60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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あれ……?
小さい子が、いつのまにやらアディンセル先輩になってる〜。
[腕の中で目を覚ました先輩に、きょとりとした表情を見せ。
けれど、続いた頼みには、口を尖らせ]
やです〜。
折角痛い思いして捕まえたのに、今離れたら俺、痛い損じゃないですか〜。
先輩、たすけて、って、言った。
この黒い薔薇が痛いんでしょ〜?
許されるわけないだの逃げられるわけないだの言ってたけど〜。
[黒い茨を見下した。]
……先輩、何か悪いことしたんですか〜?
そうでないなら言いがかりだ、この黒いの〜。
もし悪いことしたんなら、ん〜と。
…まず、謝りましょう。
[単純な考えを述べ。]
謝ったところで、……僕は、……許されるわけが、ない……から……
[ぽろぽろと、零れ落ちる、懺悔の言葉。
一度溢れたそれは、もう、止まらなくて。]
ポーチュラカを、殺したのは、………僕、だから………
……いもうとは、かえって、こないから……
[誰にも言えなかった罪の言葉を。
暖かい腕に甘えるように、拙い言葉で綴っていく。]
僕は、……生きていたら、駄目なんだ。
………僕は生きていたら、それだけで、……誰かを、壊して
……フィリパも、僕は、……僕は、傷つけて……!
フィリパは僕を、……友人だと、信じて、いてくれたのに、僕は……!
[ぎしり、と。
罪を自覚するたびに、きつく絡む茨の棘。
痛みに、小さく悲鳴に似た声が、漏れる。]
……ごめん、なさい
ごめんなさい、……僕が、……僕が、いなければ……
[叫ぶ様に。
繰り返す、謝罪の言葉。]
…… ―――ッ!
[呼ぶ名は、誰のものか。]
[青磁から落ちる、透明な涙。]
[幼く一途なだけの恋を]
[踏みにじられ歪んだ想いを]
[その歪みを抱きしめる恋を]
[薔薇の餌食となった欲望を]
[燃えあがり満たされた情欲を]
[繰り返しすれ違った想いを]
[密やかに耐えた苦い恋を]
[囚われた自罰の念を]
[そして、抱きしめる手を望んだだけの寂しさを]
[薔薇は、喰らって。啜って。存分に根をはり、葉枝を伸ばし、鮮やかに咲き誇る。]
……。
[真面目な瞳で、ルーカスを見つめている。
許されるわけがないと語ったのは、語るのは。]
…………。
[眉間に皺寄せて、首を傾げ。]
先輩が、殺したの?妹さんを?
…そうか、謝ることもできなかったんだ。
[多分、例えなのだろうと予想する。ルーカスが殺人犯だったら、刑務所に入れられてるだろうから、と単純な頭は考える。]
ううん、生きてるだけで壊せるほど、人間ってひ弱じゃないよ〜。
先輩泣かないで。………、
俺が死んだら、妹さんに、先輩からの謝罪、伝えるから。
多分俺、そんなに長生きしないと思うから。
だから、教えてください。
伝えたかったこと、ぜんぶ、ぜんぶ、聞くから。
[目の前の人の涙を止めたくて、必死に紡いだ言葉。]
[一度溢れた涙は、止まらない。
頬を伝い落ちる涙は、茨に傷ついた掌に落ちる。
甘く、沁みる。]
……僕は、幼すぎたんだ。
何も、知らなさすぎたんだ、……だから、……
本当なら、ずっと、秘めておくべきだったのに、僕が、……馬鹿だったから……
……いもうとの人生を、滅茶苦茶にして、……それなのに。
今もなお、のうのうと、生きていて……
……僕は、……僕は
[言い訳めいた言葉だと、分かっている。
罪を少しでも軽くしようという、そんな、愚かな足掻きなのだと。]
[だから。]
……ろい、る……?
[其の優しすぎる、脆く儚い提案に、顔を上げる。
呆然とした表情で、ゆっくりと、金糸に縁取られた瞼が、瞬いて。]
……僕は。
[傷付いた手の甲で、涙を拭う。
其れが酷く沁みて、心が、痛む。
其の痛みを振り払うようにゆるゆると首を振って、空に似たその瞳を、真っ直ぐに見て。]
……君を、愛していたと。
……そう伝えてくれないか?
僕の、大切な妹に。
[涙に濡れた顔に浮かべるのは、笑み。]
[妹を愛していたという禁忌の告白に、さすがに目は瞬く。
けれど、同じように禁忌とされている恋をしてしまった少年は、それが苦しいものだったのだろうと、容易に想像できて。]
……予想外に長生きしちゃった場合は、ごめんなさいです〜。
その時は、先輩自身の口で伝えて下さい。
[にこ〜、と表情を崩して]
大好きだったのに、傷つけてしまったんですね〜。
それは苦しい、とっても苦しいことだと、俺思います。
だから、あの〜。
ヴェスパタインを抱きしめながら、そっと髪に顔を埋めた。
……先輩も、自分を許してあげて〜?
だって先輩、ず〜っと苦しんで、悲しんできたんでしょう?
大好きな妹さんを失くしちゃったの、充分すぎる、罰。
[黒い茨を軽く、指先で叩き。]
……そう、だな。
僕が、……伝えなくては、な……。
……僕の、口で……、言葉で
[小さく、笑みを零す。
此の罪が赦されるわけではない。
ずっと、背負い続けなければならない。
わかって、いるからこそ。]
……あり、がと……う……
[くしゃり、歪んだ顔を隠すように、両手で其れを覆って。
僅か、緩んだ茨。
その茨の傷が完璧に癒える事は、ないのだろうけれど。]
少し、……みっともない所を見せてしまうけれど。
……許して、欲しい。
[震える声で、そう告げる。
もう、同じ過ちは犯さぬよう。
胸の傷に誓うように。]
――――っ、……!
[そうして、子供の様に、泣き声を上げて。]
[ぽろりぽろり、涙を流すのは幼い姿。
誰でもいいからと伸ばした手は、結局誰の一番にもなれない。]
せんぱい……。
[呪いの支配者気取りの夢は覚めてしまって。そしてまた薔薇が誰かを喰らおうとしている感覚に、恐れを抱いた。]
ん〜、あとで、いつものかっけ〜先輩に戻ってくれたら、い〜です。
古くていい手帳を自然に使いこなす、かっけ〜先輩に〜。
[泣き声をあげるルーカスを抱きしめたまま。
あんまりじろじろ見ない方がいいかもな〜、
と思って、視線は上を向いていた。]
[ノックスの腕の中、泣きながら、思う。
酷く傷つけた、あの友人に、謝らなくてはならないと。
許されなくても良いから、謝らなければ、と。
友人に戻れるとは思っていないけれど、それでも。]
[目が覚めたら、真っ先に、彼に会いに行こうと。]
[ゆめ、これは甘くて苦い、薔薇のゆめ。]
[…本当に、目覚めることはできるのだろうか、とふっと不安がよぎる。
そんな不安を誤魔化すように、泣く人をただ、*抱きしめていた*]
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