45 Say Good-Bye, Say Hello
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―一年:二月―
[そのままの体制で聞く。 もしも断られたらそのままごまかす気だった
その後気まずくはなりたくなかったから]
んじゃあさ、今度の月曜日(14日)、作ってきてくれよ。
お前の本命、貰いたいんだ。
[何を…とは言わずとも]
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あり? 永石酸欠? だれかー。ほけんいいんー!
ゲイル先生のとこにつれていってやってー!
[ふらふらするオカンに、若干心配しつつ。 そういえば、このクラスの保健委員って誰だったっけと思いながら声を掛けた]
(70) 2011/02/28(Mon) 23時頃
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?
[怪訝な顔で首を傾げた。
月曜日って、何日だったっけ。
えーと、そういえばポチと交換するって約束してた、ような。
――チョコレート??
頭の中がぐるぐるとまわって。]
え?
……ええええ?!
[理解と同時に首元まで真っ赤になった。]
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俺は平気だよ。 虎子ちゃんが心配してくれるから、平気。
っていうかさ。 さっきの……虎子ちゃんも同じ気持ちだって思っていいんだよな? 子供10人って……。
[少しだけ頬を赤くして、腕の中の虎子ちゃんへと囁いた。 右手をポケットの中に入れ、その中の小箱を握りしめる]
(74) 2011/02/28(Mon) 23時半頃
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[そりゃあ、受け取って貰えるかは別として、「義理」ってアイシングしたチョコレートを作るつもりではあったけれど。
ネタになるし、義理って書いていれば、もし本命がいたとしても、受け取って貰えるかな、と思って。
こっそり、クーベルチュールを用意していた、けれど。]
え、え。
あの。
「本命」って書けばいいの?
[「義理」が頭にあったせいでテンパった頭は素っ頓狂な質問を。**]
[驚かれるとは思っていなかったのでちょっと目を丸くしたが
否定的な反応ではないように思えて胸が高鳴る]
売ってるのじゃなくてさ、手作りで、とびっきりの。
…オレから渡すんなら、14日はお前にだけ渡すけどな。
オレ、お前の事好きだから…さ?
[途中まで葛飾を見ていたが、最後の方はあらぬ方を見やって言った]
[小さく噴き出した。たまにやたらと可愛いから、もっと見ていたくなる]
なんだそりゃ。 チョコ自体より、渡す意味の方が欲しいんだけどな。
…もしお前も…ん。
[チャイムが鳴る。ため息をついてモップを引きずりながら用具室へ]
もしもお前もオレの事好きだって言ってくれるなら……
14日、期待しちゃうな。
[月曜日までは後5日(2以下は3)。
待ちきれるかは分からないけれどそう言った]
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[頭を撫でる手が優しくて、そして愛しかった。 やっぱり俺には虎子ちゃんしかない、とその想いを再確認する]
あ、あのさ……俺。
[俯く虎子ちゃんの手を取り、ポケットの中の小箱をそっと乗せた。 俺の貯金全部はたいて買った、虎子ちゃんの誕生石の指輪を箱の中に収めて]
ずっとずっと、虎子ちゃんが好きだ。 死ぬまで、死んでもきっと好きだ。
だから、虎子ちゃんが大学卒業するまで待つからさ。 俺と……け、け、結婚して下さい。
[本当は卒業式の後、カップルが告白すればその想いは永遠に結ばれると言う伝説の木の下で言う心算だったけど、溢れる思いを止めることはできなかった]
(79) 2011/02/28(Mon) 23時半頃
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[踊り場から降りる最初の段に二人で座る。
先ほど城石が通りかかってちらとこちらを見て行ったようだが
...に言わせればただ座っているだけだ。からかわれはしても咎められる覚えはない]
…まあからかわれんのはこっぱずかしいけど…うん?
なんでもない。
[呟きを聞かれそう答える。教室を見て]
なーんか騒がしいな。 なーんとなく予想ついちゃうのオレだけか。
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や、たああああああああああああああ!!
[プロポーズの返事に、思わずガッツポーズ]
絶対大事にするから!! 世界で一番幸せな花嫁にするって、誓うから!!
[ひゃっほーいともう一度叫んで、ぎゅっと抱きしめる。
嵌めてと差し出された小箱から、指輪を取り出して。左手の甲の薬指にそっと嵌める。 淡いブルーのアクアマリンの輝きは、俺と虎子ちゃんの今後を祝福しているようで]
愛してる、虎子!!
[微笑む彼女に、俺も嬉しくて泣きそうになるのを我慢しながら笑うのだった]
(85) 2011/03/01(Tue) 00時頃
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フィリップは、何時までも幸せな不毛なやり取りを繰り返し、永石の眉間に消えない皺を幾つも刻み続けるのだった**
2011/03/01(Tue) 00時半頃
[満瑠が解釈した意味を肯定する告白に、思わず持っていたチリトリを落とす。せっかく集めたゴミが散らばったところでチャイムの音。]
まっ……、待ってよ!
[モップを掴む。勢い余ってつんのめりそうになりながら、深呼吸をした。]
言い逃げするなんて酷くない?
チョコ渡すまで5日も待てない。今すぐ言いたいの。
[まくし立て。
ずっと焦がれていた相手の視界に自分が入っているのを確かめると、大きく息を吸い込んで]
――――すきっ
[言い切って、目を伏せる。
……足元は、ゴミまみれだった。]
[呼びとめられて(予想通り)振り向いて
落ちたちりとりは目に入らずに 好きな人の顔だけ見て
ちょっとだけ 意地悪したい気分になった]
…誰が?
[咎められて笑って謝る
小さく咳払いともいえない息を吐いて]
良かった。 オレも…オレは、満瑠が好きだ。
いつからか、ずーっと気にしてた。
[そう言って、頬をかいた]
[父親以外の男のひとにあげる、初めてのチョコ。
湯煎して固めるだけじゃ納得できなくて、ナッツも入れてチョコブラウニーにした。
上から振った紛糖に、菜箸で「本命」と書いて渡したけれど、鞄の中で傾けたせいで紛糖が流れて文字が見えなくなったので、流石はいまだにそれに気づいていないだろう。]
[14日 貰ったチョコは大事にしまって(ちなみにチョコは合計で7個貰った)
デートと称して一緒に帰った
途中買い物してみたり食事するしないと言う話になったり(結局しなかったが)
それからは土日の内どちらかはだいたい会っている
二年目プリクラで撮った写真 財布の中に貼らずに入れてある
誕生日に貰った指空きの手袋 未だにどこか出る時は使っている
その他いろいろな物を貰ったり渡したりした
けれど、形に残らない物のなんと多い事か…]
―卒業式・踊り場―
またアホが叫んでるな…。
[聞こえてきた絶叫に苦笑いした]
ひどっ……!
[勇気を出したのに、と涙目で睨んで謝罪を引き出したら、名前を呼ばれた。
その顔も、声も、本当にかっこいいと思った。
今まで、こっそり盗み見していたどの顔よりも。
陸上に揚げられた魚のように、パクパクと口を開閉させ――――]
……ヤクマ、が。すき。
[嬉しくても人間は泣くんだと、初めて実感した日だった。]
…嬉しいな。 マジで。 ……はは。
[抱きしめようと肩に触れて…次の授業、早すぎる生徒の声が聞こえてお互い離れた]
! あっ…と。 埃。
[葛飾に履かせて、取った後をさっとモップで拭いた
教室に一緒に戻る際 取った手を握り返してくれたのがうれしかった]
― 踊り場 ―
……鳥飼の声ね。
[騒ぎに気づいて苦笑する。
人の通る場所で手を繋いでいる緊張感にそわそわしつつ、肩に感じる重みに幸せを感じつつ、これまでを振り返っていた。
――思い出す全ての場面に、流石がいた。]
……すき。
[呟きが、知らず零れた。]
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