52 薔薇恋獄
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雨さえどうにかなれば、外にいけますからね。
[雨に強い花も存在しているが、 この豪雨では、その花でさえ痛んでしまうだろう。
そして薔薇の花びらは、こんな豪雨に耐え切れるわけがないのだ。 本当なら。]
(187) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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…あー…。
[>>185の言葉には遠い眼をして。]
俺もあんまり得意じゃないかもしれないですね、そういうもの…。
[正体が良く分からない物は苦手だ。]
じゃぁ、行きますか。
[よ、と立ち上がって鳴瀬センセイの方を見た。]
(190) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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………はい?
[世間話であろうそれ>>194に一瞬固まる。 ある意味、それが答えかも知れず。]
あ、センセイ待ってください。
[少し早く歩く鳴瀬に追いつくために、同じように早歩きした。]
→一階へ
(198) 2011/05/20(Fri) 22時半頃
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―自室らしき部屋―
[肩に回される腕も、謝る声も、眠りを妨げるには至らない。
消耗もあったし、安堵もあった。とかく疲れていたし、蓮端が最低でも傍にいること。規則的な呼吸音だけさせて、ただ、ただ、静かに眠っていただろう。
はじめの、うちは。]
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―回想・休息所(休憩所)― ふぅん、帰った後でお前の苦手な授業の手伝い、してやらなくてもいいんだな?
[ニッコリと満面の笑みを浮かべた。 嘘になってしまいそうな事を言うのは得意ではないから。]
(206) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[そのうち深い眠りは、知らぬ世界の夢を呼び起こした。
この屋敷の、野薔薇の絡むトンネル。まだ踏み入ってもいないそこに、自分は立っていた。
甘い薔薇の香り。濃いけれど、まだ青い茂りの瑞々しさも残すそれは、野薔薇特有のものなのだろう。
花に詳しくない自分はよく知らないが、きっとそうなのだと思った。
そして、そう思うからこそこれが夢だとも思った。
晴れた庭。知らない香り。薔薇咲くトンネル。そこに立っていて。
その、野いばらの蔓に、絡めとられる。
息苦しくて、呼吸が浅くなる。
手を、伸ばして、そこにあるものを、つかむ。]
[つかんだものは、何だっただろう。温かくて、近くにある、もの。
悪夢に魘されるように、すぐ傍らの蓮端の身体に縋りつく。
苦しげに、強く、目の前の細い身体に力をこめた。]
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―鳴瀬センセイと甲斐センパイの部屋― [なんとなく、鳴瀬センセイの一緒に付いて行っていた。 そして、仲の良さそうなセンパイたちに]
…やっぱり、仲いいですね。
[素直にそう思った。]
(209) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[楓馬センパイ>>214が出て行く様子に眼を瞬かせる。 暫く無言になった後、]
…俺、いっぺん部屋に戻って百瀬の部屋に行きます。 約束してるんで。
[鳴瀬センセイたちにそう告げてから、 部屋に戻り荷物をまとめて百瀬の部屋の方へ行っただろう。]
(222) 2011/05/20(Fri) 23時頃
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[ふと、意識にはっきりとしたものが戻った。
それは緩やかに寄り添っていたところだったのが……急に、強く縋られたためだった。]
テ、ツ?
[瞼を開いた。苦しげな哲人の姿が判った。
思わず、瞬いてしまった。
いつかのあの時、おれは哲人に繋ぎとめて貰いたくて、ぎゅっとして、と願った。
けれど今は逆に、彼の方から求められているような……。]
……テツ、大丈夫。
[だから、肩に回していた方の手で、その背中を、緩く擦った。
握っていた甘味の袋が、掌から零れてベッドの下に落ちた。]
大丈夫……おれ、ここにいるよ。
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はいはい。 分かりました。
[>>218の言葉を受け、少し勝ち誇った笑みを浮かべただろう。**]
(226) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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う、ぁ……
[小さく呻いて、は、と荒く息を吐いて。
背中に触れる感覚に、意識が覚醒する。
目を見開いて、肩で息をして、しばらく、そのままで。]
[それからもう一度、ぎゅう、と強く縋った。
行くな、ではなくて、いる。その確認に似た、体温の絡め合い。]
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―最上・百瀬部屋― よ、と。
[荷物を一回、下へおろすと扉をノックして中へ合図する。]
(230) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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…百瀬、いるか?
[ノックをして中に声をかけた。]
(244) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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[彼の目が覚めた。そう、思った。
だから、少し弱弱しくではあったけれど、笑ってみせた。
怖いことなんてないから、と示すように。
もう一度、縋られた。
今度はおれも、哲人をぎゅっとした。強く、抱き締めた。]
……だいじょう、ぶ。
[……吐く息が身体に触れる度、ぞくっとして、熱い。
もうそろそろ熱っぽいのも引いてきたと思ってたところでの、そんな感覚。
手は無意識に彼の顎の方に伸びて……顔と顔を合わせるような形になるように、軽く力を加えた。]
ゆう、き……
[力なく唇から漏れるのは、蓮端、でなく。
荒い吐息交じりのそれは、艶を帯びて、広い部屋の空気に消えていく。]
[縋りを抱き締め返されて、ようやく、少し落ち着いた。
呼吸も緩やかに規則性を取り戻し始めたところで、顎に手が触れる。
拒否する意識もない、その顔は簡単に上向くだろう。]
ドナルドは、しばらく間を空けてからノックするのを繰り返すだろう。
2011/05/21(Sat) 00時頃
[名前を、呼ばれた。
前までであれば、哲人からはこのように呼ばれた覚えがなかった。
嬉しかった。嬉しくて……煽られも、した。]
テツ。
……良かった。ちょっと楽になったのかな。
[彼が落ち着いてきたところで、顎に触れたまま、その瞳を見つめた。
どきどきした。それは哲人に対しても、自分の行動に対しても。
少しの間の後、そっと、唇を寄せた。]
ドナルドは、何が起きているかも知らず、百瀬と最上センパイの前でのんびりしている。
2011/05/21(Sat) 00時頃
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