276 ─五月、薔薇の木の下で。
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誰に、傷付けられたのかは分からないけど、 冷やさなきゃ腫れてしまうと思うから。 …………まず、お湯を浴びて着替えて、 それから今日こそはちゃんと休んで下さいね。
[ 花に水をやり過ぎる男はそう言って離れる。 まだ涙ぐんだせいで声は掠れていたが 自分のせいでいらぬ気遣いをさせたくはなかった。 ]**
(143) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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[ 何処か似ていたのだろう>>152 だが、お互い違う鏡を持っていた。 それに見て見ぬフリをして慰めを求めた。 汚い一面。
彼の言葉>>153は見透かしたように痛む。 頷きも出来なかった。 ただ震えた瞼が肯定をせず、 縁取る銀糸が否定を示すよう揺れた。 ]
(159) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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[ 言葉無き間>>154 彼は何を思ったのだろう。 少しずつ落ち着きを取り戻した頭の中、 浮かぶのは彼が今しがた口にした言葉。 「傷付けた、善意も汚した」語る癖に 涙を流し続けるその人>>155を見た。 指先が袖口を掠める時>>157 花から蝶が逃げるように立ち上がる。 ]
貴方の寂しさを埋めるのは、俺じゃない。 そんなこと、貴方にだって分かっているでしょう?
[ 落ち着いた声色。 それは彼に言っている訳だけではなく。 ゆっくりと口を開いた。 ]
(160) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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周りをよく見て、せんぱい。 傷を知らない人が誰かを傷付けたりなんか、できないんだよ。 涙を流すほど、悲しんでいる自分を受け入れて。
自分自身の心を騙す方がよっぽど、 苦しいよ。
[ イアンとモリスの間に起きたこと。 中庭での別れ。 それらはファルゼにとって知らない事だった。 だがいつも、人一倍頑張る必要が、理由が あったのだろうとは思うから。 ]
(161) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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俺は、痛いことからも、逃げないから。 向き合うから、どうか。 一度だめだったからって伸ばす腕を諦めないで。 ひとりに、しないであげて。
自分に嘘をついて、自分を傷つけないで。
[ 果たしてこの言葉のどのくらいが 彼に触れられたのかどうかは分からない。 ]
(162) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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[ 対話しながら思い出すあの場のやりとり>>110>>115 思い出しても今更どうすれば良いのか、 分からない。
この狂おしい程の痛みが何なのかも、 理解できなかった。 だが、振り返れば咄嗟に逃げた自分は 何一つ確かめていなかった。 ]
(163) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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[ イアンの言う通り、刺さらなければ 分からないことだらけ。 何を確かめるのだろうなんて今更思うが、 自覚し得ない心をまず理解したいとは思う。
でもまずは、立ち去る前に笑った。 泣き腫らした瞼は重たかったが、 気にせず口角を上げた。 ]
せんぱいの事が好きだから、 俺は傍に行かない。 だってせんぱいには追いかける脚がある。 伸ばす腕がある。名前を呼ぶ口がある。
(164) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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…………本当に会いたい人がいるのに、 俺は必要ないでしょう?
[ その場限りの寂しさを埋めたところで それが本当に欲しいものでなければ、 満たされる事などない。 ]
それに、汚した誰かが傷ついてるのなら それをまた癒せるのもせんぱいだけだから。 本当に悪いと思っているなら逃げないで。
(165) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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誰もせんぱいを置いて行ってないよ。 ただ、せんぱいが立ち止まっているだけ。
[ 彼とは違い分かりきったような言葉を告げた。 採点もせず歩き出せば薔薇の香りが鼻先を掠めて。 後ろ髪を引かれるような想いを抱きながらも足を動かした。 色々思う事はあったが今は無性にピアノを弾きたい。
昔棄てた筈の、唯一好きだった、ピアノを誰かと。 ]**
(166) 2018/05/22(Tue) 05時半頃
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――春の日に――
[続く夢は霞んで、とある一日の出来事をぼんやりとリフレインする。
今から辿って一月もしない頃の話だ。
鳥の羽が小さな珠を抱くような細工をひとつ、中庭に落とした。
小さな不運だった。手が滑って、風が吹いて。
いつも通り執着などないはずで、このまま捨て置くことも考えたが、何故だかその日は拾いに行こうと思って、庭で彼に出会った。
あの頃は名前も知らず、どころか顔を合わせるのすら数えるほどでしかなくて、呼びかけることも出来ずに一度、おろ、と戸惑って。]
――欲しいなら、あげるよ。
[そんなふうに、きっと的はずれなことを言ったんだったか*]
[すぐ傍で眠りに落ちた誰かが、その相手と知るすべはない。
ない、けれど、或いは。
夢の中ならば、薔薇がいたずらに邂逅を許すやも、しれず――**]
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[ イアンの言葉は正しかった>>168 偉そうに言った割に自分を受け入れるのはまだ難しかったから。 最初からだめだった>>169 きっと彼の抱える境遇と自分の境遇は異なるもの。 だが、痛い程に刺さる言葉の棘だ。
今でも自分を好きだとは思えない。 ベネットから父を、母を、音楽を奪って 綺麗な花に、マークに触れてしまった事、 オスカーに共犯の罪をなすりつけた事。 これはすべての過去を無かったことには 出来ないのだから。 ]
(210) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[ イアンは忘れるとは口にしなかった。 あの時のようになかった事には互いに出来ない時間。 それがお互いに何を与えるのか知らないまま、自室に戻った。 しかし同室のモリスの姿は相変わらずない。 流石におかしく思った後、医務室を覗き、 そしてようやっとモリスとヒューに起きた異変を知った。 ]
(211) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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―医務室―
[ こわくないの、と。何かに怯えていたモリス。 彼は一体何を恐れていたのだろう。 尋ねることはできず、その手を撫で。 ヒューに関してはもっと早く気づいてやれればよかった。 包帯の跡に触れながら思う後悔。 何故、こんな事が? 終わらない夜に眠り続ける生徒達。
ふと、イアンの言葉>>171を思い出した。 「少なくとも彼のこと」それはどういう意味なのだろう、と。 しかし此処に彼はいない。答えは聞けない。 ]
(212) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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夢の中ではせめて安らかであれるように。
[ 二人に願ったのは結局気休めのような言葉。 そっと医務室を後にする。 あれほど膨らんでいたピアノへの渇望は 薄れていたが、結局足は中庭の方へ。 その間、後を追っていたらしい誰か>>200には気付くことはなく。 ]*
(213) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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[ この時、談話室にすぐ向かえば、なんて。 そんな後悔、したところでそんもの。 ]
(214) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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―中庭―
[ 青い芝を踏み締めた。 その時、東屋の方で音>>125が聞こえた。 きらきら光る夜空の星。 狂った旋律、ミスタッチによる歪み>>122 それでも何かに駆られるような音に 一瞬足は止まってしまった。 ]
誰が、――……弾いて。
[ 確かめようと再び動く脚。 東屋に向かったその時、月夜の下で ]
(215) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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――――――…………。
[ 唇を重ね合う影二つ>>188>>190 その光景に掻き立てられるよう流れ込むのは、 オスカーに押し倒され、マークに口付ける姿>>111>>119 ぴたりと合わさり思い出せば足は後ずさり、 バレないように口元を両手で覆った。 早く移動しなくては、そう思いながらも 視線は暗がりへ向かうその姿>>203に釘付けになる。 その二人を探す風>>209はまだ知らず。 中庭の隅の方、死角の方で唇を引き結んでいた。 ]**
(216) 2018/05/22(Tue) 17時半頃
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――来客――
[振り返っても、何も見えないのがこわかった。]
[あまり子宝に恵まれない両親の元、ようやく生まれたひとりがモリスだった。
勉強や運動の方には――特に歴史と器械運動がひどく残念だ――目立った成績はないものの、伸び代があると笑って、いつもより少しでも良ければ褒められるような甘い家族に囲まれていた。
幼少期から少し絵は描いたが別に好きにもならず、談笑とじゃれ合いばかりで過ごす日々が続いたあと、この学校でようやく趣味らしいものに出会った。]
[それからは没頭した。少しの絵の経験が、作品のイメージを記すのに役立った。学年下の絵描きにも手伝ってもらったし、庭いじりの先輩には木切れをもらった。なんなら間接的に本来の庭師である用務員とのコネクションも出来た。
失敗ばかりでごみを増やした時期が過ぎれば、徐々に校内での認知も広がっていく。
夢中で、夢中で、それからふっと立ち止まった。
そう、それはいつだったか、奇しくも眠りの外と同じ言葉をかけられて。]
[考えたことなかったなと、振り向いた。
過去を思えば、何もなく。自分を構成しているのは木片とナイフとやすりと針だけに思える。
それをこわいと思ったのは、単なる自分の感性の話だ。
染まった人生を振り返り、堂々と好きなものは木を彫ることだと言える人だっているだろう。
いつか怯えを問いかけた時、フェルゼはその類の人間だと思っていたから、返って来た言葉は少しだけ意外で。
けれど失くなることのほうがこわいと告げるその気持ちもわかる気がした。
染まるのをこわがるくせ、この手は木と枝に触れるのを止めなかったのだから。]
[穏やかだった心に少しの亀裂。くく、と微かに眉が寄ったのに、手を撫ぜるだけのフェルゼはきっと気づかないだろう。
そしてその内、ゆっくりと思いを振り払ったかのように表情は穏やかなものに戻る*]
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[ 中庭に訪れた所で眠り姫はもういない。 談話室での目撃を最後にこの瞳に映していなかった。 逃げた脚で今更何をしたいのか。 分からない事だらけの中、唯一分かる事は 二人が愛し合っている姿を見ることに 胸を掻き毟りたい程の痛みを感じた事実。
憧憬に潜む劣情。 唇の柔らかさと薔薇の香りに促された 気の迷いだと思っていたのに。 これではまるで、本当に。 ]
(232) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 恋を、しているようで。 ]
(233) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ 眠る瞼にくちづけさえ落とせず、 幼稚なイタズラばかり。 何故だろう。 眸を覚ました時に一番に此方を覗く瞳を その時、その瞬間だけを、何故。
何度も繰り返していたのだろう、と。 ああ、そんなの分かりきっていた事だった。 ]
(234) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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俺は、……独り占め、したくて。
[ 目覚めるその時だけで良かった。 彼がどんな姿をしようと変わらないその瞳に 映りたかったのだと思う。 何故なんて、もう尋ねる必要もなかった。 ]
(235) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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[ のろりと立ち上がる。 頭がほんの少しぼんやりする。 さっきから続く肌寒さ>>2:312 眩暈でくらくらとしながらも、 ないしょ話の指>>225に足止めされた脚が、動いた。
本当はこんな時、昔みたいに。 ピアノを、なんて思うけれど。 隣に並んで連弾をとも。 それは母達とは違う道を選んだのだと その証明になれればと 一人っきりの音が流れる東屋を思い考えるが、 ふらりと傾く体は青い草っ原に傾いて 倒れ込んだ。 ]**
(236) 2018/05/22(Tue) 21時頃
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フェルゼは、ケヴィンの様子がおかしかった。どこかいつもの彼と異なるような――**
2018/05/22(Tue) 21時頃
― 春の記憶と ―
[あの細工は、今も部屋のベッドの脇に置いてある。
何かを抱く鳥。
大事なものを抱きしめているような、優しさ。
落とし物だと思ったのに。
欲しいなら、と言われたら、「はい」なんて咄嗟に頷いて、
なんとなく気まずくってその場はすぐに辞したのだっけ。
持ち帰った細工を、同室者が「モリス先輩の?」って聞くから、それで名前を知った。
でも、それだけだ。
そのあとすれ違っても、何の視線も動かなかったから、いまさらありがとうなんて言えなくて―――]
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