88 吸血鬼の城 殲滅篇
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[女は目を瞑る。
ヘクターとドナルドが対峙する様を
みているのがつらい、とでもいう風に]
――…私は
ヘクターさまにお逢いしたかっただけ、なのに
[鏡を通じて見る事は叶ったが
それは望んだカタチとはまた違って]
ムパムピスは、ヘクターに話の続きを促した。
2012/04/30(Mon) 23時頃
[女が目を閉じると同時
鏡もまた城の景色を映す事を止めた。
何の変哲も無い鏡であるかのように
クラリッサの相貌を静かに映すのみ]
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―2階客室―
[濃密な闇の中、部屋の中がどのような状態なのか、どこに誰が居るのかすら判断がつかず微かに聞こえる声に大声で応えた。] >>148 私は無事です!何も…見えません…!!
[仲間…恐らくジェフリーの声と判断して返す。硝子の光はすぐに闇に呑み込まれるが、一瞬、ドナルドを掲げ持つように立つ巨躯の男が視界に見えた。]
(157) 2012/04/30(Mon) 23時頃
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>>155 ――ドナルド様…っ!!
[闇が薄くなり、男の顔が明瞭に見えてくる。 ――目が合った。 自分に向かい笑みを浮かべるその姿に、背筋が凍るような恐怖を感じ、持っている杖が小刻みに揺れる。]
(159) 2012/04/30(Mon) 23時頃
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>>156 ――異端の、化け物……楽しみにする前に…… [「滅ぼしてやる。」そう、声を掛けたかったが喉がひりつくように渇き、言葉にならない。]
[次の瞬間、男は闇と化し、ドナルドを呑み込んだまま、どろりとした不快な空気を残して目の前から消失した。呆然とその場に座り込む**]
(160) 2012/04/30(Mon) 23時頃
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[シン、と静まりかえる地下聖堂。
深紅の薔薇が彩る其処で
女は座り込んだまま鏡を抱きしめた]
――…何も出来ない
[自分の無力さは嫌というほど知っていたが
此処に来てより一層その思いは強くなる]
――――……
[城の地下で女の魂が
さみしい
と、くちびるのみで綴る]
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―2階客室―
[座り込んだまま呼吸を整えていく。灯りの戻った室内の惨状は予想以上。 至る所に硝子の破片が散乱し、壊れた武器や調度品が散乱し…赤い血痕が壁や床の至る所に不吉な装飾を残していた。]
……はい…音だけでの判断になりますが………恐らく。 [ジェフリーの問いかけ>>168にゆるりと頭を上げ、力なく答える。]
部屋は内側から封印されておりましたが…逃げるように、と …声が…。 [俯いたまま、ぽつぽつと説明を加えていく。 「風呂に落ちんじゃねーぞ?」自分が濡れ鼠のようになりながら、おどけて語りかける姿に苦笑したのはほんの数刻前。 それがほんの一瞬の後に、闇に攫まれ消えていく姿に塗り替えられる。]
(185) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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………足? [語り終えた後で、初めて、自分の傍に立ち話を聞いていた相手が足を痛めていることを知り大きく瞬き。]
き…気づかなくて申し訳ございません。 ジェフリー様、そういう時は、先にお伝えくださって良いのですよ。 せめて座ってください。悪化したら大変…です…! [慌てて、ジェフリーの足をとり、真面目な表情で症状を調べ始める。]
あ…良かった軽い呪いです。 いえ、その…良くはないのですが…これなら私でも対応できるので。 [言いながら、闇を祓う聖句を唱え、足の動きづらい症状の原因を祓っていった。]
(186) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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