297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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[社まで定吉たちが登り来たのを、複雑な思いで見下ろしていた。
そう、見下ろすことが出来ていた。
今時分がいる場所がどこなのかはわからない。
否、場所で言えば神木の足元に行く途中の山道にいるのだが、定吉や朝顔・夕顔たちに自分の姿は見えていないようだし、声も届かないようだった。
まるで薄布で遮られて、切り分けられたような心地だ。]
来るなや、帰り、定……
[これ以上、これ以上友を危険に晒したくはなかった。
だが、声は空しく、虚空にかき消えるだけ*]
[藤は魔除けの花だと、よく言われる。
たとえ相手が魔ではなく孤独に寄り添うやさしい神であったとしても、屋号に掲げるほどに藤を愛してきたこの家系についた守り神は、家名を継ぐべき嫡男を殊更に強く守護してきた。
無論、土地神として――近年の進行が弱まっていたとしても――長年村人に祀られてきた神と比べれば出来ることは少なくとも、こちらとあちらをつなぐ役目を負った神宿しのことは探し出すつもりであったし、紫陽花の花が見えれば威嚇するように圧を放っていた。]
[だからこそ、朧自身が『身を捧げる』などと言い出したときは牙を剥くように力を強めたし、僅かの隙に朧を連れ込まれた今、藤の香は怒りを見せるかのように濃く香っていた。
朧自身はもう「いなくなった」が、その濃密さで「いた」こと、足取り、向かうはずだった場所さえ浮かび上がらせるかのように示していた**]
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