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― 客間 ―
………ん、 …?
[気を失っていた時間はほんの小一時間にも満たないだろう。
ぱちりと色の違う眼差しを開いた青年は
ゆっくりと布団から身を起こし、きょろりと周囲を見渡した。
何か布をかぶった机のようなものを囲んで、
数人が談笑している光景が見える]
此処、 …――― は?
[不思議そうな声色で、ゆるりと首を傾げた。]
あら。
それでしたら、このパーティーの夜が長く続く事を
祈っておかないといけませんわね。
[ランサーの気が向く方法
口にしてから首を横に振った]
深い話かどうかは聞いた私が私の中で決めますもの。
だから色んなお話を伺いたいです。
勿論このお部屋にいらっしゃる方々のも。
[部屋の中でまだ起きている客人達を見回して
笑みを浮かべる。
楽しく殺し合える相手かどうかを判断する為にも
誰かの話を聞くのは好きだった。
もっとも今は聞いてもそんな物騒な事はしない。
純粋な好奇心から]
足を入れて……ドレスが邪魔ですわね。
[裾を持ち上げて炬燵に入ろうとして、
セクシーな女性をちらりと見た]
随分簡単に入ってる様に見えますけど…ドレスは
どうやって収納してますの?
[彼女が応えてミニスカを見せてくれたりしたら、
更にセクシーな様子にガン見するかもしれない]
[大広間映るラディスラヴァの口の動き
いいでしょ♪
[と口元はドヤな感じで、わざとランサーの腕に
自分の腕を絡めて2人の反応を楽しんでみるつもり**]
メモを貼った。
[お布団万歳とばかりにすいよすいよと寝ている友人の寝顔を確認してから、部屋を見渡した。セクシー路線に転向したらしい妖怪浮き女に赤い悪魔、お医者さんに大男。
神様の姿を見たなら、気づいてもらえなくても満面の笑みでぶんぶんと手を振る。]
つうかなんでこんなところこ炬燵なんてあんの?
やーりい☆
[なじみ深い暖房器機にそそくさと足を向けて]
ん?
[部屋の隅っこで兎耳が枕かなにかにまふまふしている
通信機を持っているのが「視え」て、首を傾げた。]
[何気なく、近くにいた人物に声を掛けた。
たしか先ほど踊っていた時に
じっと此方を見ていた人物
勿論、彼が自身をここまで運んできたことなんて知らない]
すまないけれど……
おれは、どうした、 …のかな。
立ち話をしていたところまでは覚えているのだけど、
[青年の記憶は、ヤニクと会話をしていた所で途切れている。]
[むすめの目には、モニター越しの大広間の様子は良く見える。
その目で向こう側の招待客の姿を、ひとつひとつ探し出す。
広間でさっき見たとおりの銀髪の女性(に見える)だったり赤いドレスの金髪だったり、黒コートの主だったり、淡いピンクのドレスの女性の姿も其処にあったか。
――あと、かの金髪の主がネコミミになっていた。見紛いもなくネコミミだ。しかもしっぽつきだ。]
―――――…、
とりあえず、ナイトメアサンタの心配は無さそうかな。
ぱぁん、なんて聞こえてきた気もしたから何かと思ったけれど。
[
ネコミミネコしっぽ金髪から意識を逸らすように、ふいに独り言のようにそんな呟きを零す。]
[何とはなしに彼女のそばによってみる。]
うーさぎちゃん、
なーんでむくれてるの? ☆
[果たして、答えは返ってきたのかどうか**]
メモを貼った。
別に面白くもなんともないわよ。少なくとも私は面白いとかそういう風に言われるような者ではないわ。
不快よ。想定外よ。ありえないわ。
[相変わらずまふまふしながら。ぽふりと顔を埋めてもみながら。
顔を埋めたまま、寄ってきた青年をじろり、と目線だけで睨んで]
別にむくれてなんてないわよ。気安く呼ぶんじゃないわ、人間。
[如何視てもむっすり。**]
― 回想:はかなき友情?
[エマヌエル・フレーリヒのいた世界の文明レベルは、
多文化共生だとか人権だとか、
そんな概念が発展している社会では無い。
けれど――青年は所謂ところの、思想家だった。]
[立場が異なる者が互いに理解し合えないことを憤り
皆が幸福になる社会を望む真面目な若者は、
ヤニクの言葉にはっと顔を上げる]
異なる文化の交流は、 …… むずかしい。
[現代の人間からしてみればありふれた言葉だろう。
けれど青年は哲学問答をしているかのような神妙な顔つきで
うん。と深く頷く。]
奇跡と魔法と気合いだ。
[
いや、僕自身、不思議に思っていた。
気が付いたら普通にあの机の中に入っていてさ。
どういう収納の原理か――まぁ実際、この衣裳に備わった
魔法だろうとは思うんだが。
[内心では複雑微妙に思うこのセクシーミニスカサンタ衣裳。
そのミニスカートをこたつから出して見せることによってさらに視線が行くとは、この時考えから抜けていた。]
[でもやっぱり顔を見たら恥ずかしくなって、
そっと視線を逸らした所に視線が注がれるのを感じ
余計恥ずかしい思いでいっぱいになった]
…―― 有難う。
[ぷはっと、笑い声が聞こえてくる。
その声に向けて小さく呟いて、
こくこくと頷くことしか出来なかったのだった*]
メモを貼った。
メモを貼った。
そうだな…… なかなか、騒がしくはあるが楽しいところだ。
もう少し満喫したいところでもあるが…
そうだな。
俺はあんたの話も聞きたいところだが。
[かつての話、生まれて狼に育てられた話。国を興した話。時を隔てて共に戦った少女の話。
どこまで信じられるものだろう。そう思いつつ、ここでならそれもさほど不思議はないか、という気分になる。
隣で会話するスカーレットの真意に気付くでもなく、黒服の女性のドレスをちらと見やったりした。
腕をからめられると]
……おいおい。随分と、きょうびの女性は大胆だな。
それともスカーレットが特別なのか?
あるいは…… こんな仮面をつけているからか。
[笑いながら、その場の皆に混ざって会話を続ける**]
メモを貼った。
おう、起きたか。おはようさん。
ついでに正気にも戻ったようでおめでとう。
[軽く意識を失っていたサイラスの目覚めに、声をかけ。
何が起きたかわからない、といった様子なのに軽く笑った。]
どっから説明してほしい?
順序立てて説明すると、飲み過ぎて酔ったか何だかでお前さんはぶっ倒れて、かと思えばいきなり大笑いしてぐらぐら歩きまわって誰彼かまわずラディスラヴァって呼びながらそのラディスラヴァからもらった箱を掲げて勢い良く開けてその箱の中身が弾けてしばらくそれ見てたところでもう一回気失った。
さて、どっからなら覚えてる?
[はじめから全部覚えていない、という可能性もなきにしもあらずだろう。
まあ、何より無事目覚めてよかったのだが。]
だいぶイッてたが、気分は?
吐いたりすんなよ、おれは男に優しくする義理はねえからな。
[男の言葉で、青年は自身の状態を理解した。]
……… そう、 か。
おれは、 また―――…。
[青年は布団の上の皺に目を落とした。
段々と意識がはっきりしていけば、
倒れる前には見えていなかったことも思い出されてきた。]
残念ながら、最中のことはすべて憶えていないんだ。
気分には問題無い。
迷惑を掛けたようで、 …大変、申し訳ない。
ええと―― 名を聞いていなかったね…、 まだ。
[顔を上げて弱い笑みを浮かべ、首を傾げた。]
ま、そうだろな。
いやあれは、記憶に残ってないほうが心の平穏としてはいいと思うぜ。
良かったな。
[フォローになってないフォローをしながら、落ち込むように布団に目を落とすサイラスの背を軽く叩こうと。
名を聞かれれば、に、と口角を上げ。]
風狂。フールでもいい。
迷惑とかじゃねえ。どんな仕組みかは知らんが広間の様子なんかも見られるみたいだからよ、物は試しこっちにも顔出してみようと、おれも思ったからな。
気分が悪くないならよかった。
倒れたとかもあるし、痛みもしないか?
[とか、と濁したのは、当然引きずっていったのを隠すためだ。]
……… 大丈夫、
どちらにせよ傷ついたりはしない。 …よ。
たまに―― 否、 あるんだ。 …ああ云うことが。
[少し苦笑いを浮かべながら、
自らの姿を見るように視線を落とした。
少し皺の寄った燕尾服姿に目を細め、顔を上げて]
フー … ケ。 …うん。フール。有難う。
広間の様子が、見られる …… ?
[彼の言葉にゆるりと首を傾けた。
見れば背後に広がる巨大な一枚の紙。
そこに、光だろうか―― 何人かの像が移されている]
嗚呼…… 、 此れは凄い。
ん? 痛み… かい?
そうだな少し、背が痛いが―― きっと暴れまわったんだろうね。
[また一つ苦笑い。当然引っ張られていったことには気づいていない。]
そうか――難儀だな。
[何といっていいやら判らなくて、苦い表情を浮かべる。
名の発音に困るようなのを見れば、その苦さに笑いを混ぜて。]
ああ、フールでいいよ。
見られる原理はわからんが、便利なもんだ。
[再みたいなのがいるくらいだ。原理が全く違うとまでは知らないが、違う場所に同じ物が映っていてももう驚かない。]
痛むか。
ここは休憩もしてていい客間らしいから、少し休んだらどうだ?
[自分が引きずって作った傷だとバレる前に、休ませてしまおうと画策している。]
分かった、フール。…――― ふっ、
[風狂改め、フールの苦い表情
青年は場違いにも噴き出していた。]
そんなに苦い顔をしなくても良い。
有難う。 ………もう、 随分と昔の話だよ。
[先ほどあの大広間では青さを見せていたのに、
年老いた人のような穏やかさで笑った。
ふたたび像を移す紙へと視線を向ける。
フールの言葉にこたえ、しみじみと呟いた]
遠くのひとと、話が出来る絡繰――… か。
本当に、 便利だ。
……… ん。
そうだね、 休ませて貰おう… かな。
[本当に親切な男だ。
と。彼の内心知らず思いながら、こくりと一つ頷いた。
もぞもぞと布団にもぐり]
痛みか ――――。
ほんとうに、 不思議な場所だ。
[くすくす、何が楽しいのか楽しそうに笑う。
最後にもう一度礼を告げて、薄く目を*閉じようと*]
メモを貼った。
何だ?
[笑うところはあっただろうかと、自分の表情がどれだけ苦い顔をしていたか知らずの馬鹿は疑問符浮かべ瞬いた。
が、続く言葉に、ああ、と合点がいき。]
酒に限らず人生は適度に楽しいことが多いほうがいいだろ。
それを、あれだけトぶのがままあるだとか、記憶がないだとか、なあ。
気にするなってなら、そうするけどよ。
[穏やかに笑うのはサイラスの無事の裏付けでもあったから、固執することはない。
映し出されるスクリーン、声すらも届くそれを見て。]
ほんとに、な。
便利っつうか、まあ、うん。
[互いに声を交わしたい相手は、きっとこんな技術も届かない、ひどく遠くにいるのだが。
そんなことを思っていると知れたら気味が悪いと詰られそうな気がしたので、胸の銀十字を撫ぜるにとどめておいた。]
[布団にもぐる姿にひとまず安堵して、思い切りこちらも伸びをする。
倒れたりしないにしろ酒が回って酔いはじめているのは確かだから、こうしてリラックスすると眠気も襲いかかる。]
おれも仮眠するか、な……いや。
[しかし誘惑してくる、あのテーブルに似た暖房器具。
何より今は、女子のぬくもりが満載だ。
ドレスにミニスカサンタ。黒袈裟もいたようだが部屋の隅のラパンの方へ向かってしまった。
これはチャンスかもしれない、と、いそいそとそちらの方へ**]
メモを貼った。
・・・・・それはそれで屈辱だわ・・・・・
[ぽつりと返された言葉。非情に難儀な兎である。]
・・・・・・・っ
きぃいいいっ!!
[ぼすん
こんなに笑われるのは己の役どころではない。はずだ。
苛立ちそのままに前方へと枕をぶん投げた。]
あのな!
[聞こえてきた声にくるりと振り向き、ぴしり人差し指を突き立てた。]
これは不可抗力ってもんだろ、この誘惑に負けない奴は男じゃねえ!
[ドヤ中のドヤ顔だったが、内容は威張れようもない。
炬燵の傍の女性陣に聞こえてようとお構いなしだ。]
っと、あぶね。
[投げられた枕をひょいと避ければ、さて誰の元へ。]
− 魅惑の暖房器具 −
[ランサーとの会話
なりそうだと思いながら、唇だけで笑みを作る]
私の話なんて秘密がいっぱいですからねぇ。
殿方の秘密はカッコイイですが。
女性の秘密はどろどろしていて精神衛生には
よくないですよ。
[お気を付けて、と一応釘を刺して]
あら?
人生経験は豊富なんでしょう?
ランサー様なら引く手数多でしょうから。
[大胆と言われると、少し意味深に間をおいて]
ランサー様だからですわ。
[意味深に返してみた]
奇跡と魔法と気合! 素晴らしいですわ!
[どうやって入るのだろうと思っていた所に
見事なアドバイス
大きく頷いて、ミニスカから覗く美脚をガン見して。
負けるものかとドレスを膝下近くまで持ち上げて]
負けた……。
[悔しそうに呟いた]
そんな魅力的な脚のラインも艶やかな肌も私は
持ち合わせていませんわ。
[しくしくと嘘泣きしつつ、もそもそと布団机に
脚を無理矢理入れてみた]
メモを貼った。
わぁ。あったかい!
[ドレスを落ち着かせるのに一苦労したが、
入ってみるとなかなかに心地良い。
傍に近付こうとしていた殿方
にっこり微笑んで、布団を少し捲ってどうぞと誘ってみた]
メモを貼った。
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