114 bloody's evil Kingdom
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……。
やっぱり、未完成で良かったよ。
死んでも取り戻せるんじゃ……
生きるってことの意味が無い。
[兵舎じゃ今頃ドナルドに切りかかっている頃か。
それを見届けようとは思わない。
彼女を信じていないわけではないが―――]
死ぬってのは……
何度も経験するもんじゃあないな……
[もしそうなってしまったら、女騎士に掛ける言葉もない。]
|
[ミナカタ先生かイアンだと聞けば、頷き――]
怪しいのは、残るはその二人だけ……ですね。 コリーン……二人には注意を……あと――
[団長もコリーンの命を狙っている旨を伝えた]
俺はずっと傍に居られないかもしれない。 だから、一人にならないように、してください。
[そう口にすると、コリーンを自分の方へ向かせて唇を合わせた。 他に相談事があれば話をするだろう、無ければ「お仕事」があるので部屋を後にしなければならない]
(148) 2013/02/24(Sun) 21時半頃
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……重い、な。
[取り戻しのつかないことだからこそ。
奪うことの重みを知る。]
馬鹿弟子はどうしてるかね……
未だ補佐殿の尻を追いかけてなきゃいいが。
[死んでまで妄執に取り憑かれることには
なっていないだろうかと僅かばかりの危惧。
そうなってたら叱ってやるかと小さな吐息。]
……聞こえるのか。
[瞬く。
生者とは接点を持てないと思っていただけに、
自分の声を聞き当てられて酷く驚いた。]
一度死んだせいか?
それとも器のせいか……?
[元々の資質とは知らないから、首を捻る。]
……殴りこみにいく時点で賢いとは言えんが。
まぁまるきりの莫迦でもなかったな。
[逃げたと聞いて頷く。姿が見えているのかはわからないが。]
[ おかあさん ]
[誰かが呼ぶ声がする。
ピッパ―――ではない気がする。]
……。
私なら逃げるね。
十中八九勝ち目が無い。
生きてりゃまぁ、手伝ってやらんこともないが、
生憎とそういうわけにもいかんのでな。
[騎士団長に勝つつもりでいるらしい女騎士に溜息。]
東方には房中術なんてものがあるらしいがな。
寝首でもかいてみるかね?
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―廊下―
[コリーンの元を去った後、廊下を歩いていると呟き声>>153が聞こえてきた。 それは知ったような声であり、聞いてはならない種類のもので……]
ピッパ、さん?
[廊下の物影に隠れている女騎士を発見した]
(156) 2013/02/24(Sun) 22時頃
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……。
取り殺すぞ、貴様。
[現れた青年の姿に顔を顰めて睨みつける。
もっともあちら様はこちらは見えないだろうが。]
へえ、ピッパは死の淵から蘇ったのか。
[独り、呟く。
彼はいつも独り。恐らくはこれからも独りなのかも知れない。
独り、神の椅子に座り、世界を睥睨するだけの男が声を発した。
結果として何処に届いたとしても、届かせる意図はない]
あそこではもう人間という存在が最早、肩書きに過ぎなくなっているようだ。
ピッパ。お前は
何を背負い、何の為に、何と戦う。
何の為に殺そうとして、何の為に逃げる。
[見てきた事、理解してきた事、思いつくだけの事を知りながら、なお発する]
力、力、力か。
内なる異能の力に目覚めるか。
人間の限界を目指すか。
尋常ならざる武器や凶器を欲するか。
神は何も与えぬ。
神は何も教えぬ。
神は何も関わらぬ。
あざとく生きよ、人間。
強かに生きよ、人間。
闇雲に生きよ、人間。
人の子よ。
生きることこそ、唯一の定め也。
[自死を固く禁ずる神の言葉。それは果たして神が言った言葉なのだろうか。神は信じない。けれどもそれ以上に、神を語る存在を信じない。故に神を騙る]
コリーン。
君は実に美しい。
[城内であれだけの苛烈な責めを身に受けながらも、今日もまた歩き続ける姿を見て、偉そうに縦に手を合わせて拍手を送る]
どれだけ侵され、冒され続けても尚、
人であり続ける。
地獄にも、此処にも相応しくない君。
今のままならば、
君は召されるといい。
[僅かな時、本当にわずかばかりの時間。彼女は家族だった。家族としての関わりは殆どしやしなかった。だからこそ彼女の輝きには、目をみはる。そしてわずかばかりの後悔]
(――――も、そうだったのかな)
[それは、もう二度と確かめようもない繰言]
ラエティア家の娘。
君が何を思おうとも、何を願おう>>=0とも、それは何時かは裏切られるだけの結果にしかならない。
[座った椅子の前で、脚を組み直す。これで酒壜の一つでもあればと思う。が、あれば次はチーズでも欲しがる事だろう。そう思えば椅子の一つでも満足すべきなのかも知れない。立ち続ける事に、疲労はなかったが]
滑稽で、酷く気の毒な女だ。
自分の中の真実にだけ、引き篭もれば束の間の幸せを手に入れられるかも知れない。
だが、それすらも、俺という、繋がりたくない先人と同じ道を歩むという痛烈な皮肉。
[一つ、ため息をつく]
悉く、不運な女だ。
ただ一つ、
手に零れた雫があるとすれば――
[アイリスの棺の前で慟哭し、別れの口付けを交わした彼女を視ながら、一度だけ目を閉じた]
(――は、此処にはいないかも、知れない)
[もしそうならば、彼女は――のだろう、そう思った]
成る程。
まぁそういう資質を持つ人間はいるというしな。
[魔法の存在を考えたら不思議ではあるまい。
フィリップの方を睨みつつ。]
……あんた一人でどうにかなる問題を
とうの昔に過ぎているよ。
其処の目の前の男も……な。
[房中術について説明しようかと口を開いた矢先。
言動が急に幼くなる。]
―――…あー。
なんというか、やはり中途半端に成功した感か。
[どうなっているのだろうな、としきりに首を捻る。]
そうか…ピッパ、君は此処と其処を繋ぐ少女となったか。
胎内に還り、世界を視、産まれに戻るか。
[彼。自身の永きに渡った独白。果てなく届かぬ声が届いている様子に、少し口元を緩めた。楽しかったのかも知れず、嬉しかったのかも知れない。あれが一部の者が知る、国を騒がせた錬金術師の遺作となったか。子として母を頼る姿もなお可笑しい]
(嘗ての三十路の処女が――か)
[そう思うととても可笑しい。あの彼女が、と嘗ての頃を思い出せば身を捩って身体が震える。嬉しさとおかしさに暫し、視る事を忘れて肩を震わせ、声を殺して笑い続ける]
[その呼称には色々言いたいことはあったが、
とりあえずぐっと飲み込んだ。]
……だめだ。
そのお兄さんはお前をさらって食べてしまうんだ。
[だからついていくなよ、と。]
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なんか、幼児退行してません?
[大丈夫かなと思いながら、ピッパさんの頭を撫でようと手を伸ばした]
聲?
[首を傾げる。 自分のような鳥と話せる聲ではないようで……]
そうだね、お兄ちゃんは大人だから悪いこともいっぱいしてる。 ピッパ……ちゃんは誰と話しているんだい?
[同じように首を傾げて尋ねた]
(176) 2013/02/24(Sun) 23時半頃
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