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…そうだね。
記憶があるからなおさら辛いんだけどね。
[シーシャはバナナを喜んで受け取ってくれただろうか。
そんなことがちらりと、過ぎった。]
そうだね。そっか。
決めるのは観客次第、か。そうだね。
…ありがと、ケイト。
[ピエロの男の手品は手品というより最早魔術の域だが、ツッコミ要員が今は不在である。]
何だろうね?
一緒に過ごせたらそれで楽しかったから。なりたかったとかじゃないよ?
一緒に居たかった、それだけだったから、思い出をなぞったが正しいかな。
[何か。少しでも残して置きたかったのかもしれない。
ピエロの男がいたという名残を。無邪気に慕った、唯一の人の存在を。留めて置きたかったのかもしれない。]
【人】 おひめさま タルトぜひーぜひー… (142) 2015/06/13(Sat) 00時頃 |
…彼は24時間で記憶を失う人だったし。
僕と違って常にピエロだったからね。精神構造は…どうだったんだろう。
まあ、何考えてるかわからないとこが、素敵だったよ。
[メルヤの憧れの基準が謎過ぎることが、今ここに発覚した。]
僕もその頃はまだ、しっかり覚えていようとしてなかったから…朧気なんだよね
その例え忘れない?
[納得されれば、それでもいいか。渋々と引き下がる。
安堵の息を零す。]
ケイト。僕は…覚えていること、気づかない振りをすること。入り込まないのは、もう癖みたいなものだからね。
…変わってないと思うよ?
変わったように見えるのだとしたら、その由来は……”未練”だろうね
[なんて。小さく自嘲まじりに微笑んだ。
望みのひとつぐらいは、叶ってもいいのにと思いつつ。]
【人】 おひめさま タルト[そんな体の中の状態なんて気づかず>>137の言葉にコクコク頷きお兄ちゃんの胸を借りて甘えるように吐き出した。 (143) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ― 深夜の廊下 白衣の前 ― (144) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ[――…その上で服の中から取り出したのは自室の机の鍵。 (145) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ
(147) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
でも忘れるよりはマシだわ。どれほどひどい記憶でも、忘れてしまえば唯の幻想になる
其処に誰かがいたなら、其れは尊い記憶
[と、...は思う。夢に記憶を食まれる老人を知っているからかそれとも]
どういたしまして
当たり前の事を言って礼を言われるのは何だか不思議ね
[突っ込み要員などいなかったのだ]
そう。思い出をなぞったのね
……私も、なぞれば良かったかもしれないわ
通り過ぎて行った人々。憶えているだけじゃなく、そうすればより強く
記憶も輝きを持っていたでしょうにね
[こうかいするのはいつも、おこってから
動かぬ身体だから記憶をとどめようとして
それは甘絵だったのだときづかされた]
―― 一緒にいたかったか。胸に響くわね
常にピエロはすごいわね
わたしにはとてもまねできない
[24時間くるくるり。映写機のフィルムをとりかえる様に
記憶を喪うのは怖い事だろうと思う
その奇病にかかる前の過去の記憶は?
おぼえてるの?わすれちゃうの?
名前すら、わからなくなるの?
――聞きたいと思えど其処に
彼の隣にピエロがいない、それがきっと″真実″なのだろうとおもう
だって此処は]
何も考えない事ってある意味素敵と思うわ
色んな事から解き放たれてるってことだもの
[でも解き放たれすぎるのもまずいよね]
嫌ね素敵な例えなのにどうして?
[扱く真顔で尋ねました]
あら、じゃあ未練って素敵ね本当に
貴方をより人らしくみせる
――叶えば其れは希望になる
貴方は希望を抱ける?メルヤ
[私は、抱いているわと...は精一杯口角をあげる
不敵にみえるように、笑みを形作る
望みを持ち続ける事、それは私達に許された最後の自由で
叶えることも不可能じゃないと、信じたいから]
【人】 透明女子会 ヒナコ― 医務室 ― (148) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
【人】 双生児 オスカー そうだな、私が世話をするにしても、ちゃんと覚えていられるかどうかは疑問だからね。 (152) 2015/06/13(Sat) 00時半頃 |
僕は。何人か、忘れたくなくても忘れてしまうひとを知ってる。
だからじゃないけど。その分僕は覚えていようと思ったんだ。
その人の分までってわけじゃないけど、さ。
[ふ、と溜め息を零す。]
通り過ぎていった人が多過ぎるよ、ケイト
だから。全員の思い出はなぞれない。再現はされても、ね。
…普通の人だって、いつか忘れる。
忘却は、罪じゃないよ。
…誰もが皆、忘れるんだ。
僕は”忘れられない”性質なだけ。多分、病気の副作用だよ。
[それを伝えたかったのは、ケイトではなかったかもしれない。
それはメルヤにもよくわからない。]
そうだね。七年も前のことだから。
僕がこうなったのはそのせいかもね。
[おどけたように笑って見せた。その口元は微笑を浮かべる。]
だから彼はピエロだったんだよ。僕にとっても、みんなにとっても。
[当人が亡くなった。彼は死んだ。
それを聞いてまだ時間は少ししか経っていない。
ケイトが告げる彼の小さな変化のさざ波は、ピエロの男の死を確信してしまい、その心の傷みに気づいていないのもあっただろう。
ひどく心は渇いているのに、何故か雄弁になっていた。
その変化を、彼女はおそらく勘付かない。]
断固として否定したいからだよ。
[メルヤも負けじと、言い返した。]
人、らしくね。
…何だか僕が今まで人間らしくなかったみたいな言い方だけど。
叶うかどうかわからないよ。ケイト
ただの未練だから、叶ったらいいけどね。
……僕は観察者失格だとしても
諦観者には変わらない。希望なんて、無いよ。
現実を見つめ続けるだけ。
[淡々としたものには、諦観と退廃しか宿っていなかった。
メルヤの未練は、彼の望みではない。他の誰かの望みに触れてしまったが故の、未練。
――ピエロの男とずっと一緒に居たかった。
それがはじめの望みだった。
――みんなで穏やかで過ごしていたいだけだった。
次々と皆連れていかれた。
――…みんな、一緒に消えられれば良かった。
その望みが叶わないと知っていて抱いていた。心の中に望みを仕舞う箱があるとすれば、彼の箱の中身は空っぽだった*]
【人】 トレーサー キルロイ[手を振る部屋主の背>>146を見つめつつ、 (154) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
【人】 営利政府 トレイル―ある花の記憶― (155) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
【人】 営利政府 トレイル
(156) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
メモを貼った。
【人】 営利政府 トレイル
(158) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
私も知っている。けれど
私もその人たちの分までってわけでは無かったわね
私が忘れたくないから。大切な記憶をとどめておきたいから
だから忘れない
[何れ蝋人形の様に生きながら死ぬ姿になる
覚悟して、私は宝石の涙を流すようになった
そうしても結局、弟は助からなかったけれど
でも此処で沢山の人に出会った
通り過ぎた人もいた
亡くなった人もいた
――でも皆に会えた。キルロイに会えたから私は]
忘却は罪ではない。けれど罪悪感は常に残るわ
私もその副作用が欲しかった
……と言ったら、怒る?
[貴方が見ているのは誰
私に話しかけているのか、それとも私の背後に話しかけているのか
それとも第三者か其れはわからない
それでもわすれたくないと、心は叫ぶのに、ね]
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