人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…迷うて、おるのか?

[その表情から、どうやら朧に会えて居ないことを察して。

 あの頃のしらとりも、そんな顔をすることが多かったような気がする。]

(207) 2010/08/05(Thu) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そうか…。
[共に並んで庭を見やる。]

巡り合わせというのもあるのかもしれんな。
幾ら追って探しても出会えぬ時はきっと、時は満ちていないのであろう。

[月満ちねば会えぬと知って、月見て待ったあの日のように。]

その時が来れば、出会うべきものにすんなり会えるのかもしれん。
わたしと雛鳥が逢うたも、ほんの偶然だ。

いまだ満ちておらぬは時なのか、人なのかは、判らぬがな。

(214) 2010/08/05(Thu) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そうだな、満月。
[いまだ昇らぬ月を望みて、空を見る。]

幼い頃は、満月の日が楽しみでならなくてね。
…その日だけは、たいせつな人と逢えるから……

[浮かぶ感慨は、懐かしさだけではない。]

何を選ぶとしても、後悔だけはせぬように…な。

[穢れた道を選んだ己と、穢れるを良しとせなんだあの高潔なしらとりと。
 どちらの道を選ぶも、彼次第だとは思うけれども。

 己の成してきたことが、胸の閊えにならねば良い。
 それだけを若き鵠の横顔に願う。

 からころと、下駄の音はふらり風に吹かれてゆくがごとく離れた。]

(220) 2010/08/05(Thu) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[呼び止められて、留まる下駄の音。]

…そう、ですか。

[見返りて、ただ淡く笑むのみ。

 ほんとうは、気づいていた。
 かの人の寄せる思いに。

 されどあの頃の未熟で弱い己には、花同士の淡い思いなど、行く道の妨げにしかならないと。
そう思って見返ることもなく、気がつけば彼とも遠く離れて…。

 本当はそれも芸の肥やしとなることに、気づかせてくれたのはイアンだったけれど。

 からりと下駄を響かせて、やがて部屋へ戻れば小鳥が枝へと帰るのを待つ。*]

(229) 2010/08/05(Thu) 16時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 16時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[傍らに雛鳥を侍らせて、薄闇暮れ行く窓の外を眺める。
 そのさまはまるで出会いの時に雛鳥が称した如く、
 月よりの迎え待つ姫君のようにみえて、心配させてしまうだろうか。]

 案ぜずとも…月へは帰りませんよ?
[その眼差しに薄く微笑んで。]

昔語りのなよたけ姫を求めた数多の男たちは、みな難題を真に受けて、
富と力にモノを言わせて、姫を得んとし断られ…。
…誰も、その心には触れようとはせなんだ。

[雛鳥を胸元へと小さく手招きながら。]

地上に心通う誰かがいたならば、きっと姫は月へは帰らなかった。


…かりょう。
[適うならばこの腕の中にそっと納めて。]
そなたが共に在るのなら、わたしは…

(343) 2010/08/06(Fri) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[その先を紡ごうとして、呼びに来た下男に水を差される。
 小さくため息混じりに肩を竦めて、整える身支度は漆黒に叢雲の霞月。

 二人手を取って、宴席へ…]

(344) 2010/08/06(Fri) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そう、月は…満ちゆく。

[広間の窓辺、佇む儚げな影をちらりと見遣って。

だが、今はまだその先は何も紡がぬ。]

(353) 2010/08/06(Fri) 00時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、広間の皆に軽く会釈して、客席の末席に雛鳥を侍らせて座す。

2010/08/06(Fri) 00時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

おや、その方が艶やかだ。
確か…夜光といいましたか。

[イアンと天満月と夜光の彼と。じゃれあう様子を微笑ましげに。]

(358) 2010/08/06(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[窓の外、僅かに見えるは望月の。

 幾度も望み、幾度となく裏切られ…、
 それでも月が満ちることを、待ち続けて…ここまできた。]

(362) 2010/08/06(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…そのくらい厚かましくなければ、勤まらんよ。
[軽口には軽口で返せるほどに、今はまだ宴席も和やかだった。
]

(371) 2010/08/06(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…イアン、お前……・

[舞台の上朗々と響く声と、足元に転がされたぼんれすはむとやらにされかけの男と。

 一瞬状況が飲み込めず、面食らった顔で旧友を見上げる。]

じん…ろう……?
[その名に思わず、身を竦めた。]

(391) 2010/08/06(Fri) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[くぐもった悲鳴と、飛び散る鮮血。]

かりょう、お前がみるべきでは…
[咄嗟に腕の中に庇って目元を隠す。]

(397) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…判らねば、疑わしきものを選んで端から……

[口に載せるだけで、その罪深さに顔は曇る。
 腕の中で震える幼子を、この子だけでも守らねば。

 殺されても…喰われても困る。
 思わずその華奢な身を、ぎゅうと力込めて抱きしめた。]

(415) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、ふと窓の外、月がいやに赤い。

2010/08/06(Fri) 01時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おぼ、ろ……?

[顔色の悪さに気づいて、声をかける己の頬も蒼白か。]

月待ち続けて、漸く逢えたというのに…このような。
[声はやはり、震えていた。]

(427) 2010/08/06(Fri) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[この状況で、
 かつての月の下の隠れ鬼のように、その手を取って逃げることなど。

 今の己にも、そして彼にも、守るべきものが出来てしまっていたのなら。

 雛鳥は促してくれるけれども、それでも…やはりあの時よりも酷く遠い。]

(440) 2010/08/06(Fri) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ほんの一瞬だけ、旧友に向ける眼差しは哀れみ。
 されど、耳元に囁かれる声に切なげに目を伏せて。]

……っ…、


なぁおぼろ…、先の約束。
このようなときに言うのも場違いだが、時間があれば。

[一度言い淀んだ言葉を、なんとかかける。
 いつか満る月の下でと、そう思ってここまで来たのだから。]

(453) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…かりょう?

[出て行く姿に手を差し伸べようとするも、追えず。
 良く出来た子過ぎて、たまに辛くなる。

 やはり危うげな様子の同じ顔の相手が傾ぐなら、いつか熱を出した日のように手を差し伸べてしまうか。]

夜風にでも当たれば落ち着くか?
それともまさか…月の光の下では辛い?

[朧を見つめる目は不安げ。]

(475) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…えぇ、あとで必ず。

[いつか約束したように、この月の下で伝えたいことが山ほど逢ったような気がするけれど、

 人狼病。そして身を引いた雛鳥。
 どれもが気がかりで悩ましい。]

(476) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…どうなされた?

[虎鉄と明之進。名簿に名のない…だが見覚えのある二つの花。
 そのどちらも萎れて散りそうに儚く。]

下がって休みなさい。
あなたがたは… ”こんなところに、いるべきではない。”
[周りには、ただ気遣っただけに聞こえる言葉。]

(486) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[同じように彼らを気遣う朧へ目をやれば、視線が重なる。
毅然と平静を装おうとしたけれど、やはり彼には気取られてしまうか。]

(487) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[気遣う言葉に、薄笑浮かべて緩く首を振り、]

あの子、わざわざ気を回してくれたんですよ。
わたしとそなたが、そういう仲なのではないかと察して。

共に育ったあの頃のように、月見て話せれば良いと思っていたのだけど、
これでは、無理ですね。
[向ける笑みは艶帯びたものではなく、寂しがり屋の子供のよう。]

月が満ちれば、逢えると信じてた。
離れても、そなたは高嶺の当主になるのだから、
いつか必ず…花の祭りの席で逢えると。

[幾度も祭りに通い詰め、祭りに供されるような年の盛りを過ぎてからは、違う形で来れるようにと。
 そうしたのは、この日を待っていたからで。]

窓の格子の内からずっと、満ちゆく月を眺めて暮らしてきたものだ。

(500) 2010/08/06(Fri) 03時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 03時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

随分顔を合わせぬうちに、わたしは染まり変わり果て…そなたを幻滅させてしまったでしょう?

[自嘲めいた苦笑い。
 それでもそなたの立派な姿を見られてよかったと、その言葉は呑み込んで。]

戻ります。雛鳥がまだそこらで迷っているかも知れぬし。
そなたも…無理はなさらず。

[子虎は高嶺が元の花達に、白拍子は刷衛にとお願いして。
 名残惜しげに一度似た顔を眺め、下駄を鳴らして部屋を出て行く。]

(510) 2010/08/06(Fri) 04時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、懐刀 朧に「ならば後ほど、庭の朱塗りの太鼓橋にて」と小さく託けて去る。*

2010/08/06(Fri) 04時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 04時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ 自室にて ─
[部屋に戻りても、結局一睡もできず。
 月がいやに明るいせいか、それとも籠から逃げた小鳥が気がかりか。

 弦張り変えた琵琶を膝に、片手だけで戯れに爪弾く。
 包帯まいた指先は、そっと唇を撫ぜて。]

みなもへと そまりしゆびを のばしても
うつりしつきも とりもつかめず

…やはりわたしは、幸せになるためには、少し穢れすぎたのかもしれぬ。
これが、報いであるならば。

[月見れば胸の奥がただ痛む。
 やはり居てはおられず、下駄の音は庭へ…]

(535) 2010/08/06(Fri) 10時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[廊下をちらりと見れば、イアンと共に居る秋色の…
 その意外な取り合わせにしばし首をかしげつつ、庭へと響く下駄の音。]

立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる 
まつとし聞かば 今帰り来む

[遠くへ旅立つものが、残されたものへと詠んだ歌ではあるけれど、
 逃げ出した迷い猫が帰ってくるようにと願う呪文でもあって。

 籠から逃げてしまった鳥に効くかは判らずとも、心配そうに枝を眺める。]

(539) 2010/08/06(Fri) 10時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 10時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

お前が勝手に誤解して、去っただけでしょうに。

彼の朧月の方は、血を分け共に生まれたわたしの半身。
しばらくぶりに再開した兄弟の情、ただのそれだけ。

[互いに年経て変わり、今は守るべきものを持つ身同士。
 もうあの頃には戻れず、戻らぬ。]

あの方と遠い昔を共に重ねた月日は…お前には重いだろうか?
されど、それよりも長い時を、これからお前と重ねていきたいと…

(546) 2010/08/06(Fri) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…出ていらっしゃい。
出てこれぬなら、潜む獣として…
[帯に収めた懐剣に手を添え、枝踏む音にそちらを睨む。
 己を庇おうと出る子の健気さに、胸が痛い。]

(547) 2010/08/06(Fri) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[こぼれ落ちた涙へ伸ばす指先は、朱滲む白の包帯姿。]

枷などでは、無いよ。
寧ろ…伴にいてくれなければ、わたしは月の向こうへ連れ去られてしまう…。

[雛鳥をそっと手元へ引き寄せながら。]

夜光、そなたはそこで何を?
[出てきた姿に未だ警戒を解かず。

 庭に隠れていたことならば、雛鳥も同じであろうに。
 月の瞳が曇るのは、恋に狂うている故か。]

(557) 2010/08/06(Fri) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…闇に潜んで、人には言えぬことでも?

[縋る愛しい子を守るように袖に包んで、髪を解いた夜咲く花を見る。
 解けてうねる髪は、無数の蛇のようにも見えた。]

(563) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ。そうだな、戻ろう。

[雛鳥の手を引いて帰り際ちらりと見返り、夜光る蛍を射抜く視線は酷く鋭く。
 何か在れば容赦はせぬと投げる氷の刃のような。

 下駄の音はただ踵を返す。]

(567) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[手へと落とされる口づけに、身を屈めそっと抱き寄せて。

他人のそら似で通してきた、高嶺の家に伝わる秘密の断片を、うっかり漏らしてしまった事と、それを雛鳥だけでなく、恐らく夜光にも聞かれていたと、この時には気付いておらなんだ。]

(572) 2010/08/06(Fri) 12時頃

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