人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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[ その声に聞き覚えがあった。
 ぱちぱちと瞬きの後、視線を向ける。
 そこに後輩の姿もあれば同様に
 首を傾げた事だろう。 ]

  何……だろう。
  俺は少し体調が悪くて気付いたら此処に。
  誰かが連れてきてくれたのかな。

[ 緊張感に欠けたコメントをしながらも、
 なんだかほんわかとした空気を感じる。 
 何かあったのだろうと考えながらも
 口を開く。 ]


  モリスとヒューが医務室で休んでいたようだから心配してたけど、
  元気そうで安心したよ。

[ 見舞いに行った時
 慰めるよう撫でた手により、彼の葛藤が
 覗き見れた事を知らない男は悠長に。
 どこか緊張感のない表情を浮かべていた。 ]


[ その間に向こう≠フ扉の前で
 一枚隔てた先に聞こえた声に
 無意識に吐き出した息がはくりと、
 震えたのは本人も知らぬところ。

 それは笑っているようにも、
 泣いているようにも
 揺れる空気は答えなど与えなかった。 ]*


【人】 渡し船 ユージン

[ はぁ、と熱く籠る呼気。
 穏やかに眠っているケヴィンを
 傷だらけの手で、そっと撫でた。 ]

 勝手に《選んじゃって》ごめんね。
 でもまあ、そうね。

 お前でよかったよ、ケヴィン。

[ 背中しかまともに見たことはなかった同級生。
 感謝と、それから、謝罪を。
 夢から覚めれば薔薇の呪いからはきっと解き放たれるはず。 ]

(63) 2018/05/23(Wed) 21時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 長く、続かないさ。
 呪いは解かれなくちゃならないし。
 夜は明けて、朝にならなくちゃ。

[ なんとなくだが、この空間もあと少しだろうと思う。
 根拠はない、直感というものだ。

 呟いた声は、眠らない眠り姫に(>>62)届いただろうか。 ]

(64) 2018/05/23(Wed) 21時半頃

ユージンは、オスカーに傷つけられた手の甲をなぞり

2018/05/23(Wed) 21時半頃


ユージンは、オスカーの暗く赤い瞳の色と傷を重ねる。

2018/05/23(Wed) 21時半頃


【人】 渡し船 ユージン

[ 長い長い、問いかけの回答(>>66)。
 声に答えるように向ける射干玉。 ]

 それが、キミの答え?

[ 花はいつか咲く。
 咲けば香り、いつしか枯れ、散る。
 その先に残るものは──── ]

 及第点、てとこかね。

[ それは偽りなどではなく。
 いつものように、中庭にいたときのように、微笑む。 ]

(69) 2018/05/23(Wed) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ああでも。
 俺は咲いたことがなかったから、花の気持ちがわからなかったけど。
 ずっと咲いてたいって気持ちは
 ……いまなら、わかる。

[ 中庭で話す程度のことしか、マークのことは知らない。
 何に悩み、何を思い、誰を想い、生きているのか──咲いているのか──知らないけれど。 ]

 辛かったろ。
 いや、みんな辛いのかもね。

[ 咲くのはこんなにも辛く、厳しい。
 だからこそ咲いた花は、何より美しい。
 どんな泥水を啜っていても。 ]*

(70) 2018/05/23(Wed) 22時頃

うん? 何、お前具合悪いの。
まったくマークといいお前といいどうしてこう連休だってのに……

[小言めいた言葉とあからさまに態度を変えるのは、同室ゆえの気軽さだ。
 誰かが連れてきてくれた、なんて悠長に言うが、つまりここに来るまでのことを覚えていない――意識がなかったということだ。
 熱はないかと柔らかな髪に隠された額に触れようとして、ふと。]


……あれ、そういや俺、なんでここに。

[いるんだっけ。
 人に聞く前に自分がここにいる理由が不透明すぎた。
 確か図書室のソファで寝ていたはず。
 そして今は、窓の外によると昼間に見える。
 どれだけ寝ていたのだろうと辿るように、眠るまでのやり取りを思い出せば、耳の先が熱くなる。]



[ ───── "現実"の言葉は、 挙動は、
  遠くのなにかにしか、感じることができなくて、

  それでも、まだ あかいろの
  薔薇の言葉だけは 鮮明に ゆめのなかの己にも
    ──── 頭のいい後輩の恨みのない言葉が、
       どうにも、 心地好かった。

  それこそ、一発殴られたっておかしくはない、のに、]
 



[ 薔薇の蕾を頭上に見上げ、
    ──── 昼間のように明るい ─────
  聞こえない声を、唇を、 追い、 ]

  先ずは手を洗うとこからはじめてくれ。

[ "普通"じゃあ、フローラルなお前には近付けない、と
  ……聞こえていないだろうから、って意地悪く。]
 


[不意に、呼び声が聞こえた気がした。
 は、と瞬くけれど、反対を振り向いてもそこには声の主はおらず。

 小さな自己嫌悪に息をつきながら]

……お前、が、連れてきたとかじゃないよな?

[振り向いた行動を正当化するために、後輩に問いかける。
 怪我のあった手で、それが可能とは思い難かったが、苦肉の策だ。]



[ ───ノイズ混じりの朱の囁きは、確かに届く。

 ……残念なことに、この"パン捏ね大臣"は、
 "他に"というとモリスの顔しか浮かばない程度には
 情報に疎く、─── 今聞いたような有り様だ。

 "薔薇の夢に囚われずに"
 "安息に眠る理由"

  ……頭を殴る以外の解決法が欲しいものだった。]
 



[ 咄嗟に手を掲げられるくらいには、
  自由に動くことは出来そう、と 結論付けると
  起立を試してみる。
    ──── 問題はない。
        "地に足のつかない"感覚は少々あるが

  まあ、 身体は後から
  ついてきてもらっても構わないんじゃないか? とか
  幽体離脱じみた景色を見下ろした。
  そう、 お忘れなく。 パン以外には大雑把だ。

  歩いても、 音はしない。
  ──── 朱の音だけが、 耳に 届く。]
 


[ 少し砕けた態度は同室故の気楽さ。
 また彼に対しては特筆すべき能力がある者同士、
 親近感を抱いていていたから、
 お母さんのような小言にも眉を下げて笑ってしまう。
 だがそこに想い人の名前があったから ]

  マーク、も。
  どこか、悪かった……のかな。

[ 尋ねようとして結局独り言じみたつぶやき。
 額に伸びる手を拒む事はなく、いつも通り
 甘えていた時に、ふと途切れた言葉。
 それから熱を持つ赤い耳 
 不思議そうに首を傾げた。 ]


[ 何故なら水面下のやりとりを知らないのだし。
 彼らが告げてくれないやりとりなど、
 こちらが気付ける訳がないのだ。

 薔薇の精とやらの話も同様に。
 その事情も等しく。
 そしてモリスとイアンの中に起きた事も
 何も知らなかった。

 だからみんなが眠った′繧ノ待ち受ける事も
 何ひとつ知らなければ、
 その中で奮闘する者の影の知らず。
 またその心情を測ってやる事など出来ない。 ]


[ それでもその薔薇の言葉とやらは
 確かに誰かに何かを与えたのかもしれない
 真相から遠い位置にいるフェルゼは
 後輩に尋ねる姿から何かを
 拾い集める事は出来なかったが、
 ふと、思い出したように口を開いた。 ]

  よく分からないけど。
  なんだかみんな様子がおかしいよ。
  ベネットもオスカーもおかしかった。

  でもその中でもイアンせんぱいが
  一番いつもと様子が違ったけどね。


  傷つけた、善意を汚したとか言ってたし。

[ らしくない事を言っていたなあ、なんて。
 思い出せば、ちらりと二人の様子を見て。 ]

  なんだか悪い事は早く終わればいいのにね。

[ ぽつりと小さな声が響く。 ]*



[ 明るい中庭は、 確かな"夢"を感じさせる。
  未だ、 彼方は夜の筈だ。
  寝静まる深夜を向かえ ……軈て朝が来るのだろう。

  草を踏んでも音のない世界が、不思議と面白く
  中庭を横切るにも足が傷付くこともなく、

  ──── そうしてたどり着いたなら医務室の窓を
  そっと 覗いてみるつもり。*]
 


メモを貼った。


 ― 明るい医務室、まだ二人の時 ―

 うん、宝物

[これが?って、言った時のその顔は
褒められなれてない子供みたいで、
思いっきり、少しわざとらしいくらいの笑みを向けた。
こんな顔をすればいいのに、って]

 あげる、って言ったでしょ
 だからこれは俺のものだから
 勝手に、大事にする

[よくわからない言い分を、いっそ胸を張るように言い切った]


【人】 渡し船 ユージン

 んや、あながち間違ってねーのかもよ。
 試しに花占いでもすれば、俺が《黒》って出るかもね?

[ 睨み付けられる(>>72)。
 それに返す笑みは、少し悲しい色をしたかも知れないけれど。 ]

 殴りたけりゃ、殴ってもいいよ。
 罵るでも、なんでも。

[ 時を止めたことは、俺のせいではないけれど。
 最初に呪われてしまった───と────、
 責任の一旦は、薔薇(おれ)にあるだろうから。 ]

(79) 2018/05/23(Wed) 22時半頃

[それから。
またひとつ気配が増えた。

包帯に触れてくれた、優しい手。
夢に落ちた身では、透明にしか感じ取れなかったそれも、今目にすれば、かつて聞いた音と重なった]

 先輩、おはよう ……おやすみ?

[夢だ、って口に出すのもおかしくて、やはり無事な右手を振って挨拶して]


【人】 渡し船 ユージン

[ 続く回答には、暫くこの射干玉をまるくさせ。 ]

 ははっ、百点満点じゃんよ。
 その通り、残るのは《種》。
 花は何度でも咲くし、それはずっと続いていく。

 永遠なんてない。

 一人ではそんなもの作れないけど
 誰かと一緒なら、花が枯れても種は残るかもね。

[ きっと、《種(あい)》はまた花を咲かせる。 ]

(80) 2018/05/23(Wed) 23時頃

[それからは暫く、先輩たちの会話を目を閉じて聞いていた。
こうすれば、目覚めるかもしれない。
でもそうしたら、きっと二人とはまた、暫く話せなくなる。
名残惜しくて、瞬きして――]

 へ?

[あらぬ疑いの視線に目を丸くした]

 いや、俺にこんなとこに連れてくる力なんて ないって
 だってここ、

 夢の中、 ……だよね?


【人】 渡し船 ユージン

 いい顔すんじゃん。
 俺、キミのそーゆー表情(かお)、好きよ?

 どんな姿だろうがさ。

[ 悩んでいる──悩んでいた、だろう──こともしらず。
 目の前で笑顔を見せる《花》に。
 枯れた気で居るのかもしれないが、キミはずっと咲いている。
 言外に潜めて。 ]

(82) 2018/05/23(Wed) 23時頃

【人】 渡し船 ユージン

 さってと…。
 どーも、他にヤバいとこがあるみたいよ?
 オスカーが自殺するとかしないとか謂ってるみたい。
 こんな俺でもさ、守りたい《花》もあるし。

 どうする? 大集合しちゃう?

[ 一人では止められないなら。
 全員集まってしまえば。
 何か作用して、こんな馬鹿げた空間も終わるかもしれないと。
 マークの同意があれば、薔薇の香りに乗る言葉の先へ向かうのだけれど。 ]*

(83) 2018/05/23(Wed) 23時頃

――まだ、二人だった頃――

いや、まあ、好きにすればいいけど。
礼を言われることじゃないし……でも、ま、有難う?

[今まで褒められること自体は、なくもなかったが。
 未完成の、特に何になるでもない小さなオブジェを大事に見せられて、面と向かって宝と称されるのはまずない経験だった。]

それでよかったの。

[ありがとう、と告げられた気持ちを受け取ったくせ、まだどこか否定したがりの自分が、逃げ道を欲しがる。
 そんな時だ、同室の影が現れたのは。]


――それから――

マークは、どうだろ。
自分で具合悪いって言って、食堂から出て行ってたよ。
顔色悪かったし早く休みなって言ったんだけど、大丈夫かね。

[触れてみて確かめた額はいつもより少し熱い気がしたけれど、正確なところはよくわからない。
 いつもなら紅茶を淹れて蜂蜜を溶かしたのを出してやるところだけれど、あいにくここは医務室だ。

 首が傾いたが、特に指摘されなかったために赤くなった耳に気づかれているとは思わず、マークのことだろうと脳内で完結し。
 お前は気にすんな、の代わりにくしゃりとフェルゼの髪を撫ぜた。]


[言うつもりのないやり取りは、胸の奥に秘めたまま。
 様子がおかしい、と言われれば、知らぬ間薔薇に酔い、無自覚なままにおかしい筆頭だった己には、そうだったのかと納得するが。
 イアンの名前が出れば微かに顔が強張り、その言動を聞けば、どくんと胸の奥が跳ねた。]

……ちがう、

ちがう、そんなの。

[反射的に否定を口にしてから、はっと口を噤む。
 何をどう、されただとか。傷ついたか、だとか。
 具体的なことは言わないまま、唇を噛んだ。]


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