226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[――疲れた。
指先一つ、ピクリとも動かない。
眼だけ動くのが奇跡なのかもしれない。
今が何時なのか、窓もなければ分からない。
一先ず眠りについて――また起きられるだろうか?
次に眼が覚めた時に、再挑戦だ――。
まだ、やることがあるんだ――死んでたまるか――**。]
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[ ごとり。
意識の底で何かが転がる音がする。 ……何が欠けた?……何を落とした?
笑う。泣く。怒る。 誰かを好きになる。嫌いになる。
眠りの海に沈む"私"でもシーシャでもない躰。
失われたモノ。――引き換えに手に入れたモノ。
目覚めない青年は未だ知らない。*]
(13) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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― 未明 ―
[目を覚ました青年は起き抜けに目を細めて、]
――"私"。
[声を出し、出したその声の内容をよくよく吟味すれば忌々しいとばかりに舌打ちをその場に捨てた。 …違う。"私"じゃない。どうして、"私"なんて。 思い出そうとする。シーシャの一人称は"俺"だった。
――そこまで思い及んで、ぞくりと肌が泡立った。
言い表せない感覚。 "私"ではなく、"俺"という一人称に感じる、ソレ。 ……酷く救い難い、違和感。]
(14) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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[常に保たなければ吹き飛んでしまいそうな"シーシャ"の自覚。 その瞬間、悟る。
青年の意識の無いあいだ、欠けてしまったもの。 存在の欠落。落ちていった"シーシャ"の欠片。
……目覚めた瞬間に失われたものは。それは。
"シーシャ"という存在は"俺"である。という確信的な認知。
感覚も、知覚も、何かもが"違う"。 微かな違和感。…それでも、それは決定的な。
青年の躰が"シーシャ"を"シーシャ"と認めていない。 それを、否応なしに――自覚した。]
(15) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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っ…ぐ、――う
[俺は"私"じゃない。"私"はシーシャじゃない。 脳髄に直接書き込むみたいにして、発作的に壁に爪を立てた。 "私"じゃない"私"じゃない"私"じゃない"私"じゃない… ブツブツと呟きながら虚ろ目で壁へ"記録"しようとする。
青年には硝子をキズつけた記憶>>2:274は残ってはいない。 ただ、ただ記録記録と脳の奥底で誰かが騒ぐばかり。
…それでもキズが開いて赤い液体が指先を伝えば、 僅かに我に返り、ぽた、ぽたと落ちていく液体を眺めた。
青年はすでに"かなしい"と"泣くこと"を忘れていた。 けれど、流れていく赤い涙を見れば、]
(16) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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( ああ、もしかしたら )
[左胸がざわりとざわめき立つような。苦しいような。]
( オレは今、"泣きたい"のかも、しれない )
[気がした。]
(17) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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[青年はしばらく呆然とそうしていたが、外から差し込む明かりが白み始めたのを感じればふらつきながらも何とか立ち上がった。
まだ平気。まだ、大丈夫。 自分で"シーシャ"の存在を自覚している間は、まだ。
そう言い聞かせれば、ちゃりんと。 胸元で音がして、そういえばと鍵をかけた机を見遣る。
どうやら、開けられてはいないようで青年は安堵の息を吐いた。
今日こそセンセーにこれをと。 引き出しから"絵本"を取り出して胸に抱く。
…その実、センセーでなくとも構わないと思っていた。 託した手紙が届かないという噂を耳にしたことがあったから。 託した本(モノ)が失われる危険だってないとは言えない。]
(18) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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[それでも。 忘れないでと。いつか、誰かに言われた気がする。 だからこそ、自分で持ったままでいる気にはなれなくて。 誰かに渡してしまいたい。なんて、考えていた。
けれども、脳に浮かべることが出来る顔のひとつひとつ。 それが青年と如何なる関係の人だったかさえ 日に日に霞がかかっていくように薄れていくような気がして。
頭の中の思考の糸が絡まっていくように感じ始め、考えていても仕方がないと取り敢えずは廊下へ出ることにした。
――しばらく経って。
まだ薄暗く静まり返った通路に青年の足音が響く。*]
(19) 2015/06/09(Tue) 04時頃
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[ぱた、ぱた] [不規則に音が鳴る。時折、奇妙な間隔が空くこともあった。 揺らぐ篝火のような不安定な意識が、青年の周囲へ向ける視線を濁ったものにしていた。
しん。と音のない廊下に足音を残しながら、青年は歩く。 まだ薄暗い空気を体で割って、歩く。歩く。歩く。
そして、その途中で気付いてしまった。 廊下に空いた穴。開け放された白い空白。>>3 過ぎる前に覗き込む。 何もない 部屋。
青年は虚ろ目を見開く。 まだ"これ"は覚えている。 ――唐突に。最初からいなかったように。 蝋燭の火が燃え落ちて消えてしまうように。
"誰か"がいなくなってしまったのだと、 知りたくもないことを誰に聞かずとも――識っている。]
(35) 2015/06/09(Tue) 18時頃
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[ …いなくなったのは、誰――? ]
(36) 2015/06/09(Tue) 18時頃
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[双眸を空っぽの部屋に迷わせながら、思い出そうと試みる。 瞠った瞳から雫が落ちる頃になって漸く。 ……嗚呼、と吐く息と一緒に 思い出した。
廊下は走るな、とかそんな呑気な言葉で見送った。>>0:192
それが、最後。 何時か何処かで耳にした子守唄>>0:16はもう聞こえない。*]
(37) 2015/06/09(Tue) 18時頃
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[どれだけそうしていたことか。 空っぽの部屋に差す陽の光が明るさを増して。
光に促されるように青年はふらりとその場を離れる。 喪失する痛み。壁に刻まなくとも忘れない 記憶。
何度繰り返しても繰り返しても慣れはしない。 返してと嘆いて、もう嫌だと泣き叫ぶことをやめたのは何時のことだったのか覚えてもいない。]
……ん。――あー…、メルヤ。か。
[それでも、青年にかかる声>>32があったならば、返す声はぼんやりと曖昧な音だっただろう。 声の主へ振り向けば、確かにそこに居ることを確認するようにその顔を凝視して]
(38) 2015/06/09(Tue) 18時頃
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…あァ、悪ィと思ってるならよ。 「本の件」>>2:114と合わせて貸しふたつ、な。
[挨拶代わりにへらりと笑んで、そう言った。 返されなくても構わないと思う"貸し"。 何時までだって返されなくたって構わない。 …ただ、そう言っておくことで彼がいなくなってしまわぬようにと無意識のうちに思っていた、かもしれない。
そのまま、メルヤが立ち去るようであったなら佇んで見送ることにでもして、後ろ姿を見ながら小さく欠伸を零した。**]
(39) 2015/06/09(Tue) 18時頃
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あああああああっっ!!!!
うああああああああああ!!!!
……っ。
[――眼が、覚めた。
目覚まし時計は、じぶんの喉から出てくる叫び声。
良かった――。
まだ、生きてた。
微かに残る意識の最中、あたしは生き汚くそう思った。
知らない間に息が切れていて――喉から下は痛い痛い苦しい辛いと訴えてくる。]
……はぁ、すぅ、はぁ。
[ゆっくりと――まずは息を整えよう。
――記憶に残るリズムに合わせて。
そう、あの人が刻んでくれた――。]
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[青年が人気のない廊下に再び立ち尽くすことになる少し前。 メルヤの顔は常と変わらぬ澄まし顔で。>>41 それはこの場所から欠け落ちた空白を知らぬ故なのか、それとも繕っているだけであるのか青年には分からない。
手元に包帯が放られたなら手を伸ばして受け取って]
ヒドイ目に遭った礼がコレじゃあ割に合わねーって。
[口を尖らせて文句をくれてやった。 爪へ鳶色の視線が向いていたなら気まずく頬を掻いたりなどするけれど、大事にすると言いはしない。
ただ、手元に残る包帯を握り込んで、去り行く背中を見送り――]
(93) 2015/06/09(Tue) 22時頃
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――――……メルヤ、
[名前を呼んだ。 青年自身、何故呼び止めようとしたのか分からないまま。 その後の二の句も告げず、開いた口から声を出さないうちに包帯纏う後ろ姿は遠く。遠くへ行ってしまう。
何故、呼び止めたのか。 声も届かないほど距離が離れてしまったとき、気が付く。
……別れ際、"また"の言葉が告げられなかったことに。]
(94) 2015/06/09(Tue) 22時頃
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[…追いかけることは出来なかった。
只の偶然だったのかもしれない。まだ朝は早いから。 寝惚けていた可能性だってある。
そうやって幾つも幾つも"理由"を考えて、やめた。 お早うでもこんにちはでもこんばんはでもない彼の挨拶。 青年の記憶に残る限り、メルヤは。 その挨拶を欠かしたことなんてなかったのだから。
青年の思考の糸は絡まって踊る。されど、解けはしないまま。*]
(95) 2015/06/09(Tue) 22時頃
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[欠伸混じりの息を吐いたものの。 さりとて、歩み出すことも出来ないまま佇んでいただろうか。 不意に背に伝わる軽い衝撃を受けて>>82、漸く我に返る。
包帯を適当に服の中に放り込めば、青年は体を少女へと向けて]
よォ。 こんなに早くから散歩…なワケねぇか。
[言い淀む。見下ろした少女>>82が、歌唄いの少女と親しくしていたのは知っていた。 泣いていたのか、目元が腫れているようにも見えて。 …それでも、"連れて行かれてしまった"話題を青年の方から持ち出すことは憚られたから]
……大丈夫…、じゃあねえだろうから、さ。 泣きたかったら、泣いとけよ。
[なんて。少女がまだ"知らない"のならきっと意味のわからないだろうことを振り向いた体でなだらかな髪の上から呟き落とした。*]
(96) 2015/06/09(Tue) 22時頃
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シーシャは、ヒナコをじっと見下ろした。
2015/06/09(Tue) 22時頃
"何らかの突然変異を引き起こしている――?"
"まるで――、化け物じゃないか。"
[遠い記憶に、そんな言葉を話す誰かの姿がある。]
……っ。
[誰のことか?
あたしは目覚めて、同じことを思ったよ――。
あたしのことだ。
まるで化け物みたいじゃないか――ってさ。]
[息を整えるのに、力を使う。
時間をかけて――そう、ゆっくりと。
落ち着くんだ、あたしの身体。
――微かに、動けた。
そうだ。
さっき、声も出せていたじゃないか――。
ゆっくりと、そろりと腕を動かして――。]
[――なんだ、これ。
あたしの腕があった所には、代わりに別のナニカが生えていた。
それは文字通りに毒々しい――紫色の腕のような何か。
前から、指先は紫色だったけれど――それが腕まで広がったらしい。
あたしはそれを見て――笑うしかなかった。
あはは。冗談きついよ。
レベルでも上がっちゃったの?
――なんて、現実には唇の端が微かにピクリと動いただけだけど。]
[あたしをも殺す毒に、必死に耐えようとして――。
いきようとして――。
――にんげんをやめそうになっている?
なんだか、そんな気がした――。]
あ…あああ。
ああ……。
お…え…い…う…。
[また、意識が遠退きそうだ――。
――化け物――。
どこからか聴こえる声――。
せんせーの声?
……それが、トレイルの声に聴こえる気がして――。
悪夢の開幕だった。]
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[明らかに無理をしているようだ。と。>>102 鈍い青年にも分かるほど、その"笑顔"は痛ましかった。 …青年が、咄嗟に何も言葉が浮かばなくなるくらい。]
…どう見たって元気にゃ見えねぇよ。
[漸く低く出せた言葉すら、それだけ。 ――この時ばかりは言葉下手な自分を恨んだ。 もっと他の誰かだったら…例えば"私"だったら、上手く慰めてやれるのかななんて、一瞬、過ぎって。 …直ぐに、気付かなかった振りをした。]
泣けるときに泣かねえと、 …そのうち、泣きたくても泣けなくなっちまう。 ――だから、大丈夫じゃねぇならよ。
[胸に当たる頭をゆっくり、ゆっくりと撫でて、泣き続ける少女の邪魔にはならないよう、膝を落とす。]
(118) 2015/06/09(Tue) 23時頃
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[頭一つ分ほど離れた位置まで屈めば、少女の背中へ腕を回してぽんぽんと摩った。 顔を近付ければ、青年の顔は少女の目に触れずに済むか。 ――…きっと今、泣かないまでも青年もひどい顔をしている。]
思いッ切り泣いて、泣いて海が出来るくらい泣きな。 そうすれば、自分だけは失くさないでいられるから、さ。
[ナナちゃん。先生。少女の口から溢れる言葉のひとつひとつ。 もしかしたら、あの扉>>35を開けたのもこの少女だったのではないかとちらり、思う。 そうだとしたら、あまりに。"かなしい"。]
謝らなくていいから気の済むまで――、
[と、口先に出しかけた声を引っ込める。 どこかで赤色が目を引いたのか、どうやら、何時かのように>>0:245心配されているようだった。]
(119) 2015/06/09(Tue) 23時頃
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…あァ。大丈夫だって。気にスンナ。もう痛くねぇから。 包帯だって持ってるし。
[使う気はないケド。とは言わず。 青年を見上げる瞳からふいと視線を逸らして立ち上がった。*]
(120) 2015/06/09(Tue) 23時頃
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[胸に抱く温かさはまだ確かに感じ取れるもの。>>136 青年は今は。もう、泣けない。 誰かを想って泣くことも、喪って泣くこともない。 だから、少女にはせめて感情のままに居て欲しいと思っていた。]
( 自分が自分であることを忘れないように。 )
[口にしない思いはきっと、伝わらないのだろう。 …それでも、いいから。 楽しいことを喜べるよう。悲しいことを泣けるよう。怒れるよう。
――オレのようには、ならないように。
思いを胸の奥底へ仕舞いこんで、立ち上がり際にもう一度、少女の頭を撫でれば、その体から手を遠ざけた。 ――…不意に目に飛び込んだ青い翅は、変わらず美しくて そして、以前よりも大きくなって いるようだった。]
(148) 2015/06/10(Wed) 00時半頃
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[離した手は何となく後ろめたくて、少女の瞳から隠してしまおうかと――した、けれど。 時すでに遅し。割れて開いた傷痕を目撃されてしまったようで、引きかけた手首を掴まれる。>>137]
…これくらい、何時ものこと、だし。
[言い訳めいた言葉をぽつぽつと落とす。 人によっては振り払っていてもおかしくない。 でも、…少女相手にそれは出来かねて、大丈夫だからとかなんとかもごもごと口の中で弁明した。]
――…あー…、わかった。わかったから。 そう引っ張らなくてイイから。
[それでも弁明は意味をなさなかった模様。 袖口を引っ張られれば渋々少女の後を追って、歩く。 傷に染みたら痛そうだなあ…なんて、少しばかり及び腰になったのは内緒。]
(149) 2015/06/10(Wed) 00時半頃
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[掴まれた腕の違和感。歩く、足の違和感。 自分が自分でないような。 誰かの体に"起きて"いるような。そんな。
自分より余程背の低い少女に連れられて歩く。 爪先が雲を掴むような心地が断片的に訪れて。
迷い人の袖を掴んで先を行く少女の存在を有難いと、思う。]
(158) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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[生憎と言い訳は聞き入れては貰えなかった。>>153 手洗い場へ行く途中、少し待ってと本>>18を持ち直す。 脇に抱える方が幾ばくか手が空いた。]
…え。 ……ウソだろ。怖いコト言うなって。
[似た類の注意はセンセーからも何度も受けているハズだが、 少女の透明な声で告げられると――怖い。 肌を湿らせる水の冷たさが余計に肌寒さを感じさせて。 直後、指の傷に入り込む痛みに顔を顰めた。
その痛みも直に水の中に混じって消え、さらさらと流れていく水に時折混じる赤色を見つめては、ぼやぁっと考え事をしていた。]
(159) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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――――……"私"は。
[少女の声は小さく、小さく。その名を呼ぶ。>>154 「私」さん。 青年が少女に話した覚えはないから、 "私"の方から聞いたのだろうか。 名前のない"私"のことを。]
…アイツは……嫌いだ。
[考えて、口にしたのはそんな言葉。 それ以外に何とも言い様が無かった。]
(160) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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