17 吸血鬼の城
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――…望まずとも貴方に死は訪れるかもしれない。 死は、人に等しく与えられるものだから。
[顔を埋めてしまったドナルドの表情は読み取れない。 けれどその仕草が少しだけ可愛らしいと思った。 手を伸ばし、両の手で優しく男の頭を抱く]
困ったひとね。
[理由らしからぬ理由を紡がれ小さく笑った。 ぬくもりを与えることが出来ないその手で女は男の髪を撫でる 優しく慈しむような、何処か懐かしい仕草]
死にたい、だなんて…… 言わないで……
(1) 2010/06/23(Wed) 23時頃
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仕掛けですか―…‥
そうかもしれませんね。
人を悦ばせる為だけの仕掛けだったと思えば、
でも何故、仕掛けなのに此処が痛いのでしょう。
――ねぇ、詩人さん。
[の言葉を聞き、漆黒の双眸を閉じて、左手を胸に置く。]
嫌だと言えば、良かったのでしょうか?
神以外の誰かに助けを求めれば良かったのでしょうか?
それとも何も考えずに身体の感じるままに生きた方が良かったのでしょうか?
[それは生きていた時に答えを逃げていた問い。]
[そこがどこだか、しばらくはわかっていない。]
[ましてや、自分を追って、彼女がともに来てしまったことも、知る由もない。]
― 最上階の廊下 ―
[血が、失われていくのと共に、身体が重くなる。
流出していく命。耐え難い倦怠感。
どこまでも落ちていくような、失墜感。
それでも、抱きしめてくれた人と触れあっている、
そのことは、不思議な安堵をもたらしてくれた。
ほんの、瞬きひとつほどの時間。
暖かな気持ちに包まれて――意識が、暗転する。]
どうすればよかったか?
そうだな――
「許して」やれよ。
あんたに痛みを強いたヤツらも、逃げ切れなかった自分自身のことも。
まずは、そこから始めるといいさ。
[ふわりと。
身体が浮くような心持ちを覚えて
意識が、醒める。
視界を巡らせれば、どこまでも続く灰色の大地。
先の見えない、灰色の空。]
―― ここ、は…?
[見渡せども、周囲にあるのは
影よりもなお朧な、不確かな気配たちだけ。]
起きちまったコトは仕方ねぇ。
「あん時どうしたら」は言葉を弄ぶだけだ。
前に進むために「許して」やれ。
― 煉獄 ―
[煉獄。そう、呼ばれる場所であると、魂が告げる。
それは地獄よりも寂しく、天国よりも救いがなく
それでも、娘にとっては――]
からだが…軽い――…
[息苦しさも、胸の重さも。
喉を貫いた刃の熱さも。
全てから解き放たれた身体は、
まるで綿毛のように、宙を舞う心地がした。]
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本当にこまったひと。 生きたかったから此処に逃げ込んできたんじゃなかったの?
[ドナルドが追われていた事を知っていた。 逃げ込む先は正解だったとは言えないけれど。 彼が身じろげば絡めていた腕を緩めて 悲しげな苦笑浮かべる男の唇に自らの唇を軽く一度触れさせる]
そんなに飢えているように見えた……? 私はおなかを空かせた可哀想なこども?
[尋ねる声に甘さが混じる。 触れる男の吐息が女の心を擽った]
(15) 2010/06/23(Wed) 23時半頃
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[灰色の大地を跳ね、駆け回って、歌う。
そこが緑の野であるかのように、楽しげに笑う。
それはまるで、初めて
自分には自由に動く身体があるのだと気付いた子供のようで。
だがその喜びは、不意に
心を抉られるような感覚に、遮られた。]
[引き離される骸 に感応したように
失われたその人を、その、痛みを。
心が思い出す。]
―――… …サイラス、さま……
[細い呼び声が、煉獄の、灰色の空を渡っていった。]
[とても、疲れていた。
いや、そうじゃない。
毒は、本当に瞬時に、吸血鬼の身体さえも滅ぼした。
それは何を意味するのか。
いや、でも、もうそれもどうでもいい。
とにかく
眠りたかった。]
[目を瞑って、覚悟を決めた男の耳に聞こえるの声。
そしてその意外な言葉にか細い声で呟いた。]
許す―…‥?
父を――、
母を――、
――そしてあの領主を?
[振るえた指は喉元に添えた薄い刃の指をを落とす。その軌跡は死んだと言うのに冷たい物を感じさせながら―…‥、
――そう死んだあの時の領主の口づけの様に。]
……いやぁぁ…ぁ……
[あの時、快楽を否定しながらも、私は悦んでいた。
私はあの親の穢れた血を受け継いでしまった。
主は私をお許しにならない、決して、お許しにならない。
美しい詩など書けない……、書く権利などない。]
私は―…‥、私は―…‥、
――許される価値の無い穢れた人間です。
だから愛す事も、愛される事も出来ません。
[弾けた砕けた感情。
男は膝を曲げて、悲しげに灰色の空を見上げる。]
/*
えい。
せっかくなので、中の人モードを発動してみますね。
メモで雑談するのもあれですし。
ああ、もう、みなさまお疲れさまでした。
サイラス様は、ゆっくりお休みになってくださいまし。
まだまだ時間はたくさんあるのですから。
/*
ユリシーズ様も、おやすみなさい、なのですよ。
明日は、メアリー様がいらっしゃるのですね。
下が明るくなりそうです。
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――…この宴も、ゲームの一つと思えば良いのに。 そうしたら、勝ちたい、と思えるでしょう?
[人ではないのだと知らしめるような言葉を紡ぐのは ある種の自衛のようなもの。 自分に言い聞かせ相手に言い聞かせ そうすれば違いに諦めもつく。 細まる隻眼の男の笑み>>20に嬉しそうな笑みが浮かんだ]
今は――…貴方を殺したくない。 貴方が触れてくれたから…… あたためてくれようとしたから……
[抱きしめる腕の強さに緩く瞬いた。 触れる箇所からぬくもりが伝う。 弾力のある二つの果実が男の眼下で形を変えて 互いの鼓動が重なってゆく]
(42) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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[頬を撫でるドナルドの手に翡翠の眸は軽く伏せられて 亜麻色の睫毛が甘い期待に微かに震える]
これは……、 私がそうしたいから…… 後悔なんて、しない……
[啄むような口接けがくすぐったくもあたたかい]
ん……、今だけで良いから…… 貴方のぬくもりを私にわけて……
[甘く囀り女はその先を男にねだる。 首筋に腕を絡め深く口接けてその身を委ねた**]
(43) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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おれは、あの娘に拠り所を残した、その一点においてでも、あんたの価値を認めるがな。
「許されない」「愛されることがない」
――あの城主も、自分のコトをそう考えているんじゃないかと思うぜ、おれは。
…ん、なんか歌ってる声がするな。
新しいお仲間じゃねぇか?
/*
へい、お待たせ。
ユリシーズはおやすみ!
今日も地上は深夜進行だろうか…
この村の参加者は、リアル吸血鬼生活スタイル多そうだなw
/*
あら、ヘクター様、起きていらしたのですか。
てっきり、皆様おやすみになったものと。
本当に、みなさま、深夜まで話しておられますね。
すごい…です。
/*
その「ヘクター様」ってのが、むず痒いぜ。
別に変える必要はないけどな。
こっちは愛称のままで失礼させてもらうが、許せ。
それとも、「子猫ちゃん」とでも呼ぼうか?
/*
遠慮致します、「ヘクター様」。
ふふ。
子猫ちゃんだなんて呼ばれると、
自分がすごく可愛らしいもののような気がします。
そういえば、わたくし、まだ
ヘクター様のお名前を聞いた事がないのでした。
後でおたずねしますね…というのも不思議な話ですが。
/*
あんたは充分に可愛いイキモノだと思うが。
嘘だと思うなら、サイラスの野郎に聞いてみるといいさ。
ああ、プロローグでお宅の馬車に殺されかけた (大げさ) 礼もしてねぇなぁ。
/*
気がつけば、もうこんな時間でした。
私も、今夜はそろそろおやすみさせて頂きますね。
/*
ふふ。それはまた後で>礼
あ、いえ……あの時は全力で無視してしまって、
ごめんなさい(おろおろ>馬車
前に歩いている人がいるなんて、気がつかなくて…
/*
ああ、そうでした。
後で、ヘクター様にお尋ねしてみたい事もあったのでした。
覚えていたら、それも明日にでも。
失礼しますね。
/*
はいよ。
おやすみー
落ちのかかった更新、お疲れさんでした。
おれは、自分の骸が掘り返されたりしないか、もうちょい見てるわw
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