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[もう間に合わないから
何かが、自分に似ていて、決定的に違う不浄の存在が近くにいるの感じていた
まだ目覚めたばかりの妖にそれを傷つける術は無く、傷つけられることも無く。]
……すまないね、志乃。
[諦めたように呟き、彼女の部屋へ向かうことは無かくただ術が発動するのを待った。
あの実りの神は約束を結んですぐ己に訪れた結末を知ればなんと思うだろう、嘲笑うだろうか……ぼんやり思いを馳せて
やがてどこからか風が吹き、それは闇神を下界へと――]
お前、なにを……
[運ぶ前に現れた妖烏が、しゅるりと主の髪紐を解いた。
最後に聴いた鳴き声は、どこか凛としていて
未練を、神として、妖としての力を遺し堕ちていった*]
―― とある寺院:閉ざされた部屋 ――
春の匂いも芽吹く花も……
[暗闇に響く酷く下手な琴の音と、歌声]
……い人よ、離れ顔なんて…日もすりゃ………忘れてしまった
…染み付いて…えないのは……の匂い……。
[銀髪の少年とも青年とも取れる容貌の男がその寺院に保護されたのは数日前のこと。
彼は何も語らず、与えられた琴と共に暗く閉ざした部屋に籠っているそうな*]
メモを貼った。
―下界:山道―
――忠告、ありがと。
[夜半、ニタニタ厭らしい笑みを浮かべながら己を取り囲む男達。
こんな時間に一人で居たら危ない、という。
溜息ひとつ、生ぬるい風が頬を撫ぜる。]
…わかったから、そこ、退いてくれないかしら?
[主犯格らしき男に言いいつつ、人数と獲物を把握する。]
三人、か…
[長く伸びた髪がさらさら揺れる。
下界では外見が多少変化し、高天原に居た頃よりは大人びる。
これは神であったときからそうであった。]
メモを貼った。
…こういう時、やっぱり力がないのは不便よね。
[懐刀に手を伸ばしながら、独りごちる。
と、その時。]
『はいはーい、君達ィ。
僕様の土地で勝手なことして、
タダで済むとか思ってないよねェ?』
[そんな間延びた声が辺りに響いた。]
――――――…
『…誰だか知らないけどォ。』
[地面に転がる気絶した暴漢達を足で脇に避けながら、
男は言う。]
『こんな時間にこんなとこウロついてたら、
襲われても文句言えないよォ?』
[月夜に光る、銀の髪。
赤い瞳がこちらを見つめる。]
その台詞、そいつと同じだわ。
[けれど、助けて貰っておいて、この言い草である。]
…大体、好きでウロついてた訳じゃないし。
今迄居た場所を出なきゃいけなくなって、気付いたらここに居たんだから。
[軽い調子で話せば、家出かと問われ。]
違うわ、追い出されたの。
[苦笑して、肩を竦めた。]
―――――…気持ち悪いんだけど。
『ちょ…、それどういう意味ィ?』
[じろじろとこちらを見る男にそう告げれば、流石に相手も苦笑を浮かべ。
その後、男から"稀人"と呼ばれる来訪者のことを聞く。
最近、この先の村にも、と明のことも知るだろうか。
そうして、己はと言えば、何の因果がこの銀髪の、変わり者の屋敷で過ごすことになるのである*]
――山中の寺院――
[銀髪の、と尼僧に告げれば伝わったろうか。
暗闇を愛し暗闇に愛された兄は、人となってもやはり、
相変わらず闇に閉ざされた部屋で過ごしているらしく。
困った兄でごめんなさい、と苦笑を返し、山道を往く。
そんな行き倒れの兄と自分を見捨てぬヒトの心根が、
嬉しくも胸に沁みて、嗚呼、人の世はこんなにも――]
……お兄さま、お迎えに参りましたよ。
いつまで闇ばかり見つめておられるのです?
志乃は闇にはおりませぬ。留まるつもりもありませぬ。
[陰鬱さを吹き飛ばすように、笑って、笑って、]
さあ、参りましょう、お兄さま。
引きこもっていては勿体のうございますよ。
[だって、人の世はこんなにも美しいのだから]
視えぬのならば手を引きましょう。
望まれますれば唄いましょう。
恐るるならば、
[はしたないかしら? がっかりされるかしら?
だけれど、これが本当の志乃だから]
――……叱って差し上げますわ!
[微笑み、強く*手を引いた*]
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【人】 飛脚 甚六─祭壇─ (72) 2013/08/15(Thu) 18時半頃 |
【人】 飛脚 甚六─山のふもとで─ (76) 2013/08/15(Thu) 20時半頃 |
【人】 飛脚 甚六[自分の言葉は何かしら日向に響いたらしい。 (81) 2013/08/15(Thu) 21時頃 |
【人】 飛脚 甚六[泪を拭ったら、そっと前髪を撫でる] (83) 2013/08/15(Thu) 21時半頃 |
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【人】 飛脚 甚六声、声か……まさかとは、思うが。 (85) 2013/08/15(Thu) 22時頃 |
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――???――
[それは天上を追われた時のことだったか、
それとも地上へ降りたって何度目かの夜だったか。
判然としない記憶だけれど、確かに聴いた黒い声。>>*0
群がる羽音にも、這いずる恨み言にも邪魔されず。
するりと届いた別れの言葉は、涙声ではないようで。]
……ふふ。ようございました。
(涙は、もっと大切な時の為に。
もっと、大切なひとの為に、取っておいて下さいな)
(だって、もう手は届かないのですから。
志乃のせいで、志乃の為に、独りで泣かれてしまうのは
――……志乃も、悲しゅうございますわ)
[ホッと微笑み、目蓋の裏は、黒に沈んで*溶けてゆく*]
【人】 飛脚 甚六[笑う、その伝わる感情が心地良い。 (88) 2013/08/15(Thu) 22時頃 |
会えるものならば、他に何も望まない……
[はた、と歌声と琴の音が止む
見開かれた、堕ちた際に視力を得た双眸が宙に向けられ――そこに、白い花
……。
[悲しげに目を伏せる。
闇の中の銀髪は堕ちたことで高天原に残る神々に願われているように幸せになれるとは、思えていない。
何も無ければ、祟り神が訪れなければ穏やかに志乃と共に暮らしていられた筈なのだから。
これは己が最愛の妹を守れなかった結末なのだから。]
メモを貼った。
嗚呼、志乃……
君は何故、笑っていられるんだい。
[迎えに来た彼女
その、一目でも見られることを願っていた姿を見るのが恐ろしくて目を瞑った。
暗闇から解放されど、心は未だその中に]
いけないよ。
僕は分からない。君がそんな風に笑える理由が
[手を引かれど拒むように緩く首を振るだけ
細く不安げに呟く様は高天原での兄妹と立場が反転したかのように]
メモを貼った。
―下界・住居―
[月様、と呼ばれた先代らしき稀人の記録に目を通す。
口伝のおとぎ話の他に、長者の屋敷の蔵にいくつか書き残されていた。
――曰く、ある日突然あらわれて、人々に知恵を授け、祭祀を正しくした。
時々風変りな客人がおとずれていたようだが、彼らの持ち込む知恵や土産は村人の生活を豊かにするものばかりであったので、最初は警戒していた村人も次第に打ち解けた。]
祟り神の騒動が終わったあとのことでしょうか。
[当時はまだ一人で下界に降りることが許されていなかった明と違って、月神の知己の神々は度々月神に会いにこの地に降りてきていたようだ。]
[何故、と問われれば
笑みに苦いものが混ざったろうか――やはり、と]
……お兄さまは、
[本当は、何度も喉から出かかった言葉。
神の身ゆえに、そして兄の心の儚さに気付いたゆえに、
口にはすまいと思ってきたそれを、]
お兄さまは。お兄さまは。
一度だって”志乃”を見て下さったことがありましたか?
一度だって、誰かを愛して下さったことがありましたか?
お兄さま、志乃を見て下さい
志乃は綺麗なんかじゃないのです
志乃はか弱くも、優しくもないのです
ずっとずっとお兄さまは、志乃を傍に置いていたのに
ずっとずっと、志乃を見て下さらなかった
[当時の風習や、客人たちが持ち込んだとされる習慣も、しっかりと根付いていて。]
だから、稀人への信仰が篤いのですね。
[明を拾って面倒を見ていた老爺はこの地の長老格であり、老婆は祈祷師だと言っていた。
長老の語る話にも、祈祷師の行う儀式にも、月に属する神しかそうと分からないように、さりげなく高天原での儀式や術が取り込まれていた。
夜空で月の周りを巡る星の読み解き方。
月から見た、神たちのもてなし法。
実際に高天原でやっていた通りに行ったのであれば、それは人界においても恙なく通用したことだろう。]
[膝の上に巻物を広げて、過去の記述をすっかりと読みふけっている。
だから、高天原より神が一人降りてきたことに、すぐには気づかなかった。
すでにこの身は神でなく、ただの人なのだ。]
……。
[己の知らない妹の語る言葉
理解すれば、自分がしてきたことを思えば唇は震え]
……すまない。
[ただ涙を溢すことしか、出来ずに。]
独りにしないと言ったのに。
我が儘を、言えと仰ったのはお兄さまなのに。
志乃がどんなに愛しても、
お兄さまが愛しているのは暗闇ばかり
志乃の奏でる音ばかり、弱々しいこの器ばかり!
……我が儘なんて、言えるわけが、なかった!
[爆発するような勢いで、一息、それだけ言い切れば。
兄の苦手な火の神の姿を、ふと思い出して微笑んだろうか。
影響されたのか、元からこんな性格なのか、
自分でも分からないけれど――兄は、良くは思うまい。
掌の中にある、少し冷たい兄の手を、包むように握って]
笑う理由が分からない? 簡単なことなのに。
[震え、涙を流す兄の背を。
嫌がられないのであれば、そっと抱きしめて]
志乃は、お兄さまの妹で幸せだから
お兄さまが志乃を見て下さらなくても、
たとえ志乃を愛して下さらなくても、
他のお兄さまなど要らないのです
神でなくなろうとも、人の身になろうとも、
輪廻転生があるのなら、またお兄さまの妹に生まれたい
人は、それが叶うの
永遠の命などなくとも、何度も何度も会えるの
術なんかなくたって、またお兄さまの妹になれるの
参りましょう、と言ったのはね。
……志乃が美しいと、愛おしいと思った世界を、
お兄さまにも愛してほしい、それだけ。
[それからちょっとだけ、身を離して首を傾げ]
……お兄さまは、志乃が要らぬと申されますか?
[なれば、わたしは去りましょう――笑んで、告げた**]
【人】 飛脚 甚六─→丘─ (105) 2013/08/15(Thu) 23時頃 |
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[爆発するような勢いに
包み込むように己の手を握る妹のそれは、暖かった。けれど]
……君も、僕のことを何も知らない。
[震える声で呟く。
背を抱き自分の妹に生まれ幸せだからだと言う志乃
自分が思っていたよりずっと強い彼女には、きっと弱々しく儚い兄にでも見えているのだろう。]
……だからそんなことが言えるんだ。
[祟り神がいなくなれど兄がいれば高天原は平和にならなかったであろうことを、知らずにいるから。
妖でありながら平然とあの場所に存在していことを、自分達の為に彼女との揃いの着物で男神を誑かしに向かっていたことも。
火の女神の名を水鏡に投じることに躊躇など一欠片も無かったことも。]
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