81 先生、男子が真面目にやってくれません!
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『ヒーローはな、空だって飛べるんだぜ!』
[えへん、と胸を張って。
自分より小さい彼女に、自慢げに話していたのはいつだったか]
『だからお前が危なくなった時は
絶対、俺が助けてやるから。』
[そう、その事件が起きたのは、それから少し後の事。]
そっか。
[簡単に頭を下げられない、とサイラスが話せば
無理強いをするつもりは無いのだろう、こくこくと頷き]
そうよー、女の子はずるいの。
でもね、男子より女子の方が早く大人になるって言うけど……。
女子がそんな風に思ってるだけで、
結局男子も女子も、まだ、そう変わらないかもしれないよね。
[だって、まだ中学生だし? と、小さく呟いて頬杖をついた]
自分はこう振舞いたいって、はっきり自覚してるかどうか
それぐらいの違い。自分に正直な人が男子より多いかな。
だから、逆に、何ていうの? 羨ましくなる時はあります。うん。
[廊下の床を見ながら、
心情の一端を微かに洩らして、俯いたままの姿勢でぽつりと]
[いざ彼女の危険になってみれば
小さい自分に出来る事など、皆無に等しく。
手を伸ばしても届かない、遠くで叫んでいた彼女。
もし本物のヒーローなら助けられるのかな、とか。
必死に彼女の名前を叫ぶ最中、ぽつり、思っていた。
結局自分に出来たのは、大人を呼んで来る事だけ。
彼女は無事、木から降りる事が出来たけれど
その時の彼女の表情はよく覚えていない。
だって、その時俺は、彼女に背を向けて
――――泣いていたから。]
何がヒーローだよ
何も救えないヒーローなんて
――――――…
とまあ、こういうことも出来るよね。怖いよね。
[こほんと軽く咳払いを一つすると、けろりとした表情に戻って。
んー、と伸びをしてから、携帯を仕舞ったサイラスを見た]
返信してあげたら、きっと安心すると思うけどなぁ。
[肩が痛いー、と腕をくるくる回しながら立ち上がると]
王子様のやり方? 持論でいい?
えっとね、女の子の期待を裏切らない、ってことかな。
[ぐっと親指をたてて笑いながら]
あとは、出たとこ勝負!
とりあえず、お姫様を探しに行くといいよ。
[大分日も傾いてきたように思う、そろそろ潮時かな、と]
[そして時が経つにつれ、彼女の背は、伸びる。
最初は少し、目線が近づき。
やがては同じ身長になって。
いつの間にか、見上げるように。
見上げる度、思い出した。
あの日の彼女を。救えなかった自分を。]
……………うん、
[落ち着いて、考えてみる。
幼馴染の「帰る」の言葉をうっかり真に受けて馬鹿を見た経験は、
もしかしたら、過去にもあったのかもしれない。
思考がそういった方に至るかは、今は置いといて――]
………うん、解ってる。
こんなだし……愚痴の一つ二つ、受けてやらないと、だし。
[「やらかしたのはアタシだし」と言い掛けつつも、自己嫌悪はそれ以上見せまいとするように、口をつぐんで]
( ………アタシがなんとかしなきゃいけないん、だから
なっさけない、アイツのこと )
[あの時、「絶対」と告げられた約束に裏切られた小さな少女が、
涙の裏で抱いた結論が、今のこの思い]
[王子役をやることが、何かの清算になるとも思っていない。
今更また、守るだとか、何とか。
流石に恥ずかしいだろ、と。
中学生男子―――は思う。
それでも気が向いたのは]
『サイがお兄ちゃんならよかったのに』
[妹のように、仲が良かった、あの時の彼女を
純粋に、もう一度見たいだけなのかもしれない。]
ちらり、来た道――おおよそ学校のある方を振り返る。
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