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―自室―
[
……呼びに来たのか?まだ準備してて……。え?
うん……熱はあるけど、無理しなければ平気だ。
[それなら良いと、何か言いたげにしている彼女に微笑んで。突然その二人の行方について聞かれた]
……サイラスと、ラルフ?知らないけど。
[人が行方不明になっている事はよく知らなかったけれど、そういえば見ていない。BBQに来ている面々も、少なくて……。名前を聞いて、そうだ、ホリーとケイトも居なかった。と思い当たった]
ああ、分館送りがどう、って書いてた……、……。
[は、っとした。もしかして、自分?]
[組み合わせについては、理解していなかった。頭にハテナマークが浮かぶ]
え?え?よくわかんねーん、だけど……。
えっ。……嫌だ。
[あまりにも唐突すぎる分館送りに、当たり前のように拒否する。
だって、ほんの少し前、今さっき、皆でプールに行こうとか、言っていたじゃないか。それに……]
…………。
[……ヤニクと仲がいい事が筒抜けにバレているらしい。ちょっと怖い]
はは、心配、してくれるかな。
[雨の時もバカと連呼されたくらいだ。いなくなったら……心配してくれたら、凄く嬉しい。
少しの時間、待ってみませんか。
何で?何のために?それにはどうしても納得できなくて、俯いている。
……そうだ、彼女は管理者とかいうのを任されたのだった。
いろいろと無理をさせられているのはゾーイだ。文句を言うべきはバカ町長で、彼女ではない。仕方なく、頷いた]
―分館―
[古いたたずまいの旅館を見上げて、青ざめている……]
なんだこれおかしいだろ……どこの心霊スポットだよ。
俺一人かくれんぼもやる気おきねーのにちょっとおかしいだろ……。
[何か出そうな雰囲気に押されて、中に入れない。
オカルト好きだが、ビビリであった]
いやいや確かにそういう実況スレ見るのは好きだったけどさ
自分で行くとか考えたことねーしさ……
無理無理入るとか絶対無理ッ!!!
[うろうろしていたら目の前に山姥が出てきた
ぎゃー!?
[そりゃもう後ずさりして逃げた]
うわああぁぁもうヤだっ!ヤニク助け…………、え?
他の子達も居るって……ああ……そうだった……。
[相手が本物の人間で、しかもとんでもなく失礼なことを口走った事に気づく。立ち上がって、泥を払って]
……す、すいませ……。俺怖がりで……。
[素直に謝った**]
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嬉しい事言ってくれるじゃないか。
ありがとう。
俺もホリーが望むのならなんだってする。
[自分に対してだけ……自分にならなんでもしてくれる……
そこまで言って貰えるのは純粋に嬉しい。
この少女のためならなんだって出来ると思った。
ホリーが抱きつこうとするのを見て、抱き締めようとしたところで動きが止まる。
今はどちらも裸なのだ。
鼓動を速める心臓の音が耳障りに感じた。
少し悩み、ホリーが望んでいるのだからと自分に言い聞かせながら、抱き締めた。]
前にも言ったけど何度でも言う。
俺はホリーが大好きだ。
[今度はすんなりと言うことが出来た。
つい我慢できずに、唇にキスをしようとしてしまった**]
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[ラルフに抱き締められながら肌が触れ合う事に安心感を覚えながら、再びラルフに好きだと言われて唇を重ねる]
ん……。
[唇を重ねてる時間は長いのか、短いのか、頭の中はもう何も考えられなくて唇が離れてから額を合わせて呼吸を整える]
……こういう時に言うのは……ズルいかも、知れないけど……。
僕も、ラルフの事……。
好き……かも……。
[頬が熱くなるのは湯船に浸かっているからだけではない事は心臓の音が証明してくれている気がした、ラルフに好きと言われるのはとても嬉しくて、他の人がラルフと居る事を想像してみると心が痛んで、きっとこれが『好き』だとやっと自覚する]
[山姥……もとい八重に案内され、食堂まで来たはいいものの、その間にもキシキシと嫌な音を立てる廊下や薄暗い雰囲気にビクビクしていた。
食堂へ着けば人がいた形跡はあったが、誰も居らず静まり返って]
…………。
お、おーい。
誰か、いないのかよー……。
[案内してくれた八重はいつのまにか消えているし、不気味さMAX。落ち着かない様子でイスに座り、内装を見渡した。
本館と違いかなり古く、何か……出るんじゃないかと。ヒヤヒヤ]
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― 回想 分館・自室 ―
[日に焼けた畳の目を数えるのには、もう飽きた。
うんともすんとも言わない携帯端末には、十分おきに目がいってしまう。]
――ッ。
[部屋の鍵を左手で引っつかむ。部屋番号が大きく印字された不恰好なプラスチックの厚い板は、ポケットからはみ出そうなので、手に持ったまま。
もう片方の手は、携帯をぐっと握り締めた。
畳のヘリなんて気にせず踏んで、居ても立ってもいられず部屋を飛び出した。
ドアを後ろ手で閉めるとガチャリと鍵だけかけて、廊下を走る。]
はぁーあ……。
[怖がっていても仕方がない。他の皆も居るのだから、大丈夫。大丈夫だ。言い聞かせて、何か別の事を考えるよう努力してみる]
……驚いてるだろうなー。
[ちょっと準備してくる、と言って別れたと思ったら来ないのだから、いなくなった事に気づくのにそう時間はかからないだろう。……余計な心配をかけていそうで、それが気がかり]
ヤニクも、早く来ればいいんだ。
……それか、早く帰るか。
[突然離れ離れにされたせいか、何日も顔を見ていないわけでもないのに、会いたくて仕方がない]
― 少し前・分館外 ―
[男に両脇を固められて来た道を、一人、駆ける。
行く手を阻んだのは、立ち入り禁止のカラーコーンと、黄色と黒の段だら模様のロープ。……キープ・アウト。
物理的には、それを乗り越えて、無理にでも本館に戻ってしまうことは出来るのだけれど。
足を止めさせたのは、そこに貼られた一枚の張り紙。
『勝手な退去が発覚した場合、半年間、此処での強制労働をお願い致しております』
それが、法的にどれだけの意味を持つのかは、知らない。一方的な通告に、拘束力などないだろう、とも思う。
けれど、橋を爆破する町長やら、屈強な筋肉を持った男やらを見てしまった後では、一笑に付すことはできなかった。
……禁を破ったときに、絶対に帰れる保障は、どこにもない。]
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【人】 町娘 小鈴―更衣室― (19) 2011/07/05(Tue) 18時頃 |
[へたり込むように、その場にしゃがんだ。]
……せめて、電波だけでも届けばよかったのに。
[祈るように、携帯を持った腕を伸ばす。意味がないこととは解っていながら、立ち入り禁止区域の外から、電波よ届けと懸命に。
それは、ほんの一瞬。アンテナマークが、一本だけ。
携帯が振動して、びくり。肩を震わせた。]
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イスの上で体育座り。ちょっと涙目。
[慌てて立ち上がる。改めて携帯の電波表示を見ても、やっぱり圏外。それは、何かの気まぐれだったのだろうか。
メールマークが、ちかちかと点滅していた。
《二件の新しいメッセージがあります》
はやる心を抑えて、きわめて冷静に――本人はそのつもりだったが、実際には二度ほど操作を間違えた――受信箱を開く。
二通とも、電話帳には登録されていないアドレスから。そして、どちらもタイトルの頭には、「RE:」の文字。]
【人】 町娘 小鈴[黒のホルターネックだ。 (21) 2011/07/05(Tue) 18時半頃 |
[ぱたぱたと、カーゴパンツの裾を払いながら、まずは一通目。比較的どうでもいい方から開いたのは、臆病な心ゆえ。
件名:RE:初めまして
はU〃めまUτヶ〃ィ儿ちゃω★
僕ちωレニ乂→儿<れτぁりヵゞ`⊂Йё!∋了ヒ厶48歳、独身τ〃→す★
趣味は虫採り、好・Tょ食∧〃物は/ヽ冫/ヽ〃→勹〃T=〃∋★
レヽッはoレヽ乂→儿U∋ぅЙё!]
……なんだ、これは。
[思わず呟きが洩れた。削除までは躊躇われたが、とりあえずは見なかったことにする。]
[もう一通の方は。
どうしても、開けない。誰からだか解っている、だからこそ。
中学生の頃、自信のないテストの結果を学校で見られなくて、鞄の奥底にしまって家に帰ったことがあったっけな、なんて苦笑する。
携帯をぎゅっと両手で包み込んで、くるり、分館へ向かう。
走り出したいような気持ちを押し隠して、一歩一歩。]
― 分館・玄関 ―
[出迎えた山姥――いや、仲居に、只今と声を掛ける。
何か問いたげな視線を向けられたが、何処へ、とは訊かれず、ただお帰りなさいまし、と返された。
仲居は思い出したように、そういえば男の方がお二方お見えになりましたよ、とのんびり告げた。]
……誰だろう。その人は、部屋に?
[お一人は、先ほど食堂にお通ししました、と消え入りそうな声が返ってくる。
そういえば、こちらに来てからまだ誰にも会っていない。ふむ、と考え込んだ。]
食堂はどちらにあるか、教えてもらえる?
[再び仲居の方を向くと、そこには誰もいなかった。背筋がぞくり、と凍るような思い。乾いた笑いを洩らす。]
……そんな、まさか。研究者の端くれが、オカルトなんて…な。
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【人】 町娘 小鈴―プール― (22) 2011/07/05(Tue) 18時半頃 |
[体育座りで縮こまってモソモソしていたら、突如聞こえた、人のワッという声
ぅ、わあっ!?
[あまりにも驚きすぎて、イスがふわりと宙に浮く感覚]
あ?わ、ぁだッ!!
[後ろに派手にひっくり返った。
頭を強打して、いってぇ、と呻きながら蹲まる]
つっつつ……あ、れ。ゲイル?
[顔をあげたら見知った女性が居て、涙目で見上げた。この涙がもう、恐怖か痛みか寂しさからの物なのかわからない]
[突然椅子ごと転倒するヨーランダ
咄嗟に手は出せなかったが、慌てて駆け寄った。]
すまない、急に声を掛けてしまったから驚かせてしまったね。
大丈夫か? 怪我は、していない?
[倒れた椅子を起こす。
ヨーランダが自力で立ち上がれそうになければ、彼にも手を差し出しただろう。]
君もこちらに連れて来られたんだな。……一人で?
[自分が来るときには、ソフィアが一緒だった気がする。玄関でその姿を見かけたきり、部屋に案内されてからは会っていないけれど。]
ヨーランダの目に浮かぶ涙に気づくと、自分の所為かと動揺した。
大丈、夫。ごめんありがと……。
[
うん。……俺は一人だったよ。
[ゾーイの言っていたことを思い出す。確か必ずペアで送るんだとか]
でも、ベネットが来てると思う。
確か、ゾーイが……俺の前に行かせたとか、言ってた。
……ああ、気にしないで
[何か動揺しているのを察して、目をいささか乱暴に拭った]
[どういたしまして、と礼
目を拭う素振りにはちらと目を留めたが、見なかったフリ。]
しかし、こちらは随分古めかしいというか、おどろおどろしいというか……ふふ、肝試しにでもおあつらえ向きの風情で、参るね。
[あえて、他人事のように笑ってみせる。]
ベネットも来ているのか。
それじゃあ……今ここにいるのは、八人か。
[指折り数えて、首をかしげた。]
……一体、何が目的で、こちらに送られてきているんだろう。
[
……たしかにすげー顔の婆ちゃんとか、いたし。
山姥かと思った、失礼だけど。
[8人来ていると言われれば、数にすれば多く感じて、目を丸くする]
そっか、もうそんなに送られてるのか。
……何か、目的は知らんけど。
恋はスリル、ショック、サスペンス、……なんだってさ。
早くこんな何か出そうなトコ出たいんだけどな……。
……それにしても、8人もいるなら、ゲイル以外とも会えそうだけど
他の皆は……どこにいるんだろう?
[知ってる?と尋ねる]
[すげー顔の婆ちゃん
ああ、それ……っ。私も思った。
でも、誰にも言えなくて。
[ひとしきり笑った後に、問いに対しては首を振る。]
いや、私もまだ誰ともまともに顔を合わせていなくて。
少し探しに行こうかなと思ったところへ、君の話を…例の、山姥さんに聞いたところ。
[山姥さん、のところだけ声を低めた。ふと思い出したように]
そういえば、恋はなんたらかんたら…っていうの、町長が叫んでたんだっけ。
……ねえ、ギャル文字を駆使する町長ってどう思う?
[まがおだった。]
[笑い始めたゲイル
だよな。そうだよな……やっぱ思うよな……。
食堂まで案内、してくれたんだけどさ……。
いい婆ちゃんなんだけど……気づいたら居なかったし。
[うんうんと頷いて。山姥さんというところだけ声色が違うのに、また笑った]
んー……そっか、ゲイルも会ってないのか。
じゃあ、えっと……。何かすることがないなら、一緒に居てもいいか?
[情けないが、一人にされるのは怖かった。
続く、ギャル文字を使う町長という単語。……想像するのに時間がかかった。腕を組んで、うーんと唸る]
……町長ってここの、元凶の、だよな。俺、顔知らないんだ……。
うーん……うーん……
ゾーイのうらみの矛先を思い出して、ギャル文字を使うなまこを頭に浮かべた。
ない、な?
[きっぱりと。いろんな意味で、ない。きもちわるい。そういう意味で言った。腕を組んだまま]
ギャル文字使うなまこが、どうしたって。何、突然?
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