人狼議事


75 サプリカント王国の双子

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病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/16(Mon) 21時半頃


【人】 病人 エリアス

―客間―

[>>4:69生成り地のシャツは、袖元に緩くフリルが付く。
濃紺の上下。ゆったりとした作りは自分の体調を気遣ってか。
藍鼠色のラインの入った襟を折れば、
成程、兄の趣味だと良く分かる服装だった。

肩元まで伸びた髪。
幾らか前に垂らしたまま、緩く纏め上げるのは銀の蝶の髪飾り。
兄は覚えているだろうか。
幼い頃、月が欲しいと強請った果てに、代わりに貰った銀の蝶。
彼が自分を飾った装飾の内、唯一、手元に置き続けた其れ]


――――――…はい。何方でしょう。


[ノックの音>>13が響けば、静かな声がかえる。
鏡を見やった。大丈夫、冷静さは幾分か取り戻されている]

(16) 2012/01/16(Mon) 22時頃

【人】 病人 エリアス


―――――…。

[扉の外から返ってきた声は、予想とは違った。
件のしつこい警察の男か兄か、どちらかだと思っていたから]

…そのハンスを、今、待っている所ですよ。

[緩やかな足取りは、扉のすぐ近くまで]

何かありましたか。

(18) 2012/01/16(Mon) 22時半頃

―自室―

 ……そうですね。
 その方が安心です。

部屋の奥へ進む様子、椅子にかけるのかと思えば、
 そう訝しむでもなく。

 それが、命取り。

 伸びる手は花弁に向かうものだとばかり。
 木槌に触れる様子は、身体の影になって見えず。]


 ――……っ!!?

振りかぶるのにとっさに反応出来なかった。
 そも、体格に反して争い事に慣れてるでもない。

 頭蓋に、衝撃。
 鈍い音は、耳の奥深くから鳴る気がした。]

 っ ぅ。
 シメオン、 ――……っ!

[当たり所が良かったか、ぐらりと歪む視界。
 がくりと膝をついた。

 低く、呻く。
 焦点合わぬ眼、それでも続く言葉と笑みに、
 睨むよう、咎めるように金に向けて。

 相手が愉悦を感じている等知らぬこと。]


[その木槌奪いとろうとするけれど、
 歪んだ視界では狙いすらつけられない。]

 ……っ  ぐ ぅ

[手は宙を切り、二度三度と打ち付けられる衝撃に
 身体は地面へ倒れこむ。
 がり、と床に爪立てて起き上がろうとするけれど。
 到底叶わず仰向けにされれば、
 眼の前映るのは刃の長い、鋏。]

 な に、 …… っ、
 あ゛……――!!

[焼けつくような痛み。目を限界にまで見開いた。
 叫びに近い声が上がろうとするも、喉を裂かれ阻まれて。

 刃が食い込む度、痛みにびくりと痙攣する。
 動く腕、縛ろうと裂かれる、王女のストール。
 無残になるのを横目で見るも防ぐこともできなくて。]


木槌を、指を。
 取り上げられれば朦朧とした頭、
 何を意図しているかもわからずに。]

 ――……、  〜〜っっ!!!!!??

[けれど、台となる身体と指に奔る衝撃。
 次いで、まるでそこにも心臓ができたかのような、
 どくどくと大きく脈打つ痛み。]

(指、を、――……)

[潰されては。
 もう、似合いの花飾り作ることも、できない。
 化粧を美しく施す事も。

 そこまで脳裏に過ぎれば、背に奔るのはもう恐怖に近い。]


 ……―― っゃ、 め ……!!

[制止の声など、まともに紡げやしない。
 ごぶ、と喉から、口から血を吐いていけば
 声帯はその機能を失っていく。

 指を潰される度痛みと苦痛に晒され、
 全身どくどくと脈打ち、痙攣し。

 目端を濡らすのは、痛みに自然浮かんだ涙。

 全ての指があらぬ方向に曲がるその時には、
 既に意識は霞がかった霧の、遠く、とおく向こう。]


【人】 病人 エリアス

―廊下―

[廊下での会話が耳に届き、扉は静かに開かれる]

…戸口で失礼しました、
プリンセス・シルヴァーナ。オズワルドさん。

実は先ほど、事情聴取の方も来られていまして。
少々手を焼いていたので、扉を開けるのを躊躇ってしまいました。
御無礼をお許しを。

[頭を下げれば、さらと流れる生成りと揺れる銀色の蝶]

おや、シルヴァーナ様。リリィを…。
お召し物が濡れますし、貴女様の身体も冷えてしまいますよ。

(20) 2012/01/16(Mon) 23時頃

[シメオンの、名を呼ぶ声、、あげる叫び
 それは、ふつりと途切れた意識には届かずに。

 床に伏し、薄く開いた奥のオリーブは生気なく。

 ただ、弱く打つ心臓がひとつ、抗議するようにどくり、と。**]


メモを貼った。


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【人】 病人 エリアス

―廊下―

…御優しいのですね。

[衣服が汚れることを厭わず、リスザルを抱く姉王女へ]

聞きました。リリィが、シメオンさんに傷を負わせたと。
余程怖い想いをしたのでしょうか。

[細い指先は、リリィの頭を緩く撫でた]

(28) 2012/01/16(Mon) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

[着替えも兄に頼む心算と聞いて、オリーブ色は刹那に揺らぐ]

そうですか。ええ、そう。其れが良い。
貴女様には、兄の選んだ服が一番よく似合う。
何よりも"美しい"華。

―――…リリィも、そう思うでしょう。

[薄く微笑み問いかけると、リスザルはきぃと小さく鳴いた]

止みませんね。雨。

[服を褒められれば、はにかむように礼を述べる。
やはり、何処か子供のような表情で。
お疲れの所と言われれば、ゆると首を横に振り]

月は晴れていなければ、見えません。

[話題を逸らす様に、視線を向けるのは窓。
雨模様の中、それでも次第に闇が迫り、夜が近づいていると知れる]

(29) 2012/01/16(Mon) 23時半頃

【人】 病人 エリアス


"永久に続く晴れは無く。
やがて小雨が舞い、嵐にもなりましょう。"

[物語る声は、何処か唄う様に]

蝶はか細い月をずっと見つめていましたが。
…やがて、嵐でその姿を見失ってしまいました。

シルヴァーナ様。

貴女様が蝶ならば、こんなとき、どうしますか?

[くすりと微笑むのは、悪戯めかした表情]

(30) 2012/01/16(Mon) 23時半頃

メモを貼った。


【人】 病人 エリアス

―廊下―


――――…いけませんよ、"レディ"
御身体は労わってくださいと、何度も御忠告した筈ですが。

[くすくすと穏やかな声は、僅かに嗜めるように。

そっと手にしたのは部屋に置かれていた白いストール。
叶うならば"彼女"の身体には触れぬよう、
その肩へかけて器用に布端を花のように結んだ。
濡れた胸元より、視線がやや上へと集まる様に]

…猫は。

きっと、"屋根のある所"へ。

(37) 2012/01/17(Tue) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

[不躾な自分の質問に、答えるのは素直で真摯な答えだった]

Fantastisk.

[にこりと微笑む、やや蒼白い顔]

蝶は、月を探し続けました。
雨に晒されながら、風に晒されながら。
雷に怯えながら、闇に脅えながら。

ただ、月の姿を求めて。遠く、高く、高く―――…。


…そして、嵐を超えて、厚い厚い雲を超えて。

辿り着いた雲の上。
蝶は再び、月と出会うことが出来たのです。
めでたしめでたし。

(38) 2012/01/17(Tue) 00時半頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/17(Tue) 00時半頃


メモを貼った。


【人】 病人 エリアス

―廊下―

["向いていなかった"だけで、一時期は本当に勉強したのだ。
兄には敵わないものの、ストールを巻くくらいならば容易い]

あとは、兄さまに綺麗にして貰えば良い。

[ふふ、と小さく肩を揺らしながら。
その当人が今、どのような状況に追われているのか。
知らなかったから、そんな風に言葉を締めくくる]

きっと、暖かい場所に。…多くの人に囲まれて。
"猫"は案外と、人に懐く生き物ですからね。

["彼"が犠牲になった理由すら、知る由は無い]

(43) 2012/01/17(Tue) 06時半頃

【人】 病人 エリアス


……蝶は、 


[Happy Endだと言われて、僅かに言葉に詰まった。
彼らしくはない態度だった。
普段ならば"そうですね"と微笑んで、
綺麗な言葉を並び立てて誤魔化しておけば良い]

そうですね、蝶はきっと、月と出会えて…

[言いなおす言葉も、穏やかながらやはり歯切れは悪い。
だから余計に、顔色の悪さに気づかれてしまうのか]

顔色悪く、見えますか。
…もうすぐ夜がやって来る所為でしょう。
疲れていることなど、何もありませんよ。
立ち止まっている間など、僕にはありませんから、だから。

(44) 2012/01/17(Tue) 06時半頃

【人】 病人 エリアス

此方こそ、シルヴァーナ様に立ち話をさせるなどと。
この部屋は僕の持ちモノではありませんが、どうぞ中へ―…。

[椅子をすすめようとして、顔をあげた姉王女に気づく。
酷く不安げな表情をしていた。
そういえば、兄は何処へ行ったというのだろうか。
この顔色の悪さを見れば、また口五月蠅く言われるかと思ったが。
それすらせず、立ち去る用事といえば、思いつくのは姉王女の御世話。
しかしその当人は目の前にいる]

……。

[相手と違い、表情が不安げに歪むことはない。
ただ、違和には気づいたように、おっとりと瞬きを零して]

(45) 2012/01/17(Tue) 06時半頃

【人】 病人 エリアス

『―――――ブローリンが!!』


[遠いざわめきに混じって、叫ぶ声が聞こえた。
今まで大人しくしていたリスザルは、
するりと姉王女の腕の中を飛び出し廊下を駆け始める。

それは主を心配しているようでもあり、
いつかのように道案内しているようでもあり]

…シルヴァーナ様。オズワルドさん。

[姉王女と使用人へ、息をつめて贈る眼差し。
オリーブ色は、そんな心算は無いのに同様で微かに揺れた]

(46) 2012/01/17(Tue) 06時半頃

【人】 病人 エリアス

―廊下→ハンスの…―

何処へ行くのかは。
行き先も用事も、告げていなかったように思います。

ただ、話をしに戻って来ると。必ず、戻って来ると。

[多少の騒がしさ、気づいてはいたが。
場を動こうとしなかったのは、"約束"があったから。
もっとも、兄の言葉なんて。
…何処まで信用しても良いのか、はかりかねる部分は、あったが。

けれどリリィの後を追う様に、足は自然と動きだした。
使用人が引き止める言葉を掛けたかもしれないが、
知ったことではない。

歩調に合わせて、銀の蝶も、揺れていた。
そして辿り着いた兄の部屋は、既に幾人か集まった様子で――]

(47) 2012/01/17(Tue) 07時頃

【人】 病人 エリアス



……兄さま。

[其れについては、信じられない光景、というのが極めて正しい。
自分より先に兄が血の海に沈むなど、考えたことも無かった。

既にシメオンの姿はない。
慌ただしく動きまわる使用人達。

―――――誰かが零した。"未だ息はある"と]

(48) 2012/01/17(Tue) 07時頃

【人】 病人 エリアス

兄さま。

[其の場に立ちつくしたまま、黒い傘を握り締める。
ハンスがどのような状態であるのか。
行く手を阻まれて詳しく見ることは叶わないが。

ただ、それでも隠しきれないこと。

"紅い"]


嘘吐き、です…。


[何を言うべきかを、分からなくなってしまったかのように。
破られた約束を想い、呟く**]

(49) 2012/01/17(Tue) 07時頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/17(Tue) 07時半頃


【人】 病人 エリアス

―ハンスの部屋前―

……っ。

[我に返ったのは、肩にかかる重みに気づいたから。
倒れ込む姉王女の身体>>59を、反射的に受け止めた。
成程、確かに触れれば容易に知れた。
細身ではあるものの、シルヴァーナは間違いなく"男性"だ]

――――――…。

[刹那の逡巡。知り得た秘密。
此処で明かしてしまうのは簡単なことだが]

御静かに。シルヴァーナ様は気を失っているだけです。
…僕がお運びしますから。

どうぞ、あなた方は兄を。
ハンス・ブローリンのことを宜しくお願いします。

(63) 2012/01/17(Tue) 21時頃

【人】 病人 エリアス



…あにさま。



[最後、振り返った紅色は鮮やかに。
生成りはさらりと流れて、鈍い光を反射する]

(64) 2012/01/17(Tue) 21時頃

【人】 病人 エリアス

―姉王女の部屋―

[は、と短く息を吐き、シルヴァーナの身体を抱きかかえる。
咎める者が居ても、
頑として他の者に"彼女"の身体には触れさせず。

正直かなり無茶をしているが、半ば気力だけで歩みを進める。
流石に姉王女の部屋へ足を踏み入れるのは抵抗があったが、
この際非常事態だ。仕方が無い。

オズワルドに案内を頼みつつ、彼女の寝台へ寝かせれば、
荒い息を吐きながら其の場にへたりこんだ]

(65) 2012/01/17(Tue) 21時頃

【人】 病人 エリアス

[どれほどそうして休んでいたか。
行儀悪く座り込み、床に腰を預けたまま。
生成り上、銀色の蝶が揺れる。

視線は窓の方へ向く。暗がりの中、雨は止まない。
相手の眠る寝台に背をむけた格好で、ぽつり呟くのは独り言のように]

……僕は、あなたに嘘を吐きました。
僕たち兄弟は、決して仲が良いとは言えなかった。

[はたまた、届いたうわ言へ返事をするように]

(67) 2012/01/17(Tue) 21時半頃

【人】 病人 エリアス

―姉王女の部屋―

シルヴァーナ様は、月と地球の距離を御存じでしょうか。

――……月は余りに遠く。蝶は余りに小さく。

蝶は月に恋をしました。
けれど、月は蝶のことなど気づいてもいなかった。
月はもっと大きく温かな、太陽ばかりを見つめていた。

[相手が既に目覚めているのか否か、分かりはしなかった。
使用人の誰かが話を聞いていたかもしれない。
けれどそれすら、どちらでも良かった]

そして、蝶は思ったのです。

ならば太陽を奪ってしまえば良いと。
小さな小さなこの身でも、命を燃やせば一瞬ならば、きっと。

…そうすれば。

(72) 2012/01/17(Tue) 22時半頃

【人】 病人 エリアス


そうすれば、自分が消えてなくなってしまった後でも。

月は蝶のことを覚えていてくれるでしょう?
  

(73) 2012/01/17(Tue) 22時半頃

【人】 病人 エリアス


――――――…、愉しい愉しい物語は此処までです。

[使用人が代わりに運んでくれたであろう黒い傘を手にして、
ゆっくりと立ち上がる]

可愛いプリンセス・シルヴァーナ。
僕があなたを、護ってあげる。

[やはり、背は向けたまま]

(74) 2012/01/17(Tue) 22時半頃

【人】 病人 エリアス

[シルヴァーナが幼い頃から抱えて来た心を知らなかった。
自分が自分として存在すること自体を、否定される恐怖。
一度誤れば足元が崩れ、暗い闇へと堕ちてしまいかねない恐怖。

それは"彼女"の真実を知った今、想像に難くないことだったが。
そしてその孤独の中で、果たして何を支えにしていたのか、
…想像に難くないことだったが]


御優しい、シルヴァーナ様。


[上着に伸びた手。
かかる僅かな力を感じ、微笑むオリーブ色は振り返る]

あなたは勘違いをしています。
僕は、月に恋をした可哀想な蝶ではない。
ただの気紛れで無礼な、物語の脇役にすらならないエキストラ。

(79) 2012/01/17(Tue) 23時頃

【人】 病人 エリアス

[身体を起こした相手の頭を、
叶うならば細い指先は、そっと優しく撫でる]

安心なさいな。

きっと、兄はそう簡単には死にません。

あなたを置いて、逝くはずがない。

(80) 2012/01/17(Tue) 23時頃

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