303 突然キャラソンを歌い出す村4
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─ 夜/のあの家 ─
[結局、ハロウィンの家では女子会が、のあの家では男子会が行われることになっていた。>>307 しばらくご歓談の後、月が高くなれば光を纏って眠っていたジェルマンは体を起こし、男子会の輪から去ろうとしていた。]
なんだ、もう行くのか。 [花の香を残して呆気なく飛び去ってしまう姿なんかは、いたずらな天使そのものだった。]
ルイって本当に天使なんだな。 ……ヨーラもあんな風になるのかな。
[ルイの背中を視線で追いながら、口にする。]
(377) 2020/01/12(Sun) 00時半頃
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♪ここは極楽 悲しいことはしばし忘れて
苦しいことも 辛いことも
♪全ては因果応報 如何なる人にも
優しくしていれば 必ず帰ってくる
♪囲炉裏で燻る燠火
温もりが少しづつ醒めていく
囲炉裏で燻る燠火
お願いだから行かないで
貴方がいなくなったら 独りだから
報われない愛を、唄いました。
『燠火』、聞いてくださいね。
[赤い画面を覗きつつ]
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[シロが語りかけてくれば桐野はだらしなくベッドにもたれかかって床に腰で座ったままそれを聞く。>>370]
なんだ、そんなことか。
[随分顔は変わってしまったが持ち前の雰囲気の変わらぬ旧友の笑顔に、当たり前だろ、と片方の口角を上げて笑う。 続く言葉の数々には少しずつ表情を消しながら。黙ってシロの方をただじっと見ていた。 『堕天使とか悪魔とか』 …ここにはきっと既に、自分も含まれることになったのだろう。]
…『落ち着いたら』ってさ。 落ち着くってのは、どういう状態なんだろな。 駆逐するとか。そういうことか?
[ふつふつと、腹から背中に熱いものが込み上げる。 思えば堕天使や悪魔と戦ってどうしてきたか、聞いたことあったっけ。
今ここで、こいつらに全部打ち明けてやったらどうなるんだろうな。 そんなことを思う。]
(393) 2020/01/12(Sun) 01時頃
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[──結果、ルイは先程に続き、またも堕天使を発見するチャンスを見逃すことになってしまった。まあルイの居る限り今の自分の心の内を打ち明けたりはしなかっただろうが。]
あのさ…
(398) 2020/01/12(Sun) 01時半頃
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♪
僕の話を聞いてくれるかい くだらない内緒話 手間は取らせないさ 君は許してくれるかな みっともない 嘘つきを
僕を貫いた光は 僕の何もかもを暴いてった 肺の中満ちた水に溺れて 水の底 『それからどうなったっけな』
(399) 2020/01/12(Sun) 01時半頃
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泡に塗れた声にならない言葉で通じ合う まだ見ぬ友に出会ったんだ
僕の話を聞いてくれるかい 愚にもつかない内緒話 眠っちまってもいいさ 君は笑ってくれるかな 僕の間抜けな 傷跡を
♪
[桐野はシャツの裾を捲りあげて、友人たちに素肌を晒す。 火傷の痕は背中にまで続き、視えるものには 不格好な羽が肩甲骨に生えているのが見えるだろう。]
(400) 2020/01/12(Sun) 01時半頃
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♪
愚か者は誰だったかな もしかして僕だったかもね 目をそらし続けた罰 僕にはちょっと重いかも
『これからどうしようかってね』
知らずに吐いた嘘は取り返しがききそう? ずっと傍に居たい 僕のワガママは泡に消えそう
♪
(401) 2020/01/12(Sun) 01時半頃
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……ごめんな のあ。 俺、"普通の人"じゃなかったみたいだわ。
[のあに吐いた嘘は許されるものではないと思った。>>2:137 俺はこいつを、きっと置いていく。]
(402) 2020/01/12(Sun) 01時半頃
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─ 夜/のあの家 ─
[体に残る痕…もしも桐野が敬虔な信徒であれば それを聖痕《スティグマ》と呼び喜んだのかもしれない。 …けれどそうではなかった。]
……情けない声を出すなよ、シロ。 悪いが、そういうことなんだ。
[>>457『落ち着いたら』…シロがさっき口にした言葉を脳内で繰り返し、疑問を手渡す。]
……俺を殺すか?
[諦めたような、それとも試すような表情だっただろうか。生来の生意気なツラは変えようがない。]
(465) 2020/01/12(Sun) 04時半頃
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これは俺のわがままなんだが… そういうのは、もう少しだけ待って欲しい。 …ヨーラや伶姉さんにも、自分から話しておきたいんだ。 〜〜…そんな顔するなって。
[シロの顔は、どんな風だったか。少なくともさっきまでの表情とは随分違っていた。それを見て気まずく思うような心はまだ残っているらしい。]
(467) 2020/01/12(Sun) 04時半頃
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─ 夜/のあの家 ─
殺されたいのか、って まあ… どちらかと言えば… できれば 結構…
かなり、殺されたくはないな。 人生17年はやや短いと思わなくもない。
[平然とした顔を作る。 なに、いつもの顔だ。出来ているはず。 そうやってシロの質問>>469に答えた。]
(476) 2020/01/12(Sun) 06時頃
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しかもこんな、だっせえの背負ってさ。 せめてもうちょっとマシな…
[言葉に詰まり、俯く。]
悪い。 考えてることとか、そう言うの話すのきついわ。 思ったより、なんか。 [思っていること、自分のこと。 そういう個人的な欲だとか。聞いて欲しいとか。 わかって欲しいとか。受け入れて欲しいとか。
そんな思いは抱いても報われない。 無駄だとわかりきってしまった。]
(477) 2020/01/12(Sun) 06時頃
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………………………きっついな…
[俯き、奥歯を噛みしめる。]
(478) 2020/01/12(Sun) 06時頃
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[シロのくしゃくしゃに歪んだ顔を見ると辛かった。 もうどうしようもないのだと思わされる。>>474
この体では彼らに受け入れられることはないのだと。]
無駄だろ。 羽根をひっぺがしたところで… ……俺の体がそもそも。
["事情"の話ならワガママの話よりずっと気が楽だった。 話し始めるのには丁度いい。]
(479) 2020/01/12(Sun) 06時半頃
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俺の祖父さんが堕天使だったんだよ。 会ったこともないし、そんな話ついぞ忘れていたんだが。
……保健室で騒ぎがあった時に。 有働が何かしたのかまでは、俺は知らない。 けどあの時に出来た傷だ。
天使になんぞなりたくない。 ……お前たちと離れたくもないよ。 お前たちと"同じ"がいい。 諦めたくない。
[ぎゅう、とシャツを握りしめる。]
(480) 2020/01/12(Sun) 06時半頃
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でも無理だろ?! どうしてお前たちが堕天使や悪魔と敵対している! ただ羽根が黒いからなわけもない。 理由があるはずだ!
[本当は理由なんて、もう桐野にはわかっていた。]
…俺はヨーラと、お前たちと同じが良い… 駄目なんだよ。 本当は、ずっとそうだった。
(481) 2020/01/12(Sun) 06時半頃
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[───…堕チテホシイト願ッテシマウ
ソシテ、ソノ力ヲ持ッテシマッタカラ───**]
(482) 2020/01/12(Sun) 06時半頃
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