171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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[――――――――どくん]
―――――……ッ、 かは、っ
[ぐらり、と 男の身体が揺らめいた。]
(177) 2014/04/07(Mon) 01時半頃
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……………遅い。
[揺らめき、前に崩れそうになる身体を 男は意地で踏み縛って、留めた。
丁度、そのタイミングで完成した結界>>179に息を吐くと 身体の具合を誤魔化すように、もうひとつ皮肉を飛ばして。
素早く刀を鞘に戻し、本棚に背をつけた。]
(184) 2014/04/07(Mon) 01時半頃
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無事ならば良い。
[>>187呟きには、短く、そう返して 自らの身体を気遣うように駆け寄られれば 済まない、とだけ言って身を離す。
意地でも倒れなかったのは 後輩達の手前、という事もあっただろう。]
………何、少し気を抜いてしまっただけだ。 どうという事はない。
[刀の“異変”には、男が一番気付いていた。 彼女もそれを察していたかは分からなかったが 気付かれていたとして、心配をさせぬように、嘘をついた。]
(194) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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――――――………
[ずくん、と身体を駆け巡る何か。 刀を仕舞ってからは、幾分か楽になったと思っていたが。
(――――――あの時、か………?)
愛部に向けて刀を抜き 刃を見せた時の事を思い出していた。
>>193問題児の皮肉に 言葉を返す余裕は、今暫し*なかった*]
(196) 2014/04/07(Mon) 02時頃
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―――――……馬鹿を言え。
今こうしている間にも、 己を賭けて闘う者達が居ると云うのに
大人しく休んでなど居られるか……―――ッ!!!
[身体の底から絞り上げるように 咆え、残った力を練り上げる。
共鳴するようにピシリ、と眼鏡に罅が入れば 用済みといったように、それを放り投げる。
――――開いた眸は、紅の炎が燃ゆ。]
(283) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[そうして、禁書の間を出 大図書室まで辿り着くや、伸びる蒼>>217
男は、上――――光流《友》が居るという屋上を見やった。
“一刻も早く辿り着かなければ” その思考を遮るように響く>>265問題児の声。
>>267天井へ向けて拳を振り抜いた姿の後残るは 屋上と校内を繋ぐ、“穴”だった。]
……せめて敬称を付けて欲しいものだな、バスキンス。
[また、説教の姿勢になるかと思えば]
(284) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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――――――良くやった。
[洩れたのは賛辞の言葉。
室内である筈の其処に、 男を中心として突如“風”が吹き荒れ始めた。]
[ゴ ゴ ォォ―――― っ……]
[ヒュ ゥゥ ッ―――] [その身体ごと持ち上げるように、風は強さを、荒さを増す。
不意に、傍らの問題児に手を伸ばす。 彼が望むのならば、共に屋上へと辿りつけるように。]
(288) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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[―――――――――……ッタン]
[男は、屋上へ舞い降りた。 問題児達の手を、どれだけ握れたかは分からないが 連れ立った者がいるならば、共に。
着地も普段より軽やかとは言えないものだったが 纏う、紅い気《オーラ》のお陰で、 幾分か身体の痛みも誤魔化せている。
―――と、同時に響く無感情な声>>290]
(295) 2014/04/07(Mon) 21時半頃
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…………光流に話があって来たんだがな。
どうやら想像以上に厄介な事になっていたらしい。
―――――……レット、いや ……原初《ゼロ》
自身の名だけでなく、 ―――――意志も未来も捨て忘れたか?
[背中の剣に手はかけない。 そうして静かに呼び掛ける。]
(301) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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――――――……
闘いの最中にしては、 随分気の抜けた声だな、光流。
[押し上げる眼鏡は、もうないけれど。
癖か、目頭に中指を当てて、目を細める。]
(307) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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単刀直入に聞く。
お前は、裏切り者《新生派》か?
[それは友に向けて。 誤魔化し効かぬといった口調で、問う。]
(308) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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――――任せる。
[>>310無事に屋上に舞い降りれば、彼女から手を離す。 止める、と宣言した女にくれる視線はもう無く。
彼女に背は預けたように、 男は、オスカーと対峙していた三人の方へ顔を向けた。]
(313) 2014/04/07(Mon) 22時頃
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……ふん。
相変わらず、だな。
[>>322冗談なのか、掴めぬ男の態度。 再び眼鏡を押し上げる所作だけをして―――]
(330) 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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――――そうか。
[>>323返答を聞いても、男の表情に濁りはない。
雪白に可能性を仄めかされて その“覚悟”が既に出来ていたのかも知れない。]
――――……それは、誰かの命令か?
それとも、お前自身の意思か?
[問い返す。 眸は、静かに紅の炎を宿し 揺らめく。]
(331) 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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……何だ、自力で登って来たのか。 御苦労だったな。
[>>326横から口を挟む問題児には 今気付いたと云ったように言葉を投げる。]
そうだな、問題児ですら《神》を望む世界だ。
[投げられる問いははぐらかして。 視線は真っ直ぐ友《光流》へ向けられたまま。]
(335) 2014/04/07(Mon) 22時半頃
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………その反応からすると、 お前は何も知らされていないらしいな、神宮院。
[>>336驚きを表情に現す副会長《ロード》の様子に 小さく呟きを洩らして、>>346また友《光流》に向き直る。]
そうだ。
その意志を曲げる事があるとするならば 僕は、お前を、赦さないだろう。
……――――――しかし
(354) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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それでこそ、我が友。
それなら、この“喧嘩”に“言葉”など ……―――――最早必要ないだろう?
[対立する理由があるならば。 闘い、決着を付けるまでだと、剣を抜こうとするが――――]
(355) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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[―――――――――どくん]
[>>350強大な力を、感じた――――のも束の間。 それは、微かな光となりて昇華していく
しかし、代わりに男の剣を 身体を蝕む呪訃が疼く。]
ッ……ぁっ、ぐ……
[胸を強く、掴む。 まだ、まだ倒れるわけにはいかない。]
(359) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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―――――………バスキンス!!
[叫ぶ――――…… というよりかは大声で呼び付ける。]
………頼みが、ある。
この剣を、あいつに…… ……―――オスカー・レットに渡してくれ
[友と闘う為に対峙しているというのに その武器はもう自身には必要ないと云ったように 半ば無理矢理、押し付ける。]
(366) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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……名の無い、剣だ。
………ただの勘、だが 同じ、名を持たぬあいつならば―――……
心を、開いてくれるかもしれない。
[暗に、自身には無理だったと伝わるように。]
(368) 2014/04/07(Mon) 23時頃
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………どうやら、呪いを、かけられたらしいが
それも、保健委員《プリースト》が居れば、 ………恐らく、問題、ないだろう。
[伝える言葉は、僅かに震えが混じり 口の端からは血が滲む。 まだ、まだだ]
―――――それと、
(373) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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愛部・ラディス・トレートルには気を付けろ。
―――――……奴は、既にヒトではないかも知れない。
[その忠告だけは、屋上にいる者に聞こえるように、響かせる。]
(374) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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………ッ、ふん。
―――――“喧嘩相手”の心配など、している場合か?
[>>371眉を寄せる親友《トモ》に 向けるは、―――いつになく挑発的な笑み。]
(379) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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ッ………安心しろ。 あんなもの《剣》に頼らずとも、僕は……
――――――……強い!!!!
[>>382掴みかかってくる親友《トモ》 その、挑発的な笑みを崩す事なく、男は
――――“殴る”]
(387) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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―――――ッ……オスカー!!!!
[>>385名を呼ぶ。 それが、偽りの名だとしても。]
いつの時代も、未来を切り開くのは…… ――――“己を信じる力”だ。
(392) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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統べられる存在から、統べる存在へと成り上がってみせろ。
………これは、 皇統《僕》からの、最初で最期の“命令”だ。
[………それは、いつも通りの “皇統”としての、物言わさぬ口調。]
(395) 2014/04/07(Mon) 23時半頃
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……っ、どうした、その程度で倒れるとは
――――……ッ、がは……
[腹を抑え、前のめりになり その口から血を吐こうとも、膝を付くことはしない。
それが皇たる、意地。]
……お前の意志は、そんなものか―――!!!
[男は、笑う。 それは、今までにない程に、闘いを純粋に楽しむように。]
(398) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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――――――……来い。
皇《僕》の器の広さを、見せてやる。
[身体が、紅く燃える。
>>396弓を引く親友《トモ》から目を離さずに その全てを受け止めんと、大きく腕を広げた。]
(402) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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―――――……全く、頼もしい後輩達に恵まれたもんだ。
[>>310止めると背を向けた強い意志を >>381剣を受け取る問題児を >>378忠告に笑みを浮かべる者を
脳裏に思い描き、そして、笑う。 これで、後を任せ―――信頼―――して逝ける]
(408) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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―――――……オスカー、お前は 独りじゃない。
[後輩達の顔を思い浮かべ そして最後に浮かんだ者へ向けて、呟く。]
(409) 2014/04/08(Tue) 00時頃
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