47 Gambit on board
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[第1師団の装いをした若い兵士が入ってきた時、サイモンを見舞ってこの場所を訪れているのだろうかと思った。此方に近付く様にも、名を呼ぶ声にも、すぐには思い当たらなかった]
……、……?
[何だろうかと、疑問に思う。覗き込まれても即座にわからなかったのは、先まで意識が混濁してたせいもあっただろう。何より、――まさか皇子がこの場に来ているなどとは想像出来なかったからだ。やや遅れて、はっと目を見開き]
――ラン……っ、
[思わず叫びかけて、また咳き込んだ。
それが治まってから、至極困惑した表情を浮かべ]
……何故、此方に?
[ぼそりと、小さな声で問い掛けた]
ヨーランダは、会議の行く末をただ、聞いている。
2011/03/26(Sat) 01時半頃
……はい、私は大丈夫です。
お心遣い痛み入ります。
[軽く頭を振って答える。事情を知っているらしいランドルフの言葉には、複雑そうな表情をして]
……殿下のせいなどではありません。
私が至らなかったばかりに……
申し訳ありません。犯人を捕らえるところか、この始末で……
[俯き、拳を握り締めて言う。心からの申し訳なさと、悔しさ、慚愧を込めて。サイモンの名が出れば、彼がいる方向を一瞥しつつも。首を傾げる仕草を見ると]
……殿下……
ジャーヴィス師団長が起きたら、怒られますよ。
あるいは、ショックで死んでしまうかもしれません。
[サイモンが。顔向け出来ない現状ながらも、思わずそんな風に嗜めるように言った。丁度、サイモンが寝言を零したかもしれず]
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[容疑の矢面に立つ者は口を挟まぬほうが円滑だろうと思いただ押し黙るだけだったが、サイラスの拘束の件が隣席から出れば、異論はないと頷く。]
構いません。 信用いただけたようで、何よりです。
(282) 2011/03/26(Sat) 01時半頃
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――……キリシマ師団長?
[視線を感じる、気が、する。が、はっきりとわからないその感覚に顔を上げ。恐らくは、という方向にこちらも視線を向ける。]
(290) 2011/03/26(Sat) 02時頃
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殿下……
[ランドルフの顔を見据え、何かしら言葉を発しようとする。だが結局、黙ったままで頷き]
ええ。私は、気絶させられただけのようなものですから……
どうぞご心配なさらずに。
[共にサイモンの方を見やる。重傷を負った相手、表情に心配げな色を滲ませつつ]
承知しました。……が……
くれぐれも、お気を付けて下さいね。
あまり無茶な事はなさらないよう。
[内緒、と言われれば困ったような笑みを小さく浮かべてから、続く言葉は真剣な声色と瞳で述べ]
それならそれで、別のやり方もあるでしょう。
恐らく、と言うに留まりますが。
[唇を噛む表情を見つめ]
……お気を強く持って下さい。
やられるばかりの師団長達ではありません。
……私が申す事でもないでしょうが、……
有難う御座います。
[にこにこと笑うのを見、努力するという返事を聞く。サイモンが起きていなくて何よりだと思った。此処に、例えばディーンなどがいたら、眉間の皺が幾ら増えていただろうと考えつつ]
……そのように、お願いしますね。
[ふう、と短く溜息を吐いてから、それだけを言い返した。このような点でも、やはり男は甘いのだった]
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……事実なら、処罰無しはないでしょう。
[ゆるりと、それだけ呟く。 シェルベリ師団長を含めた師団長勢がこちらに向かう様子を見せるまで、気は抜けない。]
(316) 2011/03/26(Sat) 03時頃
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