238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 00時頃
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……この、声。
[聞こえるノイズが、次第に音を成して。]
(6) 2015/09/16(Wed) 00時半頃
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『死に損ないの分際でぇぇ……ッ!!』
[――――熱を帯びる腕とは対象的に。 定まった言の葉に、少女の思考は冷える。]
『今に、堕としてくれるわ……!小癪な小童めが……!!』
[普段の声音からは想像も付かぬ程、低く地を這うような声。
けれども。それは、まさしく…………]
(8) 2015/09/16(Wed) 00時半頃
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――――……なん、で。
[>>1:325>>1:327『信じても大丈夫。』 そう思った筈の、人の声。]
(9) 2015/09/16(Wed) 00時半頃
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…………うそ。
そんなの
うそ だ
[呆然と、目を見開いて、少女は立ち尽くした。 今聞こえた物を否定するかのように、両の耳を掌で塞いで。 >>3迫る紙片に、腰元まで、絡みつかれながら。]
(11) 2015/09/16(Wed) 00時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 00時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 00時半頃
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……あ、………………あ…………!
[>>15>>16あれは、恐らく門を開ける者の声。
そして。 聞こえた声は、3人ばかりの物らしく。 目の前の相手の声では無いことは、脳裏の何処かは嫌に冷静に分析していたが。
少女は、目を見開いたまま。首を小さく、横に振って。 平手が迫ろうと、避ける事もできぬまま。]
(21) 2015/09/16(Wed) 00時半頃
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[>>26……何故、白。 知りようのない筈の少女の脳裏に、そんな言葉が浮かんだのは。恐らくは、現実逃避。]
…………あ、ぁ。………………!!!
[>>27問い掛けに、ただ、怯えたように首を振る。 見開いたままの瞳には、薄く涙すら湛えながら。]
(28) 2015/09/16(Wed) 01時頃
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……………………しらない。
ひむか、しらない……。
[>>32幾分穏やかな口調にも、少女の表情は変わらぬまま。 ただ。言の葉は先程より少しばかり、固く、涙を孕んだ色となり。]
(36) 2015/09/16(Wed) 01時半頃
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[暫しの沈黙の後、ようやく。]
…………あやめねぇ。
――――……紫藤の、聖痕…………。
[>>15先の問いから少し遅れるような言の葉を、空を指差しながら紡いだ。 その指先は、僅かながら。震えを、帯びていた**]
(37) 2015/09/16(Wed) 01時半頃
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[耳で聴いただけでは、聖痕の所在迄は解らず。 ただ、空に紋が浮かぶのは、その聖痕に何かが起こった時。 そう、伝え聞いていただけ。
そして何より。 聞こえた声の中、一つだけ。 末期を語るような物が聞こえた。 それを元にした確信を、震える指先に乗せて**]
(38) 2015/09/16(Wed) 01時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 01時半頃
(あたたかいわ)
[触れる掌が、抱きしめる腕が]
(いや、違うか、わたしが冷たくなっていってるだけ)
(ふふ、あなたに抱きしめてもらったのなんてはじめてかしらね)
[昔、貴方になつく妹のような少女に嫉妬して、張りあうようにあとから身をくっつけたりしたのを、貴方は怪訝そうに見てたかしら]
[命を賭ける決意をした、けど
それをするには、鍛錬も経験も足りなかったわね]
[芸術を好み、戦闘を生業にしていないわたしでは、どれだけ技を磨いたとしても届かない世界がある]
(あなたにそんな顔をさせるつもりじゃなかったのに)
[玉露、玉露と落ちてくるおのれを呼ぶ声に、眩しそうに目を細める]
(ねえ、あなたの朴念仁で鈍感なところ、すっごく腹が立ったわ)
(真面目だけど融通が利かないところは、逆にとても、 )
(ねえ、私よりとっても頭がいいから。みらいのことを、真剣にかんがえてくれるひとだから)
(私がいなくても、だいじょうぶ。きっとみんながしんじてくれる)
(こんな私の虚勢でも向き合って考えてくれるあなただから)
[でも貴方はやさしくて、きっとこの気持ちたちを口にしたら重荷にしてしまうかもしれないから。
今は、絶対に口に出さないわ]
[長年連れ添った聖痕が首から離れていくのを感じる]
(ええ、ありがとうイツキ)
[ごめんね、もう、声が、出せないの。伝えられないの]
(ねえ、私。貴方に渡せなかった贈り物があったの。
きっといつか届くと思うわ。
そのときに、あなたのかわいいお嫁さんにちょっと嫉妬されるようなそんな未来があるなら。
それで、じゅうぶん。)
[「イツキ、あなたがすきだったわ」
きっと届けてね。私の恋人嫌いの『バレンタイン』]
[死んだのね、と
最初に思ったのはその事で。
私は空から見ているだけの状態で。
私は貴方の手に最後に遺した思いを。
利用しようとする仲間が、いて。
結局私、何もできないのね。
結局私、貴方を――……
私はくらいくらいばしょで膝を抱えて、首を緩く振るのです**]
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[路地裏に、似つかわしくないメロディが流れる。
軽快で可愛らしく、無駄な装飾音の多い曲調。 そのメロディは、人気の特撮ドラマ《破壊少女ミラクルリッサ》のヒロイン、クラリッサの変身バンクの物だったが。 そこまで、目の前の男が知っていたかはともかく。]
!!!
[はっと弾かれたように、少女は端末を取り出した。 この曲は、>>55とある物騒な中年専用に設定していた曲で。]
(60) 2015/09/16(Wed) 15時半頃
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………………ふみか。
[着信を受けた2秒後。 ぽつり。少女は、安堵を滲ませた小さな声で、応えた**]
(61) 2015/09/16(Wed) 16時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 16時頃
[なんにもないの。なぁんにもない、
そんなばしょでひとりきりは、寂しい。
…は、光となって何やら誰かにメッセージを伝えていたみたいだけど。
でも私は記憶の一部が欠けたようにぼんやりしていたわ。
――それが、
痕をカイちゃんに渡した影響ってことには、気づかずに。
暫くぼうっとしていたら、
見覚えのある女の人がいたの。
私もいつかあんなふうにきれいになりたいな、って思ってた人。
凛として美しく嫋やかで。
柔らかな雰囲気をも併せ持つ人。]
――玉露さん。
[呼びかけた声は、果たして彼女に届くかしら。**]
[”わたし”は願います。
私の思いと共に彼に宿った痕に。
カイちゃんを守ってと。
そう、願うのです]
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……聖痕、あろうと、無かろうと。 一族の為に死ぬのは、同じ。
…………違うの?
[>>68聞こえた言葉に、ふと。 怯えたような驚愕に、別の色を宿し。 呟きの主へと問い掛けた。]
(114) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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……寧ろ。
お前達、痣無しなら。 死して尚空に縛られる、日向達と違って。
本気にさえ、なれば。 逃れられるだろうに。
[逃して貰えるのか、逃れられない理由は何か。 それは、別の問題として。空からそっと、視線を逸らし。
やがて聞こえた着信>>62>>63に。ぽつり、言葉を返す。]
(115) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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……幸々戸の護り手。 怪しかったから、交戦。
…………でも。 違う、みたい……多分……?
[ぽつり、繋げるうちに少女の声音は落ち着きを宿して。]
(116) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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――――日向、声聴いた。
さん、にん。裏切り者。 日向、エフは違うの、知ってる。 音も、喋りも。エフは、居なかった。
[気を使って呼んでいた何時もの呼び名に戻す程度の余裕は戻ったが。 会えるか問われれば、弾かれたように。]
(117) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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会う! コイツ、やだ。嫌い。 痴漢でド変態なドスケベバカムイ、庇う。 コイツ、もうやだ、信用できない……日向、フミカの所行くー……腕熱いの、疲れたー……。
[それだけまくし立て、声は涙混じり。 自分の母と彼との間に、何があったかは知らないが。
――――自分の生で1代世襲を飛ばされた父親よりは。 ずっと、声を掛けてくれていた、相手。 日頃外していた感情の堰が外れたように。安堵に、疲れきった思考を吐露して。]
(121) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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【あなたは、生きてほしいの】
[声に想いを乗せ
――紫電を纏う彼を見つめる]
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[>>90……しかし。 そうしている間に、いつの間にか目の前に、天敵の姿。]
――――……………………。
[暫し反応が遅れたが。 やがて焦点が合い、そして瞳を見開いて。
目の前の二人は、どの辺りまで話を進めていたか。 エフが通話を切りそびれていれば。 フェードアウトした泣き声に無音が重なり。 続く怒声は耳元で、きぃんと響いたかもしれないが。]
(128) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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死ね、バカムイ!
さっきまた、日向のスパッツ馬鹿にしてた!! 日向、聴こえた!!!
あやめねぇ達の声とは、別だったけど! こんな時に、最悪!!!!
[顔を赤らめ、何時にない涙声で睨みつけて。 それでも、紙片に半身包まれたまま。少女は、叫んだ。]
(129) 2015/09/16(Wed) 23時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/09/16(Wed) 23時半頃
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[だが。]
…………えっ?
[>>132呟きに、声を止めると。 少女の耳にも、世界の揺るぐ音が聞こえ。]
(135) 2015/09/16(Wed) 23時半頃
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