゆっくりと背中を撫で続ける。
君が苦しそうで、でもそれがうれしい苦しさなのなら
少しでも、少しでも安心を覚えられるように]
大好き、だよ。
[やはりもういいやと、202の音声も切って。
面倒になったので、パソコン自体の電源を落とす。
一つだけ溜息を再び零してから、納豆ご飯と卵焼き、そしてサラダというような、僕にしては若干しっかりとした朝食を手早く作って食べた。
観察を行なう事も、もう殆どやることは無くなっており。
文書も…もうある程度は完成に近づいていた。
何もやることがないと、色々な事を思い出してしまいそうで嫌なのだが。とはいえ早々何処かへ行くことも出来ない。
どうして花橘荘の人が、幸せになっていっているのに。
僕は辛さを感じるようになるのだろうか。]
[シャワーからあがった彼女。
濡れてる女性というのは、なぜこう色っぽいのだろう。
ぶかぶかのTシャツも、可愛いけれど。]
押し倒したくなるくらい可愛いですよ、マイレディー?
では、一緒に作りましょうか
日本の朝食、味噌汁とご飯
[彼女にそう答えて、隣を促す。]
[とろけるように、嬉しそうな笑みを返して。
みっちゃんの言葉に、促されるまま隣にいって。
ゴールデンレトリバーがもっと褒めて欲しそうな眼で、みっちゃんを見ている。
みっちゃんが料理をそのまま始めるなら、ちゃんと喋るようになるつもりだけれど。]
[褒めてほしそうな目で、こちらを見るから。
仕方ないなと、手を伸ばして。
彼女の腰に手を回そうと。]
胸が挑発的で、今すぐ食べてしまいたいですけど
まずは朝ごはんにしましょうね
美味しそうな足は、デザートということで?
[そう言って、調理を始める。
と言っても、ご飯を炊いて、味噌汁を作るだけだけど。
作り方を説明しながら、作ろうと思う。]
お米は、ゴシゴシ洗わなくていい
表面の汚れをとるだけでいいんです
三度ほど、さっとすすいでから
ザルにあげて、水を切って
それから、炊飯器の中で暫く水につけておきましょう
あとは、スイッチだけいれれば大丈夫
お味噌汁には、味噌の種類が沢山ありますけれど
朝は塩分の多い味噌を使いましょう、味も濃い方がいい
夜寝てる間、汗もかいていますし
寝起きで、舌が目覚めていませんから
塩分補給と、濃い目の味付けで目を覚ますんです
お出汁を温めて
お豆腐は食べやすい大きさに揃えて、賽の目に
具材から出るアクを取ったら
お味噌をといて、完成ですけれど
味噌汁は、一度味噌をといたらにたたせてはいけない
味が濃くなって、辛いですから
[そんな説明をしながら、出来上がったものを。
はい、と彼女に手渡して。]
えへへー、ありがとう。
楽しくて、つい。
[栗栖は、たぶんそうはならないだろうな――という時にみっちゃんを誘ってみるのが楽しくて仕方ないらしく。
満足したらしく、頷いた。]
えっと、こう、かな?
[いつも栗栖はお米から出る白濁とした液が出なくなるまで、洗っていたけれど。
三度ほど、なら栗栖はいつも洗いすぎだったんだな、なんて思いつつ。ザルに移す時には、だああ、とお米をこぼしてしまう。]
あう。ごめんね。
[とお米とみっちゃんに申し訳なさそうにしつつ。
お水の量は?とみっちゃんに首を傾げて。]
[最早涙目で睨んだり頷いたりする事しか出来ない。
深呼吸と言われても、鼻しか使えないのだ。口を開こうものなら、とんでもない事態になりそうで。
それでも、「大好き」には、同じ言葉を返したかった。
指が白む程力を入れてシャツを掴み、勇気を出して口を開く。
そうして、誰にも聞かれた事のない、熱い吐息混じりの声で想いを伝えたのだった。]
[成る程、と頷いて。
みっちゃんのこういう物知りな所には、聴いていてなぜか栗栖は嬉しくなってしまう。]
みっちゃんがやってると、なんかすごく簡単に見えるね。
[そして栗栖は味噌を入れてから煮て、酷い味になっていたことを思い出し。
みっちゃんから手渡されたものを飲んでは、]
えへへー。すっごく美味しい!
[と、嬉しそうに笑った。]
メモを貼った。
[その声は、どこか上擦っているようで、ドキドキして。
同じ想いを伝えられることは嬉しいのに その。]
梨月、なんか、……ちょっと、えっち。
[気恥ずかしそうにそれだけ告げて、
腕から解放する。
これ以上涙目の彼女をみていられなかったのもあって。]
こんな。顔、するんだ。
すごい、……ご、ごめん。
[赤くなって、そっと体を離すと、ぽん、と頭を撫ぜて
トイレに向かった。]
[腕から解放されて、ぽふ、とシーツに沈む。]
……?
[渉がトイレに向かうのを見て首を傾げつつ、ゆっくり起き上がった。
姿見に映る格好はいつものスウェットなのに、顔は見たこともない女の顔で、こんな顔を晒したのかと思えば逃げ出したくなる。上気した頬を冷ます為に顔を洗った。]
よし、朝ごはんを作ろう。
[心を落ち着けるには、料理が一番。
ピザトーストにグリーンサラダ、はちみつバナナヨーグルト。]
[トイレがちょっと長かった理由を言及してはいけない。
やがてトイレから出れば顔を洗って、身支度を整えて。]
ふぅ。
[意味深なため息など零しつつ、
料理をしている梨月の後ろ姿を見れば微笑み
食卓で待つことにした。
梨月の料理はたまにごちそうになっていたけれど
改めて二人きりで、なんて。]
なんか、新婚さんみたい。
[言ってから少し目元に赤みがさす。]
[努めて真顔で手順を踏む。
冷蔵庫の中身は自分が買ったものだけではなかったので、渉のものもあるのだろう。
飲み物は、コーヒーにしておいた。
紅茶は、山梨に貰ったものだから。]
もうすぐできるよー。
[ヨーグルトにはちみつをかけながら、渉を振り返って、言われた言葉に赤面して俯く。
何言ってんの、と笑えないのが乙女思考。]
……そう、なれたら。
[呟きは、ごく小さく。]
ふふ、次からは最初からザルにお米を入れて洗いましょう
そうしたら、移し替えなくてもいいですから
[米をこぼしてしまった彼女にそう言って。
水の量はここを見るんですよ、と指差しながら。]
簡単に見えるのは、毎日やっているからですよ
最初はゆっくりでいいんです
はじめは時間をかけて、ゆっくりと
それを繰り返して行けば、だんだん早く、簡単になる
そういうものですよ、なんでもね
[それでも美味しいと言ってくれるから。
微笑みながら、席について。
自分も朝ごはんを始めよう。]
楽しみ。
梨月のご飯、美味しいからすき。
[運ぶのは手伝おうと、席を立つ。
小さな呟きは上手く聞き取れなかったけれど
俯いて反論をしない彼女に、益々照れくさくなる]
……、今は、
まだ始まったばかりで、大きなことは言えないけど
―――必ず梨月を、幸せにする。
[仕事も今のエアコンも買えないようなものじゃなくて
ちゃんとスーツを着て働こう。
会える時間は短くなるかもしれないけれど
一緒の時間に彼女に不自由をさせたくない。
ちゃんと将来を見据える、男の顔。
但し前髪で隠れて見えない。]
わたしは今も幸せだよ!
[えへん、と薄い胸板を張る。
盛り付けの終わった皿を渉に手渡しながら]
手伝ってくれてるから、早く食べられるし、ピザトーストのチーズは零れずに済んだし。
[向かいあって座る。
彼の決意の目は見えないが、目の辺りを見て微笑んだ。]
目の前に渉がいて。
好きだなぁって思えて。
幸せにしたいって思えて。
本当に幸せ!
わたしが君に幸せを教えてあげるよ。
毎日横で、いっぱい幸せって言ってあげる。
一緒に、もっともっと幸せになろうね。
ん。そっか。
僕もしあわせ。
[へらっと口元に笑みを浮かべて
料理を盛り付けた皿を運ぶ、
向かい合って座った]
――梨月。ありがとう。
[名前を呼んでくれることが嬉しいから
君の名前を呼ぼう。
こうしていてくれることが嬉しいから
ありがとうって何度でも伝えたい。]
幸せに……
[幸せな食卓、自分のために作ってくれた料理。
久しく感じる、愛情に――
はらりと、涙が一筋落ちる。]
あ、ぁぇ、ごめん、なんで……僕。
[頬を擦って、それから両手を合わせる。]
なんでもないよ、いただきます!
[ピザトーストを咥える。
生地の仄かな甘さがじんわり舌に広がって
美味しくて―――ぽろぽろと涙がでる。]
[唐突に、ホロリと頬を伝う涙。
その理由が分からなくて、首を傾げて_____淋しいのかもしれないと認識して。
涙は中々止まらないのにも関わらず。だんだん、何故かおかしさがこみ上げてきた。]
………誰かがいて欲しいなんて思える程に、僕は出来た人間じゃないだろ。
[何度か、それを呟けば。
突然襲う「発作」は収まっていくが。
再び感じた、自らの卑小さ。
他人の幸せを妬んでいるのかもしれないという怖さ。
羨ましがっているのだろうと認識することによる、悲しみ。
僕も幸せになれと、誰かは言ってくれたけれど。
中々、分からない]
メモを貼った。
うん、分かった。
教えてくれてありがと、みっちゃん。
[頬にキスをして、お箸などを用意して。]
栗栖も、お掃除なら得意なんだけどなぁ。
でも、明日は栗栖が朝ごはん、作るね。
[にこりと微笑み、手を合わせて。
頂きます。
お味噌汁を美味しそうにすすりつつ。]
ね、みっちゃん。
今日、少し出掛けてみたいな。
どこか出掛けるのに良いところ、あるかな?
[なんて、楽しそうに聴いてみた。]
メモを貼った。
メモを貼った。
どーいたしまして!
[朝食の用意の事と解釈して、にっと口角を上げた。
手を合わせて食べ始める眼前に、泣き顔。
暫くじっと見つめて――微笑んだ。]
なんでもなく、ないよ。
「幸せ」でしょ?
[涙の伝う頬を指差して、にっこり。]
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