人狼議事


156 カイレミネ島の雪

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[──本当は、うらやましかったのよ]
[少女のかたちをした思考が、ぽつり、呟くようにさざめく]
 



[さみしさを知らない男の心を取り込んだら]
[さみしくなくなるんじゃないかな、って期待をしたの]

[ねえ、誰にも気付かれないままだったの]
[どうしてさみしさは埋まらないの?]
[ねえ気付いてほしいあたしはここよ]
[どうか気付いて、さみしいあたしに気付いて]
[ずっと呼んでいた、声なき聲で誰かあたしに気付いてと]
 



[歌が聴こえたの、雪を招く歌]
[何処へも行かない傍にいてくれるとあたしを呼んだの]
 



[ああ、呼ばれたの、あたしを見つけてくれたの]
[おいでと声をかけてくれたの]
[歌を歌って、その温かい手であたしを包んで]
[あたしを愛して]

[──眠りの間だけでも、どうか、あたしの傍にいて**]
 

 



[女は眠る、眠る、醒めない夢を見続ける。

現を知ること叶わず、今は、ただ]
.


[夢の世界は、人によって様々なのだろう。

けれど、冬の眠りに落ちた者の夢は、
きっとどこかで繋がっている。
強く願えば、出会うことも出来るのだろうか。


女の幻想(夢の世界)は、遠い日の雪の街。
人影のない、寂しい街。
華やかな大通りから少し離れた場所に、
ひっそりと佇む小さな家。
一軒だけ灯がともり、煙突から細く煙が上っている]


[誰か、私に、気づいて]

[誰か、私を、見つけて]


[誰か、私を、―――――――…]


―とある子供部屋―

[何度目かの子守唄の後、指人形の綻びに気が付いた。
思い起こすのは幼い日、これで何度も何度も遊んだこと。懐かしさに目を細め、指人形を優しく撫でる]

昔は、まだ、あまり裁縫に慣れていなかったから。

…ちょっと、待っていて。

[それでもこの綻びは大切な想い出のように感じて、編み直すのは躊躇われた。
だから、取り出してきたのは、可愛らしい鈴の付いた赤いリボン。指人形の首元に結べば、可愛らしい飾りになる]


[冬将軍が、くるり、ふわりと中空を舞えば、
リン、と涼やかな音が鳴った]

どうかな。

[リンリン、チリリン。舞い散る雪と共に、音が咲く]

ふふ。似合っている。

[鈴の音に合わせて、また歌を紡いで。
一節終われば、指人形を手の中へ包み直して、窓を見上げた]


[窓枠には、雪の結晶の形の御守が飾られている。マユミに贈ったのと同じものだ。母が娘の健康と幸せを祈り、大切に編み上げてくれたもの]

私もね、きみと、同じだったんだ。

父さんと母さんは居たよ。
でも、私の病気の治療のために、仕事が大変で。
よく一人で、留守番をしていた。

[両親は愛してくれた。その実感もあるし、感謝も尽きることはない。
…だけど、幼心には、それでも拭えない寂しさがあった]

窓の外で、自分と同じくらいの年の子が、
楽しそうにしている声を聞くとね。
なんだか、急に、ひとりぼっちになった気がしてね。

私は彼らを見ているのに。
彼らは私のことを知らない。気づいてもいない。

声も、想いも、温もりも。
何もかも、届かない。



――――――…でもね。

[そっと瞼を閉じる。
その裏側に、今でもはっきりと思い出すことのできる光景。
窓をこんこんと叩く、いかにもやんちゃ坊主といった風体の少年。驚いて、怖いと思ったのは最初だけ。すぐに、その瞳の奥の優しさを知ったから。
だから、外へ行こうという彼に頷いて、その手を取った。…すぐにロミオ先生に見つかって、連れ戻されてしまったけど]

この島に来て、変わったの。
私を、見つけてくれた人がいるんだ。

…きっと君もよく知っている、あの人よ。

[目を開けると、静かに微笑む。
冬将軍がこの指人形だということは、きっと、彼が…そう、なのだろう]


それから、外に出られるように、頑張って。
友達もたくさん、できた。

[大切な人の顔が、浮かんでは消える。かけがえのない宝物]

思っていたよりも、ずっと。
外の世界は、優しくて、温かくて。

[それを知らずに生きてきたであろう、孤独にふるえる冬将軍を温めたいと、心から願う]

誰かに愛されることは、とても幸せなことだよ。
そして、その分誰かを愛することができれば、
もっと幸せになれるんだ。





私は、君の傍にいるよ。
君が温かくなるまで、ずっと、ずっと、ここに。

[そしてまた、優しい歌が室内に響く**]


[ふ、と覚醒して、目に映る何もない白い世界をぼんやり眺めていた。
ふわふわした世界に抱かれて、横になっている。
しばらくは、何が起こったのか、ここがどこなのか、それが分からなくて。
雪雫草の薬を飲んだんだ、と思い出したのは、持ち上げた右腕に包帯が巻かれていなかったからだ。つまりここは、現実ではないのだろう。
ティモシー爺の言葉が蘇る。眠りの中で、冬将軍と話をする──]

[はた、と我に返る。がばりと起き上がる。
見回せば、そこは一面の銀世界。積もった雪、空も雪に覆われていて、ただ、冷たさは感じなかった。吐いた息は相変わらず白いままなのに。
冬に閉ざされた白い静謐な世界]

(眠りの中の世界、か)
(冬将軍、このどこかにいるのかな)


話をしようぜ冬将軍、このどっかにいるんだろ?

[そう声に出して、少し待ってみたけど反応はない。
包帯は巻かれていないが、癖になった首を摩る仕草をして。ひとつ、息を吐く。
応えないなら探しに行こう。姿を現さないなら見つけに行こう。
基本的に、待ってるだけとか、じっとしてるだけとか、そういうのが性に合わないのだ。立ち上がり、雪を払う。当てはないけれど、閉ざされた世界に足を踏み出す。誰もいない。景色もない。どこまでも白く白く、生物の気配さえない。
これが冬将軍の世界だろうか。
それとも俺が持つ冬将軍のイメージだろうか。
曇天と雪に閉ざされたカイレミネ島の景色を思い出す。夏の鮮やかさが持つ賑やかな色彩を、すべて白と灰色で埋め尽くされたあの景色を]

おーい、冬将軍ー、いねーのー?

[どこに向かうともなく、進む。
不安もなかったし、怖くもなかった。さみしいとも思っていない。どこかにいるだろう冬将軍を探すことに意識を奪われていたからか、他に眠らされた誰かがいるかも、ということにさえ考えは及んでいない。
ただ、見つけたくて]


[──気付けば、知らない街にいた。雪の降る街。
夢の世界だからか人影はなく、大通りは華やかでさえあるのに、どこまでも静かで薄暗い。雪明りだけが照らす街中。冬将軍を探して、歩く。
ふと顔を上げれば、どこかの煙突から細くたなびく煙が見える。
誰かいる。そう確信して、足の進みが速くなる。
大通りから少し離れた場所。
ひっそりと佇む小さな家。
一軒だけ、窓から零れる灯り。
微かに漏れ聞こえるのは歌声だろうか。
白い息を吐きながら、そっと近づいて窓から中を覗く]


(ああ、そうか、この歌声は)

[──あの公園で聴いた歌だ。
分厚いカーテンの向こう、窓枠に揺れる見慣れない形の御守。それが雪の結晶だなんて知識はないから。玩具やぬいぐるみが並んでいるところを見ると、ここは子ども部屋だろうか。
歌を紡ぐ、暖炉の前に座る人物に、目を細める。
冬将軍の眠りに落ちたと聞いた]

(…君もここにいたんだね)

[こんこん、と窓をたたく。
遠い昔、ふたりが出会ったあの頃のように**]





[チリンと鈴が鳴る、あたしの動きに合わせて]
[くるりと舞えば赤いリボンも揺れる。リンリン、チリリン]
 



[声も温度も持っていないあたし]
[愛されるぬくもりを知らないあたし]
[誰にも気付かれない孤独なあたし]

[温かくなれば溶けてしまうのよ]
[それでもいいと思ったの]
[凍えて彷徨う孤独の果てに]
[辿り着くものが消滅であっても]
 



[ねえ、さみしさが埋まるなら]
[この孤独が消えるなら]
 



[──あたしでも誰かを愛せるのかしら]
[そうして幸せになれるのかしら]

[歌声に耳を傾けながら、発せられない声の代わりに]
[チリンと小さく鈴の音が響く**]


 


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