179 仮想現実人狼―Avalon―
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─ 回想 ─
[己の喉をかっさばいた男が、耳許に囁きを吹き込んでくる。
吹き出す血を押さえつけながら、苦痛に満ちた喘鳴と共に肩を上下させるリンダは、力なく一度だけ視線をクシャミに向けた。
終わらない。
彼はそう言った。
その意味を問いただそうにも、声を出す事は既に不可能で。
だからこその囁きかと気づけば、囁き主に唾棄してやりたい衝動が湧いた。
叶わない事だけど。
そうしてリンダは、フランシスカを避ける様にして広間から出ようと最期の時を足掻く*]
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いやいやいや決闘してもいいけど、 悪いけど、俺勝つ自信あるからな?
[>>162こちらからしてみれば願ったり叶ったりな申し出ではあるものの。流石に魔法が使えない魔法使い相手に、前衛職が負けたとあっては恥だと申し出には微妙な顔。 …何かしらのハプニングがあれば、もちろん別だが。]
それでもやる気があんなら、相手するけどさ。
(169) 2014/06/05(Thu) 22時半頃
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─ そうして、今 ─
[足元が覚束無い感触。
というより、立っているのか浮いているのかも曖昧で。
世界から切り離されている様な、そんな感覚を覚えていた。]
[痛みは感じない。つまり、今己だと思っているそれは、既に身体から離れた存在なのだろうと。
そう、納得した。]
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そっかー食欲ある奴羨ましいわ。
[>>163とは本音で言う。味覚がおかしくなってなければ、じっくり味わってみたい一品だったので心底残念にも思っていた。
>>164事後報告と意外そうな声には少し笑って。]
ああ俺、学校がそっち方面なんだ。 だから菓子作んのは得意分野。
[リアルの話を少しだけしながら、>>166ワンダにもおうと返した。]
おー、たっぷり作っといたからいくらでもなー。
(175) 2014/06/05(Thu) 22時半頃
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身体からも不要品扱いか。なんて、アバターに対して言ってもおかしな感じだけど。
[淡々と、そしてどこかに毒を隠す口調。
それはリンダを操作していた青年の口調だった。
うみたくなかった。
一緒にはなりたくなかった。
そんな言葉を聞いて育ち、幼ない頃から不要品なのだなと理解して。
身体の痛みを麻痺させる程度には、少年の頃にはどこかが壊れた存在だった。
それが、リンダの向こう側の人の下らない話。]
[アヴァロンというゲームの中で、自分は求めてもらえていたと思う。
意味の判らない愛を囁いて、淋しい人に寄生して、可愛がって、かわいがってもらって。そんなリアルの生活よりもずっと、必要とされていたと。
そう思えたからこそハマリ込んだ仮想現実。
そんな世界で消滅出来たら素敵だと願い。
その願いは、ハマリ込んだ要因である存在によって、かき消されてしまった。]
……無事ならいいな。
[慕ったアバターに名付けられたそれを胸のうちで呟き、頭痛を覚えつらそうにしていた綺麗な人におもいを馳せた。]
クシャミの喉嗄れを感じた気がするが何も出来ないと気づいた。
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だよなー。 …根回しねぇ。
[>>174問答無用でには苦笑になった。]
一か八かの勝負、か。 何してくれるか次第だけど、美人のお誘いなら喜んで?
[奇襲かけるのなら詳細話すとは思っていないが、そんな風にわざと軽めに言っておいた。]
(185) 2014/06/05(Thu) 23時頃
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あーうん、俺が占ってないのは、 後トルにーとカリュとワンダだな、合ってる。
あと今日の占い先だけど一応、ワンダの予定でいる。
[>>173ワンダの声に、同意するよう頷いた。 トルにーは違うとさんざん言ってたし、ほぼ同じ理由でカリュクスも占いにくい。なら、残るはここしかない。消去法だった。]
(186) 2014/06/05(Thu) 23時頃
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―――っ、それは、嫌だ!
なら俺はカリュを占う。
[>>193カリュクスの処刑、なんて考えておらず。 肝が冷えるような思いに、反射的にそう口にしていた。]
(196) 2014/06/05(Thu) 23時半頃
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止めろよ、おいやめろって
カリュはもう一回、死ぬほど痛い目みてんだ
だから駄目だ、やめろ、やめ……
[精神で抑えていた渇きが、 動揺からか湧き上がってくるのを感じる
――急な吐き気のような感覚に、片手で顔を覆った。]
(204) 2014/06/05(Thu) 23時半頃
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う、 ぐっ。
(気持ち悪い気持ち悪い)
(ああ腹が減った昨日は何も食べられない)
(くるしい、くるしい)
(喉が渇いて あまいみずが あかいみずが)
[グレッグが動いているのは見えなかった。それを見ていればもう少し耐えられれば、まだ隠れられていたのに、それが出来なかった。]
(212) 2014/06/05(Thu) 23時半頃
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ああ ああ あ
があああああああああああ!!!!!!!!
[咆哮のような叫びが空気を震わせる。 双剣も抜かずに一直線に、チアキへと飛びかかった。
守護の可能性なんて、もう考えていられなかった。]
(214) 2014/06/05(Thu) 23時半頃
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