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メモを貼った。
メモを貼った。
[うっすらと目を開ける。
それは自分が居た場所で。目を閉じる前と違っていたのは、自分がそこに居ない事で。]
ああ……。
お前さんか、夢に出てきたのは…。
いや、夢だったのか、夢でなかったのか………。
天国か、地獄かに行く前にこうして会えたのが…幸か不幸か、分からんが。
……元気そうじゃないか。 死んだのに、元気だと言うのも妙な話だが……。
………ずっと、見ていたのか。 …物好きだな、お前さんも。
辛い事も有ったろうに。
俺は少し眠るとしよう……気が抜けた。
てっきり、血の池地獄で煮られると思ってたもんでな。
[ペラジーと、コリーンを顧みて]
俺らしい……か。 どうだろうな。
お前さん達にそうして惜しまれるのは……喜んでいいんだかな。
当のお前さんたちは、たまったモンじゃあなかろうし…。
― 墓場 ―
[薬局屋の親父の冥福を祈り、ティモシーの冥福を祈り。
新たに花を捧げられた墓を、点々と、一つ一つ巡っていく]
――。
[荘厳なる、祈り。
常の態度からは考えられないほど実直に、男は丁寧に死者へ祈りを捧げた。
そして――]
……親父。……お袋。
[男がこの墓を見舞うのは、本当に久しぶりのことで。
花の一つも捧げようとしない男を、彼らは天国で恨んでいるだろうか]
[胸元のロザリオを握り締める。手のひらをえぐるほどに食い込まれるはずの十字架は、包帯代わりの布のお陰で男に痛みを伝えない]
――スマン。
ランタン職人は、僕で終わりだ。
[呟く。低い声が、喉を震わせた]
これからちょっと片付けてくる。
最後になにかひとつ作って――灯りでも燈そうか。
これから、村は死ぬけれど。
ランタンがいつまで生きるか分からないけれど。
火の消えた村に、ひとつくらい灯火があっていい。
生き汚いだろう?
[口元を緩ませた。力の抜けた、優しい笑みで]
僕は兄貴みたいな繊細さはない。
でも、それでいいんだ。
こうやってしか、生きられない。
あの時は兄貴を恨んだものだけど――
いや、どうかな。
[ゆるく首を振り、髪を掻き上げた]
汝、隣人を愛せ――
つまりそういうことさ。
隣人は兄であり職であり――
[鼻を鳴らして、言葉を切る]
兄ちゃん――
あの人も相変わらずだけど――まぁ、なんとかするだろ。
父さんの息子で、母さんの息子だ。
そして――分かるだろ?
――じゃあな。
もうこない。"み国"で宜しくしてくれ。
そのくらいの権利は主張していいだろ? 神様。
[男はそうして、踵を返した]
[不機嫌そうに、目にかかる髪の毛を時折払いながら、男は家路を歩いていた。静かな村の、黒い、呪わしい姿。長い髪が、外套でぽっかりと身体を包み込んでしまっている]
――なんか用か
[行く手に、女が立っていた。メアリーについて話がある。女はそう言う。沈痛な表情で。とても、傷付いた表情で]
僕にはない。
――それとも、あの娘が逝きでもしたか
[瞬間、女が強張り、眼の奥を揺らめかせた。
彼女のことは知っていた。村に流れたことも。男を待っていることも。教会によく祈りを捧げていることも。
けれどそれが、何だというのか。
男と、メアリーの間に、彼女はいなかった。
いや
男と、メアリーの間には、誰もいなかった。
彼女が"沈痛な"顔をしていることが、男の癇に障った]
[女はこちらの眼にも分かる怒りで持って教会へ誘った。男は至極気怠げに髪を掻き上げて]
面倒な女だ……
[忌々しげに吐き捨てて彼女の誘いに乗った。
道中二人は足早に。
先をゆく女が静かに、激情を篭らせていることを感じながら、男は心底ため息を吐きたい様子を隠さなかった。
例えあの娘が亡くなったとしても、この女にカタをつけさせる理由にはならなかったから。
そうであるなら、知らせてくれたことくらいには感謝してやってもいい、と考える程度であった]
[死にかけた村は夜の中、陽気舞う季節とは思えぬほどの薄ら寒さを宿していた。
天に浮かぶ月は凍えるようで、村の中に色濃く影を作っている。
静寂―― 男と女の足音が響く。
古い教会の扉を開くと、分厚い木戸が重々しい音を立てた]
――
[微かに燃える燭台。
小さな村には火種は貴重だ。暗く、淀んだ空気の中に一片の柔らかな光。
男はランタンの灯りを物思う。
聖像の元、硬質な温度の床の上に――彼女が、いた]
[口元に手をあて数インチ、男の膝が落ちた]
――メアリー……
[まったく予想をしていないでも、なかった。
けれど、彼女には。
"花の中で静かに眠る"ことこそが相応しい
どこかで、想っていたのだ。
男は衝撃を受けた様子で彼女を見やる。
だって。
だってあまりじゃないか。
こんな、
こんな
"世界で最も冷たく突き放された場所で最期を迎えなければならないなんて"]
『奪ってでも、強引にでもいいから。
一緒になってあげれば、よかったのに。
あなたの事をね。彼女は、愛していたのよ。
その死の瞬間、まで――…』
[瞳を見開いて、男は女を見た。
女は激情に走り、男の胸ぐらを掴んで何度か揺さぶった。
なぜ彼女に添うてやらなかったのか。
女はそう訴えていた。
感じた心のままに、悲しみを男にぶつけていた]
……お前に何が分かる。
[深く、奥の底から。影底の、夜の国の声。いつもの硬質な言葉ではなく、粘ついた泥臭い声が、男の喉を通った]
彼女が、最期まで……!
最期まで祈りを捧げなければならなかったことこそが!!
世の理不尽ではないのか!?
どれほど祈り称えても届かぬ想いを!
貴方は無碍に手折ったのだッ!!
[女への激情は、いつの間にか至高への呪いへと摺り変わり]
妖は子でないとでもいうのか!
貴方はすべてを創り賜うたというのに!
子の祈りは些事だというのかッ!!
そんな――ッ
[銀光。
煌きが音を奪う。
男は目の前の女を漸く視界に移し
すぐに興味を失った]
[――メアリー。
ごぼりと塊が溢れ出る。男の生命が零れていく。
言葉は音にならなかった。
一片の慈悲もなく
一片の愛もない。
光を奪い取った女に、飛沫がかかった。
だからなんだというのだろう。
身体から離れた赤色に意味はなく。
男は愛しさを求めた]
――、――
[ああ、ああ。
彼女は最期に何を祈っていたのだろう。
男の温もりを? 光ある未来を?
それとも――?
最期に彼女に添うてやるこそが、救いであったのだろうか。
この村を襲った悲劇こそが 未来ない二人に最期の時間を与えられた慈悲だというのか]
[重なった二つの身体、にぶい柔毛。
けれど、彼女は男には冷たくて。
だってもう
あの娘は、逝ってしまったのだ]
――、――。
[それでも男は、最期の力で彼女に触れた。
花に触れるように、そっと]
"――それだけじゃ ダメだったね"
[二人の声が、二人の身体が、重なる。
――あなたがいて、幸せでした。
幻燈機。
灯りの中をふわりと踊っていく]
[あの光景は、どこへいってしまったのだろう――?**]
― 教会 ―
[薄暗い灯りの中、倒れた男女を女が揺らしている。
すぐ傍にはうっすらとした女性。
『――彼女は亡くなったのではなかったか?
――あれは、誰?
あれは――……』
あの娘は眠っている。涙を流して眠っている。
そして男は、上からそれを見ているだけなのだ――**]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[迷いを知ってか知らずか、リンダの肩に手を置いて微笑む]
それで十分だろう。
人間ってのはな、ちっぽけなモンだ。
大した事は出来やしない。
そのくせ、自分さえ云々と、自惚れる奴が多いんでな。
そんな中で、自分に出来る事をやっていくのが人間だ。
小賢しいばっかりで、わがままで。
目は近くの物しか見えんし、手は遠くには届かん。
一度、死にかけてその事が十分に分かった。
もう一度死んだ今また、痛感している所だ。
俺もお前も、ここで過ごしここで死んだ訳だ。
そのことに関しちゃ俺はこれっぽっちも後悔しちゃいない。
独りで死んだ訳でもない。 独り朽ちていくわけでもない。
どこで果てようと、この村が包んでくれる。 そう、思っとるよ。
[コリーンがヴェスパタインに何をしでかしたのか知る由は無いが…ふと]
…俺の様にじわじわと死ぬのも、誰かに…殺されたらしいサイモンも。
死ぬのは一緒だ。
見ているのはお前さんだけじゃない。
痛みも、苦しみも喜びも悲しみも全て、神様なんぞが出しゃばるより、この村が見て来ただろう。
村は何も言わない。 何もしない。 ただ全てを見守るだけだ。
そうとも。 俺もお前さんも今や……この村そのもの、なんだからな。
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