3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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何が、わからないのですか。
聞きたくないと、駄々を捏ねても、私の声は届くはずです。ここからなら。
私はもう、充分すぎるほど、楽になれましたので。
闇に染まるのはこの程度にしておきましょうか。
[笑み。闇は深く、魂を蝕んでいる。
「彼」にとって、痛いのは苦痛ではなく。蝕まれるのも苦痛ではなく。
忘れてしまったことこそが。
だから、「彼」を忘れて「彼女」に問う。
彼女は生徒の一人だから]
|
[ わすれてるか どうか、それも わからない ]
わかんないよ
[ どぷり 闇はなお 深く、濃く 緋色は揺れて ]
聞きたく、ない
せんせは 嫌い、 せんせの 言葉聞きたくない!
こないで 、来ないでよ!!!!
[ 茶色のビー玉を 握りしめた ]
っ … 「せんせ」
(@8) 2010/03/05(Fri) 02時頃
|
|
「 いかなきゃ 」
[ いかなくちゃ ]
(@9) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
|
では、聞くのをやめましょう。
嫌いなら、嫌いで結構。
そちらには行きませんよ。
なぜなら貴女はまだあちらと繋がっている。
こちらは、闇の中はもう、あちらとは切れている。
それで本当に友達になれますか。
貴女が、そこから動けないのなら誰かに手伝ってもらうといいのです。
…ただの、独り言です。貴女は聞かなくていい。
[ジェレミーの背中にもたれかかって]
あたし ジェレミーはミッシェルが好きだと思ってたの
だって彼女はあの絵の女性に似てたから…
だから…
ついてきたら悪いかと思ったけど…
どこに、行くのですか。
戻ってきてくださいね。
いえ、こちらから行きましょうか。
貴女の行くところ、問題なくいけるようですから。
[それでも近づくなと言われれば足を止めるだろう]
---もしあなたが
誰一人本当に愛することなんてできないのなら
あたし…ついて来てよかった
[幸せそうに目を閉じる]
…だってそんなあなたが
独りで闇の中にいるなんて考えたら
きっと悲しくて耐え切れない
[広い背中を後ろから抱きしめる]
|
[ 説教みたいな独り言が聞こえて かぶりを振る ]
[ どこかへ 逃げるように ] [ どこかへ 行かなければいけないように ]
せんせは、
嫌い。
[ 向かう少女を 追うことは ―――できるかな?*小凶* ]
(@10) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
|
文芸部 ケイトは、せんせは 途中で あたしを見失うんじゃないかと おもった
2010/03/05(Fri) 02時半頃
嫌いと言うだけなら、追いましょうか?
あまり、本気で追うわけでもないですが。
[ここは、闇が深くて*小凶*]
|
いかなくちゃ、…
[ 少女の姿は 声と共に 消えた ]
(@11) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
|
見失いましたか。
どちらにしても、声が聞こえればまた。
[違う声が微か、耳に届いた。
喘ぐ声。
耳を通り過ぎる。
闇の中にはもう届かない]
[幸せに。
そう願った人への想いは
眠っている
どこかに 落として来た]
[己を苛んでいた闇は優しく包む
暗く冷たく
記憶も感情も吹き飛びここにあるのは空ろ]
何も思い出せない。
寒い。
寂しい。
[耳の痛みは何かを思い出させるが
分からない]
何をなくした。
名前、ビー玉、そして何。
探そう、探そう。
[闇がヘクターを動かす]
[闇に届く声。それは己より先に闇に飲み込まれたものの言葉]
……ヘクター…。
[忘れたはずの名前を呼んだ]
何を、探すのですか?
何かお忘れ物を?
どこに?
何を忘れた?
探す?
俺は何もない。
[ヘクターを闇が飲み込む]
寒い、暗い、寂しい。
温めて?
[闇の中]
―― 闇の中 ――
[闇が魂を蝕む。
死の間際、字義通り死ぬほど痛んだ耳から闇はするりと入り込んでくる]
[闇の中、どこだか分からない場所でぼんやり立ち尽くし、それを諦めたように享受していた]
……………お前は馬鹿だ
[ケイトに向けた言葉。
暖かくはない、けれど優しい手が肩に触れたのは、きっとそのまま闇に身を任せようとしていたとき]
[触れた場所から彼女の想いが伝わってきて、自分の想いも彼女に伝わったことを知る]
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[今日はお花を持って登校。 スイートピーが綺麗だったからいつもお世話になってる 校長先生の机の上に飾ってあげるために買ってきた。
ビー玉坂をこうしてのぼるのも、]
はぁ…もう少しなんだよね。 卒業かー。
[ぽつりと呟いて、やがて歩けば校門が見える。 そこに立っているのは―――]
おはようございますっ。チャールズ「せんせ」。
(@12) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
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[ぺこりと頭を下げて挨拶をした。 普段の授業や、大学受験の時にとっても御世話になった。
あたしの 憧れの 「 せんせ 」 。]
今日もいい天気ですね。
[頭を上げて、笑顔を向けてからそのまま校舎へと小走り。 手に持ったスイートピーが揺れていい匂いがした。 花を持つ制服の袖には白いラインが一本入っている。]
(@13) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
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― 校長室 ―
[校長室の扉をノックする時は、いつも緊張感が走ってしまうけれどこうするのも、後少しだけなんだ、と思うと寂しいもので]
失礼しまーす。
校長せんせ。 おはようございます。
[声が返れば礼をしてから室内に入えい、一厘のスイートピーを見せた。]
せんせ、お誕生日おめでとうございます。 これ、あたしからです。
(@14) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 09時頃
―― 闇の中 ――
[ただ、じっと黙って背中の彼女の言葉を聞いた。
動くようになった右手で、自分の体に回された彼女の手を、上から触れる]
[耳はもう、闇にどろりと溶けて。
けれどその右手にはもう、何の痕もない]
………ごめんな、ピッパ。ありがとう。
[そんな彼女は、きっととても綺麗だ。
けれど、身が触れ合っているのに、もう鼓動の音は聞こえない。彼女の手をゆっくり撫でた]
ミッシェルは、あの人とは違うよ。彼女は強いから。
[途中、あの人とミッシェルが似ていると言われて、静かに首を振ってそれだけ否定した。髪の色は同じ。目元も似ているかもしれない。けれど、中身の強さは全然違う]
[彼女の手を少し身から離して、ゆっくり振り返った。
ピッパの髪に、そしてその下の頬に触れる]
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― 校長室 ―
[おいくつになるんですか、と問わずのまま簡単な掃除をしながら]
卒業式の予行練習の日、近いですね。
当日に校長せんせから卒業証書貰うとき あたし1人だけ泣いてたら恥しいなー。
[他愛のない話をして、一輪ざしに水を注ぎながら]
スイートピーって、門出って意味があるんです。
今の時期に、ぴったりですよね。
[笑顔を向けてから、校長室を出た。]
(@15) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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……ピッパ。フィリッパ。
[やるせなさを滲ませて、名前を呼んだ]
俺は、酷い野郎なんだよ。そうやって、命を捨てさせてしまったことを、本当に悪いと思う。
俺はね、ピッパ。
誰かと永遠に一緒にいることに、きっと耐えられない。
[闇の中、一人。闇の中、二人。
きっとその時が来たら、ついてきてくれたピッパを一人残してふらっと消える。そんな気がする]
[そんなことが出来るのは、誰も愛さないからだと皆言う]
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ありゃりゃ? どこかで切っちゃったかな。
[無意識のうちに握っていた手に血の痕が残ってて それが誰のものか解らないまま隣の保健室へ向かう。]
(@16) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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っと?
[保健室の前で名前を呼ばれて、 薄紫 の瞳を向けた。]
あれ? セシル、おはよー。
…どしたの?
(@17) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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って、
何 その手ー!
[あはは、と明るく笑った。]
(@18) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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文芸部 ケイトは、奏者 セシルの恰好そのものが 変だとそれから気付いてまた笑った。
2010/03/05(Fri) 10時頃
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― 保健室前 ―
[ よく 似ているね。 ]
[笑えば眼鏡の奥の、薄紫が細くなる。 どこにでもいる普通の女子高生の姿。]
にしてもそんなおっきな怪我してた? 大丈夫?
[遅い心配をしてから]
卒業式の日までに治るといいね。 もう少しだもん。
(@19) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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[聞こえてくる音。あちらの音。それは日常の]
…―。
何が起きているのでしょうか。
[巡らす視界にケイトの姿がある]
|
― 保健室前 ―
大丈夫ならいいけど 無理しちゃだめだよ?
[隠すのなら、薄紫をちらっと向けはしたけれど]
え、やだ。 何?若年性痴ほう症?
そうだよ、3月1日が卒業式。
(@20) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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今日は、2月25日でしょ!
ええー。セシルほんと熱でもあるんじゃないのー? 保健室で寝てていいよ。 担任には言っておいてあげるから。
[同じクラスの会話。 今日が何か 何も知らない会話。]
[ 少女の耳に闇の中の声は 今は聞こえていない ]
(@21) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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それじゃ、いこ。
[教室へ向かおうと足を向ける。]
え?
[続けられた言葉に、きょとんとした顔。]
なーにいってんだか。 やっぱり、セシルちょっと変だよー。
[無邪気な笑みを向けて、教室へと歩き出す。**]
(@22) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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