254 東京村U
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
―後日―
[新宿衛生病院からの退院は滞りなく終わった。もともと、トラックに突っ込まれた割にはそこまでの重傷でもなかったのが幸いだった。面接については紆余曲折あったが、どうやら再度の面接は可能らしい。 多分、人手が足りていないのだろう。となるとせっかく入社できてもどの程度もつかは怪しいものだが、まあそれは仕方がない]
……それより今は、別にやる事があるからな。
(33) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
[山岸五郎はほぼ2週間ぶりに上野中下アパート…カラスマンションに戻ってきていた。もちろん、夜中にライダースーツとグローブ、さらにフルフェイスヘルメットを片手に抱えてである。 警官に職務質問を1度されたが、それはまあ何とか誤魔化して、ようやく家の前まで戻ってきた]
さて……
[5階の自室にも、その隣にももちろん灯りは付いていない。フルフェイスのヘルメットをかぶったままアパートの敷地内の様子をうかがい、何事もないように即座に階段のところまで進む。]
……いないか。
[夜だからなのか、今のところカラスの追撃はいないようだ。階段を注意しながら登っていく。5階の自室までたどり着いたが、そこには入らずにまっすぐ隣室に足を踏み入れた。 当然明りも付けず、まっすぐベランダまで向かう。]
(34) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
さて……こっち側だったよな。エアコンの通風孔があったのは…
[ベランダで懐中電灯をつけ、通風孔をのぞき込む。エアコン自体はついているが、ダクトホースが壁の部分だけ妙にひしゃげていた。 まるでそう、孔に何かを「入れる」ために敢えて潰したような…]
ん?奥に何かある。ボロっちいが……何だ、あれ……
[通風孔の奥に何かがある。懐中電灯で照らしながら手を伸ばす。指がギリギリ触れる程度の奥、どうにか先の方を摘まみ上げようとして]
(35) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
「K H A A A A − − − − ! ! !」
[突然、背後からけたたましい叫び声と羽音を浴びた。] くそ、またあいつか……!!
[ギャアギャアとわめきながらこちらを攻撃してくる。ライダースーツ、ヘルメット、グローブ。どれか一つでもつけていなければすぐにまた大怪我を負っていただろう]
何時だと思ってんだ、近所迷惑だろ!そういう事情を汲み取れねーのかこのスカタン!
[左手で払いのける。そうしながら、突っ込んでいる右手で懸命に中の「何か」を手繰り寄せる。それはどうにか指で掴め、引きずり出せそうだった。硬い、冷たい何か。若干脆さを感じる「何か」]
(36) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
くそっ……離れろ……っつってんだろ!!
[左手に嘴が突き立った。歯を食いしばりながらようやく右手を通風孔から引き抜き、無我夢中で手にしたものをカラスの頭に叩き付ける。ベランダに叩き付ける]
人間ナメんのも大概にしろよ…… おら、死ねオラァ!!死ね……死ねよッ……! トラックに轢かれたみてーに圧死して死ねっ……!!
[遠慮など何もなく、全力で叩き付ける。下の階の灯りが付いたようだったがもはや気にしている場合ではない。全力を込めて叩き付け、ようやくカラスの動きが鈍くなったと感じ始めた頃には、その手にした「何か」は半分砕け散っていた。]
これで……ようやく……
[手にしたものを懐中電灯でまじまじと見つめる。砕けていたが、それは木彫りの彫像だった。病院のベッドの上で見たトーテムとは違う、1つの姿だけを象った彫像。ぎょろっとした2つの目に顔の真ん中に鋭く突き出た嘴、そして下の方に半分砕けた、手足ではなく羽のような……]
(37) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
「G Y H A A A − − − − !!」
[叫び声に一瞬気を取られた。振り返る間もなく、何かものすごい力で手の中にある「それ」をねじ切るように奪い取られた]
てめ、まだ生きてっ……!!
[手を伸ばそうとしたが間に合わない。漆黒の大ガラスは、その嘴にさっきまで山岸五郎が持っていた彫像を咥えたまま、夜の更けようとしている東京の闇夜に消えていく。 その羽音もすぐに聞こえなくなり、辺りは本当に静かになった。]
何だったんだ。結局……
(38) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
|
[山岸五郎はそのまま部屋に戻った。翌日大家から心配と共に、昨日聞こえた騒ぎについて階下の住人からクレームが出た事を聞かされ、謝る羽目になったが。
その日からあの大ガラスは見ていない。いや、大ガラスどころか他のカラスすらいつの間にかアパートの周辺から消えていた。]
……なんだったんだろうな。結局、あいつは。
[日本には本来いないはずの大ガラス。ワタリガラス。それを太陽の化身として創世神話に何度も登場させた北米のトリンギット族。
山岸五郎は今でも時々、自分で買ったトリンギット族についての本を読み返している。自分で買った本。北米先住民族の文化について書かれた写真資料集。1万円はくだらない本だが、本屋で見つけた時には惜しげもなく買った。
その1ページには確かに写真が載っているのだ。見れば見るほどに、あの通風孔の中にあった彫像は確かこんな形だったと思わせる、トリンギット族が深く信仰していたとされるカラスの神像の写真が**]
(39) (so) 2016/10/08(Sat) 13時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る