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[文句を言いたいというのに、口から息が漏れる。
それ以上に、血が溢れる。
痛い。
苦しい。
痛い。
生きている。
まだ。]
[痛い熱い痛い痛い痛い。
指先が動かない。
大事なのこぎりは落としてしまった。
痛い痛い。
この痛みをくれたフランクにも返してやりたい。
それができないのは残念だ。
痛い痛い痛い。]
[痛い痛い。
死に方など、選べるなんて思っていなかったが
叶うなら。
ああ、畜生、
……いた、い、**]
― 回想 ―
じゃーん、ミナカ。新作ー。
新しい調合試したッス。
[なんて言って、グレッグは“試作品”を手に。
医務室を出入りするようになっていった。
反比例するように、怪我をして医務室に行く回数は減っていく。
迷惑そうな顔をしながらも、ミナカは調合の基礎を教えてくれた。
――下らねえ怪我とかしてねえよな。
やがて、グレッグが怪我をすることがほとんどなくなっても。
戦闘の後には、この船医にこう問われるのが常であった。
昔の印象をひきずっているのか、と少し不満だった]
[いつの間にか船医に名前で呼ばれることが増えた。
大人として認めてもらえたのか、と。少しだけ満足した。
それでも『おねしょは直ったのか』
実のところ、腸が煮えくりかえるほどムカついていた。
いっそ試作品をこいつで試してやろうかと思ったこともあったが。
調合の先生がいなくなると自分が困るから。やめた。
どうすればこの船医を見返してやれるだろうと、考える]
ガキじゃねーッスよ。
[むくれて返す言葉には、いつか大人と認めさせてやるという。
グレッグの矜持があって。
それでも結局、最期の最期まで。ガキ扱いのままだった*]
─ 第三甲板 ─
[甲板での賑やかな再会劇を背に聞きながら、再び獣の姿に戻ると、ひといきに階段を飛び降りて、階下へ向かう。
ここもまた、夥しい血のにおい。
最早この船で、血臭のない場所などないのだろう。
ただ以前のように、本能をいたずらに刺激されることがないのは、やはり、魂だけの存在となったからだろうか。
医務室の前、シャルルとギリアンの姿を見つけ、足を止める。
シャルルが今まで見せたことのないような表情をギリアンに向けたとしても。
セシルが姿を見せたとしても。
見つめる獣の瞳は、無機質な紅。]
[と、ヴェラが一言残してその場を去って行く。
曖昧な返事でその場に座ったままのホレーショーを見て。
彼に倣うように甲板のセシルとジェレミーに視線を移した。
ずるりとジェレミーが自分の遺体を引きずり、布をかける
一言彼が呟くのを聞いて。]
ああ。最後までここで見届けるさ。
テメェも精々足掻くんだな。
[ジェレミーのことは軍人上がりの胡散臭い奴だと思っていたが。
セシルと相対した際、真摯に自分を説得する彼を見て、
きっと彼にも彼の護りたいものや見据えるものがあるのだろうと思った。
決意じみたその言葉に、じっとジェレミーを見て静かに頷く。]
[彼らが、そしてあの道化がどんな結末を迎えるにせよ、
自分は最後までそれを見届けよう。
連中がどうなろうと既に命を落とした己にとっては
関係ないと言えばないが、まあそれこそ乗り掛かった船だ。
結構な年月付き合ったこの海賊団の行く末を
絶望号の副船長として。**]
た、 うわわっ、
[
相変わらず蛇口が壊れたように泣きながら、いつもよりも幾分やさしめの手に抵抗はせずに]
ほんっといいことない人生だったよ
いっそ海に放り込まれた方が幾らかマシだったかも。
[悪びれずに言われることに全面同意。
生きてさえいればいいことがある、なんて口癖のように言って願っていたのに、結局なにもなかった。
ヒヒ、と引きつった笑いをこぼして]
それでも、死ぬのもヘクターのそばから離れるのも嫌だったんだから仕方ないなあ。
[ふぁっきん!俺の神様!]
ばらすな……
[兄貴の兄貴というグレッグの言葉に、ヘクターが肯定しているのを聞いて呻く。
そう制している時点で、事実だと認めているのだが。
弟分と、後輩(ヘクターの拾い物的な意味で)の前で弱みを見せまいと、一応頑張って「兄貴」であろうとしているのに、からかわれまくりで何だかちっともいい所がない。グレッグには泣いている所見られてたようだし。
悔しいから、たとえ自分が死んでも、グレッグが遺してくれた物をヘクターが引き継いでくれると信じていたなんて、本音は口に出してやらない。]
……船長は、強いからなぁ。
俺だってかすり傷が精一杯だったしな。
[不思議と道化を恨む気持ちがわかないのは、全力でぶつかりに行けたからだろうか。怒りは湧いていたが、今は結構すっきりしている。多分、この時間のおかげもあるのだろう。]
いや……
酒飲んでる時のお前は、本家海賊が引くくらい凄かった、ぞ。
[ぽそっと、海賊に向いてないと言うニコラスへと、思わず口にしていた。
詳細は聞かない方が幸せかもなあと思いながらも。]
……おおー。
[なんだか兄貴が気まずそうにしているのが新鮮で
きしし、とグレッグは笑った。なんだか兄貴らしくない。
副船長の前には、兄貴も形無しなんだなあと。
船長は強い、の言葉には頷いて]
かすり傷どころか。
俺は抵抗する間もなく一瞬だったッスねえ。
[やられる、と思った瞬間には世界が回っていたなあ。なんて。
気楽に呟いた。
自分の死を客観的に見ていることに、少し驚く]
俺がかすり傷なんだ、お前なんかそうだろうともよ。
[当然だろ、と言うようにグレッグへと容赦無い一言。
やがてジェレミーが掃除を終えて。
抜き放ったままのサーベルを手に、階段を降りていくのを見れば、男も立ち上がる。
階下へと下りる前に、思い出したように船の縁へと近づいた。
双頭の獣が落ちていった辺りへと。]
……ミナカ。ミーナーカ。
今まで世話んなったな。俺もグレッグも、キティも。
ありがとよ。
[体と共に、魂も海へと消えてしまったのか。
聞いていないかもしれないが、どうも彼との思い出は、治療を受けたり共に酒を飲んだり、そんな記憶ばかりが蘇るから。
世話になったのは事実だから、最後の機会かもしれないならばと礼を一つ置いて、甲板を去る。*]
まず船長の前で戦おうとか思えるのがスゴいけどなあ。
[
な?とグレッグにも同意を求めてみたりしておく。
船長を前にしたら自分は三秒で降参しそうだ。三秒も間をもらえるかも怪しいが。
死因を気軽に話すのは不謹慎だろうか、などと考えてみたが、不謹慎の基準がよく分からなくなってきたのでポイしておく]
……そういや、俺なんで死んだんだっけ?
[首を傾いでから。
全然覚えてない。なにしてたんだろう。
記憶を探ったら、なんか嫌なことを思い出しそうだったので蓋をした]
メモを貼った。
− 回想 −
[陸に居場所を失い、絶望の船へ乗り込んだのは10年前。
その頃には副船長もホレーショーもそこにあった。
第一印象は。]
ピエロに、ゴリラに獅子とか。
この船海賊じゃなくて、サーカスか?
[まだ若く、舐められまいと虚勢を張る様に並んだ
連中を睨み付けた。
そう。この船に乗り込んだ時はグレッグよりもまだ青二才だった。
喧嘩は勿論、酒でも敵わない。
特殊な技能がある分、戦闘に参加せずとも問題は無かったが、
一段低く見られている気がして気分が悪い。
何より「海賊」の仲間では無い気がした。
そう言うものだと割り切れなかった若さから、
自分に出来るものを探して手に入れたのが遠距離銃の腕だ。]
よお。どうよ俺の腕?
貸しの駄賃はお前が手に持ってる酒瓶でいいぜ?
[そんな軽口をホレーショーに向けたり、副船長に
まともに口を聞ける様になるまで。
長く掛かった気もするし、短かった気もする。
グレッグを見ていると、時々そんな事を思い出す。
自分の適性を見出して、海賊に成長していく姿は
遠い自分のようだった。
だから今日もガキ扱いする。
いつか追い抜かれると思っていた彼の幕引きが
来るとは思っていなかったけれど*]
メモを貼った。
− 回想 −
[拾いものはただの屑石も、磨けば光る宝石の原石もごっちゃで
拾ってみなければ判らなかった。
磨けば光った気がするが、感謝の言葉はついぞ聞けず、
酔いに任せて殴りに掛かる拾いもの
どんだけ酔ってんだよ。
しかも船長とかじゃなく、俺みたいなの狙いやがって。
[殴りかかって来た拾いものの心が何処にあったのか。
知る由も無く、ただの酒に任せて何か幻を見ている位しか
思わなかった。正しく自分に向けられていたとは知らずに。]
そんな酒癖悪かったら、もう一回海に叩き込むぞ。
[半分戯言、半分本気だったが、当然実行には移さなかった。
もう少し拾いものとの関わりを深くしてれば、
彼の本心を知れたかも知れない。
もっとも、知った所で、死にたいなら甲板から飛び込めで
終わっただろうが*]
メモを貼った。
…………。
[ここにいるシャルルは、船のおそれの象徴であった「ネイサン」とは、別人のような気がした。
それは、彼の聲を聞くうちに、何度か感じた違和でもあった。
独りで生きてきた獣には、今ひとつ理解できない感情。
強者が弱者の上に立つは当然のこと。
この道化は、それを体現していると思っていた。
だからこそ従い、だからこそいつかその喉笛を咬み喰らう機を窺っていたのだが。]
[何が変わってしまったのか。
それが、この道化にどういう影響を及ぼしているのか。
紅い眼は、じっと、観察する。]
[死にたい奴ほど死ねない。
生きる欲を持つ者ほど、あっけなく命を落とす。
それは知っていても自らの願いは変えられず、
自ら命を絶つことも出来ず
最後に、ようやく――生きることを諦めなかったのに]
…………う、 ぁ
[刀を持つ手に、ギリアンの腹から温かい血が降りかかる。
これがもし、逆だったら――腕を失くしたのが自分で、刀を持つのがギリアンだったら、きっと、こうはならなかった。
つまりは、力の差は明らかだったわけだ]
[風はまだ吹かない。
絶望か希望か。
何処ととも判らぬ先に導く風はまだ吹かない。
水面は凪いだまま。
その水面の下に多くの命と怨念を隠したまま。
風はまだ吹かない。]
[細いものが折れる音が耳の中で響いた。
軽い音なのに、随分と響く――なんて、何故か思考はゆっくりと。
形になりそこねた思考は、言葉の端から崩れて、もう幾人もの血を吸った床へと落ちていく。
置壱の血と一緒に。
命と一緒に。
落ちて、砕けて
―――全てが終わった]
[そういえば、道化が「仔」と呼んでいたミナカの姿が見えない。
てっきり、彼かギリアンの近くにいるものと思っていたのだが。
あの異形は、冥い海の中、どうしているのか。]
メモを貼った。
[この船には、仲間なんて居なかった。
そう思っていた。
仲間など、自分にとって一番遠いところにあるものだった。
同じ船に乗っているだけの人間。
だから、「仲間」殺しを楽しめた。]
[獣嫌いの女神は、
正しく獣を撃ち殺した。
獣よりも獣。
そんな、ろくでなしを。]
[人を信じるだとか、共に笑い合うだとか。
そういう相手が一人でもいたら変わっていただろうか。
あの道化師の行動と命令の矛盾に気付けただろうか。
あの船長にとっての「仲間」は、
船に乗っている奴らのことではなかったと。]
[此処は絶望だというのに。
もとより、希望などないというのに。]
[絶望を望む、
そんな矛盾した思い。]
[そんな些細な絶望を残し
ろくでなしは、]
[ホレーショーの容赦ない言葉
グレッグは苦笑するほかない。だって事実だし。
俺、船長と戦うとか無理だし]
だろー、ニコ。俺の兄貴はスゴいんスよ。
[ニコラスに同意を求められれば
ふふん、と自分の事のように誇らしげに胸を張った]
……ん、兄貴。行くんスか。
[ホレーショーがふわりと立ち上がると、グレッグも後を追う。
突然海原の底の船医に向かって、礼を言うホレーショーに。
グレッグはしばし面を食らったが]
俺は兄貴と違って礼は言わないんスからねー。
ミナカのばーか、ばーかーー。
[ここにはいない船医に向かって、あっかんべーした。
だって自分はガキなのだから。そうだろう?*]
……?
[ひく、と小さく鼻を鳴らす。
ホレーショーに感じた気配、匂いとは、また違う。
獣のようであり、そうでないような。]
[シャルルから意識を離し、気配の出所を見れば、リーの姿があったろうか。
獣は、なにか問うわけでもなく、じっと船大工を見つめた。]
[引き攣った笑いでニコラスが憎まれ口を叩く。
いいことない人生だった―――客観的に見ても全くそうだろうなと思う―――と、
その後に続けられた言葉に。]
…抜かせ、クソガキが。
[フン、とせせら笑って鼻を鳴らした。
ぎりぎり、と頭を掴む手に力が入ったのが
幾ばくかの照れ隠し混じりのものだなんて悟られてたまるか]
なんだ、本当の事だろ。
[黒歴史を暴かれて呻くホレーショーを尚もからかいつつ。
ちなみに酒飲んでる時のニコラス
………聞きたいなら今ここで聞かせてやってもいいけどな。
[首を傾げる青年に
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