52 薔薇恋獄
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[目の前のタイルに手を着いて、洗われる。
それだけで背筋がぞくぞくした、道也が俺に触れている。
息を詰めてじっと堪えていたが、それでも声は漏れてしまって]
く、すぐった……アッ!
[腰まで来た所でひくんと肩が震えた、大丈夫後ろからはどうなっているかは見えない筈]
も、いい。
充分、だし。
[後ろを振り向けない、気持ちよくて恥ずかしくて、泣きそうな顔をしているから]
ん?
[そろそろ再開するか、と緩んだ包帯を巻き直していたところ。
掛けられた声に、包帯の端を口に咥えたまま、ちゃっと手を上げた]
よ。調音。
[タオルを下げた格好に、風呂上りか? と尋ねたが、口が塞がっているので良く聞き取れなかったかもしれない]
[聞えた声に、大きく頷いた]
そうかそうか、一目…惚れ……
[口元を手で覆った。
やべぇ、にやける……。
口は覆えても、その目が細まっているからきっとばれてるだろうけど]
あ、りがと
セシルは、その向こうに耀がいるのにも気づかず、 そのまま、文の名前を掠れた声で呼んだ。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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……放棄、してるわけじゃないですけど。 でも、どうしようもないなら……仕方ない、ですよ。
[そう話してるうちに目的の部屋。 ややあって扉を開けば、さっきよりも酷い顔になっているもう一人の先生]
[気付いてなかったとはいえ、余計な一言を言った手前、顔を合わせづらい。 すぐに扉から離れ、鳴瀬の視界に入らないように]
……栖津井先生、すいません。 鳴瀬先生、泣かしたの、ちょっと僕のせい。 だから僕はちょっと……
[そう次げて、こっそりと立ち去ろうと]
(182) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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ヨーランダは、「紅子さん、しー、だよ」 羽音で気付かれないようにそっと抱いた。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
ん?んー…。
[まだ生返事気味だったが、のそりと起き上がる。
低血圧ではないものの、睡眠時間の短さが祟っているのかもしれない。
ゆるゆると顔を洗えば階下へと向かおうとして。
……眼帯どこいったっけ?]
…だぁぁぁ、なんで居るんだよ!?
[思わず珀を指差して]
だって、消えたって、野久から聞いたぞ? 消え……
[そうしてようやく『自分達が』落雷と共に隠されたのだと思い至り、頭を抱えてしゃがみこんだ]
……
[じつと見上げ、溜息一つ]
手伝いましょうか? 珀先輩
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ちょ……先生! ずぶ濡れじゃないですか!
[そういえば、廊下や大広間、あちこちにあった水跡は、自分がつけたものだと思っていたが]
先生、またなんか無茶したんですか?!
[鳴瀬に駆け寄り、耀の方を振り返り]
すみませんが、私の部屋からタオルを───……。
……あ…………。
[隠れようとする耀に気が付くと、いいですと言うように、軽く首を振った]
(183) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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日向は、寧人>>179のところににたにた笑いながら現れる。問いには肯定も、否定もしない。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[文は入ってきてくれただろうか。 それとも、文も、耀と一緒に過ぎ去っただろうか。]
文せんせ……ごめんなさ い。
[文が来てくれたなら、抱きしめてほしいと、その身に縋ろうとする。]
せんせ……
[そして、その服を掴む。]
(184) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[願う言の葉は、彼女に届いた。 けれど、それは難しいことなのか、是という言葉は帰らない。]
嗚呼、俺は欲張りなんだと思う。 ……恋とは、苦しいものだな。 そして、1人は寂しいから、恋をするのかもしれないな。
[死さずとも、同調し共に涙は零すことはできると。 それが、彼女の求めるものならば
はらり――紫の眼から雫が零れた。]
(185) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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―― 自室 ――
………違うかな。まあ、いいや。
[座卓に座る。 部屋に備え付けられていた急須と湯のみ。 こぽこぽと茶を注いだ]
[自分と、向かいに陰膳]
………………。
[結局のところ。 演技して見せようぜキャンペーンはあっさり拒絶されて終わったし。 約束は、何となく待ってしまう。 守られることの方が少ないのだけれど]
……………。 ……あぁ、そうか。失恋したほうが、死んだのか。
(186) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[ふるふると首を振って、声を潜めて]
ううん、いい。 僕、蛍紫君探さないといけないですし。 ……紅子さん、楓馬君とこ連れてってあげてって。 お願いしないと。 ……僕の、かわりに。
[いつものように上手くは笑えなかった。 やっぱり、遺した想いが、つらい。 でもなんとか微笑んで、頭を下げるとそのまま音を立てぬよう走り去る]
(187) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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どういたしまして。
[こっちはかなり恥ずかしいが、
相手に浮かんだ笑みに、どこかしてやったり、といった風。]
んな、幽霊でも見たような反応すんなよ。
[くくっ、と可笑しげに喉を鳴らし。
先輩傷つくぜ? とにこにこにこ……]
お、さんきゅ。
[情報か食糧か。
どちらか、あるいは両方を必要とすれば出てくるだろうと思ったから、部屋へ声を掛けなかった後輩。
それでも無事な姿を見られれば、やはり嬉しい。
見上げる眼差しに、にへっと笑って手を差し出した]
[おれはきっと普通には生きられない。
わりと小さい時に、はっきり感じたことだった。
体が弱くて他の子たちについていけなくなることがあるのもそうだったし。
周りの多くの男の子たちと違い、男の子を好きになってしまうこともそう。
で、そうしたことで母たちとは一悶着あったりもして……。
けれど遂に下された答えは、「自由に生きればいい」というものだった。
そんな自分、ある意味で「自由でない」道を選んでしまったけれど。
それに対する後悔は、なかった。
離れられなくなる。そんな未来だろうけれど。
それもまた、何より心のままに従った道だから。
それに、哲人は自分から、離せねえ、って伝えてくれるような人だから、というのもあったから。]
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>>183 [駆け寄ってきてくれる文の服を掴んだだろう。 そして、頭を押し付ける。
そう、とても、寒くて、しょうがなかった。]
文せんせい…… 好きなら……
貴方から、キスしてください。
強く、抱きしめてください。
[それは、懇願……淋しくて、淋しくて、しょうがなくて……。]
(188) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[にたにたあらわれる日向。 とりあえず、笑って見せた。触れようとはしない]
[どうせ消えてしまうから]
[彼女の前、座卓の上、コインとダイスを一つずつ並べた]
………元彼も、殺した? なんとなく、元彼だけは、死ななかったかな、とか。
………コイン、はい。 サイコロ、いいえ。 触らないで、いいよ。指、させば
[こっくりさんもどき。答えてくれなくても気にしない。]
(189) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[……なんてことが、思考にならない思考で頭を彷徨っている間に。
自分の半無意識の行動の意味に、気づいてしまった。]
あ、……テツ。
[脱がそうとする手が拒まれることはなかったけれど。
半分まではだけたところで、その手を止めて。
染まった顔で、少し掠れた声で問いかけた。]
……テツ、こういうの、初めて?
や、女の子とでも、男の子と、でも……。
その、する、の。
[おれも初めてなんだけど、という言葉は少しくぐもって聞こえづらいものになってしまっていた。
具体的に、何、をするかはここでは口にしない。]
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難しいことかもしれないけれど、 さっきのこと考えてみてくれないか。
浜那須先輩も、きっと話せば判ってくれる。
[先程のビールの缶の件を、代わりにわびるように呟いて、踵を返す。向かう先は……自室であったけれど。その途中で蘭香とすれ違うのだろうか。]
(190) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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……あー……。
[頭をわしわし掻いた。何だコレ。ああもう。何だコレ]
…………その、反応は。エロくね……?
[気持ち悪いとは思わなかった。だって、好きな相手が、自分の動きに反応して出した声だ。
寧ろ、その声で煽られる。ああ、もう。これ以上は]
……はい。
ごめ、これ以上はちゃんと洗える自信、ないや。
[あわあわを少し雑に手渡す。
これ以上あんな声を聞いていたら、……本当に、当初の身体を洗うという目的すら何処かに忘れてしまいそうだった]
……てんめ、土橋のくせに生意気!すっげー、生意気っ!
[枕を投げつけた。第二弾も枕。第三弾は自分のパーカーを丸めて]
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そしたら、俺、貴方が好きになる……。
[そう、本当は、とても弱くて……。 強がってきたけど、本当は、傍に、いつもいてくれる人を求めていて……。]
駄目なんです……心だけじゃ……。 醜いですけど………。
[そして、見上げて…。]
俺、汚い人間なんです。 だから、それが嫌なら、
振り払ってください。
(191) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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すみません、ちょっとガサガサしますけど……。
[ジャージの上を脱ぎ、鳴瀬の頭にかけて水気を拭う]
……せん、せ……?
[縋ってきた手指が、ひどく冷たい気がして。 その手に、そっと片手を添えて]
何してるんですか、先生……。
こんなところで風邪を引いたら、みんなのことを救うどころじゃなくなってしまいますよ?
[何があったのかはわからない、けれど。 ゆっくりと、優しい声で。]
(192) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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[織部の部屋の扉をノックして]
織部、いるか 甲斐からの伝言…
『約束破ってすみません』だそうだ
[扉越しに話しかけた]
(193) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/24(Tue) 00時頃
ん……?
[手が止まるのに、唇が離れるのに、疑問を浮かべて。
初めて、か聞かれれば、さてどう答えたものかと考えながら。]
男に脱がされんのは、初めて、かな。
いいよ、気にすることじゃねえ。
[女性経験は、ここまでなら初めてじゃない。]
|
―寧人の部屋―
[ 並べられたコイン、ダイス ]
[ にたにた顔はふっと、笑いをやめて ]
[ 無表情に ]
[ コインを指さした ]
(194) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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…幽霊かと、思いましたから
でも、うん、無事…何ですよね
珀先輩も…大須先輩とか、3年の先輩方も
[えー、もぅ鏡見てるみたいだなぁ。にこにこ]
…
[差し出される手に引き寄せられるようにして。そっと手を重ねると、まずは一言]
あの、僕。先輩のこと好きです
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/24(Tue) 00時頃
なあ、調音。
……成人、って呼べよ。
[とりあえず全部 1.避け 2.受け 1 てから要望を口にした。]
好きな先輩の、一人です
だから……
これからもご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致しますねっ
[握った手をぶんぶんと振って、にっこと笑みを向ける。
そうして、包帯を巻くのを手伝おうと指示を仰いだ]
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…………鳴、瀬……せんせ……。
[されるがままに身を寄せて、その濡れた髪を、背中を、宥めるように撫で続ける]
ねぇ、先生……。
自分で言ってる言葉の意味……分かって、ますか……?
好きな人、いるんじゃ……なかったんですか……?
(195) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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