3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[幸せに。
そう願った人への想いは
眠っている
どこかに 落として来た]
[己を苛んでいた闇は優しく包む
暗く冷たく
記憶も感情も吹き飛びここにあるのは空ろ]
何も思い出せない。
寒い。
寂しい。
[耳の痛みは何かを思い出させるが
分からない]
何をなくした。
名前、ビー玉、そして何。
探そう、探そう。
[闇がヘクターを動かす]
[闇に届く声。それは己より先に闇に飲み込まれたものの言葉]
……ヘクター…。
[忘れたはずの名前を呼んだ]
何を、探すのですか?
何かお忘れ物を?
どこに?
何を忘れた?
探す?
俺は何もない。
[ヘクターを闇が飲み込む]
寒い、暗い、寂しい。
温めて?
[闇の中]
―― 闇の中 ――
[闇が魂を蝕む。
死の間際、字義通り死ぬほど痛んだ耳から闇はするりと入り込んでくる]
[闇の中、どこだか分からない場所でぼんやり立ち尽くし、それを諦めたように享受していた]
……………お前は馬鹿だ
[ケイトに向けた言葉。
暖かくはない、けれど優しい手が肩に触れたのは、きっとそのまま闇に身を任せようとしていたとき]
[触れた場所から彼女の想いが伝わってきて、自分の想いも彼女に伝わったことを知る]
【RP】
鐘が鳴る。
鐘が鳴る。
君がそこで一人きりでいると、ふと、キーンコーンカーンコーン と鐘が鳴った。
君は一瞬期待する。もしかすれば、終わりなのかと。
鐘は終わりに鳴るもの……でも、同時に…。
鐘ははじまりになるもの。
(#1) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
ああ、おかしい、急にとても柔らかな日差しが差し込んできた。
小鳥の鳴き声もする。
空を見ると、薄い空色……ああ、この色は……。
いつもビー玉坂を上って来るときに学校の向こうに見る色だ…。
そして、君は聴くだろう。
無邪気なおはよう、足音、靴箱で上靴を履きかえるたくさんの生徒を……。
まるで、元の世界に戻ったかのように……。
だけど、彼らの制服の袖には、
一本の白いラインが入っている。
(#2) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
◆幻想世界〜ケイト
いきなり世界は正常に戻りました。
異形のものもありませんし、もう普通の校舎、普通の朝です。
ですが、現代ではありません。ケイトの時代になっています。
ここで、あなた方は今の記憶をもったまま、まるで当時の生徒、当時の先生のような立場にたっています。普通に友達が貴方に話しかけ、普通に貴方に授業に行くように言い、普通に貴方に仕事がくるでしょう。そう彼らにはあなた方の服装も普通に見えるし、身体の異形も見えてはいないのです。(ただし、キャラクター同士には見えています。そのままです)
そして、ケイトも登校してきます。
ケイトはまるで事件のことなど知りません。
〜〜〜〜〜〜〜。
(#3) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
※校舎は現代の仕様ではありません。以下のようになっています。
ただ、最初あなた方はそれを知らずに校舎をめぐるでしょう。
http://pds.exblog.jp...
http://pds.exblog.jp...
各自の位置を伝えます。
ミッシェル:屋上
オスカー:伝説の木
マーゴ:中庭
キャロライナ:学食
ドナルド:文化部棟
フィリップ:畑
セシル:保健室
グロリア:3−B
バーナバス:用務室
※過去幻想空間に限り、NPC使用は何人でも許可します。戸惑いながら、まずは過去学校生活を堪能していってください。
(#4) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
そして、ケイトが登校してくる。**
(#5) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
おはようございます。ケイト・グリフィスさん
(#6) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
【業務連絡・用具室情報】
※実は用具室は、北棟東階段の踊り場から入れるようになっています。中二階の部屋です。
上が中体育館で、卓球部が常に使用する場所ですが、
【一般生徒が中に入ったことはほとんどありませんし、その存在も知らない生徒が多数です。】
なので、用具室の場所は早々わからないでしょう。よろしくお願いします。
(#7) 2010/03/05(Fri) 08時半頃
【業務連絡】
※学校内から出ることはできません。
※他にもご質問があれば掲示板へ、村たてかケイトが応えます!!
じゃ、ちょっと病院連れてってくるね!
(#8) 2010/03/05(Fri) 09時頃
―― 闇の中 ――
[ただ、じっと黙って背中の彼女の言葉を聞いた。
動くようになった右手で、自分の体に回された彼女の手を、上から触れる]
[耳はもう、闇にどろりと溶けて。
けれどその右手にはもう、何の痕もない]
………ごめんな、ピッパ。ありがとう。
[そんな彼女は、きっととても綺麗だ。
けれど、身が触れ合っているのに、もう鼓動の音は聞こえない。彼女の手をゆっくり撫でた]
ミッシェルは、あの人とは違うよ。彼女は強いから。
[途中、あの人とミッシェルが似ていると言われて、静かに首を振ってそれだけ否定した。髪の色は同じ。目元も似ているかもしれない。けれど、中身の強さは全然違う]
[彼女の手を少し身から離して、ゆっくり振り返った。
ピッパの髪に、そしてその下の頬に触れる]
……ピッパ。フィリッパ。
[やるせなさを滲ませて、名前を呼んだ]
俺は、酷い野郎なんだよ。そうやって、命を捨てさせてしまったことを、本当に悪いと思う。
俺はね、ピッパ。
誰かと永遠に一緒にいることに、きっと耐えられない。
[闇の中、一人。闇の中、二人。
きっとその時が来たら、ついてきてくれたピッパを一人残してふらっと消える。そんな気がする]
[そんなことが出来るのは、誰も愛さないからだと皆言う]
[聞こえてくる音。あちらの音。それは日常の]
…―。
何が起きているのでしょうか。
[巡らす視界にケイトの姿がある]
[闇の縁からあちらをみる。
ケイトに声は届くだろうか。
けれど、かけてみる気にはなれなかった。
どろどろとした闇はとても、とても心地よく、教師だった男の精神を侵していく。
もう、戻れないところまで。
退化していくのは、心だろうか。
浮かんでくるのは、いつの頃の。
あの人と、初めてあった日]
(抱きしめた手に無骨な手が重なるのを 目を瞑ったまま感じていた)
「ありがとう」
(手のひらを優しく撫でてくれる指を感じながら背中に耳あててじっとしている…鼓動は聞こえない)
「悪いと思う」
(あやまられると苦しそうに眉をひそめる…まわした手の力が少し弱まる)
[まだ、中学生だった。
叔父さんが帰郷して。
そこに、その人がいた。
なんて綺麗な人だろう。
叔父さんは良く自分の世話を見てくれた。
ピアノを弾く自分、音を褒めてくれた。
あの人が初めて自分のピアノを聞いた日、小さく拍手をしてくれた。
気恥ずかしくて。
ただ、弾き続けた。気付けば、ピアノを弾くことは、彼女のためになっていた。
「エミール」呼ぶ声。
呼ばれる響きも、好きだった。
穏やかな日々。それは、ずっと続くと思っていたのに。
あの子が、生まれた]
[それから。
ピアノが弾けなくなった。叔父さんの家に行くことも、少なくなった。
高校に入って忙しくなったからだといいわけをして。
あの人に会うことを、避けた]
「マーゴの誕生会をしたいんだ」
[叔父さんからの電話。行きたくない。言いたくはなかった。
初めから、あきらめていたのに。
手が届くことのない人だったのに。
何がそんなにショックなのかわからなくて。
ピアノを弾くことをやめてしまった。
弾くのが、とてもいやになったから。
元々、才能などなかったのだから]
永遠…
[ジェレミーの背中に擦り寄ったまま考える]
あたし…難しい事はわからない
[クスリと笑う]
今 あなたといたいだけ
あたしの事を感じてて欲しいだけ…
あたしにはそれで調度良い
永遠の愛情なんて必要ない
愛情なんて知らない
恋の方が…楽だから
[お兄ちゃん、とよばれたのはいつだっただろう。
面倒を頼まれた日。
まだ、あの子は小さかった。
あの子が悪い訳じゃない。
そう思っても、何故だかすなおになれずに。
荒んだ心がすぐ元に戻るはずもなく、適当に相手をしながら過ごした。
それでも、伸ばしてくれた手。
それは、とても温かかったのに]
「お兄ちゃんのお嫁さんになりたかった」
[来る前に、どこかで聞いた言葉。
ありがとう。そう返した気がする]
/*
ああ。いや、書きためてるわけではないから構いませんよ。
[緩やかに流れる時間。
大学を出て、教師となって。
いつの間にか、自分は心を知っていた。
荒んだものは、元に戻っていた。
あのひとのことも。 思い出に。
ただ、いまでも、綺麗だと、美しいと思う。
あの子も、同じように美しくなるのだろう。
それを、この目で見られないことが、少しだけ、寂しい]
「エミール兄さん」
[呼んでくれた名前。それも、同じ響きで。
自分があの子に、妹以上の愛情を抱かなかったのは、同じだったからなのだろう。
あの人はあの人で、あの子はあの子だから。
あの人から手を離したのは自分で、あの子の手を握ったのも自分だけれど]
[さようなら。
告げた言葉。どこで。
もう、今はない想い。
幸せに。
なってほしいのは、教えた生徒の数だけ。
彼に、言いたかった言葉は言えなかった。
それをやはり、少しだけ、悲しいと思う。
彼は誰のことだろう。
古い校舎の様子を見て、教師だった*魂は思った*]
私はあなたに・・・恋してるの
[にっこりと口角をあげて笑う ぎゅっと手に力をいれた]
[永遠。軽く口に出したものの、その茫洋さに遠い目になる]
そう。その長さなんて、気も遠くなるけど。
死ぬまで一緒、とか、ずっと一緒、とか、多分無理。
[ネクタイの交換を昔した女生徒を思い出した。
ああ、あの子からピッパのことを聞いたのが最初だっけ。帰ってきて、あの子が違うネクタイして笑っているのを見たとき、最初に感じたのは寂しさではなく、安堵]
[サイモンも、あのときずっと背負っているのが徐々に辛くなっていたとかは内緒]
[それでも、彼女が笑ってくれたから]
そっか。
ありがとう。勝手にだけど、ピッパはもっと情熱的に愛せる人が好みなんじゃないかと思ってた。
……それが必要ないって言うなら。
じゃあ、今は一緒にいようか。あんたの恋が、冷めるまで。
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